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2024-05-16 31:15

危難の多すぎる「チベット旅行記」を語りつくす、ただし上巻の途中まで【超旅ラジオ #157】

1897年、仏教の原典を求めて鎖国状態だったチベットに入国した僧の壮絶な記録「チベット旅行記」。まだ上巻の途中までしか読んでいないSatoru、岡田の二人がその凄みを語ります。途中までしか読んでないのに。

紹介している本:チベット旅行記(上) (講談社学術文庫) 河口 慧(著) https://www.amazon.co.jp/dp/4062922789?tag=chotabiradio-22 公式X(Twitter) https://twitter.com/tabi_radio

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語り手: Satoru、岡田悠
録音&ジングル制作: 石川大樹

題字&イラスト: べつやくれい


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2人への質問、最近読んだ本、今日食べたもの。
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投稿コーナー②「ジングル/効果音」

番組で使えそうなジングルや効果音を募集します。
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投稿コーナー③「世界のさよなら、あなたのさよなら」

『さよなら』を意味すれば、どんな言語でもOK。
テキスト形式でも、音声形式でも、なんでもOK。


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旅行とは、ときにトラブルを伴うもの。
あなたの危険回避の知恵を教えてください。
(例:予備の現金をお菓子の小箱に隠す)


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旅行とは、自分で好きに愉しむもの。
あなたの愉しみかたを教えてください。
(例:旅行先のゴミを集めてノートに貼る)


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世界には、文化の数だけ罵倒語がある。
あなたが知っている罵りの言葉をください。
(例:南スーダン「ヤギ半頭の価値もない」)


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あなたが録った音をください。なんでもOK。
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(例:イランの便器の音、バヌアツの料理の音)


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虚無を感じさせる動物の鳴き声をください。
作為はNG。哀しみは自然に発生するものです。
(例:たそがれの民家に沁みるヤギの声)


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サマリー

岡田さんと佐藤さんはチベット旅行記の上巻を読み進める企画を始めますが、二人とも途中までしか読んでいません。上巻の途中までの感想を語ります。チベットへの準備や困難な旅行の様子が描かれ、主人公のストイックな性格やクライマックスの場面が際立っています。このエピソードでは、選別というテーマに焦点が当てられます。登場人物の川口さんが火鉢に網を投げ入れて焼くシーンなど、彼の信念や行動力には驚かされます。また、彼の厳しい選別の基準や語学の能力も注目されます。主人公は様々な危機に直面しながらも生き残る様子が描かれています。上巻の途中までは、雪氷や人間の迫害など、危険な状況が連続して訪れます。上巻の後半では都市部の描写や大学生になるプロセスが進んでおり、これからは街の風俗や真の修行について探求していく予定です。皆さんのご参加をお待ちしていますので、安心してください。下巻を読んで、大いに楽しみましょうということで、素晴らしいマインドセットです。

