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2022-10-30 22:02

神無月の回おまけ

文ガチャ 神無月の回「コトバノコト」…ですが 10月は日曜日が5回あるので、オマケ回があります。 

今回は、「翻訳できない世界のことば」という本に載っている言葉について、二人でゆるっとお話しております。

お時間の合いますときに、ゆるっとお聴きくださいませ。


◆参考◆

創元社「翻訳できない世界のことば」

エラ・フランシス・サンダース作

前田まゆみ訳

00:09
文ガチャ、神無月の回のおまけです。
椿雷道です。
咲夜です。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今回はですね、今回のおまけはですね、ちょっと変わったとか、妙な感じのアプローチにはなってるんですけれども、
僕がね、やってる他のポッドキャスト番組で、月刊まるまるレポートという番組がありまして、
そちらで取り上げて、すでに配信もされている回に、大人向きの絵本という表現が的確なのかどうなのかってところなんですが、
外国で書かれた日本語翻訳版で、翻訳できない世界の言葉という本があります。
こちらを取り上げていこうと思いまして。
珍しくね。翻訳されてるんで日本語で書かれてはいるものの、珍しく日本語国語ではなくて、外国語由来みたいな感じになりますね。
ちょっと簡単な概要だけ説明しますと、翻訳できない世界の言葉というタイトルで、
写真も同じ方が書いてるんですが、エラ・フランシス・サンダースさん。
日本語訳が前田真由美さん。
この本はわりと人気で、本屋さんでも平積みだったりすることもあるような本なんですけれども、
初版は2016年。日本語版ですね。2016年というふうになっております。
もうちょっと概要を話しますと、見開き2ページで一つの、いわゆる翻訳できない世界の言葉を一つずつ紹介していくような構成になってまして、
左開きっていうんですか、こういう形式は。
左開き。何て言えばいいんでしょうね。横書きの開き方ですね。
そうですね。そういうことですね。英語の教科書とかと一緒ですね。
その左のページに、その人の、著者の方のその言葉に対するコメントのようなものが載っていて、
それの言語がどこの言語で、どういう品詞になるかみたいなことが書いてあったりしますね。
右のページの方には、そのイメージに基づいたイラストと、その言葉を辞書的というのかな、説明的な表現で書いてあるというような構成になっております。
はい。
で、これが確か90近く載っているんじゃないかなと思うんですけれども、90以上かな。
その中から、私と咲良さんとで、2、3ずつ、もう少しピックアップはしてるんですが、紹介していくことは3、3つずつですかね。
03:01
はい。そうですね。
紹介していこうかと思います。
はい。
で、交互にね、一つずつ紹介していく形にしようかと思いますけれども。
はい。
じゃあ早速僕の方からいきますね。
はい。お願いします。
これ本、もし持っている方がいれば、そのページ数も伝えていこうかと思いますが、18、19ページになりますね。
はい。
ギリシャ語の形容詞で、読み方は、カタカナの表記も記載があるので、カタカナっぽい読み方をしますが、メラキ。
うんうん。
ね、なんかドラクエの呪文みたいな名前ですかね。
確かに。
意味がですね、「料理など何かに自分の魂と愛情を目いっぱい注いでいる。」という形容詞。
はい。
ですね。これ、例で料理などって出てきて、中断で魂と愛情って出てくると、どうしてもね、日本人としては料理は愛情って言葉が思い浮かぶ。
そうですね。
これがだから感覚としては、ギリシャも日本も共通しているのかなっていうところが面白いなと思って。
で、形としてはそれが形容詞になるギリシャと、それが表語というかコピー的なものになる料理の愛情というセンテンスになっているというところが、違いが出ているのも面白いところかなと思って。
そうですね。
で、絵もね、なんとも不思議な、内容が抽象的なので絵も抽象的になっていて、それも面白いところなんですけれども、その辺はね、ご覧になれる方が見てもらえればなって思います。
はい。
はい。というところで、これどうですか、この言葉については。
さくやさんはチョイスはしてない感じ。
