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はい、みなさんこんばんは。こんにちは。元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。ちょぼっとサイエンスのお時間となりました。ちょぼっとサイエンスでは、みなさんにちょこっと、ちょぼっとサイエンスに触れていただいて、科学的思考力を身につけて理系頭になっていこうということを目的に配信しております。ということで、所得税がかかり始める年収103万円の壁、何かとね、最近話題ですけども、
公助額を20万円引き上げて123万円にするということを決定したということなんですが、自民党、公明党、国民民主党で178万円に引き上げると、そこまでは所得税かかんないよというところで、大きな改革を目指してたんですけども、最後の最後でですね、
自民党の宮沢デイ調会長がですね、「それはあかん!」というところでね、完全に財務省の息がかかっているんですけども、123万円ということでね、国民民主党の玉木代表も中巻でぎみで、もう話にならんという感じでですね、仲間割りみたいな形になったんですけども、ここはね、粘って議論の余地がないのかもしれないですけどね、その話にならんみたいな感じで、
本当になんかしょぼいなということと、やっぱり自民党って国民の敵なんやなということがわかりましたので、来年の夏の参院選ではね、ちょっと参院選もね、自民党に投票するのはやめた方がいいんじゃないかということと、ガソリンが補助金なくなったんで、めちゃくちゃ料金が上がるということで、年末電子でお出かけする方も非常に増えるという中、
ガソリンも上がっちゃってね、来年の1月、2月にはですね、ガソリンが高いところはですね、自治体は200円台に突入するんじゃないかというふうに言われておりますからね、もうちょっと国民の生活のことを考えてね、考えてないからこそこんな世の中に立っちゃったんだけど、もうちょっと考えてほしいなというふうに思ったからといったところなんですけども、
今日のお話はですね、結構ね、これすごい話です。昆虫の話なんですけど、昆虫でそんなことをやるのはその生き物だけ、その昆虫だけというね、お話をしたいと思うんですけども、脳の大きさをですね、変えるアリがいると。
カエルでアリって長い昆虫なんですけど、脳の大きさをね、自在に変えることができるアリについて、そんなのアリっていう感じなんですけど、そのアリについてお話したいと思います。どんなアリかと言いますとですね、インドクワガタアリっていうね、名前のですね、アリなんですね。
インドクワガタアリというアリなんですね。インドの平野に生息するオオアゴが特徴的なアリで、大きな目とクワガタのようなオオアゴ、本当にクワガタのようなアゴがついてるんですけども、それが特徴的なんですね。体長の4倍の距離をジャンプして獲物を狩ることから、別名ジャンプアリともいうふうに呼ばれてるんですけども、
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他のアリの仲間と同じようにですね、群れで暮らしてるんですね。社会性を持っているので、分業性女王アリとか働きアリとか世話係するとかいう感じで、カースト性で分業している社会性昆虫とかいうふうにもアリのことを言われますけども、他のアリとの仲間と同じように群れで暮らしてるんですね。
女王アリや働きアリなどの役割があるんですけども、インドクワガタアリの女王の、インドクワガタアリたちは女王の座を巡って複雑な行動をとるんですね。ここが他のアリともちょっと違うんですけども、普通ですね、他のアリの仲間はですね、女王アリとなるべき個体は生まれたときにも決まってて、
女王ではないメスの働きアリは繁殖することができないんですね。アリでそのメスなんだけども繁殖能力がないんですよ。繁殖するのは女王アリのみで、卵の世話とか兵隊アリとかね、侵入者をやっつけるアリとか分業してて繁殖できる同じメスなんだけど、繁殖できるのは女王アリだけなんですね。
でもですね、このインドクワガタアリはですね、どのメスにも女王になるチャンスがあるんですね。すべてのメスに女王になるチャンスがあるんですね。
これ何かと言いますと、女王アリが死んでしまうとですね、働きアリたちが女王アリの座を巡って戦うんですね。このね、女王アリを巡って戦うこの争いはですね、めちゃくちゃ激しいんですね。
コロニー全体の7割ものメスがですね、参加することもあるほど、女王アリを巡るバトルロワイヤルをね、かくり広げるわけなんですよ。
鋭いアゴを槍のように使って突き合って勝敗を決めるんですね。戦いはですね、とても長期に渡って最長で40日間も続くこともあるということで、
女王アリの座を巡ってね、めちゃくちゃね、戦争をしまくるわけなんですね。戦いに勝利して、女王アリのように繁殖可能になった働きアリはですね、
ガマゲイトと呼ばれるんですね。晴れてね、すごい競争力だと思うしね、めちゃくちゃ戦いやってね、女王アリの座を巡ってね、争ってね、繁殖可能になったアリはですね、
