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スピーカー 2
カタラジオ!
スピーカー 1
はい、始まりました。愛してお企画者がゆるく語らう概念獲得リアリティ番組、
カタラジオの時間がやってまいりました。
スピーカー 2
フィルシンコー担当のミントと、ベシャリ担当のヤマガミです。
さあ、今日も概念獲得やってまいりましょう。
スピーカー 1
はい、やっていきましょう。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
ということでですね、いよいよ特集シリーズも、今回で最終回ですね。
スピーカー 2
あ、終わっちゃう反響関連。
スピーカー 1
はい、最後ですよ今日。
スピーカー 2
早かったね。
スピーカー 1
早かった。
早かったのかな。
スピーカー 2
いや、早いけど、俺の個人の感覚としては、なんかいろいろあったな、みたいな。
俺は途中でほら、一回リアルにミンティーってもらってるし、
いや、ミンティーもらってるわけだけど。
ハワイも行ってるし。
あとまあ、再生数やだらのみたいなこともあったし、
なんかちょっといろいろ、このまた反響関連の中にもドラマがあったな、みたいな。
スピーカー 1
確かにそうだね。
なんかこう、必死にやったというよりは、僕らの毎日の生活と共にあったみたいな、
そういう感じの平常特集みたいな感じで。
スピーカー 2
平常特集。
反響関連と共にあれって感じだったよね、なんかね。
スピーカー 1
ほんとだね。
一番最初の会員の公開がこれいつなんだ?
ちょっと振り返ると、あなたも私も8月末でしょ?
1ヶ月以上経ってんだね、最初に。
スピーカー 2
夏だったんだね。
どう?東京はもう寒い?結構。
スピーカー 1
いや、ちょうど今週入って涼しくなってきたって感じじゃないですかね。
スピーカー 2
一緒か。
俺も今日初めて長袖着てみたんだよね。
ずっとそれ短版だったんだけど、上だけ長袖着てみた。
スピーカー 1
ちょっと寒くて。
そうだよね。ちょっと肌寒い感じも一瞬ね、朝晩あったりしますけど。
季節の変わりも感じるというところでいいですね。
スピーカー 2
そうだね。
では今日も盛りだくさんなのでね、早速お便りのコーナーからいってみたいと思います。
お便り紹介のコーナー。
スピーカー 1
まずはお便りのコーナーでございます。
ラジオネームポンタさんからのお便りです。
山上さん、ミントさんこんにちは。
スピーカー 2
こんにちは。
スピーカー 1
いつも楽しく配信聞いております。
スピーカー 2
ありがとうございます。
スピーカー 1
前回、タイミングがちょうど入れ違っちゃったけど、前回がボリューム4だったってとこなんで。
ボリューム4、共感は病であるのエンディングは山上さんの実体験や大野と庄野のお話など、
これまでの特集の総まとめみたいになってちょっと感動してしまいました。
スピーカー 2
確かにあれ面白かったよね。
スピーカー 1
今回の特集は共感に否定的な方の本でしたけど、
お二人は共感して良かったことありますか?というお便りでございます。
スピーカー 2
はい、お便りありがとうございます。ポンタさんありがとうございます。
スピーカー 1
確かにね、前回って書いてあるボリューム4だよね。
ここ共感は病であるのエンディング確かにおっしゃる通り、
これ結構僕も確かにグッときましたよね。
これまでの大野庄野の意識はどこにあるのかの話題だった。
スピーカー 2
そう、ジュリオトノーニとマルチェロマスミーニさんの本の引用。
あれミンティよくあの瞬間に思いついたなって思ってさ、
俺もミンティと喋りながら感動したもん。
この大野庄野の関係と繋げてきたなと思って。
スピーカー 1
雑なアナロジーが聞いたね。
スピーカー 2
いやいやでも面白かった。
特集の最後にもう締めちゃいますよみたいなこと言い残したことないですかって俺見てないですって言ったのに
エンディングでどうしても言い忘れたことがあるみたいなことを言った
俺がそのおばあちゃんの家庭として話すね。
スピーカー 1
あれは面白かったね。平等的共感と認識共感の葛藤みたいな。
本史が実は触れられていないテーマみたいなね。
スピーカー 2
そうだね。幕愛さんをこの本にぶち込みたいな気分ですよ。
スピーカー 1
改めて質問に戻りますと、
お二人は共感してよかったことありますかというのが質問ですけれども
山上くんどうですか。
スピーカー 2
面白い質問ですよね。
確かにこの本読んでると共感はずっとディスの対象というか
共感のいいとこひとつもねえじゃんっていうスタンスで
最初から共感に包括的な攻撃を仕掛けられてるわけだから
包括的な攻撃ってことがありましたか。
山上くんみたいに共感どこがいいねってなってしまう気持ちはわかりますよね。
