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2022-09-11 25:02

長月の回「コトバノコト3」2

ガチャを回して出てきたことについて語る「文ガチャ」

今月のお題は「コトバノコト」
今週は「オノマトペ」についてお話しています。

オノマトペって聞くけど一体何なんだ、そもそも何語!?
というお話からのんびりお話しています。

お時間がありましたら、ゆっくりお聴きくださいね。

00:09
では次ですね、オノマトペのお話です。
オノマトペってまた変な言葉ですよね。
オノマトペって言葉自体は何語なんですか?
オノマトペはですね、元は古代ギリシャ語のオノマ、名前とポエイン、作るからできたオノマトポイーヤという造語からです。
すごいな、その時代の造語なんだ。
そうなんですよ。普段から何気なく使ってますよね。
まあそうですね。
先日私もツイートしたんですけども。
ありましたね。
長女が自分のクラスの場所をちゃんとね。
教室の場所の説明がね。
次回のここの廊下を通って説明したのに、次女にあなたの教室は?って聞いたら、ダーって言ってダーって言ってダーって行くって言ったっていうのをツイートしたんですけども。
まあそうですねっていうしかなくて。
まあそういうダーって行くっていうのが、擬音語だったり擬体語だったりって言いますけども。
そこもなんかその言葉が2つあるなっていうのも気にはなってますよね。
じゃあそこから行きましょうか。
擬体語は物事の状態を表す言葉です。
ふっくらしているとか、すべすべだとか。
それから音を言葉で表した擬音語。ガチャンドカーンとか。
よく聞こえる音が擬音語だっていう教え方はしますね。
状態を表していると擬体語。
それから人や動物の発する声を表した犠牲語。
ああそういうことか。あれはまたそれで別にあるんだ。
ワンワンとかブーブーとか。
基本的には鳴き声ってことかな。
そうですね。こういうのをまとめてオノマトペと言います。
なるほど。だから、もともと日本語で用語として存在している擬体語とか擬音語とか犠牲語を総称する言葉はオノマトペ以外にはないのか。
そうですね。それまたちょっと後でお話もします。
助数詞もそうだったんですけど、日本語にはこのオノマトペも非常にたくさんあります。
なんでそうなっちゃうのかなって思ったんですけど、どうも日本語に動詞の種類が少ないっていうことが挙げられているようです。
03:08
例えばなんですけど、私は何とかを見るっていうもので、英語だとシとかルックとかウォッチって状況によって動詞を使い分けてますよね。
だけど日本語は見るしかないんですよ。
だけどそこを詳しくするためにぼんやり見るとかジロジロ見るとかサラッと見るとか。
じっと見るとかね。
そのオノマトペを使うことで英語のシ、ルック、ウォッチの差を表せますよね。
なるほどね。ぼんやり見るは眺めるって言い換えてもいいような気もしちゃうけど。
そうですね。そういう語彙力が増えてくるといろんな表現が出てくるわけですけど。
確かに小学生とかは何でも見るにしちゃうから眺めるとかいうのがないとオノマトペで補完するというか。
より簡単にわかりやすく表現しているって考えられると思います。
そうですね。
ぼんやり眺めるもそうだし、ジロジロとよく観察してみることを表現としてはためつすがめつとか。
ありますね。
語彙が増えてくるとあるんですけど、簡単に伝わりますよね。
前回から伝わらないと意味がないから伝わる言葉を選ぶみたいな話をしたのとは逆にはなっちゃうんですけど。
僕はイメージとしてオノマトペが多い人は語彙が足りないって思っていて。
だからオノマトペをなるべく使わない方がいいと思ってたんですよ。
はいはいはい。
意識高い系的な感じでそうありたいなって思ってた時期があって。
今でもどちらかと言えばそうだと思ってますけど。
そういう意味で言うと語彙が多いと直結はしてるんですよね。
ある程度は。
たださっきも言ったように結果伝わらないんだと意味がないっていうところがついては回りますけどね。
難しい言葉を使って相手がわからないと意味がない。
どうしてもありますけどね。
なるほど。
確かに逆に言うとオノマトペは語彙がなくても音の響きでイメージが分かるっていうことはありますよね。
そうなんですよ。
だから意外と子供に対して使う言葉じゃないかって思ってる人たちも。
そうそうそう。そういう感覚がおそらく誤解。今の話の流れ的には誤解なんでしょうけど。
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そういう感覚があるからなるべくオノマトペを使わないで和語なり漢語なりを使うようにしたいっていう感覚が僕の中にあったんだと思います。
なるほど。だからなのか昔からあんまり研究が進んでこなかった分野なんだそうです。
面白いな。それは面白いですね。
だけど最近そうでもないぞってなってきて研究がちょっとずつ進んでいるそうです。
それがまた1980年代ぐらいから飛躍的に発展したなんて言われるんですよね。
それって例えば漫画の影響とかそういうこともあるのか。
