バードストライクってね、結構社会問題というかですね、航空関係では結構大きな問題として取り上げられるんですけども、
いつもね、バードストライクっていうのは通常ですね、離着陸時の低空飛行の時、要は数百メートルで起きるものなんですけども、
1万メートルを超える空域での衝突はまさに前代未聞の大事件だったんですね。
バードストライクってこのプロペラですかね、そこに入り込んじゃって、飛行機からちょっとね、甚大な被害が起こるっていうのはですね、バードストライクなんですけども、
だいたいね、発着時とか離陸時とかですね、そういったね、ちょっと低い高度、低いときに起きるんだけども、
いや、1万メートルを超えているところで鳥とぶつかるの?みたいなね、もうそんなレベルなんですね。
幸いですね、この時はですね、機体は無事に着陸しているようですので、その甚大な事故にはつながっていないんですけども、
この事故調査の結果、衝突現場から採取された羽毛によって、この記録保持帳、記録保持者みたいな感じですね、記録保持帳の正体が判明したんです。
どんなそれとぶつかったのかということなんですけども、その正体はですね、マダラハゲワシなんですね。
ハゲワシですね。タカカハゲワシ族の大型猛禽類に属しておりまして、体長1メートル超。
翼を広げた、翼を広げた大きさはですね、約2.6メートルということで、めちゃくちゃでかいですよね。
日本の鳥でもオオサギとかでかいけど、それよりもはるかにでかい鳥、タカの仲間、マダラハゲワシなんですね。
この大きな翼で上昇気流に乗って、エネルギーを節約しながら滑空できるのが特徴であるということで、
通常の飛行高度は確かに高いんだけども、マダラハゲワシね、一般的に6000メートル付近までという風に言われているのにもかかわらず、2倍近くの高さを飛んじゃったというところなんですね。
サヘル地帯、アフリカのフォートジブワールとか、サヘル地帯を飛ぶというのが特徴で、いろいろ飛びまくっているんですよ、飛行ルートね。
渡りというよりも探索の性質が強いということが特徴らしくて、マダラハゲワシのルートは定まった渡りのルートというよりも、探索しながら餌を探すという意味合いの方が強いという風に言われているんですね。
普段6000メートルを飛ぶマダラハゲワシなんですけども、なんで11300メートルという極限の高さにいたのかということなんですけども、実はこの記録は誰よりも高く飛びたいという強い意思によるものではないという風に考えられているんですね。
高く飛びに行っちゃうぜ、記録保持帳になっちゃうぜ、みたいな風にして飛んでいる鳥は少ないですけども、いないんですけども、意図せずそんな高さまで行っちゃったということらしいんですね。
非常に強い上昇気流に巻き込まれて、意図せずして超高空まで運ばれてしまったということが、調査結果からそうじゃないかという風に言われているということなんですね。
そして、そんだけ高いところに上がっちゃって、不運にも航空機と衝突して命を落としてしまったというのが、濃厚な結末じゃないかという風に推測されているということなんです。
だから常に新鮮な酸素を専用の袋に送ることができるので、酸素濃度が薄くても飛ぶことができることにつながっていると。
それが機能システムと言うんですけども、恐竜の生き残りが鳥なんですけども、恐竜の生き残りというか恐竜はまだ生きてるよっていう学者もいるんですよ。
だって鳥が生きてるじゃない。鳥というのは恐竜から進化してますから、恐竜まだ生きてますよっていう学者もいるんですけども、
ジュラ紀とかハクワ紀とか恐竜が活歩してた時代なんですけど、非常に低酸素だったんですよね。
低酸素だったので、それをクリアにするために機能システムが発展して、低酸素の時代だったけども、体をでかくして地球上を支配してたんですけども、
その名残があるので、これも機能システムを採用しているので、空気が薄いところでも飛べるというのはこの機能システムのお金なんですね。
この鳥たちは使用済みの空気と新鮮な空気を混ぜることなく、酸素の薄い高空でも高い高度でも最大限に酸素を取り込むことができるので、飛ぶことができると。
さらに血液中のヘモグロビーも酸素と結びつきやすいように進化してますので、高いところも飛べるということなんですね。
群発的だったマダラハゲワシの記録は偶然重なったんですけども、自力で高い高度を保てる飛ぶ驚異的な鳥もいるんです。
それがインドガンなんですね。
このインドガンは、なんと標高8000mを超えるヒマラヤ山脈を上昇キリの助けをほとんど借りずに、自分の羽ばたきだけで飛び越えることが確認されています。
すごいよね。渡り鳥ですから、なんでわざわざ地獄みたいなルートを通るの?って感じかもしれませんけども、そこを通る方が近道なんですね。
なのでヒマラヤ山脈を越えていく。それをね、羽ばたいている。羽ばたいているということはATBも消費するし、酸素の供給がなければならないんですよね。
それを凍りつくこの機能システムのおかげで、ヒマラヤ山脈を自力で飛んでいると。
マダラハギワシはのちから格空なんで、上昇キリに乗って上に上がっていくんだけども、インドガンの場合は羽ばたいてヒマラヤを越えていくんですよ。
すごいないですか?それこそね、確かに高度はマダラハギワシのトップのベスト記録は劣っているかもしれませんけども、
インドガンのスタミナすごいよねというところも注目してほしいなというふうに思うんですけども、
インドガンが彼らが世界記録保持者と言っても過言ではないかなと言ったところですかね。
それでもですね、偶発的な記録とはいえ、マダラハギワシの高度11,300mを超える鳥羽にまだまだ現れていない。
1973年のことなので、50年間この記録は乗り換えられていないし、今後乗り換えられるのは難しいんじゃないかなと。
インドガンもそれから飛べる能力があると思うんですけど、そこまで高く飛ぶ必要もないですよね。
ヒマラヤ300mを超えればいいから、11,000mまで高度を上げなくても別にいいので、
なかなか偶発的なことが重なって、飛行機にまたぶつからないと記録として残らないので、
それはそれで記録としてどうなるのかなという、それを期待するのもどうかなと思いますので。
ということで、鳥はすごい能力を持っているし、呼吸システムも素晴らしいものを備えているといったところなんです。