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  2. 共感の時代から理性の時代へ ~..
2023-10-07 1:24:50

共感の時代から理性の時代へ ~たとえ汝の隣人を愛せなくとも~【あなたも私もサイコパス!? vol.6】

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特集シリーズ「あなたも私もサイコパス!?」もいよいよ最終回!今回はブルーム『反共感論』の6章を読み進めていきます。

道徳的な判断のための軸として「共感」は適切ではないこと説明してきた本書ですが、今回は「理性」の力を正しく働かせれば、我々は判断を誤らずにすむのでは!?というアプローチから理性を考えます。

「人間って理性的なの?」「そもそも理性の定義って何?」なんてことを話しながら、いかに世界をより良いものにしていくかについて考察していきます。

最終章では2人の思う"共感のちょっといいところ"もピックアップしちゃいますよ!

あなたは理性的?感想・お便りは「⁠⁠⁠⁠⁠⁠お便りポスト⁠⁠⁠⁠⁠⁠」まで


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  • 特集: あなたも私もサイコパス!? - 何を読んでるの?/ 前回の振り返り/第6章「理性の時代」 / 人間は理性的な動物か / 理性の定義と理性の限界 / 人間は理性をうまく使えない? / 3つの理性批判 / 理性のいいところ / ただファンなだけ / 隣人も敵も愛せない / 反共感論を読み終えて

📻カタラジオとは📻

ひょんなきっかけで、突如ラジオをやってみたくなってしまった中高時代の同級生の二人。医師と企画者という異色で異職の二人が、ゆる〜く語らう、似非インテリジェントな実験型ラジオ番組です。


🤝出演 🤝

ヤマガミ:金沢在住の医師、不遜な方、ベシャり担当。

ミント:東京在住の企画者、横柄な方、ゆる進行担当。

こちらもどうぞ


📚参考文献📚

サマリー

カタラジオの特集シリーズ最終回です。感情日記や洋服への共感など、共感によって得た喜びや絆について話しています。今回の特集のテーマは、共感の時代についての反共感論という本を読みながら、共感の概念をアップデートしていくことです。この本では、共感についてのポジティブなイメージだけでなく、ネガティブな側面にも光を当てています。第6章では、人間は理性的な動物なのかという問いに対して、反共感論的な主張がされます。ブルームさんは、理性の定義を特定の個人が常に非理性的または理性的であるわけではなく、同じ間違いに陥らない能力とし、自分の行動を制御できる能力と定義しています。ブルームの著書『共感の時代から理性の時代へ』では、客観的で公正な道徳性の定義について批判があり、神経科学や社会心理学の観点からも理性に対する批判が出されています。ブルームさんの理性に関する議論を通じて、人間の認知機能やバイアスなどの側面を深く探求し、理性の重要性を示します。理性を用いて道徳を広げることの重要性や暴力や残虐性との関係を考えることもできます。『共感の時代から理性の時代へ ~たとえ汝の隣人を愛せなくとも~【あなたも私もサイコパス!? vol.6】』は全6章からなる反共感論であり、浄土的共感と認知的共感の二つの概念を通じて人間的な成長を追求する内容です。各章での批判と持論の展開が面白く、概念獲得による新たな視点を得ることができました。