共感いたしますこれに関しては。
スピーカー 1
良かったことどうですか。
スピーカー 2
そうだね。俺が共感してよかったと思うのが
スピーカー 1
多分ミンティ俺の日記って見たことあったっけ。
以前ね山上くん家に来てくれたときに
携えてやらせてくれて。すっげー分厚い本だね。
水の張った字がいっぱい書いてるっていうのはパラパラと見せてもらったことあります。
スピーカー 2
俺しか読めないある意味かなり情報機密性の高い日記ではあるんだけど
スピーカー 1
あんまり動かされてるよね。
スピーカー 2
であれが結構俺自分10年日記なんだけど
スピーカー 1
ああそうなんだね。10年か。
スピーカー 2
あれをね俺感情日記って読んでて
感情ってあったこと書く日記って面白くない。面白くないわけじゃないけど
普通にただの記録じゃん。
俺は感情っていうそのポッと出てきては消えていくこの歌方を
この現世につなぎ止めるっていうのはもうなんていうのも
エッジソンが研究してたこの霊界固定ソースみたいな
そういうようなものとしてあの日記を捉えてて。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
あの日記読んでもらうと分かるけど
俺はそういう感情をつなぎ止めるとかいうぐらいの人間で
すげえ冗談的な人間なの実は。
スピーカー 1
めちゃくちゃ面白いね。
スピーカー 2
そうしながらすぐに共感しちゃうし
スピーカー 1
今日も俺子供のシマジオのアニメ見ながら泣いたし
こういう
ちょっと深くは聞かないですけど
スピーカー 2
泣けるんだよ。
すごい俺共感しちゃう。
この良くない共感をしちゃう人間なんだけど
そんな俺が何が良かったかというと
前俺以前の収録で
へこんでるときにその共感せずに
いいアドバイスをくれる友人関係がいいって話すよ。
スピーカー 1
ありましたね。
スピーカー 2
一緒にへこまれても困るぜみたいな話を
ちょっとこの特集でしたけど
よくよく考えるとそれはもちろん間違いないんだけど
結局それってのはその浄土的共感によって
得られたその
かっこたる絆があってこそのものなんじゃないかっていう風に
スピーカー 1
なるほどね
いきなりそこに到達できないじゃんかよって話ね
スピーカー 2
そうそう一緒に友人と沼に落ちた経験だったり
一緒に天に舞い上がった経験っていうのは
もう何にも変え難い絆であって
それは思い出になると
日記に書くべき書くようなお宝の思い出になると
それこそが人生の宝だから
俺が共感して良かったことっていうのは
俺の自分の人生で
スピーカー 1
ポール・ブルームさんというイエール大心理学教授で
道徳心理学の世界的権威であります方がですね
2016年に書いた反共感論という本を今読んでいます
今回はですね最終章の第6章
理性の時代を読んでいくわけですけれども
これでね全部ですねトータル6章プラス2つの幕開があったので
いよいよ最後の章というところになります
ここまでどうですか6章ということですけれども
スピーカー 2
最後の章のテーマがさ
暴力と残虐性じゃなくてよかったよね
スピーカー 1
確かにね
第5章がね今から振り返りますけど暴力と残虐性というところでね
そこからの触れ幅といった
スピーカー 2
理性の時代という名前でなんかしっかり締めてくれそうな雰囲気でよかったなって
スピーカー 1
これねなんか僕ちょっと思ったんですけど
この本書の中にも引用されてたし
それこそ暴力の時代とか前の章で実は批判の対象っぽい扱われ方をしてた
本があって批評的に受け止めるって感じだったんだけど
共感の時代っていう本があるんですよ
スピーカー 2
そうなの
スピーカー 1
これなんか多分フランスの社会心理学だったか動物系の人だったか忘れたんだけど
が書いたそれこそ動物だったりの中にミラーニューロンを見出すみたいなことを書いた本だったはずね
その本のタイトルが共感の時代なんですよ
スピーカー 2
2章ぐらいで批判されてたミラーニューロンのあの辺のくだりってこと
スピーカー 1
ですですです
それが多分この本が2016年に出てるでしょ
その4,5年前だと思うんだよね
2012年ぐらいに出てそれが一世を風靡してたっていう背景があった
スピーカー 2
そうなんだ
スピーカー 1
個人的にはそいつに対するアンサーソング的な本なんじゃないかって
この理性の時代っていうタイトルを見て思ったね
すごいね
反共感の
スピーカー 2
真っ向からアンサーしてきたね
スピーカー 1
そうそうそうそうそうなんだよそうなんだよ
でそのあたりも引用しながらちょっと意識してるぜっていうのを匂わせてたんで
そういうなんていうかですねレンガじゃないけどね
スピーカー 2
歌合わせのこと
スピーカー 1
歌合わせ
面白いですね
