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地域経営 × MEDIAlize。このポッドキャストは、地域経営に主体的に関わるプレイヤーとともに、骨をあおれるが魅力にあふれる地域経営のこれまでこれからストーリーを言語化していく番組です。
パーソナリティの MEDIAlize プロデューサー 永野真代です。
アーストラベル水戸株式会社の紹介

記念すべきシーズン1のプレイヤーをご紹介します。
茨城県水戸市の旅行会社 アーストラベル水戸株式会社の代表取締役 尾崎清彦さんです。

こんにちは。アーストラベルの尾崎と申します。皆さんどうぞよろしくお願いします。

よろしくお願いします。尾崎さん、1回目なので簡単に自己紹介をお願いします。

はい、わかりました。皆さん、茨城県ご存知でしょうか。いわゆる魅力のランキングで言うと、いつも下のほうにいて、だいたい47位なんですが、47位の茨城専門の旅行会社を経営して、今、承継して4年目に入りました。

魅力のランキング、最下位、常連。

常連、ほぼ最下位。たまにちょっと上がるんですけど。

そんな茨城で旅行会社を営んでいる。一見魅力がないとされている茨城県。まさにこのテーマぴったりだと思うので、第1回目、こんなテーマで話してみたいと思います。
地域資源の価値の最低限とプロダクト化。

難しい話ですね。大丈夫ですかね。僕、ついてきますかね。

尾崎さん、だからこそ話せるテーマだと思いました。
そもそも簡単に地域資源とは何ぞやというところをお話しすると、地域に存在する特有の経営資源。
例としては特産品とか伝統的に象徴された製法、地場産業の集積による技術の集積などなどありますが、ざっくり言えば地域にある人、物、金、情報すべてですね。
ただ、当たり前にありすぎて地域住民にとってはなかなか見出すのが難しい。価値として認識するのが難しいものとも言われています。
果たして47位、万年再開の茨城県にそんな価値があるのかと、地域住民どうしても思ってしまうと思うんですけれども。

そうですね。そう思いますよね。

えー、小崎さんはその辺どう思われますか。

僕あれなんですよ、出身が埼玉で、いろいろ縁があって茨城に来てるんです。外からの多分目線があるので、なんでこんなにいいとこなのに。
みんなね、でも手を挙げないんですよ。茨城のこと好きですかっていうふうに、小学校、中学校、高校とかいろいろ授業させていただくことがあるんですけど。
全然手を挙がらなくて、いや何もないよっていうのを擦り込まれちゃってるんですよね。

根深いですか。

根深いので、これを変えていくにはちょっと時間がかかるかなと思うんですけど、そこにも私たちはちょっと挑戦しているような感じです。
いいものあるんですよ。いいものがたくさんあるんです。
多分地元の人が見えてなくて、僕は見えているつもりなんですけど、はい。

やはり地域資源って外から見たほうが価値がわかるもの。

そうですね。私もよそ者で、うちのスタッフのメンバーも1回茨城離れてるんですよ。
進学とか、あとは就職で離れて、外から見て戻ってきてるメンバーなんで、
それを俯瞰して見てる時間があったので、良さに気づいてるんじゃないかと思ったりもします。
茨城県の観光事業の展開

やっぱりずっとそこにいると、なかなか見出しにくい。
そうかもしれないですね。

やっぱりよそ者、外者が地域を変えていくみたいな言葉を聞いたときあるかなと思うんですけども、
そんな私たちじゃないかなというふうに思っています。

とはいえですよ、とはいえなの。
一つの指標とはいえ、
高47位、万年再開っていうラベルを張られている茨城に、なぜ魅力を感じる?
そして事業を展開しているんですか?