特集シリーズ最終回
スピーカー 2
カタラジオ!
スピーカー 1
はい、始まりました。愛してお企画者がゆるく語らう概念獲得リアリティ番組、
カタラジオの時間がやってまいりました。
スピーカー 2
フィルシンコー担当のミントと、ベシャリ担当のヤマガミです。
さあ、今日も概念獲得やってまいりましょう。
スピーカー 1
はい、やっていきましょう。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
ということでですね、いよいよ特集シリーズも、今回で最終回ですね。
スピーカー 2
あ、終わっちゃう反響関連。
スピーカー 1
はい、最後ですよ今日。
スピーカー 2
早かったね。
スピーカー 1
早かった。
早かったのかな。
スピーカー 2
いや、早いけど、俺の個人の感覚としては、なんかいろいろあったな、みたいな。
俺は途中でほら、一回リアルにミンティーってもらってるし、
いや、ミンティーもらってるわけだけど。
ハワイも行ってるし。
あとまあ、再生数やだらのみたいなこともあったし、
なんかちょっといろいろ、このまた反響関連の中にもドラマがあったな、みたいな。
スピーカー 1
確かにそうだね。
なんかこう、必死にやったというよりは、僕らの毎日の生活と共にあったみたいな、
そういう感じの平常特集みたいな感じで。
スピーカー 2
平常特集。
反響関連と共にあれって感じだったよね、なんかね。
スピーカー 1
ほんとだね。
一番最初の会員の公開がこれいつなんだ?
ちょっと振り返ると、あなたも私も8月末でしょ?
1ヶ月以上経ってんだね、最初に。
スピーカー 2
夏だったんだね。
どう?東京はもう寒い?結構。
スピーカー 1
いや、ちょうど今週入って涼しくなってきたって感じじゃないですかね。
スピーカー 2
一緒か。
俺も今日初めて長袖着てみたんだよね。
ずっとそれ短版だったんだけど、上だけ長袖着てみた。
スピーカー 1
ちょっと寒くて。
そうだよね。ちょっと肌寒い感じも一瞬ね、朝晩あったりしますけど。
季節の変わりも感じるというところでいいですね。
スピーカー 2
そうだね。
では今日も盛りだくさんなのでね、早速お便りのコーナーからいってみたいと思います。
お便り紹介のコーナー。
スピーカー 1
まずはお便りのコーナーでございます。
ラジオネームポンタさんからのお便りです。
山上さん、ミントさんこんにちは。
スピーカー 2
こんにちは。
スピーカー 1
いつも楽しく配信聞いております。
スピーカー 2
ありがとうございます。
スピーカー 1
前回、タイミングがちょうど入れ違っちゃったけど、前回がボリューム4だったってとこなんで。
ボリューム4、共感は病であるのエンディングは山上さんの実体験や大野と庄野のお話など、
これまでの特集の総まとめみたいになってちょっと感動してしまいました。
スピーカー 2
確かにあれ面白かったよね。
スピーカー 1
今回の特集は共感に否定的な方の本でしたけど、
お二人は共感して良かったことありますか?というお便りでございます。
スピーカー 2
はい、お便りありがとうございます。ポンタさんありがとうございます。
スピーカー 1
確かにね、前回って書いてあるボリューム4だよね。
ここ共感は病であるのエンディング確かにおっしゃる通り、
これ結構僕も確かにグッときましたよね。
これまでの大野庄野の意識はどこにあるのかの話題だった。
スピーカー 2
そう、ジュリオトノーニとマルチェロマスミーニさんの本の引用。
あれミンティよくあの瞬間に思いついたなって思ってさ、
俺もミンティと喋りながら感動したもん。
この大野庄野の関係と繋げてきたなと思って。
スピーカー 1
雑なアナロジーが聞いたね。
スピーカー 2
いやいやでも面白かった。
特集の最後にもう締めちゃいますよみたいなこと言い残したことないですかって俺見てないですって言ったのに
エンディングでどうしても言い忘れたことがあるみたいなことを言った
俺がそのおばあちゃんの家庭として話すね。
スピーカー 1
あれは面白かったね。平等的共感と認識共感の葛藤みたいな。
本史が実は触れられていないテーマみたいなね。
スピーカー 2
そうだね。幕愛さんをこの本にぶち込みたいな気分ですよ。
スピーカー 1
改めて質問に戻りますと、
お二人は共感してよかったことありますかというのが質問ですけれども
山上くんどうですか。
スピーカー 2
面白い質問ですよね。
確かにこの本読んでると共感はずっとディスの対象というか
共感のいいとこひとつもねえじゃんっていうスタンスで
最初から共感に包括的な攻撃を仕掛けられてるわけだから
包括的な攻撃ってことがありましたか。
山上くんみたいに共感どこがいいねってなってしまう気持ちはわかりますよね。
共感いたしますこれに関しては。
スピーカー 1
良かったことどうですか。
スピーカー 2
そうだね。俺が共感してよかったと思うのが
スピーカー 1
多分ミンティ俺の日記って見たことあったっけ。
以前ね山上くん家に来てくれたときに
携えてやらせてくれて。すっげー分厚い本だね。
水の張った字がいっぱい書いてるっていうのはパラパラと見せてもらったことあります。
スピーカー 2
俺しか読めないある意味かなり情報機密性の高い日記ではあるんだけど
スピーカー 1
あんまり動かされてるよね。
スピーカー 2
であれが結構俺自分10年日記なんだけど
スピーカー 1
ああそうなんだね。10年か。
スピーカー 2
あれをね俺感情日記って読んでて
感情ってあったこと書く日記って面白くない。面白くないわけじゃないけど
普通にただの記録じゃん。
俺は感情っていうそのポッと出てきては消えていくこの歌方を
この現世につなぎ止めるっていうのはもうなんていうのも
エッジソンが研究してたこの霊界固定ソースみたいな
そういうようなものとしてあの日記を捉えてて。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
あの日記読んでもらうと分かるけど
俺はそういう感情をつなぎ止めるとかいうぐらいの人間で
すげえ冗談的な人間なの実は。
スピーカー 1
めちゃくちゃ面白いね。
スピーカー 2
そうしながらすぐに共感しちゃうし
スピーカー 1
今日も俺子供のシマジオのアニメ見ながら泣いたし
こういう
ちょっと深くは聞かないですけど
スピーカー 2
泣けるんだよ。
すごい俺共感しちゃう。
この良くない共感をしちゃう人間なんだけど
そんな俺が何が良かったかというと
前俺以前の収録で
へこんでるときにその共感せずに
いいアドバイスをくれる友人関係がいいって話すよ。
スピーカー 1
ありましたね。
スピーカー 2
一緒にへこまれても困るぜみたいな話を
ちょっとこの特集でしたけど
よくよく考えるとそれはもちろん間違いないんだけど
結局それってのはその浄土的共感によって
得られたその
かっこたる絆があってこそのものなんじゃないかっていう風に
スピーカー 1
なるほどね
いきなりそこに到達できないじゃんかよって話ね
スピーカー 2
そうそう一緒に友人と沼に落ちた経験だったり
一緒に天に舞い上がった経験っていうのは
もう何にも変え難い絆であって
それは思い出になると
日記に書くべき書くようなお宝の思い出になると
それこそが人生の宝だから
俺が共感して良かったことっていうのは
俺の自分の人生で
共感による喜びと絆
スピーカー 2
日々この
反共感論の特集でこんなこと言うのもどうかと思うけど
俺は共感によって日々宝を得てるかなみたいな
スピーカー 1
なんか山本くん珍しくいいこと言ってる
珍しく
面白いね
あの日記の名前は感情日記なんだね
スピーカー 2
俺は感情日記と勝手に名付けて色々書いてる
スピーカー 1
ちなみにこれね
岸雲っていう話で言うと
僕も手書きの日記じゃないんですけど
デジタル上で自分の思ったことを記録してるんですけど
こいつのタイトルが僕は真逆で
思考主義 考える
思う考えるの主義で
思考主義っていうタイトルで自分のノート取ってたんで
全くアプローチが逆でおもろいな
スピーカー 2
つまり認知的共感の練習をしてるってことでしょ
スピーカー 1
練習してるかわかんないけど
スピーカー 2
現象として
スピーカー 1
目標を背して
何が頭に浮かんできたかっていうところを書いてるっていう
何を考えたか日記みたいなやつがあるね
スピーカー 2
面白いね
確か俺もミンティにそれチラッと見せてもらったことあるけど
なんか最初見たとき
スピーカー 1
これ難しいこと書いてんだと思った記録はあるけど
スピーカー 2
全然アプローチが違うの面白い
そうそうそう
だから俺の共感してよかったことは
やっぱそういう日々の喜びだよね
結局俺は浄土的共感なしでは生きられない人間かなと思っちゃってる
スピーカー 1
いやもうここで締めたい
スピーカー 2
いやいやいやどうですかミントさんはどうなんですか
スピーカー 1
いやこれなんかよかったことって言われて
よかったことに対する答えなのかはちょっとわからないんですけど
僕の共感する対象が若干ずれてる疑惑みたいな話でいくと
人間に対する共感以上に
ものとか生き物とかに対する共感がすごい強いって思うことが非常に多くて
スピーカー 2
生き物に対する共感というと
スピーカー 1
そう例えば動物園行ったときに
そこにいるゾウに対してここに閉じ込められて可哀想って思うとか
そういう類の感情の動きがすごいあるなと思う
スピーカー 2
それ聞くとハリーポッターのさ
映画の第1幕のヘビと交信してるハリーポッターをちょっと今思い出しちゃったけど
お前こんなとこに閉じ込められて可哀想だなみたいな
はいはいありましたね
それが何ミントそれがよかったっていうのは
スピーカー 1
それでよかったっていうか歓喜誘われることがあって
それは何かっていうと小学生の時だったと思うんだけど
こんな共感の仕方する人いないだろって感じなんだけど
僕洋服にすごい感情移入してた時期があって
スピーカー 2
そうだ
スピーカー 1
意味わかんないでしょ意味わかんない
意味わかんない確かに
タンスの引き出しの中に入ってる洋服で
当たり前だけどさ上手な仕舞い方しないと
上の方にある洋服は次も選ばれやすいじゃない
スピーカー 2
それはそうだ
スピーカー 1
その選ばれやすい傾向にあるってことにあるとき気づいて
ずっと着てもらえない服が下の方に溜まっていくんだ
その下の方に溜まってる洋服のことを見て
僕に買われてしまったがばっかりに着てもらえなくなって
ごめんねっていう気持ちにすごいなってことを思い出して
スピーカー 2
いい感じに変態だねミンティも
スピーカー 1
そんなこと思ったことあるなっていうのを
この質問をもらってたまたま思い返したけど
よかったことかな
最終回の振り返り
スピーカー 2
なんかあれだねピクサー映画の主人公みたいな
なんとなくトイストーリーみたいな
スピーカー 1
確かにね何ならトイストーリーどころか
ピクサーの最初のライトスタンドみたいな
あれ
感情あんのかないのかわからないところに読み取っちゃうみたいな
スピーカー 2
でもわかるというか
ミンティ結構前の6月ぐらいの収録で
服に共感してた話を俺にしたの覚えてる?
多分覚えてないと思う
全然覚えてない
俺が何のくだりだったかな
流れは忘れたけど
ミンティが服を着ないと外に出れないっていうことって
面白くないっていう
スピーカー 1
共感というか
スピーカー 2
服に関する何かこだわりがあったりするのかなみたいなことを
今聞いて思い出した
人間って服買わないと外に出れない存在じゃんって
それってやばおもろくないみたいな話をして
確かにと思った記憶はあるけど
それがミンティの何かしらの根源をなす何かなのかなみたいな