そうですね。チョイスまではしてないんですけど、この語もそうだし、私もいろんな語を見ていて思ったんですけど、翻訳できない世界の言葉って書いてあるんですが、
はい。
意外と日本語にもその言葉はこういうことであるよね。単語じゃないけどあるよねっては思っていて。
例えばこのアメラキだと、日本で言うと多分、心血を注ぐとか。
なるほど。
っていう言葉にできるんじゃないかなって思ったんですよ。
そうですね。言葉としても注ぐっていう言葉も出てくるし、魂と愛情ってね、魂が血の方で愛情の方が心みたいなイメージもあるから。確かに言われてみれば。
だから単語としては日本にはないけれど、言葉としてとか、思いとしてはあるものかなっていうふうに。
そうですね。簡易多くぐらいのレベルまでは落とし込めてる感じですね。
そうですね。日本の本じゃないですね、元が。
そうですね。確かアメリカの方だったと思うので、いわゆるアメリカ英語にはそういうものが、ジャストフィットな言葉はないっていうようなことかなとは思いますね。
06:13
でも気持ちは納得しますよね。
そうですね。結局どこの国の人なのかよくわかんないなこの人。
今、この本にも著者略歴というのがついているので、さっと見たんですけれども、様々な国に住んだことがあって、最近がモロッコイギリススイスなどってなってるので、本当にこの人自身が世界の言葉なんだなみたいな気もしちゃいますが。
そうですね。
ということでじゃあ次は咲夜さんが選んだ言葉を。
では私は98ページ、99ページのイリッシュ語、調べてみるとユダヤのユダヤ人の言葉のようですね。ドイツ語の方言と書いてありました。
ルフトメンチュという言葉を選んでみました。
夢見がちな人のこと、直訳すると空気の人とあります。
空気の人っていう直訳できる言葉を使って夢見がちっていうのを表すのって面白いなと思って、日本だと存在感のない人っぽいかなと思ったんですけどね。
そうですね。
この忌み合いに近くてかつ空気の人ともイメージが近いのは地に足がついてないみたいな感じ。
そうですね。
そんな感じがしますね。
言葉もその直訳逆算的に見るとルフトが空気でメンチュが人なのかななんていう予想を立ててみたりもして。
メンっていう言葉も入ってきますしね。英語に近いように。
多分そうだと思います。
面白いですね。確かに直訳すると空気の人。
ふわふわしてるみたいなことなんですよね。地に足がついてないと近いようなニュアンスがやっぱり不思議なもんですよね。そう思うとね。
そうですね。
なんとなく日本語のこういう言葉とニュアンスが近いなみたいなのがそれなりに共通点を持ってるっていうのが出てきて楽しくなってきますね。
では私も続けていきますか。
はい。
これにしようかな。ページ数が46ページ、47ページ。
46、はい。
同じくイディッシュ語ですね。
はい。
同じく名詞なんですが、シュリマズル。
はい。
シュリマズルですね。
はい。
これなんで選んだんだろうみたいなちょっとネガティブなワードですが、
不運としか言いようのない人っていうね。
はい。
こういうのを一単語で言うんだみたいな気もしましたけど。
そうですね。これを使うんですよね。
でもまあ確かになんかエピソード、不幸なエピソードが立て続いているような人を指したときに一言で言えるっていうことではあるんですね。
09:12
そうですね。
気の毒に思う気持ちが乗ってるようにも思いますね。
でね、これ割とどちらかというとそのイラストというかね、絵の部分で選んだところもあって。
はい。
シルエットのような目も鼻もわからないような感じで黒で猫が5匹。
あっち向いたりこっち向いたり座ってたりっていう猫が5匹描かれているっていうのと。
はい。
これちょっと6匹か。
上にも。
上にもいますね。
はい。
で、これちょっと多分なんかの比喩とかだったりするんだと思うんですけど、
はしごがかかっててその上に窓があって。
はい。
はしごの途中に停鉄馬蹄っていうんですかね。
馬のひずめにつける馬の靴みたいなね、鉄のものがかかってたりするっていう。
これはこれでどっかの国の不幸を表す。
黒猫がそうですもんね。
そうですね。
はしごの下をくぐるのは良くないことが起こるみたいなのが聞いたことあります。
ああ、そうなんだ。
きっとなんかそういうのあるんでしょうね。
停鉄をかけるみたいな言葉もきっとあるんでしょうね。