素晴らしいライドさん。その通りです。
そういうイメージがあったのと、その時代的に漫画が流行ったのはそのぐらいだろうなっていう感覚があったので。
じゃあ先にそっちの話をしますね。
夏目久之助さんという方がいらっしゃいます。夏目漱石さんのお孫さんなんですけれども、彼がオノマトペを指す言葉として音湯という造語を作りました。
音のひゆの湯ですね。
これオノマトペだけではなくて、漫画において書き文字として書かれたオノマトペを表します。
なるほど。
ガーンとかゴロゴロとか。
一番画期的だったと言われるのは静寂を表す音。シーンですね。
そういうのが音湯として研究され始めたというのがきっかけではないかと思います。
シーンは最初に使ったのが手塚治虫説と石ノ森翔太郎説があったような気がします。
どっちかって結論が出てなかったような気がしますね。
僕は個人的にはあまり、すごいなとは思いますけど、画期的なのはわかるんですけど、そこがジレンマみたいなのがあって、音がないことを音で表現することに対する抵抗感っていうのはすごいあるんですよ。
だからこそ画期的なんでしょうけど。
否定的なことを今言いましたけど、ジレンマがあるって言ってるのは、漫画のコマで何も書いてないときに静寂を感じてもらえないんですよね。
単に音が表記されてないだけなので。
シーンって書くと初めて静かだってわかるんで、必要なんだということはわかってるんですけど、それを文字にできるのはおかしいだろうって思い通るジレンマみたいなのがあるんですよね。
09:10
そうなんですよね。
面白いですね、あれね。
あとそこでシーンを選んだこととかも面白いですよね。
そうですね。
多分初めて見た人も静かなんだなってわかったんだと思うんですよね。
そうですね。
これがまた日本語だけなもので、翻訳するのが難しいんだそうです。
だから矢が飛んでいく音をヒュルルルルなんて書いたりしますけど、ローマ字でそのままヒュルルルルルって書いたり。
シーンっていうのもサイレンスって書いたり。
中国語なんかだとガーンは失望って書くんですって。
中国人らしいな。
ただアメコミ、アメリカンコミも非常にオノマトペを記号的に使うことが上手な文化で、
多分日本にそういう文化が入ってきた元はやっぱりそっちが先だと思うんですよね。
すごく多いじゃないですか。
もちろんオノマトペは擬音語だったりするので、
例えばブーンって書いてあるとこのOが10個くらいあってBONみたいなことができるのは漫画の表現だから、
それは単語としては正しくないけどニュアンスが伝わるという意味では、
そういう意味で画期的だし上手いし巧みだし、それを日本も取り入れたんだなっていう印象はありますけどね。
だから持っている文化も日本だけではないんだろうけど伝わりづらいとか、
あとその日本独特なオノマトペもあるっていうことですよね。
そうですね。
なつめふさのすけさんが戦後の漫画ですごく音釉が多用されていて、
現在では発音すら難しいものとか、漫画家オリジナルの音釉なども生まれて、
彼曰くほとんど傍若無人変幻自在と表現しているそうです。
例えばジョジョの奇妙な冒険では緊迫したシーンがゴゴゴゴゴゴって書かれますね。
それからあと何でしたっけザワザワ。
あーカイジとかね。
カイジのとか。
あと面白かったのが巨人の星なんですけど、
ボールがズババババーンって音を立ててミッドに収まるんですけど、
ボールは1個だからズバーンしかしないだろうっていうツッコミはあって、
結局は漫画の表現としての面白さを追求した結果から生まれている言葉。
12:01
そうですね。
今のミッドで言うとジョジョは緊迫感の表現なんですけど、
何かが競り上がってくるようなイメージ。
背後で地面がずれて、自分の背後の地面だけが競り上がってくるようなイメージ。
ザワザワはザワザワですけどね、本質的にはね。
周りの人がザワザワしている表現が元だからです。
それが心がザワザワするみたいな感じにも使われるから、
その辺なんで、割と理にかなっている方だとは思いますけどね。
でもまあわかりますよ、言っていることは。
だけどこれが最近のものかって言われると意外とそうでもなくて、
宮沢賢治さんなんかがわりとね。
もうあれはわからないです。
あの人のオノマトペは意味が伝わって、僕には受け取れてないです。
ああそうですか。
わかるものもありますよ。
だって記号とか入ってきますよ、あの人。
確かに。
一番有名なのはドッドドドドドドドドですね。
風のまたさぶろの入りの言葉ですけど、風の音。
リズムも別に抵抗ないけど、
風の音でドっていう文字を使うのは全然違和感はないですね。
ええええ。
ただまあそれが伝わるか伝わらないかとか、伝わりにくさ。
その独特、その人独特の、漫画家さん独特のとか、
っていうのが伝わればものすごい流行るじゃないですか。
ジョジョのゴゴゴ、ジョジョ立ちしてゴゴゴゴゴとか。
伝わるまでがちょっと大変かなっていうふうには思いますね。
そうですね。そこは特に文学なんかの場合はある意味伝えることが
使命でもあるところがあるからまた難しいですね。
あの、そのわかりづらい始まり方?
