00:00
はい、みなさん、こんばんは。こんにちは。元、公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっと
ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、
今日から12月ですね。2025年も残すところ、あと1ヶ月ということで、
こういう話題になるとですね、毎回言ってますけども、早ない?早いですよね。また1つ年を重ねるかと思うとですね、非常に早いなというふうに思うんですけども、
今日から12月なんですけども、12月には珍しくですね、非常に暖かい1日で、この暖かさがですね、明日も続くらしいんですけども、
クマと人間の関係
明後日からですね、非常に寒くなるという予報が出てるんですけども、非常に暖かい1日でしたけども、こんだけ暖かいとですね、なかなかクマもね、
冬眠しないなといったところでですね、もうね、最近もうずっとですね、全国でクマのニュースがね、もう絶えませんよね。もう政府もついにですね、
クマ被害対策パッケージを発表するなどですね、私たち人間とクマとの関係は深刻な問題になっていてね、なんかガバメントハンターみたいなね、
方々もクマの被害のところに派遣されてね、いろんなことをやってるわけなんですけども、そんなね、クマ被害、クマニュースがね、連日ニュースを逃げ回しておりますけども、
今日はですね、クマのお話をね、したいと思います。何についてね、取り上げるかというと、クマとの共生、クマとの共存生活、共生はですね、できるのかどうかということと、
それをね、共生できるというようなですね、こういうふうにすれば共存、共生はできるんじゃないかっていうね、面白い取り組みをしている団体がありますので、
そちらの方でちょっとね、ピックアップしてね、深掘りしていきたいなと思うんですけども、
高級別荘地として知られる長野県軽井沢町ではですね、捕獲したクマを原則として山へ返すというですね、全国でも珍しい取り組みがですね、長年ね、続けられてるんですね。
今回はクマ被害で結構ね、スポットライト浴びてますけども、それ以前からですね、クマを捕獲したらもう一回山へ返すと、
おいおい、みたいなね、今カビになってる方はですね、何をしてくれてんね、みたいなね、反応かもしれませんけどもですね。
強制するためにはそれが一番だということで、その取り組みをしてるんですけども、この原則捕まえたやつを山に返すということをしている団体がですね、
NPO法人ピッキオさんがですね、いろんなね、この共存へのヒントをね、いろいろね、語っておりますので、そちらの方を皆さんにね、紹介したいなと思うんですけども、
これね、今ね、全国ではですね、今年度に入ってすでにですね、6,000頭以上のクマが捕獲されてるんですね。
去年がですね、5,800なんで、もう昨年度よりもね、今の段階でもう超えちゃってるんですよね。
そのね、6,000頭近く捕まえたクマのね、ほとんど、もうそのね、99%が駆除されてるんですね。
で、そんな中、先ほど言ったNPO法人ピッキオさんがですね、軽井沢町では捕獲したクマのほとんどを放しているんですね。
全国で放獲される、要は放されるクマの3頭に1頭がですね、ピッキオによるものなんですね。
なので、3割近く、3割、3、4割近くはですね、放している対策を取った中の3、4割はこのピッキオによるものということなんですね。
で、この秘密はですね、軽井沢町が導入している事前捕獲にあるんですね。
NPO法人ピッキオの取り組み
一般的な捕獲が被害が出てから行われるのに対して、このピッキオはですね、森と人里の境目に罠を常設し、被害が起きる前にクマを捕まえるんですね。
で、このね、クマを捕獲して首にGPS発信機を装着し、人里離れた森に運んで放獲、要はモニタリングを開始するわけなんですね。
こうすることで人里に近づくリスクの高いクマを年中把握して、被害を未然に防ぐことを目指しているということなんですね。
だから、非常にこの罠にかかりやすいクマとかは、やっぱり人里に入ろうとしますから、それをモニタリングすることによって、
GPSついてるから、近づいたからちょっと山会いに行くのはやめましょうとかね、そういったアナウンスもできますから、
クマの動き、その行動そのものをですね、うまくモニタリングしているということなんですね。
で、このね、事前捕獲で話したクマがまた人里に近づいてきたらどうするのかということなんですけども、
ピッキューのスタッフは、クマの行動が活発になる6月から10月は、毎日24時間3交代制でクマを監視しているんですね。すごいですよね。
もしクマが別荘地などに接近してきたら、彼らは特別に訓練した犬、その名もベアドックというですね、一緒に、
ベアドックと一緒に森へ分け入りですね、クマを追い払うということで、まるでね、クマと人間の安全を守るための国境警備隊みたいなもんですよね。
この徹底した努力の結果、軽井沢町では11年以降、人間の活動エリアでの人身被害はゼロなんですということなんです。すごいですよね。
