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はい、みなさんこんばんは。元高校理科教員のちょぼ先生です。
今日も夜のホームルームの時間帯になりました。
皆様はいかがお過ごしでしょうか。
このチャンネルでは、朝の時間帯のホームルームでは、自己啓発や時事問題について主に取り上げてお話をしております。
夜のホームルームでは、生物のこと、サイエンスのこと、教育問題について主に取り上げてお話をしております。
気まぐれなランダム放送ですので、朝だけとか、夜だけとか、一日何もないとか、基本的に休みの日は放送しておりませんけども、気軽にコメントをいただけたら非常に嬉しいですので、ぜひよろしくお願いいたします。
ということで、今日夜、空を見上げると、月がすごい綺麗で、調べてみたら、今日満月ということで、6月25日の夜、今日は満月ということなんですけども、
満月って、なんかね、あのー、凶悪事件が起こったりとか、なんか人を変えてしまうみたいなね、テンションが上がってしまうとか、そういう日ってよく言われてますよね。
あと満月を見て、こう、なんかもう、なんていうんですかね、牙生えて、毛むくじゃらりになって、狼男になるみたいなね。
あとはドラゴンボールとかね、空が変身してしまうみたいなね、ことで、満月って、こうね、いろいろあるらしいですよ、月の引力なので、変わりやすいっていうのはあるかもしれませんけども、
狼男っていうのを思い出して、月を見ると狼男になるなということで、なんか狼って、すごいなんか、なんですかね、悪いキャラみたいな感じで描かれません?
結構かっこいいと思うんですけど、人狼ゲームとかはあんまりやったことないんですけど、人狼ゲームで人を食べたりとかね、
あとは、赤ずきんちゃんなんかもね、お前の食べるためだよ、みたいなセリフありませんでした?
なんか、子供番組とか見とっても、なんか悪者キャラに狼仕立てあげられるみたいな、なんか、そういう怖いキャラとか、いじめるキャラとか、
なんかちょっとダークな方に、ちょっと描かれることが多くないですか?狼って。狼男もね、なんかちょっと怖い感じですし。
で、その狼なんですけども、まあ捕食者ですよね。肉食の動物ですので、鹿とかイノシシとかね、他の草食動物を食べたりするわけですけども、
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捕食者だからこそ悪いイメージがあって、悪いものとして描かれるかもしれませんけども、この狼がいることによって、要は捕食者、肉食で食べる動物がいるからこそいた方が、より生態系が豊かになるという例があるんですけども、
それをちょっと紹介したいかなと思います。だから、ライオンにしてもトラにしてもね、肉食で草食動物を食べる映像だとかを見ると、なんかかわいそうだなっていう、そういうイメージが抱かれる方も多いと思うんですけども、狼ももちろん捕食者ですから、草食動物を食べるわけですね。
これは実際にアメリカであった話なんですけども、アメリカのイエローストーン国立公園、非常に広いですね。9000平方メートルくらいなので、確か6000平方メートルくらいが東京ドーム3つ分くらいだったので、東京ドームも3つ以上分のめちゃくちゃ広い公園があるわけなんですよ。
アメリカの内陸部にある非常にきれいな、世界最大の柑橘園などがあるとか、非常にきれいな公園があるんですけども、そこでですね、1926年までに人間の手によって公園内の狼を絶滅させてしまったんですね。
狼は家畜を食べるとかね。内陸部ですから、家畜を牧養していますので、そういったものが家畜を食べられるということで、狼が悪なんだということで、狼を追ったらあかんよねということで、実際は家畜として食べられていたのは非常に少なかったみたいですけど、
狼が食べるし、もろにそのものを食べているから、すごいイメージ的に悪い、狼がいたからこそ家畜が減ったんだということで、絶滅させられてしまったんですね。
そうするとですね、そこの場所でアメリカのイエローストーンだと、狼の一番よく食べる獲物がアメリカアカシカと呼ばれる鹿なんですね。エルクとかも呼ばれますけども、アメリカアカシカを食べてたんですけども、狼が全部いなくなったんで、天敵いなくなりますよね。
天敵いなくなるから、それはもう天国ですよね。だって食べられる心配はないから、今まで茂みに隠れたりとか、狼がおったら怖いなーって感じで逃げてたんですけども、気を使って生活してたんだけど、狼いなくなったら別にどこでもオッケーやみたいな。