旅行記の始まり
岡田さん。何ですか、Satoruさん。
何十回か前、去年ぐらいだったかな。旅行記を一緒に読んで、その感想を持ち寄ろうみたいな企画をやりましたよね。
ツバ記号。そうそうそうそう、ツバ記号ですね。あの人は、ドイツ人だったっけな。
そう、初めて、ツバというですね、モンゴルの近くにある、十何年ぐらいしか存在しなかった国に分け入った記録をですね、岩波文庫で出てたのかな。
第65回、天下無類の記書、ツバ記号を前半と後半で別々に読む。
そうそうそう、で、今タイトルからまさに種を割れたようにですね、その時は思考を凝らして、私が前半だけを読んで、で、岡田さんが後半だけを読んで、お互い前方が分からないまま読もうみたいな企画をやってですね。
そういう企画をやって、なかなか面白かったんだけども、一つあそこで私も未だに覚えてるのは、やっぱ岡田さんの熱量の方が少なくですね、その下巻からいきなり読んだから、
その登場人物の前提がないまま突然新キャラがいっぱい出てくるから。
ツバが何かとか、裏拍子のからすじとかも全く前情報を入れずに読み始めたんで、どの辺りの地域の話かも、いつの話かも、そこの人は誰なのかも分かんないまま、何も分かんないまま読む。
ひるがえって、私の方は前半で、いろんな旅に行くまでのいろんな困難、準備のところでもいろんな困難があって、ついに入っていろいろ現地の特殊なことが分かってきたってときに、前半が終わっちゃったから、私はもう続きを読みたくて、もう熱量持って飾るんだけど、全然岡田さんのってこないっていうところにね、一つの見読みがあったんですけれども。
今回はまた別の旅行記。これはまさに我々のラジオを聞いてくださっている方の会員コミュニティであるロストバゲッジクラブのリスナーの一人の方からご推薦をいただいて、これは面白そうだということでピックアップしたんですけれども、
チベット旅行記、川口恵海先生、仏教の方が初めて鎖国しているチベットに、日本人として初めて入国を果たしたっていう、120年前ぐらいに明治30年ぐらいだったかな。
19世紀とかですね。
そうそうそう、前世紀ですよ。だから今21世紀だから。に初めて入ったっていう、めちゃめちゃ面白そうな本があるんだけれども、今私の手元にある高段社学術文庫で上下巻でですね、合わせて800ページぐらいあるのかな、かなり分厚くありましてですね、これをだから岡田さんと私で、今回はだから上下分けるとかしないでですね、読んでいこうと、そしたらもう大いに熱量を持ってお互い語れるんじゃないかということを1ヶ月前ぐらいにお互い誓いあってですね。
来て、今この収録の現場に臨んでいるわけなんですけれども、蓋を開けてみると、2人ともですね、上巻の途中までしかまだ読めていないというですね、つまり前回は上下を2つに分けていたのに、今回は上を上の、しかもその途中までを岡田さんと私が読んでいるというですね、この状態になったと。これは企画をそうしようと思っていたわけじゃなくて、結果的にはそうなっているという、ライブ感あふれる状態になっていましてですね。
じゃあせっかくなら、ちょっと私もだからある種躊躇する思いがあってですね、やっぱりここは真面目にどちらも下巻まで読み進めた後に、やっぱり満を持して収録をその次に機会を伸ばすのがいいんじゃないかと思ったんですけれども、これは1つ上巻で1回行ってみるかと。しかも上巻の途中&上巻の途中でですね。お互い今どこまで読んでいるかもまだ分からないままですね。
何となくしおりの今、岡田さんの私の前にある差し挟んでいる位置からすると、上巻の真ん中、上の中ぐらいまでしか読んでないな。僕はね、上巻の383ページのロシアの秘密探偵の僧侶で大博士っていうところまでしか読んでないということなんで。
おだしょー 一応手元に下巻もあるんですけど、めちゃめちゃ綺麗。買った時のスリップがまだ入っているんで。 手元に下巻はあるけど、すごい綺麗。真のピンだよこれ。買った時のスリップも入ってるから。そういうことですね。でもね、リッチギに岡田さんが下巻を持ってきて、僕はもうあっさり下巻を持ってきてないのでですね。
おだしょー ということで、このリスナーの方の楽しみ方は、旅行記を読んだことない人は、まず上巻しか読んでないという、こういう半端者でもこうやってラジオで感想を語ることができるんだということで、勇気づけていただくとともに、下巻まで読み切った方は、微笑ましくお叱りにならずですね、仏のような、仏陀のような広い心でですね、こういう上巻までしか読んでない人の、これからの我々の語りを感想を聞いていただければと思います。
サトルと岡田勇 超 旅ラジオ