そうですね、本当にビリですからね。なかなかないですよね。
ずっとビリって結構なかなか難しいなと思うんですけど、
そうですね、私たちは観光っていうものをやらさせていただいてるんですけど、
観光の最終的な価値っていうのは、やっぱり地域が潤ってほしいなって思うんです。
潤って、雇用が生まれて、若い人たちが働いて、
逆に若い人たちが戻ってくるみたいな循環を旅でできたらいいなって思っています。
我々が注目しているのは、もともとやっぱり茨城にあるものですよね。
第一次産業がですね、めちゃめちゃすごいんですよ。
農業、漁業、林業。
もう生活の土台となるものなんですけど、
これもう当たり前すぎちゃってるのかもしれないですね。
なんかそれが見えなくなっていて、
本当においしいものを作ろうと思って、
熱い熱でですね、おいしいものを作ろうとやってくれる農家さんですとか、
それも素晴らしいんですけど、その素晴らしいものが見えなくなっちゃって、
その農家さんの熱い熱に触れてもらうような、
生産者さんの熱に触れてもらうようなツアーを今、たくさんやらせていただいています。
それは、もうずっと気づいていたものですか?
それとも何かきっかけがあったんですか?

お恥ずかしながら、最近なんですよね、

事業を昇継させていただいて4年目になるんですけど、
コロナがあってですね、
事業を昇継させていただいて4年目になるんですけど、
コロナがきっかけでした。
コロナの前までは、
他のいわゆる一般の旅行会社さんと同じような形で、
マスにたくさんの人を送り込んで、
京都とか沖縄とかハワイとか、
いわゆるみんなが行きたいというところに、
大量に人を送り込んでいくというモデルをやっていました。

それが、どうしてコロナで変わったんですか?

そうですね、単純に行けなくなったっていうのが、
あの時、他の県に行くってこと自体が悪みたい。
ナンバー見つけたら嫌がらされちゃうみたいな状態の中で、
行けないな、行けないなみたいな。
旅行の価値が変わっていって、遠くに行くことが価値だったところから、
その近くに行かざるを得ないっていう状態に変わったときに、
友達でも体験できない、家族でも体験できないような、
面白い学び、体験を作れば当たるんじゃないかなっていうのが最初の発想です。

近場で旅行をしよう、マイクロツーリズムだっていうのはありましたが、
近場もどちらかっていうと、林圏も含めた近場っていう、
もうちょっと広いイメージがあったんですが、
尾崎さんがやられてるのは、もう茨城県民が茨城県民の価値を認識しようというか、
見つけよう、創造しようっていうところですよね。

そうですそうです。でもあれですよ、真由さん。
初期の頃は、たぶん人権またぎもちょっとダメだったので、
だんだん要件が拡大していって、また戻ったりの繰り返しだったと思うんですけど、
実際予約が入ってキャンセル、予約が入ってキャンセルの連続だったんですけど、
だったらもう茨城県に絞って、もうめちゃめちゃ絞ってやってみようっていうのと、
あと学校、今旅行させてもらってるんですけども、
学校の校外学習ですとか宿泊学習の仕事をさせていただいてるんですけど、
学校からもやっぱり子どもたちの学びを何とかしたいっていう色々相談があって、
だったらもうちょっと近場で、なんかちょっと面白いもの探そうと思って動いたのが最初のきっかけです。
すごい長くなっちゃいましたね。

面白いです。もともとは茨城県内の人を茨城県外に、そして対象は大人だった。
大人も子どももやってました。

そうだったんですね。

ということは修学旅行なども手掛けてた?

やってたんですよ。まさに京都ならに行く修学旅行ですとか、沖縄に行く修学旅行ですとか、
大人の方の企業研修、なんかどっか北海道に行くみたいな、海外に行くみたいなのも、いわゆるやっていました。

なるほど。失礼しました。じゃあ、茨城県民を茨城県外へ、そしてそれは大人も子どももだったものを、
コロナで、茨城県民を茨城県で価値を楽しむ。

そうですね。茨城の人が茨城を旅しするなんて、考えられなかったんですよね。
ですね。
茨城の地場産業に触れる子供たちの反応

え?みたいな、最初はそういうリアクションで、社内的にも、やっぱりこういう、無理なんじゃない?お金取れないんじゃない?みたいな、
形があったんですけど、意外とやってみると、できてくるんだなと。