スピーカー 1
どうなんですかね
スピーカー 2
服着れればいいやって思ってる側にちょっと近いですけど
スピーカー 1
どうなんでしょうか
スピーカー 2
なるほどね
スピーカー 1
ちょっとだいぶストレートな山上くんと変化期の私というところで
だいぶ触れ幅ありましたけど
スピーカー 2
満足回答になってますでしょうか
結局二人ともがあれだよね
共感というものに関してそんなに意外とネガティブイメージだけは
持ってるわけじゃないってことだよね
スピーカー 1
そうだね
まさに今日実は今日の会自体が
共感というものに対するスタンスだったりとかを
改めて最後に確認できるような
締めの結びの会になってるので
ちょっと本編の話も入っていけたらいいかなというところですよね
ではではポン太さんお便りありがとうございました
スピーカー 2
ポン太 ありがとうございました
当たらずよ
スピーカー 1
あなたも私もサイコパス
はい過去一サイコパスいただきました
スピーカー 2
いや悲しみ込めたサイコパスが悲しんでいいのかわかんないけど
これで最後かってもう
私もぐらいでちょっとうるっときちゃって危なかった今
スピーカー 1
もう言えないんじゃないかと
スピーカー 2
もう言えないんじゃないかともう言えないよね
だってもう次の特集違うもんねだって
スピーカー 1
ということですね先週に引き続き本編に入っていきたいと思います
本週特集6回目ですね
いよいよ6回目にして最終回と
スピーカー 2
結局6回かかっちゃったね最初なんか3回ぐらいでやるみたいなの出なかったっけ
スピーカー 1
いや3回はねさすがに言ってない今回は僕らもう保険貼ってたから
スピーカー 2
あそっかそっかそっか
スピーカー 1
4,5回だったはずだよ想定で
スピーカー 2
まあ結局6回やってた
スピーカー 1
プラスね1.5回ぐらいになってるね
スピーカー 2
まあ伸びるのはある程度想定してるよね我々はいつも
スピーカー 1
まあまあいいんじゃないでしょうか
ということで改めてテーマを振り返っていきたいと思いますが
共感の概念のアップデート
スピーカー 1
今回の特集のテーマは
あなたも私もサイコパスということで
反共感論という本を読んでおりますけれども
この特集ではですね
社会一般にポジティブなイメージとセットで語られることの多い共感について
その好在やネガティブな側面にも光を当てながら
僕らの中の共感概念をアップデートしていきたいと思いますということですね
ということでテーマ本をですね複数巻に分けて読みながら
お互いの感想をシェアしていくというスタイルでございます
改めて本の紹介いきましょうか
スピーカー 2
はいお願いします
スピーカー 1
はいちょっとね出てきましたけれども今読んでいる本がですね
理性の重要性と批判に対するアンサー
スピーカー 1
ポール・ブルームさんというイエール大心理学教授で
道徳心理学の世界的権威であります方がですね
2016年に書いた反共感論という本を今読んでいます
今回はですね最終章の第6章
理性の時代を読んでいくわけですけれども
これでね全部ですねトータル6章プラス2つの幕開があったので
いよいよ最後の章というところになります
ここまでどうですか6章ということですけれども
スピーカー 2
最後の章のテーマがさ
暴力と残虐性じゃなくてよかったよね
スピーカー 1
確かにね
第5章がね今から振り返りますけど暴力と残虐性というところでね
そこからの触れ幅といった
スピーカー 2
理性の時代という名前でなんかしっかり締めてくれそうな雰囲気でよかったなって
スピーカー 1
これねなんか僕ちょっと思ったんですけど
この本書の中にも引用されてたし
それこそ暴力の時代とか前の章で実は批判の対象っぽい扱われ方をしてた
本があって批評的に受け止めるって感じだったんだけど
共感の時代っていう本があるんですよ
スピーカー 2
そうなの
スピーカー 1
これなんか多分フランスの社会心理学だったか動物系の人だったか忘れたんだけど
が書いたそれこそ動物だったりの中にミラーニューロンを見出すみたいなことを書いた本だったはずね
その本のタイトルが共感の時代なんですよ
スピーカー 2
2章ぐらいで批判されてたミラーニューロンのあの辺のくだりってこと
スピーカー 1
ですですです
それが多分この本が2016年に出てるでしょ
その4,5年前だと思うんだよね
2012年ぐらいに出てそれが一世を風靡してたっていう背景があった
スピーカー 2
そうなんだ
スピーカー 1
個人的にはそいつに対するアンサーソング的な本なんじゃないかって
この理性の時代っていうタイトルを見て思ったね
すごいね
反共感の
スピーカー 2
真っ向からアンサーしてきたね
スピーカー 1
そうそうそうそうそうなんだよそうなんだよ
でそのあたりも引用しながらちょっと意識してるぜっていうのを匂わせてたんで
そういうなんていうかですねレンガじゃないけどね
スピーカー 2
歌合わせのこと
スピーカー 1
歌合わせ
面白いですね
はいコンテクション
まあなんかそんな感覚をちょっと得たなという感じでございますね
まあそんな話は去っておきというところで一旦ね本書に話題を戻しますと
ちょっとね簡単にまた前回の振り返りでもやっときますかと
スピーカー 2
はいはいお願いします
スピーカー 1
前回のテーマはですね
共感が僕らを悪人にするというのがテーマでしたね
で該当は2つの章でして
1つが幕開の2ということで道徳基盤としての共感という話でしたね
これは共感が道徳が立脚する足場としてどうなのっていうところをですね
探る章になってましたというところで
すごい面白かったよね
共感とはミルクのようなものではないかっていうですね
面白仮説を自らぶち上げてそして反駁するというですね
スピーカー 2
共感はミルクのようなものではないって
締め上げてるんだよねこれ
スピーカー 1
はい
ミルクのようなものとなんやねんって話なんですけど
まあ要はね成長する過程で獲得して
それを前提として生きてるよみたいな
なくてはならないけど大人になったらいらないものみたいな
のの代名詞としてミルクって言葉をね使うんですね
スピーカー 2
なくてはならない
そうそうなくてはならないものですらなかったってことやね
スピーカー 1
そうそうそう
でまあミルクのようなものではないって言うんだけど
その心はっていうところでいくと
僕らは共感に頼らなくても利他的に振る舞えるんだから
無理に共感を頼らなくてもいいじゃんと
まあそんなことだよね
スピーカー 2
そうまあ僕らは赤ちゃんですら
こう利他的に振る舞えるぜっていうのがそのミルクの例えでね
反発してるところだよね
これ面白いよね
これ別に共感とはミルクのようなものではあるみたいなことすら
納得不倫を吊る前に共感はミルクではないって言われて
そうなんだみたいな
なんかポカーって読者置き去りみたいな
スピーカー 1
ブルームさんあるあるだよね
彼の立ってる視点がだいぶ僕らの2,3歩先を行ってるんで
仮説がトッピーっていう
スピーカー 2
どういう気持ちで書いてるの
スピーカー 1
まあでも面白く読みましたよね
スピーカー 2
面白い確かに面白い
スピーカー 1
でも結構その右翼曲説が面白かったね進化の話にもちょっと飛んだりとかね
スピーカー 2
そうねリンカーンの話とか進化の話とかあったね面白かったね
スピーカー 1
なんかねなんで共感って特性が我々の中に残ってるんだっけみたいなね
暴力と残虐性の批判
スピーカー 1
ちょっと進化論的な知見も取り込みながらみたいな感じ
まあ僕らとしてはね初回進化やって2回目に意識やってっていうね
特集を組んできてる身からすると非常に面白い
スピーカー 2
特集全部一応この本で触れながらやってるからね今回もね
前回の特集の意識にちょっと触れそうだね
スピーカー 1
そうだねあるもんね
というのがマックワインの2でしたというところですね
で続く第5章これがさっきもちらっと触れた暴力と残虐性というところで
人間のね暴力とか残虐性みたいなものをよく説明するときに使われるのが
共感の欠如してるみたいな形容をすると思うんだけど
この共感の欠如というのがどうなんというところを検証していくのはこの第5章でしたと
でブルームの着眼というか捉え方として面白かったのは
いいことをしてるって思ってる人の手で握手がなされてしまうみたいな構造が
結構彼の中ではねあのフックになってるなというところで
仮に暴力というものが僕らの生活の前提になっている
暴力のない世界とは存在しないんだという前提であったとすると
共感ってここに対する欲求欲になるんだっけみたいな声に対して
いやそうじゃないんじゃないのっていうそういったことをですね
逆説語っていくというような状況でしたね
スピーカー 2
面白いな正義の反対やまた別の正義みたいなそういう感じで
スピーカー 1
よく言われるけど
あれだよねある種映画だったりとか小説だったりとかで
みんな散々テーマにしてきたような気もするんだよね
確かにね
これはだからなかなか真正面から取り掛かろうというよりは
どちらかというと物語としてなんか両論平均みたいな感じで
整えるみたいな人が多い中で結構切り込んでいってるよね
ブルームさんはね
スピーカー 2
結構攻めてるね確かに
スピーカー 1
攻めてるよね
ここまでなんかこのここのテーマに切り込んでいくって
なかなか勇気いるんじゃないかなと思う
スピーカー 2
しかも出てくる言葉も結構ね非人間化とかさ
割と過激な問題に関して結構扱ってるよね
スピーカー 1
はいはいはいそうだね
いやいやいやというのを経て
じゃあそれをどう克服できるのかというのがですね
今回の第6章になるわけですけど
スピーカー 2
犠牲の時代
スピーカー 1
はい今回ですね改めて第6章タイトルが
犠牲の時代というところだけれども
位置づけとしては前回の第5章
暴力残虐に続く本書の終章ということで
反共感共感に反共を翻すならば何に頼るのか
に対するある種アンサーとなる章なのかなという風に
言ってましたというところですね
でこれちょっとね内容を読む前に
一応エクスキューズ入れておくとあれだよね
最後新約聖書旧約聖書に対して反駁内容があるので
もしねクリスチャーの人とか自由の人いたらごめんなさい
っていうところがね先に断っておきたいポイントですね
別に僕らがそう思ってるわけじゃないんだけど
この本でそういう部分があるから
スピーカー 2
まあしかもこれも別にポールブルームがじゃなくて
これはスティーブンピンカーさんがそう思ってるだけだからね
スピーカー 1
まあ引用の引用なんだけど
そういうシーンがありますよというのは一応触れておきます
でちょっと一応いつもね前段で外観してるので
全体ざーっと眺めておくとこの章何扱ってるかというと
共感を克服する方法としては理性があるというのがね
この著者の主張なんだよね
これは実は最初の始めにから一貫してました
そうだね
で理性を得てあげてますよという中で
とはいえ理性に対するですね
逆風みたいな反応を受けたりとか
あるいは各学問分野から理性批判みたいなところをですね
ピックアップしながらそういった批判に対して応じていくというのがね
この章を通じてブルームさんがやってることですよというところだね
スピーカー 2
これブルームのやり口だよね
結局上げて落とすでもないけど今回も落としてあげるじゃん
最初普通に反理性論みたいなことをして
いやいや理性は良いんだぜみたいなこと
これブルームさんよくやる手法だよね
スピーカー 1
そうねちょっとね古典っぽいですよね
イワンヤナニナネオヤみたいな感じ
ピッカーさん そうそうそうそう
まあそうだねアカデミックな人なんですね
ピッカーさん なるほどね