ということで、始めたいんですけれども。
なんかこれまで、本を語るとか、あるいはつんどくを語るとかももろでやったりして、全く読んでない本を語るみたいなのもやったけど、ちょっとだけ読んだ本っていうのを始めてから。
中途半端さは狙ってないですから、あえて最初の10ページしか読んでなくて語るって面白さとかね、目次だけ読む面白さとかね、あるけど、あるいは読み尽くした人のね、この中途半端のお互い、しかも同じページじゃなくて、100何ページぐらい、100何ページぐらい僕の方が進んでるってことね。
そういうことね。オーケーオーケー。だからちょっと私の語る上の中の下ぐらいの箇所は、あれなんだな。もしかしたら岡田さんにとってはネタバレになるかもしれないけど。
結構ね、最初バーって読んでたんで、3週間前ぐらいにここまで読んだんですよ。そっから一回も開いてないから。
準備と困難な旅行
記憶がちょっと悪い。
そう、あのね、どうしよう。じゃあ一番最初の冒頭のあらすじぐらいからだけ行きましょうか。ちょっとご説明しましたけれども、この人初めて日本人としてチベットに入ろうということで、仏教の経典の原本というか、それがチベットにあるから、それに当たろうというのが確かこの人の目的でしたよね、岡田さん。
そう、これ初めにがすごい面白かった。
初めにが面白かった。
この本にした人が書いて、この川口さんじゃなくて、何の人でしたっけこれ。
この人は独身を貫かれた方だから、そうそうそうそう。そこが面白かった。まあ6ページ目ぐらいですね、それね。どう面白かったですか?
川口恵海の書いた記述が、本当に行ったのかみたいな。
ああ、疑われたんですよね。
疑われてたんだけど、昭和30年に探検家が同じ道を通ってひまらやに行ったときに。
だって明治30年に書かれた本の後の昭和33年だから。
そうそう、半世紀後ぐらいに行ったときに、ここに書かれてたことがめちゃめちゃ正確だったことが。
ひまらやのことが正確だったと。
本当にそんな時期に行ってたんだっていうのは、探検家がびっくりしたっていう。それをお坊さんが探検家よりも行ってたっていうところが、すげえなと思いました。
私もね、結構序盤からクライマックス感があるっていうか、かなり命の危険が連続してますよね、これはね。
かなりパンチ効いてて、私はまだ上官しか読んでないのに総括的な発言はできないんだけど、タイトルに偽りがあるなと思ってたんですよね。これ旅行記って書いてあるじゃないですか。
旅行って書いてある。 旅行って書いてあるからね。もうだって序盤でもう3年ぐらいかかってんすよ。なんかチベット語をまず習えないから。
準備めちゃめちゃしてますよね。 そう、インドのダージリンとかにとりあえず行って、ほとんど無一文なんですよ。ほとんど金なくて。
ストイックな主人公とクライマックス
で、なんかインドのダージリンかなんかでチベット語をいきなり学び始めて、そこで2年ぐらい投入して。 そこでまず師匠みたいなの探す。ゴバックの師匠とか。 そうそうそう。ほんとね、その場で勝負してるんですよ、この人。
だからね、冒険記というかなんか巡礼ということがまたちょっと多分違う意味になっちゃうからあれなんですけど、巡業巡礼じゃないけど、とにかく本当に決死の覚悟ですよね、これ。
1897年にそういうことやってるから、もう何もその地図とか細かいことは分からないまま。 何も分かんない。 何も分かんないまま行くんですよね。
チベットも鎖国状態だから、本当は行けない場所。 だから今我々が想像するようなね、なんとなく平和で行ったら歓迎されるようなイメージというよりは、
見てみると本当に武装集団みたいなのがいたりとかかなり、そもそも人が住んでないから10日間ぐらい無人のところを何も頼りなく雪の中を歩いていくみたいなシーンがかなり一番クライマックスというかですね。
クライマックスも何もごめんなさい、繰り返してるけど、上巻の途中しか言ってないんだけど、相当ヘビーなクライマックス感があるんですよ。
出発前もなかなかフル徹底だから、この人すごい仏教のある種の体系の中で出世した人というよりは、インディペンデント的にものすごい経典を突き詰めて、
それで、如人禁制で肉も食べないとかそういうのをものすごい厳格に守ってる人みたいな、そういうかなり個性的な感じの人ですよね。 めちゃめちゃストイックというか。
ストイックストイック。出発前の選別とかそういうのも、お金とか食料をもらう選別とかじゃなくて、周りの人たちの節制というか禁酒禁煙とか。
禁酒禁煙の選別っていうタイプ。 そうそうそう。同じページ今読んでる。僕も今下線引いたのは不節制の選別っていうところがあってですね。