オノマトペというか擬音語に近いのかな?
パッと思いついたのが、厳密に言うと一行目ではないんだと思うんだけど、
ドグラマグラ、なんかブーンみたいなのが出てくるんですけど、
これもなんか変な、多分当時の表現としては珍しかったような、
伸ばし棒の長めに使ったりとか、「ん?」っていう文字を連続で使うとか、
いわゆるその漫画的なオノマトペを使って、今で言うと漫画的って言っちゃうけど、
ユメの旧作からしたらこっちが先だろうって思うかもしれないけど、
そういう感じがしましたね。
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そうですね。
あとあれですね、オノマトペで理解はしてる、結果的に意味は理解してるけど、
いまいち釈然としない、比較的新しいオノマトペにヌルヌル動くっていうのがありますね。
あー、ありますね。
パソコン、基本的にはパソコンとかゲームで使う言葉だけど、
特にゲームだと動作がカクカクしてないっていう、滑らかに動くっていう意味なんだと思うんですけど、
それはパソコンの他の動画とかでもそうだし、パワーポイントみたいなものでもそうだろうけど、
滑らかに動くことを指す言葉。
もっと言うと、その滑らかでは収まらないほど滑らかに動くってこともニュアンスとしては含んでるとは思うんですけど、
言葉としては、英語がまた出てきますけど、スムーズに近いと思うんですよ。
だから、僕の中では作業のイメージなんですね、擬音語にするならば。
サラサラとかスラスラに近いんですよ、イメージが。
ヌルヌルを使い出した人は多分滑らかさだと思うんですよね、そのニュアンスが。
だから、な行に行ってると思うんですよね。
ヌルヌルでも良かったのかもしれないけど、ヌルヌルに落ち着いたんですけど、
ちょっとね、ローション的なものとか水気のあるもので滑らかさが増してる感じがするんですよね、ヌルヌル動くって言葉が。
そうですね。
僕はその動きの良さは作業の方が、スムーズも多分そういうところにあると思うんですよ。
英語の言葉自体の語源にオノマトペ的成分が含まれてるんじゃないかなって勝手に思ってるんですけど、
そういう意味でもちょっと違和感はある。
でも普及しちゃってるから、今更変えようとかは思わないけど、
良さ伝えるためには僕も、サラサラだと思ってもヌルヌルって言いますけど、ちょっと釈然としない気持ちがあります。
実物のものが滑らかに動くのは、ヌルヌル動くとは思わないんですけど、
グラフィックが本当に、変な言い方すると気持ちが悪いぐらい滑らかに動く。
その時に私も、ヌルヌルはわかる気がするって思うんですよね。
画像そのものがヌルヌルしてるようなものだと、そういう感覚になるのはわかる気はするけど。
画像そのものでなく、例えば人が歩いているとか、何か動作をしている時に、本当に滑らかすぎて気持ち悪いって思うことがあって、
それはヌルヌルはわかるってなります。
作家さんが言ってるニュアンスだと、悪い意味ではないのかもしれないけど、気持ち悪いぐらいだっていうところにヌルヌル感があるのかもしれないですね。
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そうなんですよ。
なるほど。でも面白いんですけど。
なんとなく伝わるなって思うものが。
例えばですけど、ハラハラとバラバラとパラパラ。落ち方が違う感じがしますよね。
落ちる系ですね。わかりますね。
ダクテンの有効活用でまた種類が増えていくんですね。
これが子供たちにハラハラ落ちるってどんな感じって聞いたら、ひらひらっていうか軽いものが落ちる感じとかって言うんですよ。
パラパラとバラバラだとどうって聞いたら、バラバラの大きいものが落ちてるとか、強い感じとかって言うんですよね。
だからそうやって感覚で伝わるのがオノマトペですね。
そこ面白いですね。
突き詰めて感覚なのか、なんだかんだで蓄積の影響があるのかっていうところも興味深いですけどね。
そうですね。
やっぱり認識、作家さんが子供たちの反応として聞かせてくれたものと、僕の認識と全然ズレがなかったから面白かったですね。
僕はどっちかというとパラパラが軽いっていう感じ。
バラバラが普通で、パラパラがむしろ標準より軽いみたいな印象があったのと、
あとバラバラが大きいとか思うよりも量が多い印象。
あー、なるほど。
あんな気はしました。
でもそうじてね、多い、大きいのグラデーションがバラバラ、パラパラ、ハラハラで順番になっているのはズレはないですよね。
はい。
で、面白いのが、動詞を詳しくするための表現だったはずなのに、これが動詞化していくんですね。
はいはいはいはい。
例えば、知事して、とか。
はいはいはい。
ポチッとな、とか。
あの、前、何ですっけ?外来語の話でしたっけ?
