ガンマ波変調技術の概要
こんにちは、リスナーのみなさん。知財図鑑ポッドキャストにようこそ、ホストの千鶴です。
今日は、音で認知症に挑むガンマ波変調技術についてお話しします。
ゲストは、知財ハンターの新井さんです。
こんにちは、千鶴さん。喜んで解説をさせてもらいます。
まず、ガンマ波変調技術とは何なのでしょうか?
簡単に言うと、日常の様々な音、ガンマ波サウンドに変調する技術です。
ガンマ波サウンドは、認知機能を向上させる可能性があるんですよ。
この技術を使うと、音が鳴る場所すべてが、認知症予防・認知機能改善の場所になることが期待されています。
それはすごいですね。でも、どうして音で認知機能をケアできるのですか?
認知症の患者の脳内では、このガンマ波が減少していると言われています。
40Hzの音刺激によって、ガンマ波を誘発、同期させることが、研究でわかってきました。
それは面白いですね。音を聞くだけというのは、すごくシンプルで、日常生活に取り入れやすそうですね。
実は今、流れているBGM、ガンマ波サウンドなんですよ。
ええ、そうなんですか。それでは、みなさんで聞いてみましょうか。
しずさん、どうですか?
なんだか、音で脳をくすぐられている感覚がしました。
これを聞きながら勉強をすると、はかどりそうな気がしますね。
いいですね。集中したいときに、良いBGMになりそうです。
ちなみに、なぜこの技術が生まれたのですか?
ガンマ波変調技術の開発と活用
高齢者の人口増加とともに、認知症の患者数も増加が予想されています。
従来の治療方法に対する満足度は高くなく、新しいアプローチが求められていました。
そこで、音を活用した新しい認知機能ケアの方法が開発されました。
高齢者が無理にトレーニングに励んだり、生活スタイルを変える必要はありません。
それは社会的な意義が大きいですね。誰が開発したのですか?
五感刺激の技術を持つピクシーダストテクノロジーズと、ヘルスケアに強い塩乃木製薬、塩乃木ヘルスケアが協力しているんです。
素晴らしい組み合わせですね。どうしてこれが可能なんですか?
独自のアルゴリズムによって音を変調しています。
研究でも知られてきたブザーのようなパルス音に比べ、テレビなどのコンテンツを自然に聞ける40Hz変調音を開発しました。
音の変調って難しそうですが、どうやって実現しているんですか?
音響信号の深刻の増大と減少を高速で行っています。
従来の技術では人間の音声が聞きづらくなることがありましたが、この技術では聞きやすく変調できます。
また、変調度合いの強弱も設定できるので、聞く音に応じて調整できます。
家庭用から公共の場まで幅広く導入できる汎用性も特徴ですね。
すごい技術ですね。この技術を使って実際にどんな活動が行われているんですか?
2023年9月21日の世界アルツハイマーデーをきっかけに、多くの人にガンマ波サウンドを聞いてもらう活動が始まりました。
音があるあらゆる場所、認知機能ケアができる場所へとアップデートすることを目指しています。
具体的には、テレビやラジオ番組、音楽ストリーミングサービス、ショッピングモール、駅や空港などの公共施設、スポーツクラブ、銭湯、高齢者施設などが挙げられます。
様々な業界が協力して、それぞれの領域でガンマ波サウンドを用いた体験の場や楽曲、プログラムを提供しています。
素晴らしい取り組みですね。
まだ、ユーザーの聴力やノウハウを分析して、より効果的なガンマ波サウンドを生成する人工知能の開発にも利用できそうです。
なるほどですね。この技術によって、認知症の予防改善の新しいアプローチが広がりますね。
その結果、多くの人々の生活の質が向上することを期待しています。
新井さん、解説ありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。
あと、このサウンドを聞くことのできるURLを概要欄に貼っておきますね。
リスナーの皆さんもぜひ聞いてみてください。
それでは、今日はこれでお別れです。
また次回の知財図鑑ポッドキャストでお会いしましょう。