そのボットでの人も実はすごい人っぽくて、アスファルト製造を発明した人っていうのが、全体としてのこの人の特徴は、ものすごいあっさりと何とかだったですとか書かれてるんですけど、
明らかにこれそんなもっと筆を厚く書くべきことなんじゃないのってことをスルッと笑わせちゃってるんですよね。
そのエピソードの一つが、高部さんってアスファルト製造人は東京都で一番魚取りが上手だと。
網打ちの名人だっていう人がいて、その人はですね、ある種信者というか川口さんのお弟子さんというか、川口さんのことを熱心に敬愛してる方なんで、
何を選別にしましょうかみたいなことを言うので、魚を取るっていうのはやっぱり折衝につながるわけだから、良くないと。
なんでその網打ちを寄せないかと。残忍だからやめないかと。でもその高部さんはやっぱりこれだけが趣味らしいので、どうも困ったと。
これを寄せてしまっては他に何も楽しみがないと言って困ったんだけれども、だんだんだんだん川口さんってすごい説得力がある人みたいでですね、
川口さんの選別と信念
選別としてはやっぱりこれをやめるべきなんだということで、固く持ったところですね、突然川口さんは火鉢に火を焚き始めて、その火鉢の中にこの高部さんの大事にしている網をいきなり投げ入れてですね、
こうこうと燃えるわけです。周りの人みんなびっくりしたって書いてあるんだけども、それはびっくりするよねと。もう焼いちゃったから、もうこれで即火の煩悩・罪悪を焼き滅ぼした知恵の光であると。
だからこれがもう選別なんだというようなこのエピソードが1ページ半くらい書いてあって、これまだ40ページ目くらいなんだけどすごいですよ。
仮な釣りをしないことが自分にとっての選別だと。 そう、しないって誓わせるんじゃなくて、いきなりその人の相当豪小を大事にしているような網をいきなり火鉢に火の中に投げ入れるとかね。
だからかなりエキサイティングな、かなり飛んだる感じのね。 飛んでますね。 飛んでない人なんですよ。この人自分の命もそんなに大事にしてないふうな態度が結構多くてですね。
僕もそこ線引いてましたね。網を焼いたことが私がヒマヤラ山中においてしばしば死ぬような困難を救ったところの最大原因となった。
最大原因となったのはやっぱり。 あそこで網焼いたから死ぬわけにはいかんみたいな。 信念の人なんですよね。
ちょっとこの言い方ちょっと誤弁を招くかもしれないけど、やっぱり少し常人のロジックからかなり外れたところにあるというか、すごい強力な信念を持ってるんですよね。
だけどこの人語学の能力とかもすごくあってですね。そういう語学の能力、語学学習のときの秘訣みたいなものは120年ぐらい経ってる今もですね。
結構通じるところがあって、俗語の良い教師は子供とかいう章があってですね。やっぱり一生懸命文法とか学ぶものがいいんだけど、
やっぱり女性子供が新しく来た第三者の人に心を開きやすい人はそういう若い人たちとかなんで、そういうのを自分の発音が間違ってたりするとすごい笑って、
これが違ってるよとか言ってくれるわけですよ。でもそれが成人男性というか社会のそれなりに出てる人だとやっぱり礼儀みたいなのもあるからあんまり教えてくれなかったりするから、
だからその忌憚なく自分の間違いを教えてくれる人と仲良くなって。でその川口さんって言ったら全く知らない人と仲良くなることがまたすごい得意なんですよね。
なんかすごい得意で、なんかね、あの多分まだ岡田さん読んでないとこかもしれないけど、いきなりそういう熱心に求婚されるシーンとかあったですね。
ああ読みましたね。 ああ読んだ読んだ。あれすごくないですか。ちょっとまた飛んじゃったけど。なんか結婚しないと殺そうかみたいな感じだって。
なんか結婚しないと殺害されるみたいな感じだって。 それもなんか諦めさせるアプローチ。 諦めさせる。そうそううまいですよね。
うまいしなんか。 だから人の心をこの動かす法はというかですね、なんかそういう、もともとだから本業のその仏教の教徒としてあの
他の弟子を信者を作っていくっていう能力があるんでしょうけど、なんかそこら辺がものすごくうまくて、それでこの人だから一種のそういう芸
っていう表現でいいのかわかんないですけども、そういう芸で自らをかなり救ってギリギリのところを生き抜けていますよね。
ずっと中国人のフリしてるじゃん。 そうそうそう。だからね、そうそう。 全然中国語できない雑誌みたいな。
全然中国語できないけど、なんかその、おい中国語できないじゃんって言われるとなんか方言が違うとか言い出して、マンドリンじゃねえんだとか言って。