まあちょっとその辺りも見ながらいきたいなと思いますけど
この章の幕開けで面白いのは
もう使い古された言い方じゃないですけど
アリストテレスの時代からある言い方で
人間って理性的な生き物だよねっていうようなところに対して
人間って理性的なの?っていう問いから始まるというところね
いわゆるなんかその古典的な書物では
理性って結構称賛されてるという一方で
最近の特に心理学とかの領域だと
結構人間って非合理的じゃんとか非理性的じゃんみたいな
なんかそういう知見が結構積み上がってきてるよね
というところを紹介するのはこの本の冒頭なんだよね
ブルームさんは理性に対する逆風だったり批判があることは
一応認めてるんだよね
ちゃんとそれを受け止めた上で
学問で言うと神経科学からの批判
社会心理学からの批判
認知心理の批判っていう
3つの見地から展開される理性批判に対して
それを受け止めたりとか反復したりとかするっていうのが
本書の最初のメインリシティみたいな感じ
最初のメインリシティはね
スピーカー 2
前哉だな
スピーカー 1
という感じです
で一応この理性の欠点ってこんなとこあるよねっていうのを
ちゃんと補ったり認めたりする一方で
こんなとこで理性って大事じゃんっていう理性の重要性についても確認する
っていうのがこの本の
この書の後半のテーマになっていくというところだね
結構僕らも勘違いしないように進めていきたいんだけど
知性っていうね近接ワードが出てきたりとか
それから自精神っていう
これ理性とどう関係あるのみたいな
近接する概念みたいなのを登場させながら
こういった場合には理性って大事だよねとか
こういった場合には理性って失敗するよねっていう分析を踏まえて
面白い結論を導くんですよね
これちょっと先出ししちゃうと
理性がちゃんと機能するシーンってどこかっていうと
かけられてる期待が大きくて
理性の重要性がマス領域では理性は正しく機能する
っていうですね提示をぶち上げるんですね
これ分かりました?
スピーカー 2
まあでも理性の重要性がマス領域では
それは理性はまあ機能するだろうと思ったけどね
スピーカー 1
そうねこの言いぷりみたいなところは
結構身も蓋もないような気もするし
意外とこんな言い方する人いないなっていう主張で
僕だけあれがおもろいなと思いながら
読んでたんだけど
なんかそういう言い方をするんだよね
それなんでそんな言い方してるのかとか
そのあたりはちょっとこの後掘っていければなと思うわけですが
それがある種ブルームさんが理性に対して思っている主張です
これを普通の人も利用できるようにするために
というところで
3章だったかな
効果的リタ主義っていうキーワードが
これはさっきチャットで言ったピンカーさんね
だったりとかが主張している主義なんですけど
このある側面を見直すと
普通の人でも
なんかその理性の中にこんな希望を見出せるんだ
みたいなところが最後あるんじゃないかな
っていうところに期待をかけて章を閉じると
人間は理性的な動物なのか
スピーカー 1
なんかそんなような展開をしてたかなと
いう感じですねこの章は
というところでちょっと理性に対して希望を見出す
そんな章がこの第6章だというところですね
スピーカー 2
そうだなこれなかなか難しいよね
理性がそもそも何かっていうか
理性の定義が結構この章を通してなかなかしづらいっていうのがちょっと
思ったな
スピーカー 1
そうなんだよねまずそっからなんだよね
スピーカー 2
そう理性って何ぞやっていう風に
思ってしまわないこれ
スピーカー 1
一番最初の問いをじゃあちょっとあえてビックアップしていきましょうか
まず一番最初にこの章でピックアップされるのは
人間は理性的な動物なのかという非常に
でっかい問いなんですけれど
これに答える上であれだよね今山上くんが言ってくれた
理性って何なんっていう話を
触れざるを得ないっていう感じなのかな
スピーカー 2
ああなるほどね
これ俺理性というのかどうかと
俺は疑問ではあるけど
この例えで言うと
クォーターパウンダーっていう
マックのマクドナルドハンバーガーの人気商品があるじゃない
スピーカー 1
はいはいはい 事例で紹介されてたやつだね
スピーカー 2
そうそうそう
スピーカー 1
ありましたね
スピーカー 2
クォーターパウンダーっていう商品で
クォーターって4分の1って意味なんだけど
それに対してライバル会社のA&Wって会社が
サードパウンダーっていう商品を出したの
スピーカー 1
ギャグだよね
スピーカー 2
そうそうそう
冷静に考えればサードって3分の1だから
スピーカー 1
クォータより量多いじゃん
スピーカー 2
だからサードパウンダーの方が売れて好かるべきじゃん
量多いんだから
同じ円だとしたら売れて好かるべきじゃん
スピーカー 1
元々の意図はクォーターパウンダーが4分の1しかないのに
3分の1もあるって言いたいって意図で
サードパウンダーって付けたんだよね 元々
スピーカー 2
そう
それでこの本で定義される理性のない人たちは
サードって3だから4より少ないじゃんっていう
なんとなくサードってクォータより少なくねって
なんとなく思っちゃって
全然みんな買わないっていう
それが理性のない行動ですよっていう
要はちゃんと考えれば3分の1と4分の1だから
3分の1の方が多いじゃんって
ちゃんと考えればわかるのに
ちゃんと考えないから
ニアリイコール理性がないから
3分の1の方が少ないと思ってしまいますよっていう風な
例えバランスで定義されているこの理性っていうのが
スピーカー 1
そういうことだよね
だからここで言ってるのは
今サードパウンダーとクォーターパウンダーの比較でいくと
直感とか情動に頼って
このどっちが大きいみたいなことを
瞬時にジャッジしようとすると
結構判断誤ると
逆に直感とか情動に頼らないとき
何を使って判断してるかで言うと
それって理性じゃんっていう
ちょっと逆説的に理性はぶり出すみたいな
なんかそういう言い方になってんだよね
スピーカー 2
これって理性
これが理性なのかもしれないけど
理性というか頭の回転の速さとか
注意深さとかじゃない
スピーカー 1
そんな気もするよね
スピーカー 2
それイコール理性なのかもしれないけどね
スピーカー 1
確かにね確かに
あともう一個気になったのが
これ直感や情動に頼ると行動判断を誤るって言い方を
グルームさんしてるんだけど
いやいやオタクが批判してたのは共感ですよみたいな
スピーカー 2
そうだよ
スピーカー 1
話もちょっと
ツッコミなくなる気持ちをここら辺で
抑えられなかったみたいなやつだよね
スピーカー 2
さらにごめんさらに突っ込むけど
直感や情動は分かんないけど
直感に頼るとって言うけど
もはや結構医療現場が仮定てるなんて
割と直感で操作していかないと
むしろ考えすぎると
謝ってしまうことが多々あるから
直感に頼ると本当に謝るのかってことも
スピーカー 1
ちょっとここまで俺は出かかってる
なるほどなるほど
これ面白いですね
ちなみにちょっとだけ脱線すると
直感や情動に頼るみたいな話でいくと
僕今の仕事になる前職の仕事の中で
アプリだったりとかウェブの
UIいわゆるUIって言われて
ユーザーインターフェース画面の設計とか
どういうふうに情報を置いたらいいかってことを
考えるお仕事をちょこっとしたことで
その時に
UIってやっぱり直感的であることを
すごい求められたりするんだよね
スピーカー 2
例えばこのiPhoneとかの
ホーム画面みたいないっぱい並んでる
スピーカー 1
このボタンを押したらホームに行けるって
みんなが分かるとか
左上の三角を押したら
絶対戻るってみんなが思ってるとか
あるじゃない
そういうのをちゃんと適切に配置していく
ってことを考えるっていうのがあって
その時にちゃんと画面が設計されてるかどうかを
フィードバックする上での一個の価値観として
寝ぼけた頭で考えてるっても
ちゃんと操作できるのがいい画面だ
みたいな評価の価値観があったのよ
そのことを思い返すと
直感とか情動に頼って行動してる
非理性的な人でも
操作できるのがいいユーザーインタフェースだ
みたいな言い方ができるなっていうのを
ちょっとねこの話をきながら思った
だからそれでいくと
理性的かどうかあるいは
理性が大事かどうかと話したら
全然別軸で
サードパウンダーってネーミングは
直感的じゃないからダメじゃんっていうのは
なんか普通にあるなと思いながら
スピーカー 2
ミンティがもしこの
A&Wの開発チームにいたら
サードパウンダーって名前は付けないと
スピーカー 1
おそらく
なんなら日本のマックで売られてる
なんとかダブチとかのほうが
スピーカー 2
エグッズとかね
スピーカー 1
ダブチとかの
もしかしたら直感的かもしれない
スピーカー 2
とか思いながら
確かにね
この言ってるの
ボール・ブルーソンも言ってるけど
割と群衆大衆はその割と
その理性がない側の
その人たちって書かれてるじゃん
だからその人たちに売り込むときはやっぱり
直感的に反応しちゃうものを
売った方がいいのかもしれない
スピーカー 1
確かにね確かにね
それでいくと
もう一個論点があるとすると
さっき寝ぼけた頭で
っていうの結構大事だなと思ってて
これ何かというと
ある特定の個人が
常に理性的だったりとか
常に非理性的だったりとかするわけじゃない
スピーカー 2
っていう話があるんだよ
どれぐらい理性的かみたいなことが
スピーカー 1
変わりますよっていう
例えばお酒飲んでも変わるし
多分医療現場でもそうだし
あと航空機業界とかでもね
フールプルーフっていう言い方があったりするけど
フェイルセーフとフルプルーフ
フェイルセーフとかフルプルーフとか
要はそのアホなジャッジをしても死なないとか
そういう風にそもそも
制度設計する方が大事じゃんっていう考え方はね
意外とその仕組み作ったりとか
デザインしてる人の
サイドからすると結構ね
よくある考え方だったりする
スピーカー 2
そうそうだね天敵のつなぎ口が
違うとかそういうのは結構
医者とか看護師さん1年目にも
絶対ここつながらないよみたいなことは
スピーカー 1
よくあるんです
設計上そもそも失敗が起きないようになってる
スピーカー 2
そうそうそう
スピーカー 1
確かにねそういう
考え方からするとやや
ブルームさんは
なんというかハードボイルなっていうか
古き良き理性を
ちゃんと讃えてるタイプの
方だっていうのが伝わってくる
スピーカー 2
ところはあるよね
今の脱線で感動したわ
なるほど寝ぼけた頭で操作するって面白いね
確かに俺も
ベロベロに酔っ払っても別にスマホ操作
できなくならないですね確かに
スピーカー 1
そうそうそれは面白い例で
でなんか今の
話を支えるかのように引っ張られてるのが
これなんかちょっと何度か触れたかもしれないけど
ダニエルカーネマンさんっていうね
認知心理学者の書いた
ファストアンドスローっていう有名な本
前から言ってたよねミンティーね
彼はノーベル経済学賞かな取ってる人
なんですけど
人間の認知プロセスには
2つのシステムがあってシステム1と
システム2があると
人間のほとんどの処理は
そのシステム1は直感的で
早い判断をするためのシステム
でシステム2は熟行する
システムでゆっくり判断をする
システムで人間のほとんどの判断は
システム1に依存していて
2が作動すること滅多にないよ意識しないと
作動しないよみたいな
そういうことについていろんな事例をピックしながら
スピーカー 2
紹介してる本があって
これは脳科学的に言ってるってことじゃなくて
スピーカー 1
ダニエルさんがそう思ってやってる
脳科学
というよりは
脳の中身は一旦ブラックボックス
と言った上で
