あ〜、なるほど。
はい。で、学名はアクチニリア、アクチニリアポリガーマかな。
はい。で、洛陽鶴性の木本です。
ちなみにマタタビ族っていうのに結構有名なやつがいるんですけど。
え?猫じゃらし?
じゃないですね。猫じゃらし草本なんで。
なん、なんすか?
鶴性の結構好きな、ゼリーが好きなやつ。
わらび?
ゼリーに寒天?え?なんだ?寒天。
キウイです。
キウイ?
キウイフルーツ、そう。
あ、そうなんだ。
キウイ、マタタビ族の。
あ〜、なんか聞いたことあるような、なんかないような、あ〜。
なるほど。
そう、だからマタタビの実はここに切ると、なんかキウイみたいな種の配列になってるんだよ。
あ〜、なるほどね。なんか聞いたことあるような気がする。
うんうんうん。はい。
和名の由来なんですけど、昔はけっこうワタタヒとか、ワタタビとか、そういうふうに言われていました。
お?
で、あとは、長い実と平たい実の2つなる。これが、まあそうだね。
だから、マタツミの意味であろうというような説もあります。
へ〜。なんか、あの、アイヌの人、なんかよくわかんないこと言ってなかった?
あ、そうですね。これが一番有力な説としては、アイヌ語で、マタタムブ、マタタムブから来たという話がありますね。
え、なんか。
マタ、冬っていうのが冬。そう。
で、タムブがカメの甲羅とか、他にもタムブってなんか手土産っていう意味もあるらしいですね。
絶対そっちじゃん。カメの甲羅要素なくない?
全然違うけど、ちょっと、アイヌの人たち何を見て思ったの?
う〜ん。っていう。
まあでもね、中栄ができてる、中栄ができてる実は、まあ、こう、ラって言って差し支えがあるかもしれないけど。
あ〜でも、そっか、中栄ができてるやつ見たら、まあそうかもなってなる要素がなくはないか。
うんうんうん。っていう感じですね。
まあ、もしかしたら冬に山に入って、その熟したやつを持って帰ってきて手土産にしたっていうところから来たのかな。
絶対そうだと思う。絶対そう。絶対そう。そうしかない。
カメの甲羅と手土産が同じ意味ってびっくりするんだけど、どういうこと?
みんなカメの甲羅を手土産にしてたのかしら?なんだろう。
どうなんだろうね。はい。
あとはですね、これは長旅に疲れたときにこの実を食べたら元気が出てまた旅ができるようになったっていう説もありますね。
おお、なんかきれい。しろ好きでしょ、それ。また旅ができるようになったって。大好きなやつじゃん。
そう。
ダジャレのやつじゃん。
そうです。ただこれ、誰でも思いつくような言葉遊びだから、たぶんこれは違うだろうというような言葉で書いてありました。
あ、そうなのね。
そうなんです。山で見つけるときは、6から7月ごろに葉っぱが半分白くなっているものを見つければ、わりとこれがまた旅であると。
で、これなんで葉が白くなるかっていうと、葉っぱの表皮が葉体から剥離するっていうふうに言われています。
葉っぱの表面が、表皮がこういうふうに浮いてくるんだろうね。だから白くなるっていう。
ああ、なるほどね。
はい、という感じですね。これが全体が白くなったり、一部分が白くなったりみたいな、なんかそう、不入りの葉っぱみたいな感じに見えるかな。
ああ、そうかもね。
はい。で、花は、梅に似た白い花がつきます。花は。
へえ。
なので、夏梅とか鶴梅とも呼ばれます。
へえ。
梅って冬だからね。夏にできる梅。鶴製の梅みたいな感じですね。
そうなんだ。
で、猫とどういう関係があるのかってことなんですけど、これことわざでも猫にまたたびっていうことわざがありますか?
あるような気する。
うん。そう、この効果結構的面で、その葉っぱ、小枝、実、とにかくまたたびだったら何でもいいんだって。
ああ、そうなんだ。へえ。
そう。で、なんか初めは舐めたりとかかじったりしていて、そのうち顔をこすりつけたりとか地面に転がって、なんかその糖水に浸ったりとか、なんかそういう感じです。
なるほど。猫、もうやりたい放題だね。
そうなんですよ。で、これライオンとかトラとか、そういう猫科の大型動物も、なんか家猫同様のまたたびの周期に反応を示します。
へえ、すごい。猫って人類を制したじゃん。もう可愛くて虜になってるよね。
その猫、猫様を虜にするまたたびってのはもう生物界の頂点ですか?