で、お前漢字を書いてみろとか言って、言うとこの漢字わかる、この漢字わかるとか言って。 それ中国人に対して自分が中国人であるって嘘を真偽させるって何回も。
チベットへの旅行と周囲の困難
それはね、ちょっと解説をすると、そうそう。だからこの人はものすごいある種モラルをね、ものすごい厳格に守る人なのに身分を破償してるんですよ、この人。終始の旅行って。
なんで、なぜかと言うと、そうそうそう。だから当時日本の立ち位置というか、日本がそもそもあんまり知られてなかったりするってあるので、なんだっけね、ちょっと忘れちゃったけど。
だから日本人でいることってわかっちゃうと、もう強制双管とか逮捕されちゃうとか、もう旅行が中断されちゃうリスクが非常に高くなっちゃうので、
その死なっていう表現はここでも本ではしましたけども、中国から大陸から来た人だっていうしかもないんだと。
で、それでもやっぱりチベットっていうかものすごい鎖国をしてて、で、なんかそのイギリスの密定だ、イギリスのスパイだみたいな疑われるシーンがまた結構あったりとかして、
結構その人を密告するとむちゃくちゃお金稼げるっていうインセンティブがあったりするから、みんなだからこの川口さんを亡き者にするというかですね、この殺害しようとしたり密告しようとしたりする周り敵だらけなんですよね。
手が切られまくりますね。 そうそう、敵だらけ、敵だらけだし、なんかそのたまたま雇った人が2人とも殺人鬼だったみたいな。
そうそう、護衛にね、護衛に雇った人が。 そうそう、こうして話すとなんか、今更面白さが今繰り返されるんだけども。
かなりね、で、そういうことはね、なんかね、そうはならないだろうとかね、つい読みながら独り言言っちゃうんだけどなんか、なんかね、なんかあんまりそういうことをこの面白おかしく書かないんですよね。
大変だったですとかね、しかしもうここは諦めるしかないところ、諦めていたら助かりましたみたいな、なんかすごいなんかね、淡々と淡々としてるんですよ。淡々としてるんですよね。
何度もね、あの強盗に盗まれたり、もう全部なくなっちゃったりとかね。で、ヒマラヤのシーンとかが本当になんか分け入っていくと、もう寒さとかね、のシーンとかがなんか、岡田さんどこまで読みましたかね、岡田さんが読んだ。
ヒマラヤ入った。 チベット入りましたね。 チベット入った、そうチベット割に序盤で入るんですよね、だから200ページぐらいでもうチベットとか入って、チベット旅行記って言ってたけど一応広い意味でのチベットってことかな、だからラサーの本丸の一番のその晴天のある街までは僕もまだ380ページ目までは。
なんかその経典を探しに行った。 経典を探しに行く、そうそう。 それを入手するっていうのが目的なんですかね。 そうそうそう。目的はかなりしっかりしてる。けれどもその先立つものというか、お足もあんまりないし、食料とかもないから、その場その場で恵んでもらうしかないから、その場その場で初めて来た村の人たちに信頼を獲得しないと、そもそも生命が続行できないんですよね、帰る道もないし、で、かなり周りの人から常に常にお前バカじゃないかと帰れと、これ以上チベット行くなんてもう自殺行為だから。
全員に。 もうやめろと思う。東京のところまで帰るとずっと言われてるし、バカじゃないかと見下されたりして、なんか言うんだけど、もう行くしかないみたいな。 インドでも言われてますからね。
インドでも言われてる。で、すごいなんかお前もうこんなできるんだから、もうチベット行の先生として働けよとかね、そうだよなみたいなね、いうこと何度も言われるんだけれども、この人はもうとにかく行くんだと、死ぬぞって言っても死んでも構いませんみたいなね、それは運命みたいなことを言いながら進んでいくっていうね、そういうのが続いていくんですよ。
こんなに、ごめんなさい、我々熱を持って語りながらまだ上巻の途中までしか読めていないっていうのは、ちょっとごめんなさい、後巻の至りなんだけども、なかなかこのパンチが効いてますよね、この人。 パンチ効いてますね。 道筋もだから、正確な地図があんまりなかったりするのかな、よくわかんないですけど、結構遠回りをしてったり。 普通に登山家みたいなことしてますよね。 そうそうそう。 雪山登って、そこでキャンプ。 雪山登るシーンがきつい。 キャンプというか、もう野宿、毎日野宿。
キャンプないから、油を塗ったらなんとかなったとか言ってね。でも、かなり際立ったシーンとか、橋がないから山奥とか行くと、ものすごい腰までの深さ、もっと深いところとかのゼロ度とか割ってるむちゃくちゃ寒いところを、歩いて渡らなくちゃいけないっていう地獄のようなシーンがあってですね。
