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2024-05-09 11:11

#695 ヒグマがセミの幼虫を食べると樹木が育ちにくい!?

2024.5.9配信。
こんばんわ♪ちょぼ先生です。
今日は、ヒグマとセミについてお話しました。
それではまた。

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はいみなさん、こんばんは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。
ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっとちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しておりますということで、
今日もですね、昨日に引き続き、なんかね風が冷たくて、非常にね、今日ね風も強かったんですけども、
肌寒いなーって感じだったんですけども、ゴールデンウィークはね、非常に汗ばむ陽気で、非常にポカポカ陽気だったので、
これ夏きたなっていう感じだったんですけども、まだちょっと、夏本番ではないかなと。まだね5月だったばっかりですからね。
まあ、新緑の季節になりましたし、まあいろんなね生き物が動き出す季節になっておりますけども、
今年の冬はですね、クマの被害が多かったみたいですね。東北とかね、北海道の方でもそうですけども、
今日はですね、クマ、そんなクマを取り上げてみたいと思うんですけども、北海道にね、生息するヒグマですけども、
このヒグマがですね、セミの幼虫を食べると樹木の成長が低下するっていうね、お話をしたいなと思います。
これですね、高知大学農林海洋科学部の富田漢次女教授がですね、北海道大学生だった頃、2019年から2020年ですけども、
ヒグマの行動が樹木へ与える影響を、シレトコ半島で調査したと。
シレトコ半島の中でも観光客が多く訪れるホロベツ・イワオベツ地域で調査したということなんですね。
このホロベツ・イワオベツ地域はですね、もともと天然林が広がっていたんですけども、明治時代以降に開拓が進んで、森林が伐採されたみたいなんですね。
1970年頃から森林を取り戻そうという運動がありまして、地域住民らが植樹したんですね。
ただし植えたのがですね、在来ではないカラマツなどを植えたんですね。
現在はですね、50年近く経ちましたが、現在は人工林や耕作放棄地、紅葉樹の水ならや板や楓、新葉樹のトドマツなどの天然林が混在した地域となっているらしいですね。
人工林と様々な種類の天然林が混在している地域ということになっているんですね。
ヒグマなんですけども、セミ食べるの?という話なんですけど、どういった状態のセミを食べるかというとですね、樹木の近くの土を掘り返すらしいんですね。
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ヒグマの掘り返しと言うらしいんですけども、ヒグマの掘り返しはカラマツの人工林で多く植樹しようとしたカラマツ付近によく掘っているということなんですよ。
セミ幼虫がほとんどいない天然林ではほぼ見られなかったということで、1970年頃から積極的に植えた人工林のカラマツ付近で掘り返しをしているということなんですね。
ヒグマが食べるセミは、7月下旬から8月上旬に地面から出てくるコエゾゼミの羽化直前の収齢幼虫を食べていると。
5月頃から羽化が始まるまで掘り返し行動が見られたということで、結構掘り掘りしてセミの幼虫を食べているわけなんですよ。人工林の近くでね。
この時期に5月頃から7月下旬から8月上旬に掘り返しするわけですけども、カラマツ林で餌を取るヒグマの糞を分析すると15%程度がセミの幼虫を食べていたということでね。
1割強、2割弱ぐらいのヒグマがセミを食べていると。これは結構意外だったんですけども。
このセミの掘り返しが良くないということなんですよ。セミの掘り返しが樹木の成長が良くないということなんですけども、これをちょっと深掘りしていくとですね。
富田徐教授たちは掘り返しの見られるカラマツ人工林と見られない人工林で土壌やカラマツの葉、年輪を調査したみたいなんですね。掘り返しがあると葉の窒素濃度が低く成長を表す年輪の幅、直径成長率も小さかったということなんですね。
葉の窒素は植物がエネルギーを生み出す光合成に関わっているとされておりますので、掘り返しによって養分を摂取するための細い根の奥に傷がつき、窒素を葉に届けることができなくなって光合成の効率が下がって成長できなくなってしまうという仕組みが考えられるということなんですね。
掘り返しをしてしまうと根に傷が入りますし、養分を摂取するための細い根に奥の傷がついて窒素の摂取が下がっちゃう。葉に蓄積している窒素の量が減っているからなかなか効率よく光合成ができないので成長が滞ってしまうという流れになっているわけなんですね。
