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2022-10-13 15:29

旅では盗られるより渡される方が怖い【旅のラジオ #075】

旅の話と、日常から旅を生み出す話をします。「旅のラジオ」は、毎週木曜の12時更新です。
感想等、Twitterのハッシュタグにぜひお送りください #旅のラジオ

語り手: Satoru、岡田悠
聞き手&ジングル制作: 石川大樹

題字&イラスト: べつやくれい
Presented by デイリーポータルZ https://dailyportalz.jp/

〈現在募集中の投稿コーナーはこちら〉

投稿コーナー①「番組へのおたより」

2人への質問、最近読んだ本、今日食べたもの。
あなたの思いつきを、何でも送ってみてください。


投稿コーナー②「ジングル/効果音」

番組で使えそうなジングルや効果音を募集します。
生演奏でも、電子音でも、ボイパでも、大歓迎です。


投稿コーナー③「世界のさよなら、あなたのさよなら」

『さよなら』を意味すれば、どんな言語でもOK。
テキスト形式でも、音声形式でも、なんでもOK。


投稿コーナー④「生きて帰ろう」

旅行とは、ときにトラブルを伴うもの。
あなたの危険回避の知恵を教えてください。
(例:予備の現金をお菓子の小箱に隠す)


投稿コーナー⑤「あなたの旅の秘かな愉しみ」

旅行とは、自分で好きに愉しむもの。
あなたの愉しみかたを教えてください。
(例:旅行先のゴミを集めてノートに貼る)


投稿コーナー⑥「世界の罵倒語」

世界には、文化の数だけ罵倒語がある。
あなたが知っている罵りの言葉をください。
(例:南スーダン「ヤギ半頭の価値もない」)


投稿コーナー⑦「世界の音」

あなたが録った音をください。なんでもOK。
岡田さんと私が、ただそれを鑑賞します。
(例:イランの便器の音、バヌアツの料理の音)


投稿コーナー⑧「哀しい動物の鳴き声」

虚無を感じさせる動物の鳴き声をください。
作為はNG。哀しみは自然に発生するものです。
(例:たそがれの民家に沁みるヤギの声)