そうかもしれない、確かに。
またたび様やったんやな。
そうなんですよ。
へえ。
で、このなんかその匂いが特有なんですけど、この周期の総称をまたたびラクトンっていうふうに呼びます。
またたびラクトン。
ただ、これまたたびラクトンが今まで何か関係してるんじゃないかっていうふうにずっと言われてたんだけど、なんか実際はネペタラクトールっていう方の物質の方が大事だったという研究が出てきたということなんですね。
で、これが2021年に岩手大学、他の大学との共同研究で発表したものなんですが、猫のまたたび反応っていうのが蚊の起飛活性を有する成分、ネペタラクトールを体に擦り付けるための行動であることを解明しました。
なるほど。
そう。だから、蚊を本当に遠ざけるためにまたたびが好きみたいな感じになるってことね。
あー、そっか。じゃあ、猫はあれかな、分かってたのかな、そのまたたび、ハエが寄ってこないなみたいな。
うん、蚊だね。
あ、蚊だね。
そう。
そっか。
だから、またたびの匂いを体に擦り付ければ、蚊がこない。逆に言うと、蚊がこないから生き残った、そういう猫が生き残ってるっていうのがあるかもしれないけど。
なるほどね。
うん。
え、じゃあ、僕たちも。
あと、日本とかだったらそうでもないかもしれないけど、なんかね、ちょっといろいろマラリアとかなんか、そういうものを飼いしたりするからね、蚊ってね。
あー、そうだね。感染症も引き起こしちゃうから。
そうですね。
え、じゃあ、またたびを僕たちも塗りたくれば、蚊はやってこない。猫が代わりにやってくるってことですね。
そう、猫がやってくる。あ、もう最強じゃないですか。
猫か蚊かってことだね。
そうですね。だったら猫の方がいいよね。
そうだね。だったら猫の方がいいかもね。
うん。で、これ、実際にね、7割の猫がまたたびに反応するっていうふうに言われています。
え、あ、3割じゃあまたたびに反応しない猫もいるんだ。
そう、なんか個人差があるらしくて、なんかその、何?なんかよだれを垂らしてメロメロになるっていう猫もいれば、興奮して走り回ったりとか、あとはもうそもそも反応しないとか、なんかそういういろいろありますね。
なるほどね。まあ人間も酒に強い弱いがあるもんね。
そうなんです。ちなみにあのこれまたたび上げすぎたりすると、なんかアレルギー反応を示しちゃったりとか、呼吸器不全になったりすることもなくはないので、まあ注意ですようですね。
本当に猫にとっての、人にとってのお酒と一緒だね、じゃあね。
そうだね、お酒とかなんか覚醒剤とかそんな感じの。
覚醒剤、そこまでいっちゃうよね。
そうね、で多分この何だろう、そのまたたびを何で体にこすりつけて顔を寄せつけないかっていうと、多分猫科の動物って狩りするじゃないですか。
はいはいはい。
でこの狩りの仕方が、犬、犬科?猫、あの何その、犬科と猫、犬と猫の違いって多分その何、じっと待ち伏せするスタイルじゃん、猫って。
ああそうだね、うん。
そう、だからその間に、まあ蚊に刺されるリスクが減るようにってことなのかもしれない。
ああそういうことか。
うん、でちなみにまたたび反応で葉っぱを噛むことによって、葉っぱからのネペタラクトールとまたたびラクトールの放出量が10倍以上に増えたりするので、だから噛んで、でそれを体にこうにこすりつけてみたいな感じですね。
ああ、刺激を受けるとまたたびはすごい、じゃあ分泌するんだね。
うん、ってことみたい。で、何か猫科の動物の脳の中枢神経にネペタラクトールが作用するっていう。
これ昔はまたたびラクトンだと言われてたんだけど、とにかくネペタラクトールが大事っぽい。
うーん。
実際このまたたびに酔ってる猫の血液を調べると、幸せホルモンのβエンドルフィンの濃度が上がっていたことが分かっています。
ああ、なるほどね。
だから幸せなんですよ、猫はね。またたびあげると。
幸せなんだね。大好物なんだね。
そうなんです。あとは、やっぱさっき個人差っていう話をしたけど、生成熟前の猫は反応しないんですね。
ああ、なるほど。