あるんでしょうね。
そこも興味深いなっていうのも思いますけれど。
はい。
よろしいですか。
はい。
こうならずにいたいですね。
そうですね。
はい。
はい。
じゃあ私の2つ目は、84ページ、85ページ。
イヌイット語ですね。
うん。
イクトゥアルポク。
はい。
この文字も可愛らしくてどうやって発音するのかって思ったんですけど。
そうですね、文字の並びがね。
ぜひイヌイット語の文字を探していただきたいなと思います。
はい。
じゃあ意味は、誰か来ているのではないかと期待して何度も何度も外に出て見てみることとあります。
はい。
なんかすごい気持ちがわかるなと思って。
そうですね。
なんかそれがまたイヌイットの言葉っていうところも含めて、絵もそういう感じの寒い国なのかなって思えるような絵になってるので。
ちょっと孤独な雰囲気が描かれてますね。
そうですね。
あの氷のね、お家の前で人が一人待ってるんですけど。
前に看板が立っていて、メニマイルズって遠いって書いてあるんですけど。
そうですね。
へー。
遥か遠くから、だから早々人が訪れないっていうニュアンスが伝わってきますよね。
そうですね。
で、これやっぱりこの説明文が厳密であるならば面白いというか興味深いのは、何度も何度もってところですよね。
そうですね。
12:00
なんか、我々でも体感としてあるのは、なんか人来たかなと思って振り向いたらいなくて、気のせいかみたいなことっていうのは別にそんなに珍しくないことかと思うんですけど。
それを期待が入って何度も何度も見に行くっていうのはもう、気配を感じたとかではない、もうないですよね。
来てほしいみたいな願望になってますもんね。
いや、面白いですね。
で、象徴的なように釣り針が描いてあるんですよね。
はいはいはい。
そうですね。
魚を釣ってるのか、釣れたから誰か来ないのかなって思ってるのか。
そうですね。そんな感じがしますね。
あまりに可愛らしくて選んでみました。
選んでみました。
それでは、次の私のチョイスが、これが3つ目ですっけ?
はい、そうです。
いっぱいあるのでちょっと迷っちゃったんですけども、62ページ、63ページですね。
はい。
え?またイディッシュ語?さっきもイディッシュ語でしたよね。
僕はなんか好きなんですか?イディッシュ語。
62?
いや、52か。
あ、52。
52、53ですね。ごめんなさい。
わ、選んどいて、発音が難しそうだな、これ。
トレプベルテル。
はい。
Vの発音ですね、ベルテルの。
そうですね。
これもまた直訳のが出てくるんですけれども、直訳すると言葉の会談という言葉で、
後になって思い浮かんだ遠い側面な言葉の返し方。
これはなんか選んだ理由としては、なんかちょっとあるある感みたいなところで選んだ言葉で。
ありますね。
ね、やっぱり、何でしょうね、皆さんがどうなのかはわかんないですけど、
僕はこれ読んで思ったのは、ちょっと口論になったりとか、もしくはきついことを言われて言い返せなかったときなんかのことを後々思い返したときに、
あ、こういえば向こう黙らせられたなとか、もしくはこういえばちゃんと伝わったのかなとか、
そういうことを後から思いつくときってやっぱりあるなって思いがして。
そうですね。
この表現もやっぱり魅力的な表現で、遠い側面な言葉の返し方っていうのが非常に絶妙で、
そういう後になってからだと、この表現なら完璧みたいに思えることが思い浮かんだりするんですよね。
そうなんですよね。
こういえば一言で伝わったのにとかね、あるので、
15:02
それこそ言葉っていうものがテーマになっている言葉でもあるので、
そういう意味でもちょっと面白いかなと思って選んでみました。
こういうことは世界共通なんだなって思いますね。
本当にそうですね。
じゃあ最後です。
これは文型とか言葉とか関係なく、ちょっとなんだとって思ってしまった言葉ですが、
80ページ、81ページ。
ドイツ語です。
ドラヘンフッターという言葉です。
直訳すると、竜の餌。
夫が悪い振る舞いを妻に許してもらうために送るプレゼント。
奥様でもあるからこそのチョイスなんだなって思っています。
そうですね。ただこんな竜の餌もしばらくもらってませんけれどもね。
なるほど、そういうこともあるのか。
でも自分が悪い振る舞いをしているのに、
妻に許してもらうために竜の餌って例えるんですよね。
確かにね。