そうするとですね、草食動物にとっては周りの草原とかね、草とか木とかね、もうご馳走が転がってるわけなんですよ。どうだったらもう狼に怖かったけど、いろいろ隠れとってコソコソ食べとったけど、もうおらへんやったらもうめっちゃ食うだろうみたいな感じで、そこら中にある草原とかね、木とかですね、食べたわけなんですね。
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アメリカアカシカはポプラ、ヤナギかの木ですけど、ポプラの若い木の養木の芽を食べちゃうんですね。そうするとですね、ポプラの若い芽も食べるし、ヤナギの若い芽も食べると、養木のを食べるから木が育たないくなっちゃうんですよね。
そうするとですね、ポプラはもう激減するし、ヤナギも減るし、そこでビーバーも減っちゃったんですよ。
ビーバー?みたいな。エルク、アカシカってビーバーが食べるの?みたいな。装飾じゃないの?って思うんですけども、実はですね、ビーバーのダム作りますよね。
ダム作りのためにヤナギの木とかポプラの木の枝とかを使ってダムを作るわけなんですね。
で、シカが物さばり回ってて、ポプラの若い木を食べる。ヤナギの若い木を食べる。若い芽ですね。養木ですけどね。
そうすると木がなくなるから、枝がなくなるから、ダム作れなくなりますから、もう死活問題なんですよ。
そうするとビーバーの数も減っちゃったと。
ほとんどですね、極主的に見ればビーバーもイエロー公園内で1930年から40年代ですけど、激減して絶滅しちゃったと。
で、これね、狼が排除したことによって、木は生えないわ、草原はハゲハゲになるわ、しかもビーバーもいなくなるわで、これ狼おったほうがええんちゃうの?みたいなことになったわけなんですよ。
狼がいたときは木もしっかり生えてましたし、実際ですね、ポプラの若い木の個体数の割合の変化っていうのがあるわけなんですけど、狼がいるときはですね、非常に多くのポプラ並木が茂ってたわけなんですけど、
そうするとですね、シカが若い木を食べるので、もう激減しちゃったんですよ。狼がいなくなってからエルク、赤シカはめちゃめちゃ激増したのに、それに付随して木もなくなるし、ビーバーもいなくなるし、非常に乏しい生態系になっちゃったんですね。
そこで研究者が考えたわけです。これ、狼おったほうがええから、もう一回イエローストーンの公園内に狼いれへん?みたいな議論になったわけなんですよ。狼おったときのほうが生態系豊かだったよね、という議論に立ち戻ってですね、研究者たちは研究とかシミュレーションを重ねてですね、
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狼がいることにより、また家畜に被害が来るんじゃないか、そういう懸念もあったわけなんですけど、でも科学者たちはいろんなことを考えてシミュレーションをして、ある結論というか、ある答えというかね、提言したわけです。
周りにたくさん獲物がいれば、要は獲物がめちゃくちゃ増えてますから、いっぱい食べるものがあれば、家畜は襲わないよ、そういういろんなデータを使ってですね、そういうことを農家というかね、牧場主とかにいろいろ説得をしたわけなんですね。
そして1995年、1926年に絶滅し、それから70年近く狼がいなかったんだけど、1995年にカナダの狼をこのイエローストーン国立公園の内に連れてきて、この生態系の中に再導入を行ったんですよ。
なかなか勇気のいることだと思います。そうするとですね、なんとこのイエローストーン内に奇跡が起きました。
狼を入れられ、もう一回再導入してからですね、もう4,5年、10年弱ぐらいで、すごい劇的に変わったんですよ。何が変わったかというと、赤シカが食べますから、エルク、赤シカの個体数は減りました。
食べられて減ったんだけど、それで色々ね、動物愛護団体とか多分怒ったと思うんですけど、シカ殺して何事やみたいになったと思うんですけど、そうするとですね、シカが減るとですね、狼に襲われたくないから、茂みに隠れたりとか、見えやすいところのポプラの若い目だとか、ヤナギは食べなくなったんですね。
それで墨焼けが完成し、個体数も減ったので、なんとポプラの若い木とかが増え始め、さらにヤナギも成長を始めたので、緑が戻ってきたわけなんですね。
で、先ほど言ったようにビーバー、ポプラの枝とかヤナギの枝を使ってダムを作ってますよね。そうするとですね、狼を再導入することによってシカの数は減り、ポプラ、ヤナギが復活したことによりビーバーのダムが作れるようになったから、なんとビーバーが戻ってきたというかね、ビーバーの個体数も増え始めたんですよ。