この事実はですね、ピッキューの取り組みが大きな成果を上げている証拠というふうに言えるかなと、いうふうに思いますよね。
この軽井沢町の別荘地にね、クマが来たら大変だし、金持ち多いからね、ある程度のそういったね、自治体におりるお金とかっていうのはですね、
多分おりてるんじゃないかなと。裏を触っちゃうんですけども、お金だけじゃないし、NPOの法人なんでね、何とも言えませんけども。
でもね、このピッキューの挑戦は簡単なものではないということなんですね。
ピッキューはですね、放獣する際、人の気配がしたら逃げることを教え込む学習放獣を行っているということなんですね。
共生に向けた試み
どういうことかっていうとですね、人の叫び声や犬の吠える声を聞かせた後、ゴム銃でね、ゴム弾で痛みを与えて放すという方法をしてるんですね。
なので、人の声が聞こえた、犬の声が聞こえたってなると、それを覚えさせて、ゴムのピストルでパーンって打たれるわけです。
それ聞いたら痛い思いをするっていうふうに、脳に住み込ませて、人だと近づいたらあかんよ、人の犬が近づいたらあかんよっていうことを学習させてから放してるらしいんですね。
なんかね、痛みを与えるなんてことを聞くとですね、心が痛むような感じがしますけども、これはね、クマの命を守るための最後の手段ということでね。
もちろんね、捕まえて殺すことを目的としてませんから、なので、覚えましょうね、共存しましょうねっていう新しい取り組みですから、なかなか難しい判断どころはあるかもしれませんけども、そういったふうにして話しているということなんですね。
このNPO法獣のピッキオのリーダーの玉谷さんによるとですね、この学習法獣の効果は限定的で、各地点に戻ってしまうクマが多いというのが現実なんで、そういう痛みをして覚えさせてもやっぱり戻ってくるクマが多い。
そもそも罠にかかっている時点で人里に近づこうとするクマですから、そもそも性格上ね、なかなかそういう痛みを覚えたとしてもやっぱり近づいてくるっていうので、この学習法獣が効果があるかどうかっていうのはちょっと疑問がつくところというところなんですね。
そしてですね、生ゴムに執着し、家屋にまで侵入するようになってしまったクマはですね、残念ながら駆除、安楽死するしかないということで、これまで約20頭のクマがこのような駆除の選択で命を落としているということなんですね。
なので捕獲したら殺すべきだという意見を持つ人も一定数いる中で、玉谷さんは説明してもそういう人の溝は埋まらないと深く悩んでいるということなんですね。
クマ被害が激増した今年はですね、長野県も一時的に法獣を休止し、駆除する方針を打ち出しましたと。
玉谷さんは県の緊急対策にやむを得ないと理解を示しつつも、クマが冬眠して世間が静かになってから冷静に議論してほしいということを訴えていると。
今はその取り組み自体も危険だからということでやめてるらしいんですね。
とにかく見つけたら捕まえたら殺そうみたいな感じになっているのが、ちょっと人間のエゴすぎるかなという気がするんです。
被害に遭われている方は今年は多いですけども、ちょっと人間のエゴが過ぎるかなというところも私も共感しちゃおうかなといったところですかね。
NPO法人のリーダーの玉谷さんは、ピッキオの活動は過分な評価を受けているとも語るということで、クマの行動をコントロールすることはできないと。
彼らがやっているのは、せいぜい森と人里の境界線に立って人間の力をクマに示し、境界が脅かされないようにしている程度ということで、そこまで評価されているかもしれませんけども、そこまでのことじゃないですよ。
とりあえず境界線に近づかないということをやっているだけで、そこまでの評価は効果的かと言われたらそこまでかもしれないということで、リーダーの方も言っていますので、
なかなか野生のクマに人間怖いよということを覚えさせたりとか、そこは人としてはあかんあかんあかんとか、そりゃ分からんよねというところですよね。
クマとの共存、共生は安易な理想論ではなく、多額の費用とマンパワーを費やして、リスクをゼロにできない現実と向き合いながら、お互いのテリトリーを守り続けるという地道で厳しい活動の上に成り立っているということがわかりますかねということで、
まだまだこれは続いていきますし、クマが今月させたらいいのかって、そういうことは極端すぎますし、なかなかそこまで言うと倫理観がどうなのっていうことなので、非常に難しい問題なんですけども、
そういった教会を覚えさせるということは難しいかもしれませんけども、何が何でも捕まえたら殺すというわけじゃなくて、こういった学習して報酬すると話すという取り組みが広がっていってほしいなと思いますので、
こういった取り組みは非常に評価すべきことですから、ぜひ何が何でも駆除、何が何でも怖いというのはあまりにも考えが浅はかすぎるので、もうちょっと深く議論していく話かなと言ったところですねということで、今日はこの辺にしたいと思います。
それではみなさん、さよなら。バイバイ。