2025-05-15 09:58

heldio #299. 曜日名の語源

#英語史 #英語教育 #英語学習 #語源 #曜日
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サマリー

このエピソードでは、英語の曜日名の語源を探求しています。曜日名が天体や神話に由来していることや、特にゲルマン神話やローマ神話との関連性について詳しく説明しています。

曜日名の基本的な構造
おはようございます。英語の歴史を研究しています、慶応義塾大学の堀田隆一です。 このチャンネルでは、英語の先生もネイティブスピーカーも、辞書も答えてくれなかった英語に関する素朴な疑問に、英語史の観点からお答えしていきます。
毎朝6時更新です。ぜひフォローして、新しい英語の見方を養っていただければと思います。 今回取り上げる話題は、曜日名の語源、
という話題です。 英語の曜日名ですね。
サンデーから始まってサルデイまであるわけなんですが、この語源については、英語史的には非常によく知られたネタなんですけれども、非常に面白い話題なんですね。
この7つの曜日の名前ですけれども、基本的には天体の名前と一致しているものが多いですし、それから神話、ローマ神話やゲルマン神話ですね。
この神の名前に相当するものが多いんですね。 それになんとかデイトをつけることで曜日の名前としている。
これは全体的なまず傾向ですね。 それでは一つ一つ見ていきたいと思うんですが、まずサンデイ。
これは分かりやすいですね。天体の名前で太陽ということになります。 サンという英語本来語が使われているんですね。
デイも英語本来語ですからサンデイということで、これ一番英語っぽいと言いますか、予備名ですね。
次のと合わせてです。次はですねマンデイということですが、これも想像つくと思いますね。 これはムーン月の日ということですね。
マンデイ。 この2つの要素ですね。ムーンとデイ。これ両方ともに英語由来、本来の英語ということでサンデイマンデイ。
これは全くのですね英語っぽい単語ということになります。 ちなみにムーンデイのはずがマンデイ発音になっている。
つづり次条もですねMONという風にOが1個なくなっているっていうのはちょっとした変化ではあるんですけれども、
実はなぜムーンデイではなくてマンデイという発音になるのかということについては、このヘルディオでも取り上げてきてですね。
2021年6月7日第6回の放送で、なぜ月曜日マンデイはムーンデイではなくてマンデイなのという話題で取り上げているんですね。
そちらもよかったら聞いてみてください。 さあこの最初の2つサンデイマンデイっていうのは非常にわかりやすいストレートなんですけれども、次からですね
少しひねりと言いますか、加わりますね。 チューズデイ、火曜日ということなんですが、これはですね
The Day of Teuということなんですね。 このTeuっていうのは何かと言いますと、
ゲルマン神話の戦争の神、戦いの神なんですね。 これがTeuっていう。これちょうどですねローマ神話でいうところのマルスに相当しますね。
ですので、場合によってはですねマルスデイなんていう言い方になってたかもしれませんが、英語はゲルマン系ですのでゲルマンの名前、対応する神の名前をとってTeuと。
Teus Dayっていうことでチューズデイになったっていうことですね。 フランス語などではMardiって言いますが、これマルスの火ということでローマ神話の対応する
神の名前を使っているっていうことですね。 英語ではゲルマン神話での名前を使っているっていうことで、ゲルマン神話がここで初めて現れるわけですけれども、
次もそうなんですね。Wednesdayです。 これはですねWarden's Day
ということでこのウォーディンの火ということですね。 このウォーディンっていうのは何かと言いますと、ゲルマン神話、特に北欧神話ですね。
の指針ですね。オーディンとも言いますけれども、これなんですね。
このWednesdayについてはですね、皆さんも英語を学び始めの頃にですね、なぜつづり人にDがあるんだと。
発音上はないわけですよね。 これはいろいろ経緯はあるんですが、大元をたどればなぜここにDの文字が隠れているかというと、
ウォーディンあるいはオーディンの名前から来ているからですね。 オーディン、ウォーディンというDがあるわけです。
少し発音もつづり字も変わってしまったっていう事情はありますけれども、 こういった背景があってあの読まない字、木字って言いますけどね。
木字のDがWednesdayの中には含まれているということです。 私もあのつづり字を覚えるのには苦労して、単語テストでですね、間違えた記憶があります。
こういうのはやめてほしいですよね。 さあ、ゲルマー神話、北欧神話系が2つ続きました。
さらに続きます。 Thursday、木曜日なんですが、これTHURというふうに現在つづるわけなんですけれども、これはTHORと書くですね、
トールという、やはりこれ、北欧神話のですね、雷神ですか、雷の神ということで、 トールの日というのが本来の意味なんですね。
このトールの部分は、実はサンダーと同語源ですので、まさに雷の日ということになります。 雷神、トールの日っていうことになるわけですね。
かつては、サンダーデイなんていう言い方もあったぐらいですから、 語源的にはですね、このトールっていうのとサンダー、これ繋がっているということがわかるかと思います。
これもゲルマン系、北欧系の神の名前から取ったということですね。 3連続できました。
そして、4連続目なんですけれども、 Friday、金曜日ですけれども、これもですね、実はこのフリーアあるいはフリッガですね、この日ということです。
フリーアの場合には、これは北欧の愛の女神なんですね。 まあ、ヴィーナスに相当します。
それからフリッガの場合には、これは主神ウォーデンの妻という形になります。 そして、この2人の間の息子が木曜日のトールということになっているんですね。
こういう関係です。 ということで、Tuesday、Wednesday、Thursday、Fridayっていうこの中4つ、これに関してはゲルマン神話、北欧神話から来ているっていうことなんですね。
曜日名の多様な起源
さあ、最後はですね、Saturday、土曜日になりますが、これはサタンの日っていうことです。 これはサトゥルヌスというラテン語から借りたものっていうことですね。
ローマ神話の農業の神ということで、これに関してはどうやらラテン語から来ている。 そして、ローマ神話から取られているっていうことになります。
このように、この7つの英語の曜日の名前ですね。 起源としては、大まかに言うと3種類ある。
Sunday、Mondayっていうのは両方ともですね、両要素ともに本来の英語である。 Sun、Moonという天体から取られているっていうことですね。
そして、中4つ、Tuesday、Wednesday、Thursday、Friday、これは北欧神話、ゲルマン系の神話から取られているということですね、名前自体。
そして最後の、Saturdayのみですけれども、これはサタンというローマ神話のラテン語に由来する形が取られてきているということになります。
3種類の起源がですね、混ざって一つの曜日名という書体を作っているっていうことですね。
中4つのゲルマン神話、北欧神話という言い方をしたんですが、これはローマ神話やギリシア神話ともある意味で繋がっていると言いますかね。
比較される、相当するものがお互いにあるっていうことで、例えばTuesday、Wednesday、Thursday、Friday、この4つについてはローマの名前、ローマ神の名前で言えば
Mars、Mercury、Jupiter、Venus、英語の発音で言いましたけれども、このように対応しているわけですよね。
そもそもこの1週間という単位ですね、あるいは概念の起源はインヨー語族にはなくて、東洋のものなんですね。
それがユダヤ人を仲介として、ギリシャ、ローマなどに伝わって、そこからキリスト教の伝播とともにヨーロッパ中に広がったということで、
大元が同じなので、発祖、天体であるとか神ですね、神の名前にちなんでいるっていうことは、およそヨーロッパの言語でも共通しているんですけれども、
個々の言語で名前としてローマ神話のものを使うのかとか、ゲルマ神話のものを使うのかという個々の問題についてはですね、
言語ごとに違っていますので、例えばドイツ語、フランス語を知っている言語で比較してみると面白いと思います。
それではまた。
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