あれだね行動経済学とか
ある所定の
状況を得たときにどういう選択をするか
という選択の結果を見るみたいな
いわゆるその行動観察系の
実証
というのが区分だという認識で
僕は見ておりまして
そういう事例とかを
ピックすると要は
さっきのね
人間は理性的な動物なのかというところで
行くとこういう知見を引けば引くほど
理性的じゃない人間の側面が
あらわになるよね
っていうのがブルームさんも
認めている人間の
本性の一側面だと
いうところなんだよね
とはいえ反共観論って
理性の存在前提にしてるじゃんっていうのが
ブルームの主張で
ここでブルームさんのやってる
理性の定義ってちょっと僕は素敵だな
と思っていて
何してたの見えた?
僕もさらっと書いたって読み飛ばしそうだったんだけど
結構いい感じに定義してて
どこどこどこ
ブルームさんが言ってる理性の定義は
同じ間違いに陥らない心霊的な能力を
理性と呼ぶのだって言ってて
そんなこと言ってたっけ
これはなんか絶妙なラインに
スピーカー 2
球を放り込んできたなと思って
スピーカー 1
なるほどね
ダニエルカーネマンさんの認知システム
スピーカー 1
今言ってたみたいなアホな判断しちゃう
みたいなところはありうると
でもそれを
認識してそこに陥らないように
自分の行動を
制御できる能力のことを理性って言うんだ
って言ってて
身の鉄を踏まないスキル
アクロバティックな定義だけど
分からんでもないということを
スピーカー 2
ちょっと思いながら
スピーカー 1
一回はいいんだね
いずれにしても
今の世の中の潮流が
反理性的
むしろ理性的じゃない人間の側面が
いっぱい明らかになってきてるってことは
さんも認知してて
若干だから時代の主張だったり
とか流れと逆行してるっていうのは
本人も認めた上で
本人の言葉でも結構ね
強い言葉でそこの逆行っぷりが
書かれてるんだけど
理性的熟慮の中心性を論じると
哲学的に無知
心理学的に粗雑
政治的に怪しいと見逃されかねない
って自認してるんですよ
なぜならダニエルカーネマンが
さっき言ったような認知システムの
ことでノーベル経済学者を取ったりとか
なんなら
浄土的な判断の方が
人間の中で有意だみたいなことを
どんどんねいろんな研究者が挙げていくから
むしろそっちが主流じゃんってなってる
反共感論的な主張
スピーカー 1
中でやっぱ反拠をひるがえしてるんだよね
ブレムさんは
ということを
自認してるよっていうまず
そういうジャブをですね冒頭で言ったと
いうのがこの人間は
理性的な動物なのかという問いに対する
この章での回答
という感じだね
いやでも結構面白い切り口だよね
スピーカー 2
これはね
スピーカー 1
結構ここからの指摘も
面白くてブレムさんって結構
反共感論的な主張を
いろんなさ
雑誌だったりとかで寄稿してると
その中で
読者からいろんなね
批判だったりとかコメントがされるんですよ
っていう紹介も体感的に
感じてる中で
理性について
理性大事じゃん
ってことを言ったときに
こんな指摘があったと
彼は共感について論じる
客観的で公正な道徳性の定義への批判
スピーカー 1
ニューヨークタイムズの寄稿だったかな
ある結びの文章の中で
一歩下がって
客観で公正な道徳を
適用する能力を人間は培うべきなんだ
みたいなことをですね
結びで書いたと
そうするともちろんその前の内容は
反共感論的な内容を
主張するものだったから
そこに対する批判が来るかなと思ったら
実は今の結びの文章
客観的で
公正な道徳を適用する能力
っていう部分に
客観で公正な道徳なんかあるんかい
っていう指摘がめちゃくちゃ来たっていう
感想を書いたのでこれが面白いなと
スピーカー 2
これまさに俺もでも
これは思わなかったでも
確かにこの人だってさ
客観で公正な道徳性に関しては
無条件にあるものとして定義してるじゃん
これ読んだときに俺パスカルのさ
疑い続けたときに
最後に残るのは疑ってる我らみたいな
哲学第一法則だっけ
スピーカー 1
デカルトね
スピーカー 2
デカルトかごめんごめん
無知を変遷的にとっちゃった
そうあれ思い出すってさ
結局最終的に
この客観的で公正な道徳性を
定義してやらないと
結局何も土台がないとこで
この人の理論が我解しちゃうんだろうなっていう風に思って
これはもうなんか
俺はもう優しさ
読者の優しさでこれを見守ってやるかっていう
視点で読んでたんだけどどう
スピーカー 1
その気持ちも
すごいわかると
ここまで一緒に読んできた中で
ブルームの傾向としては
とにかく正義を追求したがると
正しさの
よりどころを探したがる
ブルームさんの傾向としては
あったというのは理解で
ここに対して
僕らもそう思ってたじゃん
読者がまず言ったっていうところが
まず共感じゃん
スピーカー 2
ある意味ね
スピーカー 1
しかもちゃんと書いてくれたんだね
そこに対するブルームの反応は
僕は一定理解できるものだと
思った
この著者の主張をピックアップすると
客観的で
公正な道徳に
定義語があるとすると
主観的で不公平な道徳じゃん
書いてるけどね
それを好むのかって言われたら
確かにちゃうなっていう
気持ちになりましたっていうのは
僕の正直な
スピーカー 2
読んでる中での気づき
スピーカー 1
いわゆる配理法ってやつだよね
数学の
スピーカー 2
そうだね
これ言われると確かにだけど
逆かんで
公正な道徳性は
定義されたものなのかな
ぐらいの
スピーカー 1
考えで読み進めた
なるほどね
これなんか
いくつか
その客観で公正な道徳に
対するちょっと
ブルームの辛抱しすぎているような
側面が結構まあ
ほとばしっちゃってるんだろうなっていうのは
なんとなく察するよね
っていうところはあるけど一方で
ブルームが指摘しててなんか大事だな
と思ったのはその理性
理性的なその意思決定
だったりとか客観性
公正性みたいなところに
対してなんか
それまでのね
特にアメリカなのかな
欧米の文化においては理性領域って
白人男性に
牛耳られてきたみたいな歴史があるみたいな
話がちょろっと触れられていて
だからその
なんていうのかなそこに含まれない人
ある種
強者じゃない人の目線からすると
その公正だっていう風に
やっぱ受け止められないみたいな
バックグラウンドがあるんじゃないかっていう
ブルームの考察が書いてあって
まあそういうとこもあるか
スピーカー 2
っていう風にちょっと
これはそうだねこう日本人の我々には
なかなか理解しがたいちょっと
記述ではあるけどそうなのかもしれないね
スピーカー 1
ちょっと関連するとことしてはね
幕開の1の時にさ
ウハとサハ両方ともがさ
共感に立脚してんじゃん
みたいな話があったと思うんだけど
なんかこの裏返しというか
かなとはちょっと思いながら見ましたね
スピーカー 2
自分と違う側の人間には
共感できないけど
同じ側は互いに共感してますよっていう
スピーカー 1
そうそうそうっていう話が多分
あって
時代的にそのちょっと手前に
そもそも共感で成立してない
理性で政治がなされてた
時代があってその時に
誰が優遇されたかというと
白人男性だったっていう構造があるから
ここに批判が向いてるんじゃないか
っていうことを言ってました
ちょっと僕らがね実感的に
これをゼカヒカというのはなかなか
スピーカー 2
難しいんだけどそんな批判があったよ
スピーカー 1
っていうのが一つ
もう一つこっちの方が意味ある批判じゃん
っていうので紹介されてたけど
人間は理性を行使することに
長けてないのではないかっていう批判も
スピーカー 2
よく見られると これ面白いね
スピーカー 1
つまり理性的なことがいい
というのはなんとなく合意できるんだけど
じゃあいざ理性を使えと言われたら
いやむずくねっていう
そういうギャップがあるんじゃないのっていうのが
読者から寄せられる
一般的な指摘というところですね
これはなんか
なんとなくこの指摘は
わかる気がするんだけどどうですか
スピーカー 2
まあ確かにねだって俺らは
まあ自分の話に立ち替えると
まあこれよくないって
わかっててもやっちゃうことってあるじゃない
いろいろね
だからまあ確かに理性
理想論だけでは
語れないというかまあ確かにね
モラルがない人
ってのはこの理性を行使することに
長けてないんだろうなって思うよ
スピーカー 1
あと一杯とかね
スピーカー 2
シーンの
スピーカー 1
スナックとかですかね
スピーカー 2
まさにまさに
綺麗でもないけど
そうだよね
スピーカー 1
ちなみにここに
関して言うと
もはや最近の心理学系の
大学だったりの
入門書では
人間を理性的な動物
人間を理性的な動物と見るような
考え方っていうのはもはや
あまりだっていうくらいの勢いで紹介されてるらしい
スピーカー 2
最初の授業でそれを言うって
スピーカー 1
いう風に書いてあったよね
強烈な引用があって私たちは
直感、情動、内臓感覚の
動物ゼルっていうもうなんか
ねえ人間と
動物の境界を完全に捨てたみたいな
スピーカー 2
そうだね内臓感覚の動物って思う
スピーカー 1
とかっていうのも
書いてあってまあいずれにしてもね
あの言いたいのは
個別の議論は
あの賛成賛成じゃないある
と思うんだけど
そうして理性に対する
かせ当たりが厳しい時代であると
いうことはねもうちょっとここまでの
例示で認識いただけたんじゃないかと
そうだね
はいいうとこですね
そこに関してはアグリーなのかな
はいというのがまず前段の
とこでしたと
で中盤のところが
理性に対する批判が
3つ飛んでくるよと
いうとこですな
神経科学からの批判
スピーカー 1
これは意外と真面目に踏み込んでいくと
結構ややこいので
かいつまんでいければなと思うんだけど
批判は3つあって
1つが
神経科学系の批判だね
これは実は
前特集にピックアップしてた
意識がどこにあるのかとちょっと重なる部分があるから
せっかくなんでちょっと紹介しておきましょうか
はいはいはい
神経科学からの批判で一番大きなものは
神的な機能
つまり心の動きだよね
というのが脳のプロセスに
全部還元されてしまうと
つまり神的機能には
物質的な基盤が存在するという風に
テクニカルには表現するらしいんですけど
という事実が
理性論者
理性を信仰している者と相入れないんじゃないか
というような批判があると
というところだね
これはちょっと前回の特集聞いてくださっている方だったら
もしかしたら思い返せるかもしれないですけど
意識がどこにあるのか
どこにあるのかの時にね
脳みそってただの物理的な物体なのに
どこから意識が生まれてくるのみたいな
なんか素朴なね
トノーニさんの原体験みたいな話が
あったと思うんですけど
あれ結論から言うと脳と
意識が別々にある
とか2つの分かれたものとして
存在していてそれをつなぐ何かがある
みたいな考え方じゃなくて
物理のレイヤーと機能のレイヤー
別々じゃんっていう風に捉えようぜみたいな
そういう提案だったっていう風に受け止めてるんだけど
そうだねそうだねそうだね
そうするとどっちかでどっちを
どっちかを100%
説明できるわけでもないが
関連性はあるがかといって
全く別物ではないみたいなね
この絶妙な距離感っていうか
なんか最近の
脳だったりとか
神的機能についての
研究してる学者さんはなんかその
絶妙な2つのレイヤーを
使い分けながら考えてんのかな
みたいなことを改めて再認識する
ところだったねこれはね
そうだね
先に結論からいくと
別に脳の
神的機能が脳のプレスに
還元されるかどうかってこと
自体は実は
そんな重要ではないっていうのが
このブルームの結論なんだよね
そうだね
物質から構成される
物質に全部仮に還元される
からといって人間が
生きてるっていう主張を
