フロントガラスと虫の減少
はいみなさん、こんばんは。こんにちは。元、公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスとは、皆さんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、今年の夏、めちゃくちゃ暑かったんですけども、10月になりまして、気温は相変わらず高いんですけども、やはり猛暑というか酷暑を経験しているからかもしれませんが、
なんか涼しくなったな、みたいなね。確かに日差し強いし、気温も例年に比べて高いんですけども、なんかちょっと涼しくなったなというふうに思えません?
今年の夏、めちゃくちゃ暑かったんですけども、夏の風物詩、いろいろあるんですけども、夏の夜に高速道路とか、車で走っていると、フロントガラスに虫とか付きません?
私は田舎住まいなので、結構虫がフロントガラスに付くんですけども、ここでね、今日の話につながるんですが、車を運転している方々、フロントガラスは夏に虫が付くけども、あれ?昔に比べてそこまでフロントガラス汚れへんな、みたいなことを思った、気づいた方、いません?
昔やったら、もう夏に走ったら、もう次の日ね、洗車しないといけないぐらい汚れてたんやけど、あれ?最近そこまで汚れへんな、みたいなね。そういった気づいた方、そのね、虫減ったんちゃうかな?フロントガラスあまり汚れなくなったなと思っている方、その気づきはですね、間違いじゃないかもしれないというね、お話をしたいと思います。
これ何かというとですね、これね、虫がね、車にぶつからない現象、昔ほどあんまり汚れへんなというふうに思っている方、これね、実はですね、もう何年も前から世界中でね、ささやかれている、ちょっと無視できない問題らしいんですね。これね、まあ単なる気のせいではというふうに思う人もいると思うんですけども、このね、フロントガラスが汚れなくなった。フロントガラスに虫がぶつからなくなった。
このフロントガラスに虫がぶつかるということを真面目にね、この現象をですね、データでね、検証した研究があるんですね。2019年、イギリスの自然保護団体、ケントワイルドライフトラストがですね、ドライバーたちに協力を仰いで、車にぶつかる虫の数を大規模に調査したんですね。
その結果ですね、驚きの事実が判明しているんですけども、2004年の調査データと比較したところ、2004年の調査データ、車のフロントガラスにぶつかる虫の数、2004年と2019年を比べたんですけども、これですね、車が約1.6キロ、1マイルですね。
1.6キロ走行するごとにぶつかる昆虫の平均数が0.2匹から0.1匹に半減してたんですよ。要はですね、15年間で昆虫の衝突数が約半分に減少してたんですよ。
これね、結構減ってません?半減ですよ。
最近の車、最新のデータが2019年なので今から6年前ですけども、最近の車って流線形でおしゃれな形になっているから、これね、虫とぶつかりにくいんちゃうかみたいなね、デザインが関係あるんじゃないかという風に考えた方。
ちゃんとね、丸っこい形、要はですね、クラシックカー、研究チームはクラシックカー、古いデザインの車の所有者にも調査に参加してもらって、調査した結果ですね、車の形は関係ないということが結果出ているんですよ。
丸っこい形、流線形の形もですね、の車もですね、2004年のデータから比べると15年経ってですね、やっぱり半減してるんですよ。車のデザインの形とは関係なく減少している。
要はですね、純粋にですね、空を飛ぶ虫の数が減っているということが、この調査結果から裏付けられたということなんですね。
このね、フロントガラスが汚れなくなってしまった現象を真面目にですね、研究しているのはイギリスの研究チームだけではないんですね。
デンマークではですね、1997年から2017年の20年間で、車の窓についた虫の数が80%から97%も減少しているという調査結果を出しております。
さらにですね、プエルトリコね、北米ですね、プエルトリコの国立公園周辺でも1970年代に比べて昆虫の量が最大で60分の1に激減しているということで、世界中のドライバーたちが感じていた違和感は、ただのは思い違いではなかったということなんですね。
昆虫減少の影響
イギリス、デンマーク、ヨーロッパ、北米の調査結果なので、日本で調査結果がないのに何とも言えませんけども、肌感覚として、私は田舎住まいなのであんまりそんな感じしてないんだけど、言われてみればそうかもな、みたいなことはちょっと思ってますね。
そしてね、この間、科学者たちはですね、この減少傾向を深刻に受け止めていて、昆虫の終末というですね、恐ろしい言葉で警告を発してるんですね。今後数十年のうちに地球上の昆虫の約40%が絶滅する可能性があるということなんですね。
じゃあね、別にええやん、みたいなね。虫減るのはええやん、みたいなことを思っている方もいらっしゃると思います。蚊に刺されなくて済むし、ゴキブリも減るなら、むしろ万々歳と考えてしまうのが我々人間ですけども、それはね、本当にね、人間ありきの人間中心の悪い考えですよ。
このね、昆虫が減るということはですね、結構ね、我々の生活にですね、回り回って重大な危機をもたらすんですよね。まず一つ目はですね、農業への打撃ということで、世界の植物の3分の1はミツバチなどの昆虫が花粉を運ぶことでしか子孫を残せないので、昆虫が減るということはですね、食料生産にダイレクトに影響が出るということなんです。
2つ目ですけども、生態系ピラミッドの崩壊ということで、昆虫は鳥やカエル、一部の小動物や魚にとって重要な食料源なんですよね。食物などの基盤となっておりますから、この基盤が崩れてしまえばですね、これらの動物たちも生存できなくなって、生態系全体のバランスが崩壊してしまうので、回り回って我々の国も閉めてしまうということですよ。
この地球上ってね、地球って言ってしまえば昆虫の世界ですよ。肉上の昆虫集中もいますけども、昆虫の数って95万種いるんですよ。こいつは何々って名前分かっているのが850万から870万種類いるので、それの10%ですね。
1割近くは昆虫なんですよ。節足動物も125万種ぐらいいるので、多くの動物、まず陸上に生活する動物は、節足動物をはじめ無脊椎動物の方が多いですよ。哺乳類なんてね、我々の属する哺乳類なんて6500種しかいないんですよ。
なので昆虫の方が陸上進出早かったし、我々の大先輩ですから、それが生態系の基盤を成していますので、なので昆虫減ったからええわみたいなことは思わない方がいいんですよね。
昆虫減少の主な原因はですね、気候変動であったりとか農薬の過度な使用であったりとか、生息地の破壊などほとんどが人間活動によるもので、虫なんか減った方がええわみたいな感じでむちゃくちゃしてますから、それがね回り回って自分たちの生活も脅かすことになるので、これはねもう本当にフロントガラス汚れなくて済むわっていう話ではないということなんですね。
会社のフロントガラスが汚れないのは一見楽にいようになったように感じますけども、その裏では目に見えない地球規模の異変が起きているサインなのかもしれないということを、科学者たちは形的を習わせているということなんですね。
なので、戦車が楽になったと喜ぶのではなくて、これは警報だ!警告だ!みたいな感じで受け止める意識が必要なのかもしれませんね。ということでね、確かに言われていれば昆虫減ってるなとかね。
かなり繁殖量が高いから、爆発的にバッと増えるので、生態系の増減というかね、個体数というのは波がありますけども、全体で見れば減ってるなっていうのは思いますし、この昆虫見かけなくなったなって結構ありますから、
そういった周りの生き物、昆虫をはじめ、シグナルランプ、危ないよっていうのをちゃんとしっかり受け止めて、回り回って自分に回ってきますから、しっかり生態系を守る、自然を守るという意識が必要かなと言ったところですね。ということで、今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさん、さよなら。バイバイ。
