本の朗読とコミュニケーション
スピーカー 3
こんばんは、智恵です。今日はお知らせから入ります。
スピーカー 1
今週からです。このちえぞのは、週の1回ですね、週に1回、毎週月曜日の8時から、夜の8時からの配信となります。
スピーカー 3
これからもです、引き続きほっこりとした、のんびりとした、リラックスできるような配信ができればなというふうに思っていますので、
ぜひね、お酒のつまみじゃないですけど、平日の夜のお供にお聴きいただけたら嬉しいです。
そして、今日の配信テーマなんですけれども、朗読です。
なんかね、朗読って言うと、人間関係と何の関係があるね、みたいな感じに思われる方も多いかもしれないですけど、
なんですかね、なんかこう私、この朗読っていう、これ後半の番組の本編聞いていただければ、なんとなくでも、
コミュニケーションと朗読っていうのがつながってるっていうことが伝わるんじゃないのかなって、個人的には思ってるんですけれども、私はすごくつながるなーって非常に思っててです。
で、なんですかね、読んでいるうちにです、心地よくなってくるっていうんですかね、そういうものもすごく体感しました。
なんかそのあたりの心地よさみたいなものも、ポッドキャストを通して聞いていただいているあなたに伝わるといいなーなんて個人的には思っていたりもします。
ぜひ聞いてみてください。
千恵と。
スピーカー 1
SUN。
ものすごい心を込めて本を朗読する時間がやってきました。
スピーカー 2
本の朗読?
スピーカー 3
はい。
スピーカー 2
そうか、それで今日出かけに、福田園さん本を一冊持ってきてくださいっていうふうにメールが来たんですね。
僕のところに。
実際に心を込めて、しかもものすごい心を込めて本を読んでみたいと思いまして。
スピーカー 3
ちょっと福田園さんのご用意をいただいた本でもいいですし、福田園さんの本と私の本を交互に読むみたいな感じでもいいかもしれないですし、ちょっとその辺は話しながら決めてやってみたいなと思ってます。
スピーカー 2
はい、わかりました。
スピーカー 3
人はそんなに悪くない。
スピーカー 2
ほっこりするつながりを思い出そう。
スピーカー 3
人間関係、千恵と。
スピーカー 2
園。
スピーカー 1
それでは今日のお話始まります。
スピーカー 3
千恵と。
スピーカー 1
園。
これ何で本を読みたいかっていうとです。
スピーカー 3
何ですかね、なんか単純にすごい理由があったわけではないんですけれども、なんかこう本を声に出して朗読するって、すごく普段のコミュニケーションに何か生きるんじゃないかってすごい思ったんですね。
なんか何の理由もないんですけど、そう思ってちょっと福田園さんと一緒に本を読んでみたいなと思いました。
スピーカー 2
うん、なんかわかる気がしますね、それはね。
スピーカー 3
あ、ほんまですか。
スピーカー 2
うん、僕も今ポッドキャストやってるんですね、ミッドネイトラクザって、その中で本の時々だけどなんかこう文章を読む時があるんですよ。
スピーカー 1
その本だったりね、なんか引用したものだったり、その時にやっぱりちょっとこう何かいつも喋ってる感覚とはなんかちょっと違う、こうなんつったらいいんですかね、心の動きがある感じがしますね。
スピーカー 2
ちなみに福田園さんどんな本を読んでいただいたんですか。
千恵さんからメールをもらった時に、もうお家を出ていたので。
スピーカー 3
そうですね、あれも2時過ぎてました。
スピーカー 2
だから読んでる途中の本をカバンの中に入ってたのを持ってきましたけどね。
スピーカー 3
なんか表紙がチラッと見えました。
スピーカー 1
こういう本ですね、アルガママニという本で、
スピーカー 3
すごい分厚いですね。
スピーカー 2
そうですね、ラマナマハルシというインドに、一応この悟った方がいらっしゃるわけですね。
悟ったんですね、その人。
結構この人は修行とかそういうのをせずに、子供の時に突然悟ったと言われてるんですよ。
スピーカー 3
どこの国の方ですか?
