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こんにちは、リスナーのみなさん。知財図鑑ポッドキャストにようこそ。ホストの千鶴です。
今日のテーマは、リアルタイムで会話字幕を表示する透明ディスプレイ、See-Through Captionsです。
今日のゲストは、知財ハンターの早高さんです。
こんにちは、千鶴さん。
まず、See-Through Captionsとは、具体的にどのような技術なのでしょうか?
これは、聴覚障害者とのコミュニケーションをサポートするための、透明ディスプレイ技術です。
このディスプレイは、相手の表情、身振り手振り、そして字幕を同時に確認しながら、会話を進めることができるのが特徴です。
それはすごいですね。従来の方法とはどのように異なるのでしょう?
従来は、音声認識を使ってスマートフォンなどの画面に文字を表示し、それを見せ合ってコミュニケーションをとっていました。
しかし、この新しい技術では、透明ディスプレイを使用することで、より自然な会話が可能になります。
なるほど。この技術が実現できる理由は何ですか?
その理由は、ディスプレイの高い透明度と、表示される字幕の柔軟性です。
ユーザーは、文字のサイズや色、透明度、フォントなどを自由に変更できるので、自分の見やすいバランスに調整することができます。
また、双方向に字幕が表示されるのも大きな特徴です。
双方向とは、具体的にどういうことでしょう?
話者とリスナーの両方に同じ字幕が表示されるのです。
ただし、話者側には反転された小さな文字で表示されます。
これにより、話しながらリアルタイムで音声認識の変換を確認でき、誤認識もすぐに気づくことができます。
それは便利ですね。この技術はどのような産業分野と相性がいいですか?
高齢者や老、難聴者に対して症状を正確に伝えるための字幕表示といった医療応用が考えられます。
また、リアルタイムで自分の発音をチェックできる英会話レッスンといった教育分野への応用も面白そうです。
多岐にわたりますね。ちなみに、この技術の開発者は誰なのでしょう?
この技術は、筑波大学にあるデジタルネイチャー研究室によって開発されました、落合陽一さんが主宰されている研究室です。
まさに、現代の魔法使いのような研究成果ですね。
早高さん、詳しい説明をありがとうございました。
こちらこそ、お招きいただきありがとうございました。
それでは、今日はこれでお別れです。また次回の知財図鑑ポッドキャスト…
で、お会いしましょう。