ビーバーが戻ってきて、河川の流れとかもダムの影響によって色々ちょっと変わったりするので、河川の環境もめちゃくちゃ良くなったというような結果が出てきていると。
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で、その狼の話のたった8頭ぐらいの狼を話して、この5年10年で劇的に変わったわけなんですね。結構論文とかありますので、ぜひ気になる方はデータとか見てもらったらいいと思うんですけど。
捕食者がいると動物を食べるからすごい悪いイメージはあるかもしれないんだけど、実は捕食者がいることによってバランスがめちゃくちゃ取れた生態系になっているわけなんですよね。
闇雲に家畜は人間目線で考えないという話ですよ。家畜を食べるから狼が一番悪いよねっていうことで駆除したら、実は狼が一番バランスを取ってたと。
生態系で一番キーになる種だったんだということがね、ここからわかるわけなんですね。
狼がいることによってビーバンも来たし、木もいっぱい生えたし、アカシカアカシカで減ったし、住み分けできるようになったし、ということですね。
これはね、日本でも同じことが言えるんじゃないかなと。日本狼も1900年の前半ぐらいに絶滅して、日本にもいたわけなんですね。
今、いろいろも被害すごくないですか。鹿の被害6倍と言うらしいですけど、鹿も増え、イノシシも増え、農作物が荒らされ、猿とかも影響がありますし。
日本の山は捕食者がいないわけなんですよ。
イエローストーン公園の狼が絶滅したという状況がずっと続いているみたいな感じなんですよね。
やみくみつの日本にも狼を導入したら劇的に良くなるかどうかはまだ分かりませんけども、捕食者がいるということで、実はバランスをしっかり保たれているんだということを認識することが大事かなということがあります。
生態系のキーとなる種のことをキーストーン種と言いますので、生物の授業みたいになりましたけども、キーストーン種と言います。
あとは海のヒトデとかもキーストーン種とかにあり得ますよね。ヒトデがいることによってバランス取れとって貝の種類とかも実は豊富になっているということで。
何か食べるからイメージ悪いかもしれないし、モロに食べているから怖いみたいになるかもしれないけど、実は捕食者が頂点にいるということだけでうまくちょうどいいような個体数になるように調整されていると。
あとブラックバスとかもね、ブラックバスがいなくなったらアメリカザリガニの天国になるので、ブラックバスがたくさんいることによって在来者が減っているから違いには何とも言えないんですけども、何かがバランスよく保たれているので、人間の活動とかも環境破壊とかもしているものもあるしね。
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人間が一番数多いしね、一番生態系を満たしているのは人間かもしれませんけども、自然のバランスというものは絶妙に成り立っていますからね。
ということで今日は満月を見て狼って悪いキャラだなと思い出して、狼って悪い感じでイメージが描かれているなと思って、狼はそんなことはないよということをしっかり伝えたなと思いました。
ちなみにGoogleで狼スペース縄張りって調べると、その動物の縄張りの取り仕切っている最大の距離とかが出るんで結構面白いですよ。
狼スペース縄張りって入れると最大6000平方キロメートルって出てきて、ほんまなんと思ったんですけど本当なんですかね。狼の縄張りの面積っていうかね、6000キロ平方メートルよ。
これ調べたら東京ドーム3つ分くらいなんですよ。3つ分を1匹で縄張りするってことはめちゃめちゃ広くないですか。東京ドーム3つ分を自分の縄張りでチェックできるのみたいなね、ちょっと思ったんですけど。
真相わかりませんが数千キロ平方メートルくらいあるって言われてますので、縄張りすごいですよね。遠吠えとかあるもんね。
日本の山は狭いからユーロストーンみたいなの広くないので、狼導入すると生態系復活するのかどうかちょっとわかりませんけども。
ということで今日は狼ついていろいろお話をしました。明日は土曜日ですかね。ゆっくり休めるといいですけども。
今日は今週1週間お疲れ様でした。
それではこれで今日の夜のホームルーム終わります。
このホームルーム出席したよという人は、いいねをしていただけると出席ということにしますので、ぜひリスポンスの方もよろしくお願いします。
それでは皆さん、さようなら。バイバイ。おやすみなさい。