不安に目が行く脳の仕組み
ウィークデーの黄昏時、バーカフェいってらっしゃいにようこそ。
マスターの一佐です。
ここは、仕事のこと、人間関係のこと、子育てのこと、恋愛関係のことなどで疲れた方が、一休みしていくラジオ上のカフェバーです。
このお店を出るときには、少しでも元気になってくれたら幸いです。
今日は、人間の脳はまずは不安なことに目が行く、そしてそれを回避しようとする動きがある。
それを、皆さんのビジネスの交渉ですとか、人間関係の交渉のために生かせていけたらなという話をしたいと思います。
これは、僕の友人と話していた話なんですけれども、
靴紐が切れることって、皆さんもよくあるんじゃないかと思います。
靴紐が切れるとか、例えば革の紐が切れるとか、そういったときに、まず皆さんが思うのは、
あ、これって何か嫌なことがあるんじゃないか。
あ、何か悪い予兆なんじゃないかとか、結構皆さん思うんじゃないかと思います。
そういう僕も、やっぱり紐が切れたときって、あ、もしかして、とか思ってしまうわけです。
そして、その後、わりと自分の脳みそがポジティブシンキングというか、いい方向に考えるように動いて、
いや、これはきっとこれから起こる悪い出来事をこの紐がもらってくれたんだと。
この紐が自分、例えば怪我をすることが起こりそうなので、この紐が自分の代わりに先に切れてくれたんだとか、
そういうふうに思い直すということで、回避しようとするとか、そういうことは結構あるんじゃないかと思います。
直接的にそれと同じというわけではないんですが、やっぱり人間って、まず何か起こったとき、
もしくは何か今までと違う事象が起こったときに、まず不安な方に目が行く。
自分にとって何か不安とか悪いことが起こるんじゃないかという方に、まずそっちの方に目が行く生き物なんじゃないかなと思うわけです。
ビジネスにおける不安の回避
その後どうなるかというと、やっぱり人間ってずっと不安を抱えては生きてはいけないので、
何とかそれを回避するように、そうじゃない方向にその不安を払拭するように脳みそが動くんじゃないかと思うわけです。
そうなったときに、例えば新しいビジネス、新しい提案をお客様にしようとしたとき、
まずお客様は、これって何か悪いことが起こるんじゃないの?これって実は思ってたよりダメなんじゃないの?とか、
やっぱりまず悪い方向に目が行くのじゃないかなと思います。
そしてお客様は何を思うかというと、今まで通りでいいです。今までが一番いいし、今まででも別に不満はないし、
そんな苦労はしていないので、別に今まで通りでいいですよというような、そういう思考ロジックに行くんじゃないかと思います。
なので、そういうことをあらかじめこちらの方でわかっていれば、確かにお客様のおっしゃるような不安は他のお客様からもお聞きしているし、
そう思うかもしれませんが、大丈夫です。今まで通りと、今までとそんなに変わらないんです。
今までとそんなに大きく変わらずで、こんなにいいことがあるんですよとか、
そういうふうにお客様のまずは不安を感じてしまうということを頭に踏まえつつ、
それを解消するような、今までと変わらないんですよというようなことに例えば重点を置く説明をする、
そういうふうな方向に持っていけば割とお話を聞いてくれる、そして例えば商談もうまくいく、
そういうようなことになるんじゃないかと思っているわけです。
というわけで、今日はまずは人間の脳が不安や心配ごとにまずは目がいってしまう、
そしてそれをなるべく維持できないので回避するように脳みそが働くんじゃないかということについてお話をさせていただきました。
今日もこのカフェバー行ってらっしゃいにお越しいただきましてありがとうございました。
それでは皆さん、行ってらっしゃい。