スピーカー 2
インドですね。
それでその人の門道集みたいなのを、デイビッド・ゴッドマンっていう人が、おそらくこれ側近にいた弟子の一人だと思うんですけどもね。
結構詳しくないと。
解説も入ってるから、このデイビッド・ゴッドマンっていう人の解説も入ってるから、そういう人がまとめたっていうことかな。
スピーカー 1
この人、本は書いてないんですよ、このラマナマハルシとしてはね。
スピーカー 3
だから口頭で。
なんかこう、宗教か何かの人なんですか?
スピーカー 2
そうではなくてね、いろんなものがこの中に含まれているんだけども、
いわゆる求道者みたいなことですね。
なんとか教とか、なんとか哲学とか、そういうジャンルには多分収まっていないはずだから。
スピーカー 1
いろんな教えの中から、いいものを引用してくるみたいなね。
そういう感じですかね。
スピーカー 3
ちょっとあれですね、村殿さんの声でそれを聞くのが楽しみになってきました。
ただね、どこを読むかっていうのが決まってるアダミングでね。
ちゃんとルールがあるんですよ。
スピーカー 2
ルールがあるの?
スピーカー 3
はい、ルールがあるんですよ。
スピーカー 2
パッと開いて当たったとこ読むみたいなそういうこと?
スピーカー 3
そうです。
美文字練習帳の朗読
スピーカー 2
大丈夫かな?
スピーカー 3
選びたいですか?
スピーカー 2
っていうか、これ問答集だからさ、誰かが質問してこの人が答えてるっていうQ&Aになってるんですよ。
だから質問によっては全然ピンとこないやつが出てくる可能性もあるんだけど、それでもいいんですね。
スピーカー 3
ちょっとやってみないとわからないです、それは。
スピーカー 2
チェイさんは?チェイさんはちなみに何を持ってきたの?
スピーカー 3
私は2冊今日は用意したんですけれども。
スピーカー 2
僕ももう1冊あるよ、もう1冊。
スピーカー 3
ほんまですか?
スピーカー 2
ちょっと取ってくるね、もう1冊ね。
何か喋っててください。
スピーカー 3
1人で喋ってます。
私が用意したのは、1つは、倉園恵同さんのグッドバイブス攻撃のないコミュニケーションですね。
この青い本ですね。
で、もう1つは、スティーブンニューマンっていう方ですね。
この方、世界一周を歩いてされた方なんですけれども、その方の旅行記みたいなやつですね。
途方旅行記みたいなやつ。
スピーカー 2
何ていう方ですか、それは。
スピーカー 1
スティーブンニューマンという方ですね。
どこの国の方だったっけな。
ちょっと国忘れちゃいましたけど、歩いていろいろ行った旅の旅行記みたいなのですね。
スピーカー 2
はい、それが1つ?
スピーカー 3
この2つを用意してました、はい。
スピーカー 2
もう1個は何?
スピーカー 3
もう1個は倉園恵同さんの攻撃のないコミュニケーションです。
この2つです。
スピーカー 2
はい、わかりました。
スピーカー 1
倉園さん、もう1冊何ですか。
スピーカー 2
美文字練習帳。
それ本って言うか。
一応本ですよ。
スピーカー 3
そうですね、本ですね。
その美文字の横に何て書いてるんですか。
ちっちゃく右上に。
スピーカー 2
これ?
スピーカー 3
その上で、はい。
これ?
8大ルールで。
スピーカー 2
たちまち上達、8大ルールでたちまち上達、キャッチコピー。
スピーカー 3
美文字、美しい文字ってことですね。
スピーカー 2
そうですね、書道家の大江誠宏さんっていう女性が。
この方、YouTube番組がすんごい充実してて、
スピーカー 3
この本より詳しく番組で配信してる。
有料の本より無料の方が見たい。
スピーカー 2
だから、やっぱこういう人がいるんだなと思って、
僕も今、自分のポッドキャストでね、
有料のセミナーよりも詳しく話をするから、
スタッフの矢部聖子さんが、
あんまり出しすぎなんじゃない?みたいなことをよく言うんですよ。
前、セミナー動画を結構売ってたんだけど、
ポッドキャストやってからピタッと売れなくなりましたね、やっぱり。
スピーカー 3
本当ですか?
