チンパンジーの驚きの行動
はいみなさん、こんばんは。こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、皆さんにちょこっと
ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、
立憲民主党が食料品消費税0%という公約を掲げて、夏の参院選を戦うということで、結構大きなニュースになってたんですけども、私は騙されませんよ。
立憲民主党は、もともと民主党ですけども、増税しましたからですね。公約に掲げてるから、是非とも、もしも政権を奪い取ったら、是非公約なんやからやってほしいんですけども、選挙の票集めとして使ってるようで、
自民党も厳税を掲げるべきだ、という感じで揺れ動いてるわけなんですけども、結局、甘い汁を誘い出し、票を入れて、結局はできませんでした、みたいなのが多いので、本当にちゃんと見極めて、今年の夏の選挙は一票投じたいなといったところです。
ということで、今日のお話は、これからゴールデンウィークシーズン、最大10連休の企業もあるということで、お酒を飲む機会が増えると思うんですが、
今日は人間以外の野生の動物、今日取り上げるのはチンパンジーなんですけども、野生のチンパンジーが飲み会みたいなお酒を飲んで、飲み会みたいなことをしてるよ、という驚きの発見がありましたので、そちらの方を皆さんにご紹介したいなと思うんですけども、
アフリカのギニアビサウ、なかなかマイナーな国ですけども、ギニアビサウに住む野生のチンパンジーたちが、お酒を、ビールを、缶ビールをプシュー開けて飲んでるとか、そんなのじゃなくて、発酵したフルーツで酒盛り、飲み会みたいなことをしたという驚きの映像が、研究チームによってバッチリ撮影されたということなんですね。
これはですね、エクセター大学、イギリスの大学ですけども、エクセター大学の研究チームが、科学論文雑誌、カレントバイオロジーに発表したということで、非常に興味深いことなんですけども、ギニアビサウのカンタニエス国立公園で、
チンパンジーたちが地面に落ちて、自然に発酵したアフリカパンの木の果実を仲良く分け合って食べてた、飲み会ですよね。
この発見は非常に興味深くて、非常に珍しくて、人間以外の大型類人猿がアルコールを含む食べ物を共有しているという初の証拠となっております。
なので、このほろ酔い気分で仲間たちの傷をね、ねーちゃん飲め!みたいな感じで、野生のチンパンジーも我々と同じように飲み会みたいなことをしているという驚きの事実なんですね。
発酵果実による社会的つながり
このチンパンジーたちが夢中になって食べていた、分け与えて食べていたアフリカパンの木の果実なんですけども、見た目はドリアンに似ているということなんですね。
アフリカパンの木はクワカの植物で果実をつけるんですけども、ドリアンに似ているということなんですけども、
地面に落ちてね、勝手に発酵が進んで、アルコール発酵が進んで、お酒みたいなアルコール度数が含まれているとアルコールが含まれているんですね。
アルコール度数は、アルコール濃度は最大で0.61%、ビールの10分の1程度とはいえ、チンパンジーって普段から果実をたくさん食べるので、少量のアルコールを含むものでもたくさん食べればアルコールを摂取していることになるということなんですね。
でも野生のチンパンジーですから、酔っ払ってフラフラになることはないということなんですね。それはそうかなと思うんですけども、酔っ払うと自然界何が起こるかわかりませんから、生き残るのに非常に不利になっちゃうので、めちゃくちゃ食べてめちゃめちゃ酔っ払うということはないということなんですね。
今回の研究で特に注目されたのが、チンパンジーたちの共有行動なんですね。なんと9割ものチンパンジーの研究対象の個体が、他の仲間とアフリカパンノキの果実を分け合っていたということなんですね。しかもその半分以上が自然に落ちて発酵したアルコール入りの果実だったから非常に驚きなんですね。
チンパンジーって普段は基本的に食べ物を独占する傾向が強い動物なのにも関わらず、自ら発酵した果実を分け合うなんて、ただの偶然とは思えない。
発酵したものをやりすぐって食べて、これアルコール含まれてるからうまいで飲んでみ?食べてみ?みたいな感じで、要はノミニケーション的なことをやっているということなんですね。
研究者によるとアルコールによるリラックス効果が、彼らの社会的なつながりを強くする手助けになっているのかもと分析しているので、先ほども言ったように完全にノミニケーション。みんなとワイワイやって、この絆を深めるためにアルコール入りの果実を利用しているんじゃないかということで、非常に親近感を吐きますよね。
フラフラに酔っ払ってはないけど、アルコール入りの果実をやりすぐって食べている。しかも分け合って食べているということで、酔っ払いの猿の仮説という考え方があって、それとも繋がっていると言われています。
これは何かというと、果実を主食とする霊長類が自然に発酵した果物のアルコールを積極的に摂取してきたんじゃないかという説なんですね。この熟した果実が発するアルコールの匂いをおいしいよというサインとして認識していた可能性があるということで、発酵しているというものをやりすぐって、おいしいからというサインで食べていたということですね。
酔っ払って進化するわけじゃなくて、発酵した果実の方が発酵していない果実に比べてカロリーも高いので、それを好んで食べた猿の方が生き残りやすかったんじゃないかという説が、酔っ払いの猿の仮説ということで。
進化とコミュニケーション
なので、カロリー高いから発酵が進んでいた方がカロリーが高いので、エネルギー源をより得やすいから酔っ払い、アルコール含むものを好んで食べてきた方が生き残ったんじゃないかと。それが生き残ってどんどん進化していくと、なんで我々がお酒が飲むのかというところにも繋がってくると。
発酵したものを進んで食べてきたという遺伝子がDNAに刻まれているから、お酒好きが人間に多いのはそういうところなのかなということで、エリスグって食べてきた進化の過程があるからお酒が飲むんじゃないかということにも繋がっているということなんですね。
アルコールは敵じゃなくて味方として利用してきたという証明にもなるし、それが現代人のアルコール体制やお酒を使った社会文化の始まりになった可能性もあるんじゃないかということを言われていて、非常にロマンがありますよね。
飲みニューケーションとか、今は若者が飲み会に参加しないとか、時間の問題ということを言われていますけども、このチンパンジーの例を取り上げてみたら、アルコールが飲むのが好き、カロリー高いからということが進化の過程でも分かっている。
それを分け与えている、分け合うということが飲みニューケーションに繋がっているから、みんなが集まってお酒を飲むというところが、ルイジンへの例から見ても、そういったことを古代の人間はやってきたんじゃないかということで、だから飲み会が好きなんだなというところが繋がる。
お酒を飲めない人もいるし、アルコールが分解できない方もいらっしゃいますから、なので一概にも、なんでもなんでもお酒を飲めているわけではないけども、集まってみんなでお酒を飲むということが非常に理にかなっているというか、進化のレベル的にも不実間が合うというところなんですね。
人類の進化の歴史においてお酒がコミュニケーションを円滑にして、社会的な繋がりを強くする大切な役割を果たしてきたということが、この研究からも言えるので、理にかなっているからということなんですね。
お酒を飲みすぎはあかんというのはね、ゴールデンウィークだから、お休みが多いから普段よりもいっぱい飲んじゃうということは健康すればよくないけども、お酒好き、みんなと集まってワイワイするというのは、これは考えると当たり前のことで、そういったことを繰り返すことによって進化を遂げてきたのかなと言ったところですね。
ということで今日はこの辺にしたいと思います。それではみなさん、さよなら。バイバイ。