その最初、いやー難しいんじゃないかなっていうのは、やはりアースさんの中でも、社内の中でも、
茨城へのプライドというか、愛着みたいなもの、自信みたいなものが持てなかった。

そうですね。やっぱなんかね、沖縄の海、北海道の食べ物とか、京都ならの伝統的なところとか、
あそこと同じ土俵に立つと、なかなかやっぱり難しくて、
じゃあそれが同じものを茨城にあるかというと、ちょっとないので、
じゃあちょっと違うテーマで切り口を変えれば勝負できるんじゃないかなっていうふうな形で、
いろいろ探すようなことをしていました。
それが茨城の地場産業の熱い大人たち。

そうですね。はい。

どうでしたか、最初。よし、それでやってみようってときの、社内外の反応。

そうですね。ご依頼いただいた学校のほうも、選択肢がそれしかなかったので、恐る恐る、

一緒に相談しながら作っていったんですけど、大丈夫かな、僕らも大丈夫かな、みたいな。
不安ですよね、初めてはね。
じゃあ、船ではみんなで恐る恐るだった。

はい、もう一緒に私たちも、その学校の先生たちも、そのときのコロナの状況を見守りながら、

でもできること、今の子どもたちに学びを止めてはいけないし、
外に行って出る体験価値ってめちゃめちゃ大きいので、
それがなくなっちゃうっていうのは避けたいから、
なんとか、沢木さん教授が教えてくれたように、
雰囲気でスタートさせていただいたので、かなりびっくりですけど、
結果的にはものすごい良い反応をいただいて、
茨城県のシビックプライド

生徒さんも、やっぱり熱い大人に触れるっていうのは価値じゃないですか、
なかなか仕事を一生懸命厚くて、変態のように頑張っている方に会うことがないので、
その熱に触れるというのは、やっぱり、
変態のように頑張っている方に会うことがないので、
その熱に触れて感化されていく考え方が変わるっていうのもありますし、
後ろで見ている先生方も感動しているっていう、
新たな側面を感じることができました。

まず子どもたちの反応をお伺いしたいんですが、どんな感じだったんですか。

バスで30分、1時間行った同じ茨城県内に、
こんな産業があるんだとか、
ここで働いている人、熱持って一生懸命やっているし、
子どもたちが見たことがない世界なんですよね。
子どもたちに職業のアンケートを取ると、
やっぱり普段から目にしているものしか出てこないので、
地場産業って何か聞いたときあるけど、
実際見たときがない、触れたときがない、体験したことがないものに触れると、
目がキラキラして、
作業を頑張ったり、対話をしたり、やっていました。

そのときはどんな産業を見に行ったんですか。

そのときはですね、長く続く線香屋さんですとか、
水の動力、筑波山から流れてくる水で水車を回して、
その水車の動力で作っているんですけど、
まさに超SDGsで、
資本主義社会と真反対の大量に作らず、
いいものをちゃんとした人に届けていくタイルでやられていて、
これ本物のSDGsだよね、みたいな。
品質のいいバラを作っている農家さんがあって、
バラ農家さんのハウスとか入ったことないですよね。
ものすごい香りとバラの量と、いろんな種類があって、
熱く解説してくれるわけですよ。
そんなのも幸せですよね。
まさに茨城県の、
そういうシビックプライドみたいな、
バラってそもそもみたいなものに伝わってくれたらいいな、
みたいな狙いもあったりしました。

なるほど。
はい、ありがとうございます。

じゃあ今回はこの辺りで締めたいと思います。
本日はご視聴ありがとうございました。

ご視聴ありがとうございました。
ご視聴ありがとうございました。
ありがとうございます。
はい、じゃあ今回はこの辺りで締めたいと思います。
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