ピタッと売れなくなった。
セミナーはセミナーで、またなんかあれですもんね、テーマが独特ですもんね。
スピーカー 2
多分、週に3本で50分ぐらい、今ちょっと短くしてるんだけど40分ぐらいあるから、
それを週に3本聞いたら、もうセミナー動画見る暇ないね。
そして同じテーマの話がガンガン語られてるから、
当時より詳しかったりね、アップデートされてるから、そういう方の方。
スピーカー 1
じゃあ、どっちから先に行きますか?
スピーカー 3
これは倉津野さんでお願いします。
スピーカー 2
じゃあ最初、僕、微文字手帳から行こうかな。
スピーカー 3
微文字手帳から行くんですね。まさかの微文字手帳から。
はい、お願いします。
スピーカー 2
じゃあパラパラってめぐって。
スピーカー 3
じゃあ私がストップって言いますね。
スピーカー 1
そうなんだ。行きます。はい、せーの。
ストップ。
スピーカー 2
行きますよ。
スピーカー 3
はい。
スピーカー 2
左章、右台に加工。
左章右台と左小右大の朗読
スピーカー 2
辺と作りは横幅だけでなく、高さのバランスも大切です。
原則として、左を小さく、辺を小さくですね。
右を大きく、作りを大きく書きます。
書の世界では、これを左章右台と言います。
スピーカー 1
例外はあるものの、おおむね左章右台に書けば、バランスがよく伸びやかな文字になります。
スピーカー 2
文字の入るスペースをイメージしてから書き始めると、うまく左章右台に書けますよ。
スピーカー 1
そういう感じ。
スピーカー 3
なんか知らない言葉がいっぱい出てきました。
左章右台。
スピーカー 2
左章右台。だから左、言う言葉、辺と作りってわかる。
人弁とか、算随とか、辺、左に漢字のね、左、こっちを小さく書くんですよ。
そして右側の作りという方を大きく書くというね。
よよぎのよっていうのは、人弁にピッピってやって、代わりのこういう。
これで言うとこういうふうに、こうやって見て、今、画面で。
人弁の方がちっちゃいじゃないですか。
スピーカー 3
はい、そうですね。
スピーカー 2
でも僕ら普通にこう、じゃざっと書くと、この辺と作りが同じ大きさに多分なってるはずなんよ。
スピーカー 3
人弁の方がちっちゃい。
スピーカー 1
小さい。圧倒的に小さいし、ほら。
スピーカー 3
本当ですね。
これちょっと、YouTube見てる方はわかるかもしれないですけど。
スピーカー 2
そう、海とか言うのもほら、算随は小さいんですよ。
スピーカー 3
ですね、こうやって言われてみると、そうですね。
スピーカー 2
そうそう、幅で言うと1対2ぐらいらしいですよ。
左が1で、右が2っていうね。
スピーカー 3
へー、ですね。
スピーカー 1
役に立つでしょ。一応ね。
スピーカー 3
今、倉田さん、呼んでてなんかありました?どこに気持ちを込めたとかありますか?
スピーカー 2
ありますね。ちょっと待って、今どこだったか閉じてしまった。
スピーカー 3
海のとこです、海のとこ。
スピーカー 2
これを、書の世界では、これを左小右大と言いますという、多分生まれて初めて聞いた言葉。
スピーカー 1
左小右大。左小さい右大。
スピーカー 2
っていうこの言葉を心を込めました。
スピーカー 3
なんでそこに心を込めたんですか?