ああ、あれか。なんとかる、とかって付け置き話でしたっけ?
はい、る動詞の話ですね。
はい。
あれとちょっと近いところありますよね。
なんでも動詞に取り込めちゃう姿勢というか、言語でせそうというよりも、日本人のメンタリティがそうなのかなって思っちゃうような感じがありますね。
そう。で、あ、そういえば私もる動詞やったなと思ったら、よく考えたらぐずるとか、ぐずぐずっていう。
ぐずぐずしてるっていう、ぐずぐずすることっていうかもな。
はい、動詞化しちゃいますね。
でも英語にはあって、クリック。
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ああ。
マウスのクリックはカチカチっていう音の、クリッククリックっていう音から来てるそうです、あれ動詞。
うんうん。
なんか、そうですね。
ちょっと思い出せはしないですけど、他にもあったような記憶は、感覚はありますね。
はいはい。
でもそれは確かにあるし、今ちょっと話の流れ的には逸れてるかもしれないですけど、
日本語のオノマトペの力、そのさっきの漫画の手法なんかでもそうなんですけど、
日本語の語順に基本的にある文字の並びだったら、
日本人って一応発音できるじゃないですか。
ええ。
日本語は朝からね。
ええええ。
ってなれば、その音の並びでそのニュアンスが伝われば何でもいいとも言えるかなって気はするんですよね。
そうですね。
だからそういう感覚がさっき言ったジョジョなんかはすごい強いし。
ああ。
あと漫画で言うとワンピースもそういう傾向を感じる。
ああ。
あの、ワンピースは本当に昔からここ一番みたいなところはバンって後ろに書いてあることがすごい多くて、
それはギャグのオチみたいな時でもそうだし、登場でもそうだし。
ええええ。
バンって本当に音なんですよね。
うんうん。
あの、ドラマ的な演出上の音?現場で鳴ってる音じゃなくて、
ドラマの演出上の音のバンっていうのをよく使うのとか、
オノマトペとは違うんだけど、ワンピースって大物のキャラクターって笑い方が変なんですよ。
あっはっはっは。
あの、グララララとか、
ああ。
そういう変な笑い方、それぞれがみんな違うんですよ。
へえ。
だから、基本的にはワハハハハがベースだから、最初の文字と後にいっぱい続く文字って2つに分けることはできるんですけど、
はい。
これがね、本当にね、いろんな人、そのキャラクターによって、
そのグララララは、なんか地震とかを起こせる能力者だったりしたからグララララなんですけど、
ああ。
多分そういう要素を含めつつなんですけど、
はい。
笑い声が割と違う、それもオノマトペ的だし、
うんうん。
その記号的というか、カタカナが自由自在に使える言語だからできることかな、みたいな感覚があって、
ちょっとオノマトペとコンテが一緒のような気がするなっていうのは、
そうですね。
急に思いついて急に喋ってますけど。
いやいやいや、その笑い方だけで人が分かっちゃいますからね。
そうそうそうそう、キャラクターみたいなのが分かるとか、
あとは、その人が一回出てきちゃって、その笑い声だけでシルエットでもその人って特定できるみたいな要素まで出てくるから、
なんか面白いですよね。
すごいですね。
うんうん。
というオノマトペのお話でした。
はい。
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