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2022-01-24 11:38

#131 モンステラの葉はなぜ割れているのか?〜プログラムされた細胞の死〜

2021.9.21収録。
こんにちは♪ちょぼ先生です。
今日は、観葉植物で人気のモンステラについてお話しました。
あの切れ込みの入った葉は、プログラムされた細胞の死で成長の証だった!?
それではまた!

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00:26
はい、みなさんこんにちは。元高校理科教員のちょぼ先生です。 今日もお昼のホームルームの時間になりました。皆様いかがお過ごしでしょうか。
このチャンネルでは、皆さんに科学的思考力を身につけて、フェイクサイエンス、 偽科学にツッコミを入れようということを目的に放送しておる
ホームルーム風のラジオ番組になっております。 お話しするジャンルは、曜日ごとに変わっておりまして、月曜日は生き物、
火曜日は教育、水曜日はサイエンス全般、木曜日はケン先生とコラボ配信をしております。
金曜日はライブでホームルームということで、18時からライブ配信をしておりますので、ぜひコメントといただけたら非常に嬉しいですので、
レスポンスの方もよろしくお願いいたします。ということで、今日9月21日火曜日なんですけど、このお昼の時間帯に、月曜日にいつも放送してますね。
生き物についてのお話をしたいと思います。 昨日は祝日だったので、配信はお休みしておりました。
昨日はケイロの日ということだったので、お家の方で、 食事会というか、ささやかなパーティーというか、
食事会をしておりまして、なかなか配信する時間がありませんでしたので、 今日2回に分けて放送したいと思います。
生き物についてということですけども、今日お話しする生き物はですね、 モンステラという植物についてお話をしたいと思います。
ご自宅でですね、観葉植物とか、今インテリアグリーンとか言うんですね。 インテリアグリーンを楽しまれている方は、
王道みたいな、めちゃくちゃ有名な観葉植物だと思うんですけど、 皆さんモンステラって聞いたことありますかね?知っておりますかね?
アメリカ原産のサトイモ科、熱帯アメリカなのでジャングルですかね。 熱帯地方に生息するツル科の植物で、サトイモ科という植物なんですけど、
葉っぱがめちゃくちゃ特徴的なんですよ。 切れ目が入っているとか、スリッと入っているとかね。
これ病気なの?というぐらい、切れ込みが非常に特徴的な人気の観葉植物なんですけども、 皆さんご存知ですかね?
切れ込みが入っている。そういったものがちょっと特徴的な。 葉っぱも大きいですし、
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手軽に栽培、栽培おかしいな。 飼育、飼育もおかしいな。
育てられるということなので人気らしいんですけども、 モンステラ柄とかね、ポスターとかにもなってますよね。
その葉っぱを見たときに、これさっきも言ったけど、 なんかこれ病気なの?みたいな。
これなんか普通の形じゃないよね?みたいな。 モンステラの学名、英名のモンステラは、
ラテン語のモンストラムが語源となっていてですね、 このモンストラム、ラテン語のモンストラムというのが、
奇形とか異常とかね、葉に大きな切れ込みが入ったり、 穴が開いたりするので、独特な葉の形から、
ちょっと奇形とか異常とかいう意味を、 それを英名にしてモンステラというので、
昔の人とかね、発見した人とか、 探し出した人とかね、見た人も、
こういう異常なんじゃうの?っていうのが第一印象だったので、 それも学名にもなっているわけなんですけど、
皆さん、穴開いてたりとか、切れ込みしている葉っぱね、 なんかこれ大丈夫だなっていうことを思うと思うんですけど、
これ実はですね、わざとなんですよ。
赤ちゃん、生まれてきて間もない頃は、 切れ込みも入っていないし、穴も開いていないんですよ。
成長に伴って切れ込みが非常に大きく入ってきたりとか、
もう本当にダメージジーンズみたいになってきますからね、 最終的には成長すると。
非常に大きくなりますので、最終的には大きくなりますので。
これって何でかっていうとですね、 わざと切れ込み入れたりとか、穴開いているわけなんですね。
モンステラの原産地というか生活史を思い返してみると、 ジャングルということで非常に雨が多いんですね。
非常に大きなスコールであったりとか豪雨が多いので、
そうするとですね、葉っぱが大きいですからそのままにしておくとですね、 重みに耐えられなくてパキッと折れたりとかですね、
非常に雨に対しての体勢がよろしくないと。
ということで、いっぱいバーって雨が降ってきて、 それを逃がすために切れ込み入れたりとか穴を開けたりして、
水の重みに耐えられる、要は逃がすみたいなね、 重みを逃がすという意味をその切れ込みにはそういう意味があるみたいです。
なのでそういった病気とかではなく、 葉っぱ全体が折れちゃうとかね、
茎が曲がっちゃうということを防ぐために、 要は水の重みを逃がすために切れ込み入れた穴を開けたんですね。
そういうぐらい考えられた葉っぱの形なんですよ。
じゃあこの成長に伴って穴を開いたりとか、 切れ込みが入ってきたりするわけですけど、