〈投稿フォームはこちら〉
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00:00
Satoruさん。何ですか、岡田さん。また、はがきが届けました。嬉しい。はがきね。嬉しい。届く。何枚目だ、もう。届く、届く。
そう、このね、物理の紙のはがきが、デイリーポータルZの。絶対に読む。絶対に読むっていう原則を唱えてます。オフィスに届いたら絶対に読むと。はい。
ということで、今回また届きました。新しい人?はい、新しい方です。ラジオネーム、ヤクートさん。大阪府、平方市のヤクートさん。平方市って聞いたことあるぞ。あれ?
Satoruと旅のラジオ。平方市といえばね、片野節温度の平方市ですが。すごい人来た。平方と縁のあるラジオなのかもしれませんからね。
じゃあ、しまいたします。そうですね。平方の視聴率めちゃくちゃ高いかも。ズームシーンにも程があるな。はい、ヤクートさん。Satoruさん、岡田さん、こんにちは。
以前から岡田さんの大ファンで、初回から楽しくラジオを聞いています。さて、先日私は大学3回生にして、初の海外旅行で一人で10日間ベトナムに行きました。
最近行ったのかな?そういうことですね。コロナが明けて。いいですね。ベトナムは沢木幸太郎の一号船を北上せよを中学生の時に読んで以来、ずっと行きたいと思っていた場所です。
いやー、僕ね、本当に偶然なんですけどね、今読んでいるのがその本なんですよ。今読んでいる、ちょうど。沢木幸太郎の、割と最近の方の作品なんで。深夜特急とはまた違った落ち着いた語りで、まさにベトナムをですね、旅された。
沢木幸太郎さんって、そういう今の若者をちゃんと心使うんですね。嬉しいですね。ありがとうございますって、僕は沢木幸太郎じゃないけど、嬉しいなー。自分が好きな人のことを好きな人は好きになりますね。
確かにな。嬉しいなー。村上春樹さんはね、今の世代を惹きつけるのはわかるけど、沢木幸太郎さんもね、やっぱり叱るべきを惹きつけてるんですね。ことを読んで、大学に行って、バックパックに行くっていうのはまだあるんだっていうのは。嬉しいなー。じゃあ、ミッドナイトエクスプレスに乗って、いいですねー。マカオのカジノですって。
ちょっと話が長くなった。やめましょう。行きたいと思っていた場所ですと。市場の熱気や匂い、きたたましいバイクの音、道端でダラダラと飲み食いする人々、放置民からハノイに向かう寝台列車の揺れや子供連れのうるささ、一等独裁が見てとれる街中のプロパガンダアート、すべてが新鮮に映りました。
ラジオ第68回の岡田さんの向こうから来る奴は悪い奴という禁言を頭に入れていたにもかかわらず、自称ガイドのバイクタクシーにまんまと乗せられ、市場でぼったくりコーヒーを買いました。自称ガイド生きてた。コロナでどうなったかっていう話。
03:19
お二人が旅行ビギナーだった時に失敗したことや反省したことなどはありますでしょうか。来るべき次の旅行に備えるためにぜひとも参考にさせていただきたいです。
ベトナムの絵ハガキをね。一等独裁の絵ハガキですねこれね。いいですね。一等独裁の絵ハガキですねって言い方はわかんないけど。いいなあ、いいなあ、そうか。
てことはこれはあれですかね。もしかしたらラジオを聴いた方が早くて、先にラジオを聴いててその後初めて海外旅行に行ったっていう初めてのパターンかもしれないですね。
なるほどね。そうか。そんな若い方が我々のラジオ聴いてるの嬉しいし。確かにね。聴いた後に言ってしかも岡田さんの禁言。岡田さんリスペクトしてますね。禁言かなあ。向こうから近づいてくるやつ悪いやつって偏見。経験上僕もアグリせざるを得ないある種の偏見。
なるほどね。でも引っかかっちゃった。いいなあ、いいなあ。でも僕ね実は大学生の時、てか社会人になるまで一回も海外行ったことないんですよね僕。前おっしゃってましたよね。そうそうそうそう。だからこの人の方がずっとこれから旅行して豊かな人生を送り得る家がたくさんあるなあって思いますね。
この方にご質問が旅行ビギナーだった時に、だから僕もビギナーだからそういう意味では結構社会人になったからなんですけど失敗したことはありますか?失敗や反省。今までのラジオ僕らも何回か取り上げているような気もするけど岡田さんはどんなあれなんですか?なんか。でもまあ大体全部ですよね。今でも今多分行ったらまた同じことをする。確かに失敗が何回かだから。なるほどね。確かにね。
そんなにねこうね。僕もだから向こうからクレース悪い奴とか言いながらまあ来たら結局話しちゃうから。そうそうそう。だから失敗の対処能力が上がるだけで失敗の回避ができてるわけではなかったりするんですよね。そうですね。ソフトランディング。そうそうそうそう。ソフトランディングな。だからハードランディングの時もあるけどまあ警察の取り調べを受けてもまあ受けたものかみたいなね。うん。だからそういうなんだろうな難しいですね。