だから赤ちゃんの時はそんなに反応しないから。
うん。
なので、またたびによる反応は、もしかしたらなんか性的興奮に近いんじゃないかとも言われている。
ただまあ、細かいところまではまだ研究が進んでないらしいけど。
なるほど。需要帯が新しく大人になるに従ってできる的な、増えてくる的な感じなのかな。
そうだね。うん、かもしれない。っていうのが猫のまたたび反応でした。
わあ、なるほど。
はい。
いやあ、そういうことだったのね。
かが原因だったのか。
そう、かが原因でした。
へえ。
で、その利用方法なんですよ。人間もまたたびを利用していて。
え?してる覚えがないけどな。
はい、これまずあの、うちはそんなに食べてないから。
夏から秋にかけて果実を取って食用にするっていう感じです。
ただ、基本的には中栄ができてない正常な果実なんですけど。
うん。
これ緑色の時は、あの、苦みとか渋みとかが結構強い。
まあ、どの実もだいたいそうだけどね。
まあ、そうだよね。
そう。で、完熟すると、甘くなって生で食べれるようになります。
へえ。食べたことないかもな、またたびって。
うん、そうなんだよね。そう、食べたことない。
売ってる?
売ってるみたいな感じなのかな。
ああ、そうだよね。
うん。
へえ、そうなの?
です。で、えっと、なんかその未熟化。
その、えっと、緑色の時の果実に関しては、なんか塩漬けにしたりとか味噌漬けにしたりとか。
そこから取り出して水で洗って、まあ、天ぷらとか甘酢漬け、かす漬けとかにしたりもするみたいです。
へえ。あ、そんなに、やっぱり、なんだ、加工っていうか、結構食文化が根付いてるようなものなのか。
そうだね。山に入れば取れるってことなのかな。
で、果実酒としては、さっき山猫さんも言ってたように、なんかホワイトリカーに漬けて、あと砂糖とか、はちみつとか入れて、またたび酒にすると。
ああ。おいしくないって言ってたよね。
まあ、まあ、そうね、砂糖をどれぐらい入れたかにもよるんじゃないかな。
あ、もう味を消す?もう甘くすればオッケーみたいな?
ってことなのかもしれない、わかんないけど、またたび酒っていうのができるし、作り方は、もうとにかく梅酒と一緒です。
ああ、なるほどね。
あとは、その若い芽とかつるさき、なんかその柔らかい部分とかを使うと、おひたしとか、和え物、油炒め、天ぷらとかにして食べることができます。
へえ。
で、中栄が、今言ったのは全部中栄ができていない、むしこぶのない実のほうなんですけど。
あ、上質なね、うん。
そうなんです、はい。これ中栄は、またたびミタマバエとか、またたびアブラムシっていうのが規制したものなんですね。
ああ、またアブラムシか。
またアブラムシ。
まあ、カメムシをざっくり紹介するあれですからね。
そうですね、カメムシをざっくり紹介する番組なんで。
はい。
そうですね、この世はカメムシだらけですもんね。
そうです、はい。
やだな。
あともう少しでやってきますよ、春になるからね。
やだな。
はい、で、この中栄ができたものは漢方で木天霊っていうふうに呼ばれて、またたびって漢字で書くと木天霊って書くんですけど、
木の天の、読めないや、霊。
ああ。
そうなんですけど、これが省薬になったりします。
うーん。
まあ、乾燥させたもんだけどね。
なるほど。
で、実際はその中栄ができたかできないかってすごい違って、なんかその正常な果実は中栄ができてる果実に比べてその薬効が劣るっていうふうに言われています。
へえ。
だから中栄ができたものが悪いってことじゃなくて、中栄ができてる方がその省薬としては優秀っていうことなんですね。
ああ、じゃあできてようができてまいが、なんか活用の仕方があるってことなんだ。
そうなんですよ。だから中栄ができてればもう省薬にしよう。
中栄ができてなければそのまま食べようみたいな感じになるってことだね。
わあ、すごい。一番いい、一番いいじゃん。どっちに転んでも勝ちみたいな。
そう、そう。
最高じゃん。最高の、一番最高なやつだ。
そうなんですよ。
一番好きなやつです、僕も。