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はい、みなさんこんばんは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。
ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。
ということで、今日は全国各地で大雨で、私の住んでいる東海地方も、昨日の未明あたりから今日のお昼頃までずっと雨が降っておりまして、
時折、午前中8時から10時ぐらい、非常に強い雨が降ったんですけども、みなさんのお住まいのところはどうでしたかね。
こんだけめちゃくちゃ雨が降ってて、非常に天気が悪かったんですけども、一転夕方あたりからめちゃくちゃ晴れて、
雨が降っていたのが嘘だったかのような天気になりまして、非常に暑くなってまいりました。夕方以降ね。
明日はめちゃくちゃ晴れまして、ところによっては34℃、5℃と真夏日に迫る勢いのところもあるということで、非常によくわからない天気なんですけども、
まだ東海地方、日本列島、九州以外のところですかね、まだ梅雨入りはしていないということで、本当に梅雨入りが遅くてですね。
週末以降、天気予報を見ていると、ずっと雨模様なので、週末にいよいよ梅雨入りかなといったところなんですけどもね。
こんだけ梅雨が遅いと、夏も短くなるのかという感じで、なってしまいますからね。なんかちょっと損した気分になるんですけども、非常に暑いですからね。
非常に寒暖差があるので、こういった時に体調崩しがちですからね。体調管理しっかりして、温度管理しっかりしてといったところですからね。
今日のお話はですね、カニやホタテの貝柱の缶詰に開けるとですね、白い紙が入っていません?
この白い紙、これ何なんかなという風に感じたことはありますかね?
今日のお話はですね、この白い紙、何で入っているの?というお話をしたいなと思います。
このカニやホタテの貝柱の缶詰を開けると、身が白い紙で包まれておりますよね。
この白い紙はですね、意味がありまして、硫酸子というもので、丈夫で耐水性、耐油性があって、お菓子作り用のクッキングペーパーとか、バターやチーズの包装などにも使われているんですね。
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バターやチーズにも白い紙が包まれておりますよね。
クッキングペーパーとしてバターやチーズの包装として使われているこの紙がですね、なぜカニやホタテの貝柱の身を、この硫酸子で包む必要があるのかといったところなんですね。
東京海洋大学の食品生産学科の田中教授によりますとですね、カニやホタテの貝柱には硫黄を含む元素記号で言うとSですね。
硫黄を含むアミノ酸が多く含まれているんですね。
硫黄は鉄分と反応すると硫化鉄となって黒く変色してしまうんですね。
これを防ぐために缶の内側、缶詰の内側は食品衛生上安全な塗料でコーティングされているんですけども、缶の胴体と蓋を接合しているあたりに目には見えない小さい穴、ピンホールと言うんですが、
その穴がですね、どうしてもできてしまうんですね。
この硫化鉄は人体に害はないと言われているんですが、カニやホタテの貝柱の実に黒い反応しちゃってね、黒いブツブツができるとですね、見た目が悪くなっちゃうんです。
なんかね、黒いブツブツがあると、これ大丈夫なんて思ってしまいますよね。
がんゆうあみのさんと反応しちゃってね。
なので、直接缶に触れないように硫酸紙で包んでブツブツができるのを防いでいるので、カニやホタテの貝柱の缶詰には白い紙が入っているということなんですね。
化学的な反応、化学反応をしてしまうから、紙で包んでですね、反応しないようにしていると。
これはですね、サイエンス気遣いですよね。
それがしっかりできているので、白い紙で包んでいると。
化学反応しないようにしているから、缶詰を開けるとですね、白い紙が入っているということなんですね。
ネットとかで、この硫酸紙、白い紙で包む理由について、ストラバイトと呼ばれるガラス状の結晶ができるのを防ぐためとしているところがあるんです。
ネットの記事だとか、雑学本とかですね。
これは大きな間違いらしいんですね。
このストラバイトというものはですね、カニ、鮭、マス類、マグナムの缶詰を作る際に、
身に含まれているマグネシウムと磷酸、およびアンモニアが加熱によって化合し、その後冷却により分離して出てくるものなんですね。
ストラバイトは中性やアルカリ性の水に溶けにくく、酸性の水に溶けやすいという性質があるので、
そのため、pH調整剤、pH調整剤、酸性にしてね、などを加えてpHを下げることでストラバイトができるのを防いでいるので、
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この磷酸素で包む理由とは違いますので、この巷で言われているストラバイト、雑学本とかで語られているストラバイトとは別物ということなんでございますね。
ということでね、一個一個こういった化学反応を理解してみるとですね、
なんで壁で包まれているのかというのが分かってくるということで、こういったことも小さな気づきでいうか、
身近にサイエンスが転がっている理由でもありますよねということでね、面白いですねということで、
今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさん、さよなら。バイバイ。