彼らがすることに
全然脳神経科学との
発見との矛盾はないよ
スピーカー 2
っていう主張を
車を運転する上で
このアクセルとかブレーキの
すくみをする必要はあっても
エンジンの力学とかを
俺らが理解する必要ないじゃんっていう
そういう感じだよね
スピーカー 1
適切な考えるべきレイヤーで考えようぜ
スピーカー 2
って
でもあれだよね
という過程で前作の
ジュリオトドーニーさんはセレブっちゃったのに
このポールブルームさんはここさらっと流せる
スピーカー 1
そうだね
これが学者としての立場
スピーカー 2
なのかもしれない
スピーカー 1
彼は生理学系だったもんね
スピーカー 2
そうそう
スピーカー 1
神経生理学者だったんだ
というところで
ここで仮に
概念獲得ラジオなので
僕らも使えそうな概念を
1個ピックアップするとすると
これは脳の物理的な存在がどうあるか
みたいな議論を
保留にした状態で
心理学の研究をすることに何ら問題はないよ
ってことを明記してんだよね
そうだね
彼はブルームさんは
僕はこのスタンスはおっしゃる通りだなと思った
スピーカー 2
確かにね
スピーカー 1
脳の物理的なメカニズムがどうであれ
こういうインプットで
こういうアウトプットが出るっていう
心理学の研究スタイルを別に変える必要ないよね
スピーカー 2
それは間違いない
前回の収録で話した
進化と思いやりの
関係に似てる
確かにね
思いやりのことを意識して進化したわけじゃないけど
思いやりってものはあるんだぜ
っていう別に
思いやり気にして生きてきたわけじゃないけど
俺らが思いやりあってもいいじゃんって
スピーカー 1
その主張と結構似てるなっていう風に
確かにね
そのあたりは確かにおっしゃる通りかも
構造的にちょっと似てると
スピーカー 2
そうだね
社会心理学からの批判
スピーカー 1
あと二つの批判は
ぶっちゃけここで紹介するほど
面白いかというとそんなこともないんだが
さらっと触れておくと
二つ目が社会心理学系の批判ですよと
社会心理学は
例えば人と人との相互の
影響とかを踏まえながら
心理プロセスについて
探求していく学問だというところなんだが
ここでの批判っていうのは
意識が
コントロールできる制御可能な範囲っていうのは
限定的じゃんというような
指摘があって
こういう指摘があることによって
理性の客観性とか
公平性がちょっと揺らぐんじゃないの
社会心理学科の批判と環境の影響
スピーカー 1
っていうところが
社会心理学科の批判としてあると
例えば
そこに漂ってる匂いによって
選ぶものが変わるとか
環境の色によって選択の選考が変わるとか
そういうもののことを
言ってるんだが
ブルームさんが言ってるのは
こういった研究結果の
可能性が結構低いと
かつコントロールできてる条件が
結構少ない割に
現実世界は結構複雑じゃないか
ということを言ってるんだよね
だからちょっと研究の結果は
結構断片的にはあるが
実際の実社会で
適応できるほどの
制度じゃないんじゃないかみたいな
そんな話をしてました
スピーカー 2
ここの例え結構面白かったけどね
このラリーという名前の人が
ローヤーになる可能性とか
ラリーという名前の人が
ジョージアに住む可能性が高いというデータがあるというのは
結構面白かったけどね
スピーカー 1
なんていうかうんちくのレベルで
スピーカー 2
面白いやつ
そうだねちなみにこの例えで
俺ちょっと昔聞いた話で
思い出しちゃったのが
出席番号早い人の方が
大学合格率がいいみたいな話知ってる
スピーカー 1
ああありますねこれだからあれでしょ
なんていうか
誕生月占いとかと
スピーカー 2
同じような話でしょ
だから占いの辺はもうちょっと
根拠があるかもしれないけど
スピーカー 1
まさにそんな感じ
でも中国の駅とか
占いの
結構それに近いじゃない
スピーカー 2
確率論的な話だったよね
スピーカー 1
そう確率論だね確率論
例えば早生まれの人が
やっぱり自己肯定感が
スピーカー 2
下がりがちとかさ
あるそうだよね
スタートラインでしてね
スピーカー 1
先に出てるみたいな話とか
スピーカー 2
そういうことと
スピーカー 1
そういう領域を
そういう域を出ないってことだよね
ここで言われてるような議論というのは
一定の相関関係あるだろうが
だからといって何が説明できるんだ
スピーカー 2
っていう風に
スピーカー 1
理性とは関係ないぜ
まあそれはそうだって感じだよね
認知傾向やバイアスと理性の関係
スピーカー 1
最後が認知心理学からの
批判というので
実はこれに関しては
好意的に受け止めを追って
ブルーも言ってますというのが
これからの批判ですよと
認知心理がどういう批判を
理性に対して繰り出すかというと
いわゆるバイアスと呼ばれてるような
領域ですね
例えばこういう認知傾向があるから
ある一定の偏向を
持ってでしか判断できなくなるよ
とか選択にちょっと偏りが生じるよ
とか認知に偏りが生じるよ
ということを言ってますよと
事例として挙がってたのは
例えばA単語の中で
NG NとGだね
っていう文字列の並びと
ING
INGっていう文字列
どっちの方がよくA単語の中に
出現しますかみたいな
話題があった時に多くの人は
INGの方が
よく見る
認知しやすい単語だから
たくさん出てくるんじゃないかって勘違いする
傾向があるよってことを言って
でもよくよく考えると
NGっていうのは
INGの中に含まれてるから
そう考えたってNGの方がたくさん出て
来ざるを得ないんだよね
みたいな話があって
これをベースレートを無視する特性
っていうのを紹介しました
ベースレート何かっていうと別に
どっちが出現率として
高いかっていう推論の
手前にそもそも構造的に
こっちの方が多いとか少ないとか
っていうのがロジカルに分かっちゃうもの
っていうのを人間の認知は無視しやすいよ
みたいな特性があるんだみたいな
事例をピックしてたと
っていうのが1個あったね
こういう事例を
ピックしながら
要はそれは確かにありそうだと
いうところを
受け止めつつ別にこれ
理性に対する批判なのかよく分からんよね
みたいなところでちょっとパッと
スピーカー 2
言っちゃってるよね
これは人間の認知機能の問題だから
これは理性かって関係ない
スピーカー 1
そうそうそうっていう感じだね
ここで面白いなと思った
説明が
一箇所あって
それは何かでいくと
僕らは大抵
醜い人よりも可愛い人を好むと
スピーカー 2
あったね
スピーカー 1
これと同時に
醜い人よりも可愛い人を好むという
この線香が道徳的に間違っている
ということを認識することができる
みたいな言い方をしていて
この言い方は
多分ブルームが言いたいことを結構端的に
表してるんだろうなと
思いましたね
可愛い方を選びがちですよ
これはある種バイアスの話じゃないですか
例えば醜い人と可愛い人がいたときに
例えば採用の
プロセスにおいて
どちらかそこでバイアスをかけることが
是か非かって言われると
どっちの方が公正かっていうのは
なんとなくみんな
スピーカー 2
判断できると
知性の重要性と実用的な信念
スピーカー 1
理性ってことだね
この関係性をちゃんと批判的に
議論できるということが大事だ
とブルームが言っていると
そういうことを言ってましたね
スピーカー 2
分かりやすい
スピーカー 1
分かりやすいがやっぱり
優等生的なんだよな
確かに
というとこでした
ここまでどうですかね
スピーカー 2
確かになって感じだよね
本当に
またブルームさんが理性の批判して
それに自分で答えて
まあまあ確かになっていう
感じじゃない
スピーカー 1
そういう感じですね
ここから最後に
理性がどんな良いとこがあるのか
理性の大事なとこってどこなの
ってとこに行くわけですよね
理性の大事なポイントでいくと
計画立てるには
高度な認知スキルが必要だとかね
スピーカー 2
あーはいはいはい
スピーカー 1
この高度な認知スキルはIQみたいな
知性を測る指標で測られるものらしい
みたいなことが出てきましたね
スピーカー 2
まあ知性の方に話が
ちょっと行っちゃってるんだよねこの辺から
スピーカー 1
そうなんだよね
まあでもただここで主義してるのはあれだね
その知性だったり
認知スキルって言ってるものが
例えばアルコールを摂取したりとか
あるいはアルザハイマーになったときに
能力を失う可能性がある
まあそういうタイプの
能力だっていうことがまあここでは
言わんとしていることなのかな
まあいずれにしても
理性ばっかりじゃなくて
知性だったりとかあともう一個あれだよね
自精神っていう概念
スピーカー 2
出てきてたね
スピーカー 1
この辺りを説明しながら
理性ってこういう風な側面で
役に立つじゃんってことを
言ってるという感じですね
あれだねブルームはさ
めちゃくちゃアダム・スミス好きだよね
スピーカー 2
よく引用してくるよねこのアダム・スミス
スピーカー 1
何回見たかね
スピーカー 2
今回も出てきたねアダム・スミス
スピーカー 1
人間に有用な性質は
卓越した理性と理解力
そして自精だ
スピーカー 2
アダム・スミスは
割と反共感論的なことを
スピーカー 1
言ってたのかな
アダム・スミスは
あれじゃないの
もっとメカニカルにさ決まる
っていうことを言ったわけじゃん
神の見えざるで
まあ市場に関しても
そういうスタンスだったから
人間の意思決定に関しても
そういうなんていうか
エモくない方の
プロセスみたいなのを
スピーカー 2
結構重視したのかね
自然選択的なところを
考え方があったのかねアダム・スミス
スピーカー 1
まあ可能性はあるよね
そしてここにきて
もう一回失敗例が出てくるというところにいくと
政治的な
ジャッジメントの話で
政策がね
ある党から
こんな政策がありましたよ
っていう政策を紹介するときに
どの党に支援された政策かっていうのを
紹介することによって
政策の内容でジャッジするんじゃなくて
政党の名前で
その政策の是非を判断する
みたいなことがある
起きがちであるっていうこれはある種信念によるバイアス
と言えるかもしれないけど
そういう事例を紹介しながら
じゃあ人間は愚かなのかと
いう問いを発するというのが
この最後の方の
これはどうなんだろうね
人間は愚かだっていう風に
言えるのかっていう問いがあったけれど
この例の挙げ方だったり
とかをさ見てさ
山上くんはどういう風に呼んでたんだろう
スピーカー 2
って気になりましたね
人間は愚かなのか結局一貫して言いたいのは
人間は愚かな方
結構この6章のテーマとしては
人間参加でもないけど
結局お前らいろんな誘惑があるけど
人間って理性働かせて
こうできるからさ
理性働かせて生きていこうぜっていうのが
このブルームさんのこの章で
言いたいことじゃないかなって
だから愚かなのかとか
これも半語だよね愚かではないんだよ
多分
人間は理性を使って
世の中をより良い方向に
持っていけるぜってことを
スピーカー 1
言いたいんだよね
ここの章でさ
章というか今のその
理性が失敗するところに関して
ブルームがやってて面白いな
と思ったのはさ
今のってさ
政党だったり政策みたいに
ともすると
理性的なジャッジメントが働きそうな領域の
話をしてるじゃない
だけどさここで書かれてて
面白いなと思ったのはさ
レッドソックスのファンであること
地球温暖化に対する
スタンスだったりとか
どの政党を支援するかみたいなスタンスって
ぶっちゃけ判断のレベル
変わらんくないみたいなことを
言ってて
この辺りは確かにって
ちょっと思ったところ
でさそのすぐ
後にさ要は
理性的に考えるって
どういうことなのみたいな
話をみんなしてるんだけど
一個ちょっと