でも僕はそういう意味では結構恥ずかしいこのエピソード話したかわかんないけども社会人になってからだから初めて海外出張って形で行ったのが初めてなんですよ。オーストラリアのシドニーだったかなに行って。それでまあその査証ビザですね。ビザを取っとけよって上司に言われてわかりましたって言って僕もう本当に結構浮世から割と離れてたんでそのビザわかんなくてだからクレジットカードを作り始めたんですよ。
06:06
で上司に取りましたって言ってビザを取りに行ったらもう真っ青になってあとお前一週間しかないんだよって言ってやばいぞお前って言ってビザわかってないのかお前本当かとか言われて。VISAビザ社のカードを作ったって。そうそうそうそう。本当に本当に社会人二年生社会人二年生社会人二年生のあの昔のあのなんだっけななんかホテルのことについて話した体内回帰漢方って書いてあるのサムネイルのあの写真のあの顔の頃社会人二年生の頃にそういう失敗をしちゃって。
あの顔今と同じ顔でしたけど。いやいや今よりね少しねヒゲがあってまあいいや。
ともなんですがそれはねビギナーの前のなんか本当にあれですねプリミティブすぎる失敗ですよね。
そうそうそう慌てて慌てて。
そのクレカどうしたんですか。
そのクレカはまああれだよ本当なんか無料のカードですよ。
はいはいはい。なんかわかんないけど。審査がすごいするみたいな。そうそうそうそう。
だから大失敗でしたね。
途中でなんで必要なのかとか思わなかったんですか。
だから買い物とかねするときに必要だからビザ。そういう審査って言ってくれてるんだなと思ってね。
カード社会だからね。
カタカナでビザって言ってるからね。
相手って笑顔で。
カード社会だから。カードナイトって。
危なかった。
危なかったですね。
っていうのがあるしあと私もそうですねあの結婚して最初に行った海外が確か同じホーチミンベトナムでしたね。
でそうですねあの動物園が好きなんで動物園行ってでゾウさんにバナナをあげてでバナナをくれる優しいおばあさんがいて
僕にバナナをくれてなんかねゾウにあげなよって言ってくれてるから優しいおばあさんだなと思ってもらってあげたらその後になんかマニマニとか言って。
結構高めのドンベトナムドンを要求されてあれこのおばあさん優しくないのと思ってどんどんどんどんついてくるんですよ。
やべ失敗したわとか思ってね。
バナナババア。
バナナババアという表現はちょっと不適切かもしれない。
BBにこうやられて。
BBね。
このBBがやってきて。
BBB。
BBBでなんかしょうがないからお金払ってよくわかんないから手持ちのねやつを払ってで後で換算したら結構千何百円ぐらいのバナナ一本千何百円ぐらい。
確かにななんかくれるもの全部もらっちゃうみたいなのもありますよね。
いやそうなんですよねニコニコってね渡してきたら手渡受け取っちゃうじゃないですか。
そしたら急に面相が変わって犯人みたいになって。
お前はこれ触ったかなとか言ってね。
触ると発生する法的責任とかね。
持ってしまうと発生する法的責任ってね。
お花ですよってボランティアにお花を配って回すとか言ってお花をもらった瞬間に発生する責任とかね。
で返そうとするともう手をこう手のひらをねギブアップみたいなホールドアップみたいな手になっちゃって受け取らないって姿勢を示されると。
で早くお金を払えとかになって。
こういう体験がウィーンでもありましたし。
やっぱ急に受け取ってくる人に対してはとりあえず手を痴漢の冤罪防止と同じで手をとりあえず頭に組んだりとかして。
だから僕は受け取れない状態になってますからね。
そういう。
指標示をする。
09:00
そうそうそうそう。
両手で何かを持っている状態。文庫本を両手で持っている状態とか。
両手で何かを持っている状態だから受け取れないってことを常にそうやってやっておくっていうのはね。
一つの旅の手段の一つかもしれないですね。
手をブランブランにしておくと手に急に何か落とされて。
確かに向こうからね。
ホカホカして温かいものをもらったぞと思ったら。
渡してくるパターンあるからね。
そうそうそうそう。
いきなり渡してくるやつがいるから気をつけろ。
あれめちゃくちゃ上手いやついますからね。
ティッシュ配りの達人みたいな。
四角からパッて出てきてパッて渡す。
置き引きの逆ですよね。
思わず受け取っちゃって。
置き引きの逆は置き渡し。
スッてね。スッて入ってね。払ってくれとか言ってね。
あれね本当に結構怖いですよ。
最初から画面が割れたスマホとか渡してきて。
お前のせいで割れたとか言って。
その瞬間を見てるやついないから。
あるある。
それでパラドンヤックになった人いて
ずーっと録音ボタンをスマホにオンにして歩いてるやついましたよ。
何が起きてもずーっとショックが残るからとか言って。
確かにな。
でもそいつは録音ボタンを消し忘れて
20GBくらいの
30週間分くらいの
そうなんだよ。
カバンに何か入れられるとかもあるじゃないですか。
難しいですよね。
取られるより渡されるほうが怖いっていうのは確かにあるかもしれない。
むずいんですよ。
しかもさっきの話に少し戻ると
録音ボタンを押し続けて
お前録音してるなってことがバレるとやばいオケージョンとか結構あるんですよね。
そういう取り調べ受けてる時とか。