それでなんだとって思っちゃったわけですよね。
なるほどなるほど。
そういうニュアンスで言うと、
日本語だと、午前様になると角が生えるのがいるからみたいな言い方をしますね。
そうですね。鬼になるとかね。
鬼になるみたいなニュアンスのね、そういう感じが含まれているかなとは思うんですが、
僕ね、こういうニュアンスのことに関して言うと、独身だからこそで思うんだとは思うんですけど、
これで言う夫側の人、いわゆる旦那さん側のことを、
可愛いなって思うんですよね。
その心は。
奥さんのことを怖いって思っているのも、
可愛いと言えば可愛い気がするし、
許してもらいたいと思っているところも、
可愛げがあるなと思っているんですよ。
やっぱり本当に悲劇って言っていると、
関係ねぇしみたいになっちゃうだろうし、
帰って奥さんがキレてたって知ったことじゃねぇやみたいになっちゃったら、
本当に悲劇って言って悲しいなって思うから。
そうですね。
やっぱりそうですね。
怖いって思うっていうところに、
なんだかんだ言って奥さんのこと好きなんだろうなっていうふうに感じているので、私は。
なるほど。
割とそういう意味では可愛いなと思います。
で、なんか怒ってる方も、
あいそつ化してたら怒らないので、
そういう意味では、
いわゆる恋愛みたいなね、
結婚前の恋愛感情みたいなものとは違うだろうけど、
18:00
それなりに夫に期待もしてるんだなって思うと、
それもそれでいい夫婦なんじゃないかなって思います。
なるほど。
日本だと鬼嫁なんて言いますけど、
ドラゴンなんだなって思いましたね。
そうですね。
ドラゴン、そうですね、そういう感じなんですね。
怖い存在の象徴。
絵もちゃんと、
ヨーロッパの、ヨーロッパっていうか、
欧米圏の人が描いているので、
まさにドラゴンですよね。
東洋の竜ではなくて、翼の生えた。
そうですね。
この絵も可愛いっちゃ可愛いですよね。
ドラゴンは割とちゃんとドラゴンとして描かれてるんだけど、
長い手が伸びてきてプレゼント差し出してる感じが、
確かに。
怖いんだろうなっていうのが伝わってきて、
可愛らしいっちゃ可愛らしい。
でも面白いな、やっぱり当事者感のある作家さんからすると、
なんだと?ってなるっていうのも、
それもそれでいいですね、面白いと言ったら、
本人に失礼になっちゃうのかな?
わかんないですけど。
そんな感じで、3つずつピックアップしまして、
先ほども言いました、僕がやってるもう一つの番組の
月間まるまるレポートでは、結構紹介したんですよ。
6つずつ選んだんで、12個選んで紹介していて、
ここでまた6個紹介したので、
90いくつのうち18個、両方合わせると紹介しているので、
僕は他の番組でまたこれを紹介しだす前に、
お手に取ってほしいなと思ってたりします。
そうですね。
でも本当にこれ、本自体がすごいかわいらしいデザインになっていて、
本当にこの本自体がインテリアになるような、
飾っておいてもいいという。
僕はこの本がある、結果的に言うとこの本があるからなんですけど、
100均で本を飾る用の透明な、プラスチックみたいなものを買いました。
これあるとちょうど飾るのにちょうどいいなって思って、
100均でいろいろ物色している最中に、ついでにみたいな話ではあったんですけど、
そんな感じでテレビの横に普段飾ってあります。
いいですね。
この方ね、エラフランシス・サンダースさん、
他にも世界のことわざ、何ていうタイトルだったかな、
誰にも伝わらないみたいな前置きがついたと思うんですけど、
世界のことわざっていう本があって、
こちらも某大手言語系のポッドキャストをYouTubeの方でも紹介していたので、
合わせて手に取ってもらえるといいのかなと思ったりもしますね。
21:03
あちらのご紹介も面白かったので。
そうですね。あちらは結構過激に紹介するようになって。
わーってなりましたけど。
そんな本を通して、世界に直で翻訳できない言葉もありつつ、
意外と日本人には伝わるぞなんて言葉があったり、
言葉はないけど言いたいことはよくわかる。
いろんな要素があって面白い本だなと。
そうですね。楽しかったです。
では、おまけはこんな感じで締めていこうかと思います。
はい。
22:02

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