日本の文化と四文字熟語
スピーカー 2
いや、なんかこの、いいじゃないですか。なんか日本っぽいなぁと思った。書の世界。
なんかさ、こうあるんだよね。左小さく右大きいみたいなのの四文字熟語みたいな。
今ちょっと出てこないけど、よくあるんだよね。確か日本にはね。
だからなんかこうバランスとか、そのなんつったらいいか。
まあ一つは和美サビみたいなのにも通じるし、そうだね、はじめはこうで終わりがこうとかさ、
なんかそういう全体を見て美しさのバランスをとるみたいな、そういうセンスが僕は日本の文化の中にあるような気がしててね。
で、それを表すこういう四文字熟語が必ずあるっていう、こういう世界が面白いなと思っています。
スピーカー 3
今私聞いたときです。そこではなく、最後の、最後のちょっと言葉忘れちゃったんですけど、最後に気持ちを込めたのかなって思いました。
スピーカー 2
これはですね、この作者の人が吹き出し入りで入れてるセリフなんですよ。
スピーカー 3
なるほど。
スピーカー 2
上手く左小右大に書けますよ、みたいなね。
スピーカー 3
これは気持ちを込めたというよりは、この人っぽく読んだっていう、そういう感じ。
なるほど。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
んー。
んー。
スピーカー 2
ですね。
スピーカー 3
んーですね。
スピーカー 1
はい、じゃあ、千恵さんお願いします。
モロッコの描写
スピーカー 3
はい、じゃあ私、先にこの世界一周いきます。
スピーカー 2
はい、どうぞ。
スピーカー 1
はい、じゃあストップと言ってください。
んー、ストップ。
スピーカー 3
これどのくらい読んだらいいんだろう?
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
見開きで止まるからね、どこをピックアップするか。
スピーカー 3
はい、281ページ止まりました。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 3
じゃあ数行読んでみます。
スピーカー 1
はいはい。
12月19日、月曜日。
スピーカー 3
モロッコ王国の誕生日だった。
少なくとも私はそう聞かされていた。
スピーカー 1
私の寝室にあてがわれたアパート2階のバルコニーから見える店は、ほとんどが閉まっていた。
スピーカー 3
そういえば通りにも、そういえば通りにもほとんど人通りがない。
その静けさはほとんど信じられなかった。
スピーカー 1
それまでにマラケシュのジェイクス家で迎えた朝は、いつも様々な音にあふれていた。
スピーカー 3
アスファルトを行く馬のひずめの音、巨大な昆虫の羽のようなモーペットのエンジン音、
気立たましい自動車のクラクション、ローブ姿の飼い主に不満を漏らすロバの声、
ベールをかぶった女たちの白黒、マダラのスズメのような興奮したおしゃべりの声。
スピーカー 1
周囲を砂漠に囲まれた町であるにもかかわらず、生の営みの物音はジャングルのそれと変わりなかった。
うん、いい文章ですね、これね。
スピーカー 2
なんかモロッコを歩いてたんですかね、この人が想像するに。
スピーカー 1
ちょっとまだ全部読んでないんですけど、私これ。
スピーカー 2
まさにその旅行記だけあってね、頭では想像で作れないような言葉、表現が、描写ですね、並んでいますよね。
で、描写っていうのは、要は五感で捉えたものを文章にしてるんで、
今回のちえさんの読んでくれたとこは、耳ですね、聴覚を使って音を捉えてるっていうね。
スピーカー 1
スズメのような興奮したおしゃべりの声ですね。
スピーカー 2
全部音でだったでしょ。
そうですね、けたたましい自動車のクラクション、モーペットのエンジン。
で、これがその砂漠、砂漠といえば死因として何の音もしないんじゃないかとね、
砂がサラサラ擦れる音ぐらいしかしないんじゃないかと思っていたら、
スピーカー 1
ジャングルと同じぐらいいろんな音がするんだよっていう、素晴らしい文章だよね、これはね。
スピーカー 3
いいとこピックアップしましたね。
ほんまですね、ほんまですね。
なんか今読んでてです、すごくこう、最初の一文でです、1月、12月19日月曜日、
モロッコ王国の誕生日だったっていう、この最初の入りで、なんかもうすごいモロッコになったような気分になりました、自分が。
スピーカー 2
ね、うまいよね、そこもね。
スピーカー 3
これ、まあいいです、とりあえずスズメましょうかね。
心の破壊と神我
スピーカー 3
倉田さんお願いします。
スピーカー 2
じゃあちょっと、ラマナマハルシ行ってみますね、ある側に。
いいですか?