やばいんですよ。
あとある種の人と面会をしてる時とか。
そういう時も録音ボタンを押しているかどうかってことで
ちょっと次のステップの結果が変わってくるケースがあるので
そういうのに気をつけた方がいい。
ヤクルトさん、大学3回生の人のアドバイスとしては
ちょっと不適当かもしれない。
録音ボタンには気をつけるべき時がある時が来るので。
でもね、証拠が残ってること、写真撮影しておくこと
そういう時は結構あったりするからね。
結構難しいんですよね。
でも本当に何か渡してくる人
ニコニコ渡してくる人はちょっと気をつけろっていうのは
岡田さんの禁言にちょっとだけアディショナルに追加するとしたら
それがあるかなって感じですかね。
岡田さんどうでしょう。
結構東南アジアの中でもベトナムは割とハードな気がして
ああ、そうですか。
タイとかカンボジアとかマレーシアとかに比べると
なんでだろうな、観光客慣れしてるからかわからないですけど
結構ね、僕もハードモードな感じがしましたね。
僕は逆に、僕が行ったのはもう
まずいな、15年前くらいかなるけど
まあ随分平和で住みやすそうなところだなっていう印象で
もちろんバイクがブワーってなったら名物とかね
フォーの屋台、ベトナムフォーの屋台とか
ああいうのは楽しみました。なぜかというと
これはまたごめんなさい、沢木幸太郎さんの
一号船の北上王政王みたいなの書いてあったけれども
やっぱりベトナムって歴史がすごい複雑で
ヤンゴンの時代、サイゴンの時代とかね
その戦争の頃、その前の混沌みたいなの
僕らは海耕たけしさんの本とか
12:02
ある種のドキュメントとか
あるいは映画とかで知ってるわけだから
そのものすごくひどいことになった
ベトナムの歴史みたいなのがあって
だけどその時にしかなかった文化があって
それが経て今になってるっていうのを思い返すと
今のベトナムはすごく平和だなって思えたりする
すごい過酷な歴史、日本もある意味そうですけれども
ひどいことになった歴史を通り抜けて
今ここまで来ているっていう
そういうところに感じるものがありますね
ベトナムそういう意味ではまた再放したいなって
気持ちもありますよ
ヤンヤンさんも確か西ゴンの時代には
本当は自分は若い頃決心してきたら行けたのに
行けなかったんだっていうね
それで割といい年になって来て
そういうね
若い頃の話じゃなくて
ちょっと年取ってから行った話なんですよね
それはあるんですよ
だから何でしょうね
朝木さんがどういう風に引用してたか正しくは思い出せませんが
上海とかもある意味その黄金の時代とかがあったわけじゃないですか
でもそれは例えば1900年なんて19世紀とか20世紀とか
どうやっても自分がまだ世の中にいなかった頃は
行けなくてもしょうがないねってことになるわけじゃないですか
トゥンブクトゥとかもそうかもしれない
当時の黄金都市とかね
エルトラドとかね
だけれども西ゴンとかそういうのは
ギリ間に合ったんじゃないか朝木さんの世代からすれば
海光たけしさんとかとか言ってたりするわけですし
そういうところを考えて間に合わなかったんじゃないかっていうね
海魂というかね
それは僕もねちょっと分かるところはあるんですよ
落語家の古今亭新長さんの講座に
あの方が亡くなる前に最後ギリ僕間に合ったんじゃないかなって
若い頃ねという思いとかもあるし
だから行こうとしてもう二度と行けないところは
ギリ世代が間に合ったっていう気持ちがあると
それも何ですかねものすごく海魂の気持ち
言っときゃよかった
そうそうそうそう気持ちがすごく強かったりするから
本当若いうちに行くべきだっていうのはね
これありますよね
そういうのもね気持ちがねあります
久しぶりにこんななんかエピソード聞きましたね
こういう海外行って
確かにだってこのラジオの始まりの動機というかモチベーションは
行けなくてコロナで行けないから気晴らしに
サブスティチュートとして始めようっていうね
ついに行った人がね現れてきて最近行った人が
最近行った人しかも若い方
沢木幸太郎さんの本を読んで僕らの旅のラジオを聞いて
いい趣味してますね
旅のラジオわかんないけどね
でも嬉しいなあなんかなあ
いやーこういうなんかつながり嬉しいですね
SNSとかなんとかじゃなくて
私はね
ヤクウトさんの本名もこれね別にポストカード書いてないから
この平方市の以上の情報がない
けど強いつながりを感じましたね
しかも岡田さんをとてもリスペクトして
岡田さんね
素晴らしいですね
嬉しいね嬉しいね
またどっか行ったら教えてください
そうですねまたね
はがきで
あまり無理して危なすぎる国に行かなくていいですからね
15:00
そうですね
こういうなんか行ったレポートもどんどん聞きたいですね
確かにないいですね
ありがとうございました
ありがとうございました
旅のラジオこのあたりはお別れしたいと思います
本日はベトナム語でさよなら
たんびえ
あーそうだったかも
15:29

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