はいコンテクション
まあなんかそんな感覚をちょっと得たなという感じでございますね
まあそんな話は去っておきというところで一旦ね本書に話題を戻しますと
ちょっとね簡単にまた前回の振り返りでもやっときますかと
スピーカー 2
はいはいお願いします
スピーカー 1
前回のテーマはですね
共感が僕らを悪人にするというのがテーマでしたね
で該当は2つの章でして
1つが幕開の2ということで道徳基盤としての共感という話でしたね
これは共感が道徳が立脚する足場としてどうなのっていうところをですね
探る章になってましたというところで
すごい面白かったよね
共感とはミルクのようなものではないかっていうですね
面白仮説を自らぶち上げてそして反駁するというですね
スピーカー 2
共感はミルクのようなものではないって
締め上げてるんだよねこれ
スピーカー 1
はい
ミルクのようなものとなんやねんって話なんですけど
まあ要はね成長する過程で獲得して
それを前提として生きてるよみたいな
なくてはならないけど大人になったらいらないものみたいな
のの代名詞としてミルクって言葉をね使うんですね
スピーカー 2
なくてはならない
そうそうなくてはならないものですらなかったってことやね
スピーカー 1
そうそうそう
でまあミルクのようなものではないって言うんだけど
その心はっていうところでいくと
僕らは共感に頼らなくても利他的に振る舞えるんだから
無理に共感を頼らなくてもいいじゃんと
まあそんなことだよね
スピーカー 2
そうまあ僕らは赤ちゃんですら
こう利他的に振る舞えるぜっていうのがそのミルクの例えでね
反発してるところだよね
これ面白いよね
これ別に共感とはミルクのようなものではあるみたいなことすら
納得不倫を吊る前に共感はミルクではないって言われて
そうなんだみたいな
なんかポカーって読者置き去りみたいな
スピーカー 1
ブルームさんあるあるだよね
彼の立ってる視点がだいぶ僕らの2,3歩先を行ってるんで
仮説がトッピーっていう
スピーカー 2
どういう気持ちで書いてるの
スピーカー 1
まあでも面白く読みましたよね
スピーカー 2
面白い確かに面白い
スピーカー 1
でも結構その右翼曲説が面白かったね進化の話にもちょっと飛んだりとかね
スピーカー 2
そうねリンカーンの話とか進化の話とかあったね面白かったね
スピーカー 1
なんかねなんで共感って特性が我々の中に残ってるんだっけみたいなね
スピーカー 1
ちょっと進化論的な知見も取り込みながらみたいな感じ
まあ僕らとしてはね初回進化やって2回目に意識やってっていうね
特集を組んできてる身からすると非常に面白い
スピーカー 2
特集全部一応この本で触れながらやってるからね今回もね
前回の特集の意識にちょっと触れそうだね
スピーカー 1
そうだねあるもんね
というのがマックワインの2でしたというところですね
で続く第5章これがさっきもちらっと触れた暴力と残虐性というところで
人間のね暴力とか残虐性みたいなものをよく説明するときに使われるのが
共感の欠如してるみたいな形容をすると思うんだけど
この共感の欠如というのがどうなんというところを検証していくのはこの第5章でしたと
でブルームの着眼というか捉え方として面白かったのは
いいことをしてるって思ってる人の手で握手がなされてしまうみたいな構造が
結構彼の中ではねあのフックになってるなというところで
仮に暴力というものが僕らの生活の前提になっている
暴力のない世界とは存在しないんだという前提であったとすると
共感ってここに対する欲求欲になるんだっけみたいな声に対して
いやそうじゃないんじゃないのっていうそういったことをですね
逆説語っていくというような状況でしたね
スピーカー 2
面白いな正義の反対やまた別の正義みたいなそういう感じで
スピーカー 1
よく言われるけど
あれだよねある種映画だったりとか小説だったりとかで
みんな散々テーマにしてきたような気もするんだよね
確かにね
これはだからなかなか真正面から取り掛かろうというよりは
どちらかというと物語としてなんか両論平均みたいな感じで
整えるみたいな人が多い中で結構切り込んでいってるよね
ブルームさんはね
スピーカー 2
結構攻めてるね確かに
スピーカー 1
攻めてるよね
ここまでなんかこのここのテーマに切り込んでいくって
なかなか勇気いるんじゃないかなと思う
スピーカー 2
しかも出てくる言葉も結構ね非人間化とかさ
割と過激な問題に関して結構扱ってるよね
スピーカー 1
はいはいはいそうだね
いやいやいやというのを経て
じゃあそれをどう克服できるのかというのがですね
今回の第6章になるわけですけど
スピーカー 2
犠牲の時代
スピーカー 1
はい今回ですね改めて第6章タイトルが
犠牲の時代というところだけれども
位置づけとしては前回の第5章