なぜセミを食べるのかというと、以前は食べれなかったみたいなんですね。以前はシルトコのヒグは夏には天然林の林植に生える双ホン、草を食べていたんですけど、めちゃくちゃ増加したシカの摂食圧、シカが増えすぎてシカが草を食べちゃうわけなんですよ。
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双ホン植物の量が減った2000年頃から人工林でセミ幼虫を掘って食べるようになったということでね。ヒグは生息地が広いですから、セミを食べる奴はもともとセミを食べていたわけじゃなくて、シャアなシアでということで草を食べていたんだけど、シカが多すぎて草を食べるのにありつけないからセミを掘って食べるようになったと。
それが2000年頃からなので、トミタ漁協の話によると、最近じゃ最近ですよね。
食べるようになったし、人工林のカラマツモを掘ってみれば、なんか掘り返されてるんだけど、そんなことなかったのに、70年頃から植立されてますから。
なので、根を傷つけられたことはあまりなかったから、それで成長も下がってるのかなと。いきなり来たからね。それもあるんかなという感じなんですね。
ヒグはですね、川で鮭、山で木の実を食べて、生態系では川と山との物質循環を担う役割があるとされておりましたけども、
このセミの幼虫掘りという新しい行動は、生態系の中で樹木の成長に負の影響を与えてしまう役割を持つことがわかったということなんですね。
これね、アメリカの生態学会紙、エコロジーにも掲載されているということなんですね。
もともと食べてなかったから、食べるようになったけど細い根を傷つけるから、セミの掘り返し、ヒグマの掘り返しが樹木の成長によろしくないよということが論文で発表されているということなんですね。
だから鮭食べてるイメージあるし、木の実は結構雑食性ですから、草食性の植物食性のものも食べるし、動物のものも食べるということなんだけども、
なかなかセミを食べるのは珍しいですよね。
この対策をどうしていこうかということなんですけども、北海道は気温が上がっていて温暖化の影響があるんじゃないかと言われています。
私は地球温暖化をわりと怪異的に見ているんですけども、日本は気温が上がっているんですよね、ここ数十年。
気温というか気候というのは何十万年単位で見ないといけないから、数十年の気候の変動はほぼ誤差に近いと思っていますけども、北海道は気温が結構上がっています。
それの影響もあるんですけども、暖かくなってきて、シカも爆発的に増えて、爆発的に増えたらシカを襲って食べるというのも結構増えているみたいなんですけども、
やっぱり暖かくなっちゃったから、植物の成長というのも阻害されるというか、バランスも崩れているということで、セミを食べるしかないということもあるわけなんですね。
難しい、すぐ解決できる問題じゃないんだけども、熊にカラマツリンが成長を阻害されるから、セミを食うなよとか、そういうことは言えないわけですよ。
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まず生きるということは、大きな動物をまず生きて、生きることがまず大事ですから、その食べるものがなくなっているから、セミを食うなとも言えないし、なんとも難しい問題なんだけども。
なので、いろいろ草を食べていた島はないとか、シカが増えているからシカも食べるようになったんだけども、シカを食べるタイミングであったりとか、そういったものも温暖化の影響か何か知らないですけども、
そういったものを連れてきているということで、いろんな複合的な影響が見られるんだけども、ヒグマが掘り返しによって樹木の成長が阻害されるということで、結構穴を掘るみたいですね。
切り開いたら切り開いたで、住宅地にしたところで、元々いたヒグマが住宅地に出てきて被害を及ぼしたりとか、人間目線で考えるのはあまり良くないんだけども、そういった影響があるということと、なかなかすぐ解決できない問題なんですけども、
強制する必要もあると思いますし、人間が一番トップって考えるのもあまり良くないですからね。ということで、解決はなかなか難しいんですけども、ヒグマがカラマツリンを掘り返してセミを食べると、カラマツが成長を阻害されるというようなアメリカの生態学会誌に発表された論文ということで、
そういった技術を知るということだから、一歩一歩そういった生態系を守っていくとか、そういったものにもつながるかなと思いますので、ぜひこういった技術を知って、推しかなあかんなあって考えるだけでも、科学ですからね。ということで、今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさん、さよなら。バイバイ。
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