手前に引くと
もう理性的に考える
土俵に上がってないけど
判断してることってすげえたくさんあるじゃん
っていう事実に
を指摘してるのが
ここは結構大事なポイントだったかなと思って
スピーカー 2
裸で外に出ないとか
スピーカー 1
そうね
あとなんだっけ
例えばさ
ここで指摘された事実ってすごいおもろいなと思ったのは
間違った信念を
持ちうることってあるじゃん
あるね
地球温暖化をしているって主張する人と
していないって主張する人が
分かれるとか
それから進化論は
多くの先進国では認められてるけど
ある特定の宗教と
相反することがあるとかさ
進化論なんて嘘だって言ってる人がいたりとかさ
みたいな結構
結構さファクトが
ありそうなものに関しても
信念が分かれるみたいなケースがあったと
でじゃあ信念が
分かれたとして
エリタマゴのコードの結果に
大きな変化があるのかというと
指して影響を与えないじゃん
みたいなことが
スピーカー 2
ここでは紹介されてて
それよりもエリタマゴの作り方を
覚えてない方が
そのコードに影響を与えちゃいますよ
スピーカー 1
そうそう
いかに実用的な地位は大事だけど
実用的ではない信念って別に
どうでもいいかみたいな
話をカラッと言ってんのが
このショーの
スピーカー 2
なんか不思議で面白いところだなと思います
何を言いたいんだろう
結局理性参加しといて
結局でもその
実用的じゃない理性は大事じゃない
っていう風に言ってるけど
ブルームの主義と理性の重要性
スピーカー 2
これは何のためにこんなことを
言ってたんだろう
スピーカー 1
何のために言ってるのかだよね
これなんかさ別に実用的ではない
理性が
大事ではないとか
って話じゃないんじゃないかな
スピーカー 2
そういう理性もありますよ
っていう例示をする
スピーカー 1
いやいや今言ったようなことは
別に理性でジャッジする必要も
ないことなんじゃないか
そういうことね
分かんないけどね
さっき言ったみたいに
レッドソックスのファンであることに
別に何の必然性もないやん
なんかの揺らぎでしょ
そういうノリの延長線上に
結構大事な信念も
含まれちゃってるっていうのが
多分現状で
別に何かその重大な
結果が起きてない
っていうのが今の現状だから
理性を働かせる
機会もなくそういう状態のまま
残ってるところがたくさんある
っていうそんなことを言ってるんじゃないの
スピーカー 2
理性のコースが本当に
重要になるような場合ではないっていう
スピーカー 1
そうそうそう
っていうのを言ってて
そういうことを言いたいのね
って思ったのが僕はここでは面白くて
これが一番最初に
紹介した
冒頭の概要でも伝えたけど
逆に言うと
理性の得意領域っていうのは
そこにかけられてるものが大きくて
理性の重要性が増す領域では
理性が正しく機能するっていう言い方をしていて
何も言ってねえじゃんって
一回読むと思うんだけど
今のファクトの確認とか
レッドソックスのファンであることと変わらんやん
みたいな指摘を踏まえて
ここを読むとそういうことなのか
スピーカー 2
っていう気もすると
じゃないじゃないじゃないした後に
スピーカー 1
言ってるわけねこの
例えば何か重大な判断をしなければいけない
って状況に置かれてる中で理性を使うとか
具体的に家を買うべきかどうかとか
どんな仕事に就くべきかとか
どんな学校に入るべきか
みたいな
明らかにそのジャッジメントは大事で
そのジャッジをしたことによって
起こるインパクトがでかい
みたいなことに関しては
スピーカー 2
理性を言って正しく用いれるんじゃないかと
難しいね
ここずんすり合いだけどね
これも
スピーカー 1
そうなんですよ
まあということで非常に
何を言いたいかのコンメを極めてきてる
という感もある
難しいよね
とにかくこの章では理性の肩を持ちたい
というブルームの主義が
伝わるかどうか
で一番最後の
ポイントというか論点が
あれだね
効果的理多主義ってやつが
あるというやつを
最後にちょっと振り返っておこうよと
というところですと
ここでもそのブルームが
言ってんのは
あれだね危害や平等
親切などのテーマについては
要は
なんだっけ
カントさんとかで言うとこのさ
生まれながらにしてって時にアプリ寄りなとか
って言い方をするけど
何かの意思決定の
バイアスだったりとか価値観を返さずに
そもそも危害が起きるような
場合だったりとか平等損ねる場合だったり
とか親切が起きないような
場合に対してはみんな
正当なジャッジをできるじゃないか
ということがブルームの主張としてはあると
本当に素朴に
この正義だったりとか
正しさの根幹に何があるのか
みたいなことを結構信じてるんだよね
ブルームはね
なかなかわかる
教官との対立と他の代替手段について
スピーカー 1
記述だなと思いましたと
仮にそういう
価値観の基準みたいなものが
人間に内面化されているものだと
するのであれば
より難しい問題を
考える時にそういった
価値観というか
そういう反応をちゃんと
照らし合わせて
ゆっくり検討したら
道徳を適用できる範囲が広がるんじゃないの
っていうのがこの
効果的リター主義は最高での
彼の主張であると
これを読んでみると
そんなもんかという気持ち
一方でなんでそんな頑張って
道徳を広げなきゃいけないんだろうか
という気持ちに読者はちょっとなる
そんな感じの主張の気は
スピーカー 2
するよな
スピーカー 1
どうなんでしょうかここまで読んでみて
という感じで
なんとなく共感を批判したい
という
ブルームの主張は
スピーカー 2
なんとなくわかったと
共感を批判して結局最後は理性
理性で共感を
結局コントロールしよ
理性の説明に結構
周りくどく
いろんな例を挙げながら
スピーカー 1
言ってた感じだよね6章は
そうだね
その中多分
彼の言いたいことを
彼が自分の言葉で言えてない
っていう問題があるんじゃないか
引用しすぎ問題ね
引用しすぎ問題があって
ちなみにこの6章で一番大事なこと
言ってるところは
何度も引用されているスティーブンピンカーさんの
引用なんだよね個人的に
この引用はすごく重要な引用だなと思ったんだけど
ちょっとちょっと読んでいいですか
これ お願いします
旧約聖書は
隣人を愛せよと
言います
新約聖書は敵を愛せよと
言うのは私たちを目視
しますよとで隣人や敵を
愛せばそれらの人々を殺したり
しないはずだというのが
ここでの道徳的推論
であるように思われる
要はキリスト教圏では
隣人を愛しなさいと言うと
ユダヤ圏では敵を愛しなさいと言う
これはどっちのケースも
愛する対象は違うけれど
愛することによって
争いが起きなくなるんじゃないの
ってことが案に言われてるわけだよね
うんそうだね
で引用に戻ると
しかし率直に言えば
これ私ってのはピンカーさんです
ピンカーさんは敵は愚か
隣人すらも愛していない
ならばたとえ愛してなくても
隣人や敵を殺してはならないと
教えた方が良いんじゃないか
ってピンカーは言うんだよね
実利的だね
はい非常に実利的です
スピーカー 2
その愛を介さずに説明せよと言ってるわけだ
スピーカー 1
なるほど
で拡大されたのは教科の及ぶ範囲
というよりは
諸々の権利が及ぶ範囲である
つまり
愛とか暴力的な行為を働いてはいけないよ
っていう対象を
共感じゃなくて愛とかじゃなくて
権利という概念で
拡張していきなはれやと言ってるわけだな
そうだね
でここから先は僕は結構ドラマティックで
好きなんですが命ある存在は
自分といかに疎遠であろうが
いかに異なっていようが
危害や搾取から免れて
叱るべきだという責務の念が
発展したのだということで
これは要は道徳の概念がいかに発展したのか
みたいなことを
愛とか共感という概念を用いずに説明するとしたら
っていうピンカーさんの引用なんだけれど
ここに
ブルームの言いたいことが書かれている
スピーカー 2
ということが本書の問題な気はするんだが
まあ一番の主張を
スピーカー 1
引用で終わらせちゃってるってことだよね
まあでも非常に
権利と暴力の関係を考える
スピーカー 1
この引用は何というか資産に富む
というかね 確かにね
スピーカー 2
ブルームの言いたいことは確かに詰まってるなと
この引用の中に共感
という言葉が一切入っていないのが
大事なポイントだよね
スピーカー 1
はいはいはい確かに確かに
これすごい
面白いなと思うのは
暴力や残虐性のところでさ
出てきていた
共感が裏を返すと
暴力だったり残虐に繋がっていくみたいな
スピーカー 2
話も実は回収できているんだよね
スピーカー 1
ここではね ああ確かに確かに
私その用いる
べきが
理性なのかどうかっていう
ことは言ってないんだけれど
ここで言うと理性というよりは
権利みたいな概念でそれをカバーしようと
スピーカー 2
してるね このテキストの中ではね
だから権利を守るための
暴力ならあっても
好かるべきというのが多分5章の考えを
スピーカー 1
踏襲して言うとそういうことなんだろうね
うん確かにねそうだね
スピーカー 1
これがなんと6章の
スピーカー 2
締めになるわけですよね
スピーカー 1
なるほど
だいぶ最後にとっちらかしたね
スピーカー 2
うんなんか
ひどかったね
あの教官の話で終わっとけば
よかったのにこう理性を
最後6章だけで
理性説明しようとするからちょっとなんか
スピーカー 1
混乱しちゃったよね
チャレンジしちゃった感じですね
スピーカー 2
まあ
なるほどって感じではあるけどね
スピーカー 1
そうねだからなんなんだろうね
ブルームは
教官をまず全方位的に
攻撃したかったところはなんか
スピーカー 2
やられた気はするよね
確かにねだからもともと
前書きでもさ1章が
一番大事だぜって言ってたけど
確かに全部読んでみるとそうだったかもしれないね
スピーカー 1
そうだね
一応最後の締めのところで
ブルームが言ってることを
彼をサポートする
立場として一旦伝えておくと
教官に
全面的に反対してるわけじゃなくて
特に道徳的な面で
教官を頼りにならんってことを言いたい
ことを改めて強調してます
裏返すと教官の
良い面をこき下ろそうとしてるわけでは
ないよってことを言ってますね
フォローとして
でここまで
暴力とか色々こき下ろしてきては
いるものの
教官が暴力や戦争を
動機づけることがあったとして
それはもしかしたら良いことなのかもしれないし
逆に暴力や戦争よりも邪悪なものも
あるかもしれないと復讐が世界を
変えるかもしれないということで
ただ彼が一点気にしてるのは
教官のネガティブな側面が
ポジティブな側面を上回ってるんだ
っていう懸念を伝えたかったんだと
だからこそ教官ではない
代替手段について
考えるべきだという風に考えたと
というのが彼がこの本を通して
やりたかったことですよと
一貫してるここがね
その代替手段が理性であり
その理性が結構
あの
うんというか批判にされる中での
船手となったということで
我々はどこにこう
取り尽くしももないような状態になってしまった
そんな感じの
締めくくりなんですかね
これ例えばだから
理性じゃなくて権利っていう風に
締めてこのピンカの
主張軸に展開したらもうちょっと
当時が良かったのかね
スピーカー 2
たしかにね
綺麗にまとまりはした気がするね
権利で締めれば
スピーカー 1
逆に言うと僕らの
話せるネタは増えたよな
スピーカー 2
うんたしかに
スピーカー 1
はいというのが
6章のテーマだったんですけれども
どうなんでしょうか山上さん
スピーカー 2
いや難しかったね
てかもうなんか
いろんな方向に発散してて
キャッチアップするのでなかなか
テーパーになっちゃったな6章に関しては
スピーカー 1