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どうなっているの?みたいな。
体のその中の仕組み、メカニズムはどういうふうになっているのかというとですね、
これ実はですね、自分で自分の細胞を殺しているんですね。
なんかすごい細胞が死んでいるわけですけど、
なんかこれすごいネガティブな感じかと思うかもしれませんけども、
皆さん、今聞いているそこのあなた、
あなたも実はこのプログラムされた死、 細胞の死というものを経験してからこの世に誕生しているんですね。
この切れ込みの死んでいくわけですけど、
これをアポトーシスと言います。
プログラムされた死のことを細胞死、英語名ではアポトーシスと言われています。
成長の発生段階で自らの細胞を殺すというわけなんですけども、
これ皆さんも経験しておりますから。
何かというとですね、皆さんの手を見てください。
実はですね、皆さんが胎児のとき4週目から8週目にかけての手っていうのは、
指と指の間が水かきがあるんですよ、水かきみたいな感じ。
水かきみたいなものがあってですね、
その指と指との間の水かきを細胞死、アポトーシスしてプログラム死を行って、
その水かきの部分を消していっているんですよね。
殺していって、この指が形作られているわけなんですよ。
非常に成功に作られていますし、
手っていうのは非常に表現、自分の感情の表現であったりとか、
そういったものも表しますし、何かつまんだりとか物をつかんだりとか、
手っていうのは非常に大事なんですね。
こんな成功なものを一発にポンって作ることは結構難しいんですよね。
結構生物って一旦全部作っておいて、後から削るっていう作り方をメカニズム的にするんですね。
例えばDNAからタンパク質を作るときも、
DNAの延期配列からアミノ酸とかタンパク質を作っているわけですけど、
とりあえず全部コピーというか、作っておいて、
いらない部分を除去しておいて、目的のタンパク質でアミノ酸を作るってことをしているので、
意外に全部とりあえずやっといて、後から消していくっていう方法のほうが楽なので、
結構そういう戦略を取るんですね。
指の作り方も、まず水かきみたいなものがあったんだけど、
その間を細胞死、プログラムされた死を行うことによって消していって指を作っていると。
あと有名なのがオタマジャク死ね。
オタマジャク死って、妖精の頃は尻尾ありますよね。
やがてはカエルになるときに尻尾なくなっているじゃないですか。
あの尻尾をなくすのもプログラムされた死で、成長の発生の段階に伴って尻尾を消していく。
要は自分の細胞を自分で殺していくっていう戦略を取ってカエルが成長していって成熟していくわけなんですけども、
そういったプログラムされた死っていうのは非常に遺伝子に刻まれていて、
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それで殺していって自分の細胞を死なしていって新たな形態を作っていくというのが、
生物の戦略としては当たり前というか、結構そういうことをしているので、
そのモンステラの葉っぱの形も成長に伴って葉っぱがでかくなっていくから、
でかくなっていくと水の抵抗を受けるし、スコール多いし雨が多いから切れ込みを入れたりとか穴を開けることによって水を逃がしてあげる。
そうすることによって葉っぱを切れるのを防ぐ、茎が折れるのを防いでいるんですね。成長に伴って。
これもプログラムされた死なので最初の頃は切れ込みもないですから、
そういったプログラムされた死を使って生存戦略的に発生に伴ってプログラム死を行って形態を変えていくということなんですね。
あと皆さんの葉の生えるのも、葉っていうのもその葉茎の上から細胞死で殺していって葉がぴょんって生えてくるのも、
これもアポトーシスの一環と言われていますし、水かきとかもね。
あと水かきのある鳥とかアヒルとかはアポトーシスが起きないんですよ。
これ面白いですよね。水で泳ぐためには水かきあった方がより水をかけますから、
アヒルとかはアポトーシスが行われなくて水かきあるんだけど、
鶏とかは水地に住んでないし水かき必要ないのでアポトーシスが起こるんですね。
同じ蝶類でもそんなに違うんで結構面白いですよね。
ということで今日は観葉植物で人気のモンステラについてお話ししました。
実はあの切れ込み穴開いてるのはすごい意味があってプログラムされた死。
アポトーシスによってあの模様が形作られていると。
しかも皆さんもアポトーシスを経験して手ができてますし歯も生えてますし、
そういったプログラムされた死、ポジティブな意味でね、
細胞死によって形作られていく、それは成長の証です。
ということは進化を繰り返してですね、そういったものを繰り返してアポトーシスをして形作っていたということになりますね。
ということで今日は観葉植物モンステラについてお話をしました。
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あとレターンとかも募集しておりますので、ぜひそちらの方もチェックしていただければと思いますので、
ぜひよろしくお願いします。
それでは皆様、さようなら。バイバイ。
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