スピーカー 1
じゃあ、せーの、スタート。
スピーカー 2
あー、えっとね、えっとね、ちょっとここはですね、別にここで読んでもいいんだけども、えっとね、ここはこの筆者の解説の方の文章なんですよ、こういう。
スピーカー 3
じゃあもうちょっと、もう一回行きますか。
スピーカー 2
そうだね、このラマナマハルシさんの喋っている方がいいような気がするので、もう一回行きますね。
はい。
せーの、スタート。
よいしょ。
ちょっと待てよ、どっちがいいかな。
ここしかないな、あーもうすごいな。
いやー大丈夫かな。
えー。
行ってみるね。
意味わかんないかもしれない。
いくよ。
深い眠りの中では、心は没入しているが、破壊されてはいない。
ひとたび没入したものは、再び現れてくる。
それは瞑想の中でも起こりうる。
だが、破壊された心が再び現れることはない。
容疑の目的は、ラヤの中に沈むことではなく、心を破壊することである。
瞑想の平和の中で、ラヤはしばしば起こる。
だが、それでは十分ではない。
心を破壊するために、それは他の修練で補わなければならない。
ある人たちは、トルに足らない想念とともに、ヨーガのサマーディの中に没入し、
長い時が流れた後で、同じ想念とともに目覚めている。
その間、世界では何世代もが過ぎ去っていったのである。
そのような容疑の心は破壊されていない。
本当の心の破壊とは、神我を離れて心は存在しないと認識することである。
今では心は存在していない。
それを認識しなさい。
自動的にすべてが起こっていく日常の活動の中にこそ、その真実を認識しなければならないのである。
日常の活動を促している心とは、実在のものではなく、神我から生じる幻影のようなものに過ぎない。
これが心を破壊する方法である。
スピーカー 3
あ、閉じちゃった。
神我って何ですか?
スピーカー 2
神我というのがこの悟りの末にね、僕らがたどり着く本当の私というやつですね。
スピーカー 3
どんな漢字を書くんですか?
スピーカー 2
真実の真に我という字ですね。
これの反対がいわゆる自我というやつで、
あとは時々孤我と呼ぶこともある。
個別な孤に我というね。
要は神我というのはまさにこの宇宙の神羅万象と一つなんですよ。
スピーカー 1
そして形のない、おそらく意識のようなもの。
スピーカー 2
それがこの悟ろうとしている人たちのね、ゴールなわけですね。
ただこれは、要はすごい高みにあるんではなくて、
僕らはそれがないと生きていけないんで、いつもそれと共にいるんですよ。
ただここでほら、心を破壊するって書いてあったでしょ。
破壊するって言葉があんまりね、ちょっと強いから、
僕らにとって心が何か破壊されたら困るよと思うかもしれないんだけど、
ここで言ってる心は自我の方の心のことを言ってるわけね。
だから僕がよく言ってるところの、
例えば心象を抱き、恐れや不安を抱く、この心を言ってるわけね。
これがなくなることによって、
これがあることによって、僕らはその神我に気がつかないというかね。
そこにそれがあることすらもわからなくなっている。
そういう話を今してたんですよ。
スピーカー 3
いやー、新しい言葉が何個もあったので、
ちょっとあれでした。
スピーカー 1
何でしょう、ちょっとお経っぽく聞こえました。
スピーカー 2
だからこれは人とは何かという究極の探求の中で、
ここにゴールがあるんですよという話ですわね。
スピーカー 3
なんかすごいでも思いました、今。
スピーカー 1
蔵野さんのいつも聞き慣れた声で、
知らない言葉混じりの言葉が入ってきたときに、
スピーカー 3
言葉を知らないからです。
言葉の意味を知らないから、そこに意味づけがないじゃないですか。
なので、なんかちょっとお経というか音楽みたいに聞こえました。
スピーカー 2
こっちはわからないけど言うてはるみたいな。
これをある種言霊と呼んだりもするわけね。