そうね
なんかちょっとネタが多いね
スピーカー 2
なんか
いろんな人が出てくるしいろんな
例えが出てくるしなかなか
ね何回ではないけど
まとめるのが難しい
章だったんじゃないでしょうかねどう
6章
スピーカー 1
そうね
理性を使わないと読めない章でしたね
スピーカー 2
なるほど
上手いことまとめたね
スピーカー 1
いや
大半的にそういう
気持ちですかねだからその直感的に
入ってくる部分は少ないよね
えっと
今みたいに言い方することによって
より
全6章の反共感論
スピーカー 1
僕らは弾かれてしまっている
可能性があるんですけど
まあでも
もうちょっと
伝えやすい書き方は
あるよなっていう気はしながら
スピーカー 2
まあね
でも5章までで
結構この人の言いたいことが
伝わって6章はなんかもう
おまけでもないけど
そういうようなイメージになっちゃったかな
スピーカー 1
っていう
そういう側面は
拭えないな
スピーカー 2
はい
スピーカー 1
というところで
6章は理性の時代が
やってきたのか
まだ夜明けって感じなのか
スピーカー 2
怪しいところであるんですけど
スピーカー 1
少なくともブルームの
挑戦
ブルームが持っていきたいその論の方向
っていうのはちょっと掴むことができたかな
そうだね
というところですね
はい
では
ちょっと全体の振り返りも兼ねて
スピーカー 2
エンディングでやりますかね
はいじゃあエンディングいきましょう
スピーカー 1
語らずよ
スピーカー 2
はいお疲れ様でした
スピーカー 1
お疲れ様でした
いやいやいやついにたどり着きましたね
スピーカー 2
いや最後の登山が
一番難解だった気がする
スピーカー 1
赤岳みたいな感じだよね
最後クイッと上がるみたいな
スピーカー 2
赤岳そんな感じなんだ
鈴木岳もそんな感じ
スピーカー 1
そうなんだよ
スピーカー 2
ゆるゆるときてグッと上がっちゃう感じね
スピーカー 1
最後がキルってやつですけどね
スピーカー 2
でも登ったね
スピーカー 1
登ったね
スピーカー 2
概念は獲得できた
気がするでもこの
まずこの教官に対して反対する
ってことがそもそもできなかったからさ
この本読むまで
どう獲得した
スピーカー 1
そうね
その教官に対するスタンスもそうだし
あとは教官みたいに
一般的に受け入れられてる
概念に対して
疑ってみるというスタンスは
すごく
僕らも参考になるなと思った
スピーカー 2
面白い
スピーカー 1
あとはなんかその彼の
なんていうか論の展開は
結構癖があるというか
批判から
入って持論を展開するみたいな
スタイルが各章で展開されてたじゃない
そうだね
これのメリデメみたいなところが
ちょっと浮き彫りになった
っていうのは
スピーカー 2
僕としては学びだったかな
ダーウィンしかり都能人しかり
ブルームしかりさ
筆の載せ方にみんな癖がある
この人の論の展開
っていうのが
やっぱそれを
それがこうなんていうか
読んで入ってくるだけでも面白いというか
スピーカー 1
そうだね
スピーカー 2
それもなんかね
あんまこういうアカデミックな本をさ
まとまって読むことなかったから
それもちょっといい勉強になるなっていうのは
正直な感想だわ
スピーカー 1
そうだねだからダーウィンの
初動というか
前半のどちらかというと
パニックが
溢れ出てた頃の
ダーウィンのスタンスとちょっと近いというか
非常に防衛的なんだよね
これはもしかしたら
ちょっと僕この学問領域に
明るいわけじゃないから分からんけど
主流派じゃない人が
反旗を翻そうと思った時に
取る戦略としてはこうせざるを得ない
みたいな側面があるのかもしれない
スピーカー 2
たしかにウィンティ最初に言ってたけど
道徳審議府って学問が今までの
そういうものを批判してくるような
そもそも批判がベースの学問だって
スピーカー 1
言ってたもんね
そういう側面もあるのかなっていうのは
ちょっと今回読んでて面白かった
スピーカー 2
今回の概念に関して
結局俺一番大事なのが
浄土的共感と認知的共感って
分類だと思ってて
結局これを
勉強というかインストールして
何をしたくなかったかというと
歴史を勉強したくなった
スピーカー 1
その心は
スピーカー 2
パールハーバーでも思ったんだけど
浄土的共感って概念を知ってみると
この
支配者たち浄土的共感を
巧みに利用して戦争に行ってるとか
そういうことが分かる
だから歴史を
より1個上のレイヤーから
上ってのは本当に
支配者層のレイヤーが見えてくるようになったから
こいつうまいこと浄土的共感
利用してるなとか
いう見方で歴史をもっかい最初から
勉強したい
色んな事件が違った目線で見えてくる
スピーカー 1
その視点は面白いかもしれないね
スピーカー 2
だからまさにこれが概念獲得するってこと
じゃないかって今自分で思いました
スピーカー 1
なんか素晴らしい
スピーカー 2
まとめですね
スピーカー 1
なんか今のところに関連するところだとさ
さっきのさ人間は理性的な
動物かどうかみたいな話をさ
してたところの中で
ユーザーインターフェースの話で
スピーカー 2
フェイルプルーフとかさ
スピーカー 1
なんかああいう
あれって多分物のデザイン
プロダクトのデザインとか
インターフェースのデザインみたいな世界の話だと思うんだけど
よく
あの
ヒトラーの時代のプロパガンダとかの
そのデザイン
っていう話もなんか実は
研究の対象になってたりしてて
どう大衆の心を動かすか
っていうこともさ
今言ったようなさデザインの対象に入った
みたいなさ領域が
なんかそういえばあったなっていうのを
今の山上くんのコメントを聞きながら
ふと思ってだから
一般的な人はどちらかというと
理性を全開で
動かせて受け止めるというよりは
どちらかというと理性を抑えめで
ボケた頭で受け止めるわけじゃないですか
そういう頭で受け止めてる
人に対して
何かこう行動を促そうとか
ある特定の思考を促そうと思ったら
こういう表現になるよね
こういうメッセージになるよねみたいな話にも
なんか今回の話から
裏返すとつながるなと思って
読んでいったところがちょっと面白かったかな
スピーカー 2
現代で言うと
コピーライターとかそういった仕事になってくるんかね
確かに
そのコピーライトはいかに
浄土的共感に訴えかけるかみたいな
桃太郎
僕のお父さんは
桃太郎に殺されましたみたいな
スピーカー 1
鬼の子供の
スピーカー 2
あれとかもすげえいいコピーライトだって話をさ
前回か前々回でしてたけどさ
まさにああいう仕事が浄土的共感を
巧みに利用する仕事なんだろうね
いやー
スピーカー 1
罪深いですな
スピーカー 2
罪深いよね
罪深いよね
でも見えるようになったよね
そういうのがああ使ってるって
罪深いってわかるようになったのは
スピーカー 1
成長かなって
まあそれを意識して使うということは
非常に理性的な態度かもしれないですね
スピーカー 2
理性的だけどそれ悪用しちゃだめだな
理性的に
使うことが大事なのかもしれないね
浄土的共感を
スピーカー 1
いかにサイコパスに落ちずに
あそうだなと
うん
いやーそうなるとそうなればなるほどだけど
なんかどこに立脚するのかっていう
立場は
より一層危うい感じもしてきて
スピーカー 2
いやー確かにね
スピーカー 1
確かにね
今回のストーリーをさ
通じて僕らがキャッチできたのは
何が正しく何が悪いかみたいなさ
善悪の判断基準ではなくて
それが既に
僕らの中にあるってことを前提にさ
浄土的共感とか理性的共感
をさ活用していけるかっていう
どちらかというとそっちの
使い方の方の概念がやっぱ
スピーカー 2
僕らにとってはニューだったわけなんで
スピーカー 1
ここまでいってもやっぱり
僕らの立脚する価値観がどこにあるべきか
みたいな話はね
モヤっとするとか残るとか
またいいとこでもあるけどね
スピーカー 2
確かに四所は結局見つからなかった
わけだ
スピーカー 1
っていうのはまあちょっと面白いところ
スピーカー 2
だったかな
スピーカー 1
いやー面白いね
改めて全体サクッとだけ
振り返っていくと
一生が他者の立場に魅惑ということで
さっき山上くんが指摘してくれた
認知的共感と浄土的共感
っていう二つにそもそも共感は分かれる
のであるという事実の
インストールから始まって
他者の立場に魅惑っていうのはこれまさにね
浄土的に共感するときに
起こることだよね
そういったものの見方を通じる
考え方っていうのが
実は危ういんじゃないかということをですね
3章でひたすら
攻撃を仕掛けてきた
っていう本だったね
その後それが仮にじゃあ身近な人に対する
共感があったらどうだろうかって考えたのが
プライベートニューヨーキーの4章でした
でこれを
もう少し悪い側面を
見るということで暴力と残虐性
という章でそのネガティブな影響を見て
最後に異性で解決しようと
その流れだったわけですよね
スピーカー 2
流れとしてはすごい綺麗な
スピーカー 1
流れだよね
極めて読み返すとそうね
そしてやっぱり1章が
要なわけだというところが
ありましたね
というところで
全6章の反響かな
概念獲得と成長
スピーカー 1
読み終えましたけれども
全体を通じて一言なんかありますか
スピーカー 2
どうですか
やっぱ
本当にね
この本に関してだけじゃないけど
概念獲得面白いっていう
スピーカー 1
よかったよかった
スピーカー 2
なんかね
賢くなるの好きなの
勉強好きだからさ
なんか
大人になって新しい概念
獲得してこれから
この本で得た内容を
どこかでアウトプット
できるって考えた時に
これが人間的な成長だ
スピーカー 1
っていう
スピーカー 2
どう面白くない
面白くないというか
ミンティとか結構本
色々読んでるからさ
こういう経験を今までしてきたのかもしれないけど
割と俺は
これが結構斬新な経験だからさ
スピーカー 1
ああそうかそうか
それめちゃくちゃいいね
そうそうそう
面白い
まあちょっとね
せっかくなので最後ブルームの
スピーカー 2
引用で
スピーカー 1
共感がいいのは
浄土的共感と認知的共感
スピーカー 1
ポジティブな効果があるからではなく
他者の目を通じて
世界を見るという魅力が
あるからであるということをね
ブルームは言ってましたけれども
この概念獲得っていうのもですね
他者の目あるいは他者の概念を通じて世界を見ると
スピーカー 2
綺麗にまとめた
スピーカー 1
ということで
スピーカー 2
綺麗にまとめた
スピーカー 1
共感ラジオ
全6章の反共感論
終わりたいなと思います
スピーカー 2
その他にね
綺麗にまとめた後
ほじくり返さなくていいけど
次の巨人の方に乗るってのはそういうことなんだよね
スピーカー 1
そうでしょうね
だから確かに
さっきヤマミくん言ってくれたみたいな
目線を改めて
インストールした上で
もっかい歴史を見てみるとかね
もっかいある出来事を眺めてみると
スピーカー 2
ちょっと発見があるかもしれないですね
スピーカー 1
面白いね共感だ
長い旅が
一つまた終わりましたね
ということで
カタラジオではお便りお待ちしております
この特集は最後でしたけれども
ぜひぜひこの番組の
感想だったりとか
コメントが
ぜひぜひお待ちしております
よろしくお願いします
ではまたカタラジオは
次の旅を探しに
行くわけなので
面白いコンテンツにできることをね
期待して今回は
スピーカー 2
締めたいと思います
スピーカー 1
ではまた次回も
お楽しみに
おやすみなさい
01:24:50

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