そのシーンとかが、たぶんそこまで岡田さん言ったかな。かなり厳しいんですよ。 そこなんか線引いた気がする。 酸素とか鉱山病とかもあんま分かってなくて、この人来ちゃってるから、145ページとか、無人の光源に血を吐くとか書いてあって、するとドットは一つ血を吐きました。
これはなんだと思って、心臓の加減が悪くなったのかよくわかんないけれども、どうも空気の気泡の加減であろうと察したですと書いてあって、察したですってもう遅いよ。遅いよお前とかね。どうしようと思ったけど、とりあえず寝たりとかして、あられにも打たれて目が覚めたとかね。
そう、僕線引いてる一文があって、いろんな辛い目にこの人はあって淡々としてるんですけど、ちょっともう愚痴じゃないけど、もうそういうのを吐いた一文があって、冷たいのが一番苦しいから…って書いてあって、川を渡ってるシーンで。
どこどこどこ、144ページ。
144ページ。
あったあったあった。これねこれね。
これね。
ちょっと弱音を張って。
そうそう。
その後、155ページ。なんかね、この本、込み出しみたいなのがずっと。
そうそうそう。でも込み出しも文章が続いてたりする込み出しと、なんか独特の文体ですよね、これね。
さっき水数が冷たいのが一番苦しいからって言って、やっと渡り終えた10ページ後の込み出しが、裸に川を渡るっていう。
裸で川を渡るっていうね。
ちょっとなんか、なんかね、ウェブ記事みたいな。
そうそうそう、確かにね。その3ページ後は羊と喧嘩。書いてあってね。そうそう、いやそうなんですよ。
でですね、僕のね、その千板の、その岡田さんの今のその名シーンから、その前から結構もう危機が続いてて、140ページくらいは露宿の危険とか書いてあってですね。
はいはい。
この人らからはでもすごくて、やっぱり食べ物がものすごい少ない中でも生き延びているんだけども、やっぱりその温かさはやっぱり必要で。
で、そのすごいんですよ、この周りのヤクって生き物いますよね。とか、馬のですね、うんこをいっぱい集めて。それで。
ずっとヤクのふんを集めて。
主人公の危機
そう、ずっとヤクのふんを集めて。でもそれで何とかその火起こしをして、別に待つってかもちろんないわけだから。
火を起こすにもまず何時間もかかるんだけども。それで何とかその断を取ったりとかしてやってるんだけれども。
そもそもでもそうしていくといいのはその、この辺りはそのスノーレオパールド、雪氷が出ると。
で、これは人間に害をなすってか、まあ害をなすのは当たり前で多分一瞬で殺されるわけですよ。
だから火を耐えてるとその雪氷が来なくなると。だけれどもその余計に怖いのはもっと怖いのは人間の迫害だと。
つまりここら辺のあたりはもうものすごい、なんでしょう、今でいうアフリカの一番危ないようなところみたいな感じで。
もう泥棒とか山賊とかみたいなやつがいっぱいいるわけですよ。
キバ民族のその本当なれの果てのとんでもない奴がいっぱいいるから、火を焚くと結局だから泥棒にも見つかっちゃうわけなんですよ。
だから火を焚いても地獄、焚かないでも地獄みたいな感じになってて。
で、なんかものすごいもう氷点以下になってどうしてもなんないみたいなときに、なんか突然この人はその和歌、なんか俳句なんかを容赦容赦でつくんですよね、なんかね。
なんかすごいんですよ、なんか。ここでちょっと試みに一句作りましたとかなんか。
その次々に危険が訪れるんだけども。そういう一句を打ちながらなんかこうやっていくとかね。
チベット犬とか犬に囲まれたりして結構危ないときとかも、犬に会ったときには決して犬は撃たないようにして、静かに杖の先で犬の鼻先をあしろうといると犬は決してかじりつかないということをその通りやったら助かったと書いてあって。
それでの教訓とかももう120何年経って今でも結構これ生きるなとかですね。
でもなんかすごいんですよこの人は。そういうなんか淡々としたなんか結構人間の肉体の危機が連続して訪れてくるっていうのがこの本のかなり特徴で。その雪山のシーンはかなり多いですよね。
岡田さんどこまで読んだっけ180ぐらい?
岡田 僕240ぐらいまで読んだ。
一つの山場はやっぱりこの本当にあれですよね180ページぐらいの積雪中の座禅ですよねこれね。だからもう本当になんですよもうどこに行っても人もいないし、なんか10日以上かからないと人に会えないようなところになってで確か強盗に襲われちゃうのかな。なんか持ち物も全部なくなっちゃうんですよ。