特に日本語というのはそういうものを持っていると言われている。
日本語だけじゃないんですけどね。
まさにお経とかも意味がわかんなくても、
それを唱えるだけである種のバイブレーションというのかな。
音と響きが持っているものに、
一つの何か効果があると言われているんですね。
でも多分これは世界各国共通してるかもしれないね。
例えば英語で言うとloveっていう、
この語には記号という意味だけじゃなくて、
音がついてるから何かそこにもう意味がわかんなくても
っていう何かを僕らは感じることができるっていうね。
それがもしかしたらいちえさんに届いたのかもしれない。
スピーカー 3
意味わかってないけどみたいな。
スピーカー 2
しかもこれはこの方が喋っていることなのでね。
しかももともとは何語かね、
ヒンドゥ語とかわかんないけど、
そういう言葉で喋ってるのを訳してるでしょ。
訳してもその感覚、感じが残ってるっていうことがすごいんですよね。
語感、言霊みたいなもの。
スピーカー 3
言いますもんね。
言う人によって同じこと言われてるのに、
言う人によって全然感じが違うみたいなときあるじゃないですか。
それも似たようなことっていうことなんですかね。
スピーカー 2
それはちょっとそれぞれのパーソナリティの話だから、
今の言霊の話はちょっと違うけど、
でも何か関連はしてるでしょうね。
そんな感じ。
これはあんまり意味とかそんなことを付け加えないほうが
いい朗読なんじゃないかなと思います。
このぐらいでいいんじゃない。
スピーカー 1
ちえと。
スピーカー 3
そう。
さていかがだったでしょうか。
はい。
スピーカー 2
ちえさんもやんないの?
スピーカー 3
え、私。最後これいきますか。
それぞれさんのかっこいいやつ。
攻撃のないコミュニケーション。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
はい、じゃあいきまーす。
スピーカー 2
はいよ。
スピーカー 3
すごいとこ開きましたね。
おー。
はい。
いきまーす。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 3
なんかでも案外いいです。
文章に心込めるって、
なんかあれやなって思いました。
朗読による心の入り方
スピーカー 3
喋り口をやったら心が入るんですけど、
なんかこう、説明書きっていうんですか、
なんかすごく淡々と読むんやなって思いました。
うん。
はい。
絶対に自分は攻撃されると誰もが信じている。
スピーカー 2
うーん。
スピーカー 3
ここに一冊の本があったとします。
もちろん実在しない空想のハウツー本です。
タイトルは怒ってる人に負けない対話術としておきましょう。
この本を購入したあなたは、
そこにどのような話が書かれていることを期待するでしょうか。
やはり、こう責められたらこのように返す、
怒りを鎮めるにはこのような表現を使うのがいい、
といった問答集が載っていれば嬉しいと思うはずです。
幸運にも、あなたの期待通り、
本には状況ごとに数十ものスクリプトが紹介されていました。
もちろんどれも実践で役に立ちそうなものばかりです。
あなたは何日かかけてそのすべてを記憶します。
これなら話の途中で誰かが怒りだしても
スピーカー 1
何とか対応できるだろう、と大きな安心も感じます。
スピーカー 3
そこで質問です。
あなたはこの問答集をマスターしたことで何を得たと考えるでしょうか。
これまで見てきた通り、
怒っている人とはあなたを攻撃する人です。
自分の攻撃を諸に受けるとしたら、当然あなたは傷ついてしまいます。
この本に書かれている対話術は、その被害を少なくする、
もしくは回避する方法にほかなりません。
それは例えば、予期せぬ暴力に備えるために、
町の道場で五神術や格闘技を習うのに似ています。