暴力残虐に続く本書の終章ということで
反共感共感に反共を翻すならば何に頼るのか
に対するある種アンサーとなる章なのかなという風に
言ってましたというところですね
でこれちょっとね内容を読む前に
一応エクスキューズ入れておくとあれだよね
最後新約聖書旧約聖書に対して反駁内容があるので
もしねクリスチャーの人とか自由の人いたらごめんなさい
っていうところがね先に断っておきたいポイントですね
別に僕らがそう思ってるわけじゃないんだけど
この本でそういう部分があるから
スピーカー 2
まあしかもこれも別にポールブルームがじゃなくて
これはスティーブンピンカーさんがそう思ってるだけだからね
スピーカー 1
まあ引用の引用なんだけど
そういうシーンがありますよというのは一応触れておきます
でちょっと一応いつもね前段で外観してるので
全体ざーっと眺めておくとこの章何扱ってるかというと
共感を克服する方法としては理性があるというのがね
この著者の主張なんだよね
これは実は最初の始めにから一貫してました
そうだね
で理性を得てあげてますよという中で
とはいえ理性に対するですね
逆風みたいな反応を受けたりとか
あるいは各学問分野から理性批判みたいなところをですね
ピックアップしながらそういった批判に対して応じていくというのがね
この章を通じてブルームさんがやってることですよというところだね
スピーカー 2
これブルームのやり口だよね
結局上げて落とすでもないけど今回も落としてあげるじゃん
最初普通に反理性論みたいなことをして
いやいや理性は良いんだぜみたいなこと
これブルームさんよくやる手法だよね
スピーカー 1
そうねちょっとね古典っぽいですよね
イワンヤナニナネオヤみたいな感じ
ピッカーさん そうそうそうそう
まあそうだねアカデミックな人なんですね
ピッカーさん なるほどね
まあちょっとその辺りも見ながらいきたいなと思いますけど
この章の幕開けで面白いのは
もう使い古された言い方じゃないですけど
アリストテレスの時代からある言い方で
人間って理性的な生き物だよねっていうようなところに対して
人間って理性的なの?っていう問いから始まるというところね
いわゆるなんかその古典的な書物では
理性って結構称賛されてるという一方で
最近の特に心理学とかの領域だと
結構人間って非合理的じゃんとか非理性的じゃんみたいな
なんかそういう知見が結構積み上がってきてるよね
というところを紹介するのはこの本の冒頭なんだよね
ブルームさんは理性に対する逆風だったり批判があることは
一応認めてるんだよね
ちゃんとそれを受け止めた上で
学問で言うと神経科学からの批判
社会心理学からの批判
認知心理の批判っていう
3つの見地から展開される理性批判に対して
それを受け止めたりとか反復したりとかするっていうのが
本書の最初のメインリシティみたいな感じ
最初のメインリシティはね
スピーカー 2
前哉だな
スピーカー 1
という感じです
で一応この理性の欠点ってこんなとこあるよねっていうのを
ちゃんと補ったり認めたりする一方で
こんなとこで理性って大事じゃんっていう理性の重要性についても確認する
っていうのがこの本の
この書の後半のテーマになっていくというところだね
結構僕らも勘違いしないように進めていきたいんだけど
知性っていうね近接ワードが出てきたりとか
それから自精神っていう
これ理性とどう関係あるのみたいな
近接する概念みたいなのを登場させながら
こういった場合には理性って大事だよねとか
こういった場合には理性って失敗するよねっていう分析を踏まえて
面白い結論を導くんですよね
これちょっと先出ししちゃうと
理性がちゃんと機能するシーンってどこかっていうと
かけられてる期待が大きくて
理性の重要性がマス領域では理性は正しく機能する
っていうですね提示をぶち上げるんですね
これ分かりました?
スピーカー 2
まあでも理性の重要性がマス領域では
それは理性はまあ機能するだろうと思ったけどね
スピーカー 1
そうねこの言いぷりみたいなところは
結構身も蓋もないような気もするし
意外とこんな言い方する人いないなっていう主張で
僕だけあれがおもろいなと思いながら
読んでたんだけど
なんかそういう言い方をするんだよね
それなんでそんな言い方してるのかとか
そのあたりはちょっとこの後掘っていければなと思うわけですが
それがある種ブルームさんが理性に対して思っている主張です
これを普通の人も利用できるようにするために
というところで
3章だったかな
効果的リタ主義っていうキーワードが
これはさっきチャットで言ったピンカーさんね
だったりとかが主張している主義なんですけど
このある側面を見直すと
普通の人でも
なんかその理性の中にこんな希望を見出せるんだ
みたいなところが最後あるんじゃないかな
っていうところに期待をかけて章を閉じると