川の中になくなっちゃうんですよ。川を渡ろうとしたらずるっとして。水で死ぬ方が楽っていう込み出しがあって。もうこのまま死ぬことと決定して流れていったですと書いてあって。もう助からないからそのまま流れていったら何とか助かったんだけどもう全然荷物もなくなっちゃって。
荷物がないままお腹もめっちゃ減ってるけどもう霊化で。でもう一緒に連れてた羊も生きることをわりと諦めちゃってもう羊が雪中に座り込んでしまって一歩も動かないみたいな。でどうしようかこの雪の中に寝れば死ぬに決まっている。もう自分の手先に覚えがないほど凍えておりますので羊のこの手綱を持っているその手を伸ばすことができない。
もうなんかもうどうしようもないんですよ。そうするとこの人はその積雪中に座禅をして座禅をしようということで座禅をし始めるんですよもうどうにもならない。で12時頃からどうもだんだんと寒さを感じて非常に感覚が鈍ってきてなんだかこう気が変になってぼんやりしてきたです。
人間の今はの際というのはこういう具合に消えていくものであろうかというような感覚が起こってきたですとか言ったってかなり厳しくなっていくっていうところにもなんか一つ一つ大事なものも既に手放しているというかなんかすごい淡々と座禅をするっていう選択肢がなかなか出てこない。
羊と何かを寄せ合って座禅するっていう。
そうだからそういうでも180ページでこの物語終わってないのでこれからお嫁になる方がいらっしゃるとしたらですねこの話は続いていくんだけど相当危ないシーンが続いていきますよねこれね。
もともとあのロストオバゲージクラウドの紹介でもなんかその文体が独特というか。
そうそうそうこれ翻訳でもともとの文章は多分漢語に近いような感じなんだと思うんだけども。
そういう翻訳の過程なのかな。
翻訳の過程なんですね。
なんとかですとか。
なったですっていうかなんかイクラちゃん。ささやさんのイクラちゃんというかなんか翻訳のね第二言語で日本語学んだ人みたいなねなんか。なんか面白いなんかいいですよねこの人ね。
そうなんか僕この本買う前にAmazonレビューさっと見たらなんかなんとかってとこが難しいですとか難しかったですとかなんかちょっと。
あっパロディーになってるんだ。
タイの人が言ってコメント書いてるのかと思ったらパロディーだと思って。
もうだから心がもう完全に川口英会先生にすごいなそれはもうだから1世紀2世紀経ってまたその読者の心を捉えて。
そうだからこの人はある種ユーモアのセンスも多分持ってるところがあってですね。
結構そのシベットの人たちの観察してて割と女色というかなんかその性欲に負けちゃう人とかなんか酒飲みながら残業をするとか結構乱れてるか仏教の理想から遠ざかっちゃってるところを嘆きつつも。
でもなんか川口先生は時々なんか私も若い頃は少し過ちを犯しましたみたいなことも書いたってやっぱりだから女性問題にやっぱりあったみたいなことなんかちょっと書かれたりとかしてですね。
だから完全な自分が聖人としてなんかねそれ以外の俗人名みたいな感じの見下しすぎる感じもなくですね。
なんかすごいなんかそういうところのバランスとかも面白いしなんかなかなかこれはすごいですよね。
僕線引いてるところでシベットの人があんま朝口をゆすいだりしないと。
そうそう汚い汚いって言って結構ディスってますよねそこね。
めちゃめちゃ。
なんだっけそれはねシベットの人がなんだっけ歯を磨いたりするとなんか徳がなくなっちゃう。
そうですねむしろ不潔のままでいるのがいいみたいなのをめちゃめちゃ嫌がっててこの人が。
僕が引いてるのは臭い口でお経を読むのは誠に辛いって。
それはあの率直なご意見だな。
そうそうそう。
現地に溶け込まないといけないから口をゆすぐのを我慢して多分お経を読んでるのが辛いみたいなところ。
食いもんとかもなんか結構きついなみたいなでもこれを食わないと生きていけないからしょうがない。
麦焦がしね。
麦焦がし麦焦がしでも結構美味しかった美味しいっぽくなんかかかってませんでした?
麦焦がしって。
わかんないけど。
でもそれを雪の中でだからそれでおかげで助かったみたいなね。
油を塗って。
すごいですよこの人本当に。
よく何回も盗まれたりとかしてね。
っていうところで上巻でだいたい結構あれですね。
奇遇ですねだいたい線引いてるところがお互いやっぱり似通ってますね。
すごいなと。
おだしょー 言わなかったとこもだいたい同じとこ線引いてましたね。
だいたい同じとこ線引いてましたね。
というところなんで上巻はここまで来て。
街の描写と大学生活
私はその後もだんだん都市部というか人が集まってくるところに入ってきたからそこの街の描写。
多分岡田さんが前で読んでないところは。
街の描写とか街の風俗というかそういう文化的なところとかの解説がだんだん多くなってきたりとかしつつですね。