あなたがこの本から得たものとは、
スピーカー 1
あなたがこの本から得たものとは、 法律で規制されていない国であれば、
スピーカー 3
法律で規制されていない国であれば、 拳銃を所持しておくのと同じです。
つまり、あなたがこの本から得たものとは、
防御の手段ではないでしょうか。
第4章では、空港で口論する夫婦を例に、
この本を作り出す理由を探りました。
答えはもちろん、自分の身を守るためです。
前章では、相手の話を聞き終わる前に、
スピーカー 1
次の一手を準備しておく理由を考察しました。
スピーカー 3
その答えもまた、防御の体制をとるためでした。
そして、怒っている人に負けない対話術なる本に、
私たちが期待するのも同じく防御の手段です。
防御、防御、防御、防御、防御。
なぜ私たちは、他の人とコミュニケーションをするにあたって、
これまでほどに、これほどまでに、自分を守りたい、
守らなければと感じてしまうのでしょうか。
それは他でもない、誰もが無条件のうちに、
スピーカー 1
攻撃は確かに存在すると信じてしまっているからです。
スピーカー 2
ありがとうございます。
スピーカー 3
これちょっと、いいですか、読み終わった感想。
気持ちいいです。
漫画を朗読する楽しみ
スピーカー 3
そうですか。
多分なんですけど、誰かが聞いているっていうのがあるじゃないですか。
そして、自分の声で話している。
そして、自分の声が自分の耳から自分の脳みそに入ってくる。
この感覚が、全然違います。目読しているときと。
なんか面白かったです。読んでて。
スピーカー 2
いいですよね。僕も聞いてて面白かった。
スピーカー 1
なんか入ってきますね。頭の中にね。
スピーカー 2
なんなんですかね。なんで目読より違うんですかね。不思議ですね。
スピーカー 1
だから声というのは偉大なんですよ。音というのはね。
スピーカー 2
あと速度が遅いでしょ。読む速度もっと速いでしょ。全然。
そうですね。自分で読むときは遅いで。
ゆっくりとしたテンポで入ってくるので。
いいですね。朗読。またやりましょうよ。本持ってきて。
スピーカー 3
いいですね。やりましょう。
スピーカー 2
なんか気に入った本あったら置いておきます。
僕はいつも書き終わった文章はできるだけ音読に近い形で読むようにしてるんですよ。いつもね。
なんというかリズムが大事だなと思うところがあって。
文章のね。今千恵さん読んでくれたじゃない。
それが流れているか、同じことがずっと繰り返されるんじゃなくて、ちゃんと変化してるか。山とか谷とかね。
それを千恵さんがいい感じで読んでくれたんで、言われながらいいリズムじゃんってちょっと思いました。
楽しかったです。防御が被るところとか面白かったです。防御防御防御防御防御。
スピーカー 3
書いたな。4回書いたなみたいな思い出しましたよ。
どう書いて読んだろうかって思いながら読みました。
スピーカー 2
いいねいいね。4発をね。防御防御防御防御。
スピーカー 3
これは面白いですね。
いい。楽しい。またやりましょう。
ぜひぜひ僕も私も朗読に参加したいという方はぜひぜひお便り欄からメッセージいただければと思います。
スピーカー 2
これさ、今度やるときさ漫画持ってきてもいいの?
スピーカー 3
漫画もありですね。漫画の方がグッて気持ちが入るかもですね。セリフやから。
スピーカー 2
じゃあもしかしたら鬼滅の刃とか持ってくるかもしれない。
スピーカー 3
それはその通りや。
スピーカー 2
死の神かぐらとかやってやるかもしれない。
スピーカー 3
ぜひぜひ楽しみにしていてください。
このポッドキャストではあなたからのご質問ご相談ご感想ご意見参加したいなどなど気軽に待っておりますので
お気軽に概要欄のお便りからお送りいただければと思います。
では今夜もほっこりした夜をお過ごしください。さようなら。
スピーカー 2
さようなら。