ガマゲイトと呼ばれるね、称号を与えられるみたいな感じで勝ち抜いて繁殖可能という風になるんですね。勝利したガマゲイトの体内ではですね、様々な変化が起こるんですね。
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要は働きアリとして働いてたけども、バトルロワイヤル勝ち抜いて女王アリの座を奪い取ったらですね、そっからね、体の変化がね、起こるわけなんですよ。
どんな体の変化かというとですね、タイトルにもありますように、最も大きな変化は脳が小さくなることなんですね。
だいたいね、働きアリの時よりもガマゲイトになると、約20%脳が小さくなるんですね。縮小するんですね。
女王アリとなると、全ての暗殖可能というのは選ばれたものだから、脳がデカくなってね、スーパーアリみたいになるかもと思いきやですね、脳が縮小するんですね。
なんでかというとですね、女王アリになるための機能が特化していくので脳が縮んでいくんですけども、特にね、衰える脳の領域はですね、視覚を司る仕様なんですね。
脳の分野で仕様って葉っぱって書くんですけど、視覚を司る仕様がですね、小さくなっちゃうんですね。
狩りに役立つ高度な認知能力も衰えるということで、暗闇で散乱に専念する女王アリの仕事にはですね、そういった狩りをする能力というのはいらないし、視力も別にいらないですよね。
だからどんどん縮小していくと。縮んだ脳の代わりに卵巣をですね、5倍の大きさに発展させて生産能力を増強するんですね。
脳はですね、エネルギーをたくさん使う機関なので、いらない部分を削るとって生命を維持するための工夫なのかもしれないと言われてるんですけども、
視力別にいらんし、そんな暗闇で見る能力も必要ないし、そんな高度な認知能力もいらんから削ぎ落として、
もう要は卵を産むだけの体に特化するために必要ではない部分というのを縮小する。
これが中枢神経系だから、脳いらんよね、その部分の脳いらんよねってことで縮小して卵巣をでかくして、
エネルギーを生産能力に特化させてそっちに専念するために脳のいらない部分は縮小して削り取ってしまおうという非常に合理的な体の変化が起こるんですね。
ここまででも結構すごいけど、さらにすごい特徴があって、例えば小さくなった脳がまだ元通りになるという実験結果もあるんです。
どういうことかというと、晴れてバトルロイヤル勝ち抜いてガマゲートになった。
そのガマゲートを取り出して数週間巣から隔離して、女王役としての、女王ありとしての役割機能を停止させるわけなんですよ。
ラチみたいな感じで取り除いたと。
そうしたガマゲートは元の巣に戻ると、他の働きありたちに捕まってしまうんですね。
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時には数日そのまま拘束されるんですね。
これは何かというと取り締まり、ポリスと呼ばれる行動で見張ってますから、
さっきの取り出されたから元々のガマゲートだったら取り出されると忘れるから次のガマゲートが誕生するんで、
元ガマゲートは誰やねんということで、取り締まりにあって拘束されるということなんですね。
牢屋に入れる、牢園、禁入者とかを取り締まって隔離していく牢屋みたいなのを巣の中に作るんですね。
牢屋に入られるような感じで拘束されると。
取り締まりを受けたガマゲートはですね、牢屋に入れられると、
脳が小さくて、それから取り締まってそのまま牢屋にずっと入っているとですね、脳のサイズが再び増加して、
要は視覚能力とか衰えていた脳がまた復活してでかくなると。
20%縮小したけども、また元通りに20%増になると。
しばらくすると通常の働き有りに戻るということなんです。
働き有りに戻って、また働き有りとして働くということなんですね。
女王の立場を追われてもやり直せる。
ゲームとかで失敗したらコンティニューとかありますよね。
コンティニューとかリトライとかマリオカートのようにね、もう一回やり直せるというシステムがあると。
ある意味で優しいシステムなのかなということでね。
またこの脳の大きさを自由に変えることに、役割によって脳の大きさを変えることによって柔軟に合理的に生きているよという昆虫なんですね。
この脳の大きさを自在に大きくしたり小さくしたりできるっていうのは、
昆虫界では今のところこのインドクワ型アリのみにある能力として発見されているということなんですね。
哺乳類ではですね、トガリネズミっていうネズミはですね、脳の大きさを変えることができるらしいんですけども、
冬眠中はですね、エネルギー使っちゃうから、
冬眠中は食べないんでエネルギーを縮小するために脳を小さくして消費するエネルギーを少なくするっていうネズミもいるんだけども、
昆虫界ではこのインドクワ型アリのみに発見された脳の大きさを変える能力というところでね、
役割によって脳の大きさを自在に縮小・拡大するアリを紹介しましたということで、
今日はこの辺にしたいと思います。
それではみなさん、さよなら。バイバイ。