私が読んだところのところまでは大学生そこの進学を学ぶようなところの大学生になるところのプロセスみたいなところまで進みましたね。
でも個人的なところ満足感というか目的地には割と達しつつあるから後半は失速するのかな。
失速すると勝手な読み手の。
多分なんかまあでも修行というか真の目的としての修行なのか。だってこれ以上旅行は広がりようがないというか。
ついてるからな。でもなんかその上巻の一番最初に写真集みたいなのがいろいろある。
あるあるある。
すごいなんか偉い格好をして清掃姿をしてしべっとラマと写真撮ってるから。
うまくいったことですよね。ネタバレですよね。
ネタバレが最初からある。
確かに。チベット行けなかったらね。チベット旅行記って名前で百何年も読み継がれないだろうから。ネタバレというのは不適かもしれんけれども。
ラマまで行って。
そうね。
でもいろいろまたあるんで。でもやっぱ生命の危機が多すぎて序盤で。割と満腹というか。
そうそうそうそう。いやでも寒いのはやっぱりやばいんだなっていうのがね。むちゃくちゃ平凡だけれども。
インドの前のシンガポールで死にかけたシーンあったの。
シンガポールで風呂を借りてて。お経を読むのに夢中になって。
さっき入れさっき入れって言われたのにお経をもう熱心に読みすぎて。
じゃあもう私さっき入るって先に入ったおばちゃんが風呂に入ったら風呂場ごと床が抜けて。
あったあったあった。それなんか下に落っこっちゃったんでしたっけ。
そうそう。落っこちて生死はちょっと不明だったけど、あそこで一度私は死んだと思ってるみたいな。
そのおばちゃんにそんな同情してなかったのはここに引っかかってる。やっぱり新人深さ良かったみたいな感じ。
お経を読んでたおかげだみたいな。
頭の上に疑問符が浮かぶシーンがなきにしもならずでしたね。これはオススメですよ。この本は。上巻の立ち話しかんでないけど、これはオススメ。
全部思ったら800、900ページはあるから割と重いんですけど、全然上巻の前半だけ。
なにしろ岡田さんはまだ200ページ?
読んでないけどこんだけ盛り上がれるということですので、ぜひこのリスナーの方でご興味ある方はまず上巻だけ買ってみてもいいんじゃないでしょうか。
今チラッと下巻、目次だけ見たんですけど、パッと見えてきたのは晒し者と拷問。
拷問って。
タカトリヤ 何?拷問?
拷問って。
タカトリヤ まあやっぱ多分下巻でもいろいろ酷みに浮かんでいるんだ。
タカトリヤ フックがあるな。フックがあるな。やっぱり読むか。じゃあ下巻までお互い読み切ったら、続きのラジオやるかやらないかわからないですけども。
下巻への期待
タカトリヤ そうですね。じゃあ下巻も楽しみにちょっと読んでいきたいですね。
タカトリヤ ということで、臆せず本編は最後まで読んだからといって完全なゴールというわけではないのでですね。
タカトリヤ 大丈夫です。ぜひ下巻を読んでですね、大いに楽しみましょうということで、ぜひ我々について来ていただける方はお待ちしておりますので。
タカトリヤ 全然ちょっと読み切ってないから。
タカトリヤ これだけって下巻から読んでもいいかもしれない。
タカトリヤ 逆にね。確かにね。
タカトリヤ 確かにね。
タカトリヤ 読んだつもりになって。
タカトリヤ 確かにそれは前段お話ししたって脇コーナー。逆にリスナーに相方を委ねるという。
タカトリヤ そうですね。
タカトリヤ そういうことか。いいですね。ということで何でも話してみるもんでございました。
タカトリヤ ありがとうございました。
旅の準備
タカトリヤ 今日の別れは、チベット旅行記上38ページより旅の準備の話をしてるんですけども、この人はさっき出てきたみたいにお金ほとんど持たずに言ったんですけど、そのことについてこの人は一言書いてます。
タカトリヤ われら仏教僧侶は貝宝を持つことが資本である。旅行費である。通行券である。何ぞ旅行費なきよ売れへんや。これが無線で大旅行を決心した理由であります。
タカトリヤ シンプルだけど。
タカトリヤ 何ぞ旅行費なきよ売れへんやと。貝宝を持ってるから旅行費がなくても。
タカトリヤ 分かったか分からないな。
タカトリヤ 勇気づけられるというか。
タカトリヤ すごい。
タカトリヤ このぐらいのマインドセットじゃやっぱり出発できないですよね。
タカトリヤ すごいマインドセット。
タカトリヤ すごい。ありがとうございました。
タカトリヤ ありがとうございます。
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