Did you see THE broken headlight?って言った場合と、Did you see A broken headlight?って言った場合で、
回答の数、答えがすごく大きく変化した。
違いは、Aなのか、THEなのか。
THEっていう言葉が付いていると、実際の英語の絵の答えとしては壊れてなかったらしいんですけど、
THEっていう言葉を付けられると、壊れてたっていう答える人がすごく増えた。
で、Aっていう単語だと、それに比べてすごく少なかった。
日本人が特に、多分英語で一番最初に意味がわからない概念として教えられるのは、そのAとTHEだと思うんですよね。
我々は学習によって、無理やりTHEってどういうものかって、いろんな言い方をされまくることで、
なんとなくちょっとずつ概念をつかんでいったりはするんですけど、
英語圏の人は、それを言語ではないレベルの概念としてTHEというものを理解しているっていうのかな。
THEっていうと、やっぱりそのものが存在しているっていう要素が強くて、
あったっていう前提になるみたいなんですよね。
なので、Did you see the broken headlights?っていうのは、あなた、あの壊れてたライト見たでしょう?ぐらいのニュアンスになってくる。
で、逆にDid you see a broken headlights?っていうと、
あなたは壊れたライトってありましたか?ぐらいのニュアンスになるっていうのかな。
これが特に、多分これを日本人がやっぱり学校の勉強をちょっとやった程度では、
この概念っていうのはなかなかシステム1で反応するレベルには認識できないと思うんですよね。
ただ、こういうことをしっかりと理解していくことで、英語っていうのがすごくちゃんと話せるようになる。
違和感なく話せるようになるっていう感じのところからの入りですかね。
なるほど。違いを理解するとおっしゃられましたが、どのようにして理解したいのでしょうか。
その辺は順番に話していこうと思っていて、違いというかたくさんの違いを知ることと、
語彙を深めることっていうのが大事なことっていう言い方をしているんですよね。
語彙を深める。
そうそうそうっていう感じでしたね。
いつものパターンで言うと、要するに一番この本で書いてあるというか、この人が言いたいであろう一番大事なことは、
英語を覚えようって言ったら、語彙を広げて深めること。とにかく語彙が一番大事なんだ。
広げて深める。
そうですね。これもまんまらメタですよね。知識を広げて深める。
言語に関しても単語の語彙というものを広げることと深めることと両方すごく大事だと。
この前の広げると深めるっていうのは具体的にどういう意味を持っているのかなと。
広げるっていうと、単純に言うと、要するにどんだけ単語を知っているかだと思うんですよね。
英語の辞書に1万2万単語が書いてあって、その中のどれだけの単語というものを知っていて、
なんとなくその単語の意味がわかるというのがまず広げるだと思うんですけど、
深めるっていうことになってくると、やっぱりその1つの単語に、
例えば狂気の単語っていう言葉が出てくるんですよね。狂気の語。
例えば日本語の場合なんですけど、ある単語が登場したときによく出てくる単語というものがある。
狂気、共に起きるということかな。
そうですね、共に起きる。
例えば日本語の洋服の場合って、英語だったら全部wearなんですけど、
上着の場合は上着を着るって言うんですよね。
帽子の場合は帽子をかぶる。靴の場合は靴を履くという単語を使うんですけど、
これって例えば日本人が靴を着ましたとか帽子を履きましたって言ったら、
どう考えてもおかしいってもう違和感なく感じられるんですよね。
ただ当たり前なんだけど、英語圏の人からしたら、
全部wearという単語で意味が実質通じてしまうので、
これを向こうの人が使い分けようとするのはすごく難しい。
例えばこれがさっき言ったスキーマの1つの事例なんですよね。
やっぱりこの狂気の知識があるということがそのスキーマの事例。
こういうことを言った場合に、この単語にはこういう単語がよく出てくるということが、
もう無意識のレベルだとしか言えないと思うんですよね。
これを言語化しようとするとめちゃくちゃ難しくて、
ネイティブの人たちも説明することが難しいような知識というものが無数にある。
こういう感覚をたくさん言葉について知ることで、
やっぱり少しずつ英語がナチュラルなものになっていく。
日本語の特徴として、日本語ってさっき言った動詞って、
かなり目的語で変わることが多いらしいんですよね。
着るっていう場合は洋服になるし、かぶるっていう場合は帽子になるしっていう。
例えば英語の場合で違うっていうのが、追求するっていう単語が出てきたんですけど、
日本語だと追求するっていうと、要するに何でも追求するという言い方をしてしまうんですけど、
英語だとパスっていう言葉とチェイスっていう言葉が、
どっちも日本語としては追求すると翻訳されるものなんですよね。
ただパズーっていうのは、抽象的な概念について狂気の語として出てくるもので、
チェイスっていうのは物理的なものに対して使われる言葉。
パズーとオブハッピネスっていう曲とかがあって、俺すげー印象に残ってるんですけど、
幸福の追求という場合はパズーじゃないとダメなんですよね。
それをチェイスオブハッピネスっていうと、物理的なものじゃないものを追っかける、追求するっていうのに、
チェイスという言葉を使ってしまうと、向こうの人が意味がわからなくはないんだけど、
お前めっちゃ変な英語使ってるよねっていう言い方は感覚を受けてしまう。
まず一つは語彙があるということの重要なことの一つが、そういう狂気の語というものを知るということ。
他にもいろいろあるんですけど、よく知っておくと多分いいのが、
一つはさっき言った狂気の知識っていうやつと、もう一つがどのぐらいフォーマルな言葉なのかということを知っておくっていうのが、
入門段階として語彙を広げて深めていく段階として覚えておくといい言葉だぞっていう話で。
これも例えば日本語でっていう場合で出てきたんですけど、日本語に選ぶっていう単語がありますよね。
選ぶっていう意味をもうちょっと固い言い方をすると、例えば選定するっていう言い方ができる。
でも友達とご飯を食べに行った時に、お前早くメニュー選定しろよって言われたら、どう考えてもおかしいじゃないですか。
それは日本人なら多分きっと全員がわかることなんだけど、でもやっぱり選ぶと選定するという言葉は、言葉の意味としてはもうほとんど完全に一緒だと思うんですよね。
ただフォーマルな場面であれば、選定するという言葉を使った方がお堅い印象を与えるというのかな、かっちりした。
選ぶっていうともうちょっと柔らかくて自然な感じがある。
このあたり、この2つをまず多分覚えておくということが、語彙の入門レベルとして語彙を深めていく、広めておくとして知っておくといいことなのではないかなと。
つまり語彙を身につけるといった時に、例えばチョイスやったり選ぶとかっていうことを、単純にその単語の意味だけを覚えているだけでは、語彙はそんなに広がらないし深まったとも言えないってことですよね。
そうそう、そういうことですよね。ちょうど倉下さんが先日Twitterで、Twitterじゃなかったかな、メルマガに書いていたんだったかな。
英語のタイトルをパッと見た時に微妙なニュアンスがわからないから、このリンクをクリックするべきかどうかというのの判断が日本語よりすごく難しいという話をしていて。
ちょっと単独で知識を断片的に放り込んでるわけじゃなくて、ただの知識との関連性の中で覚えてるんで、
これ全然その悪いイメージというか単純なAnkiじゃないんですよね、これって。
そうですね。
単純な要素がゼロだとは全く言えはしないんだけど、実は結構いろんな組み合わせをちゃんと学んでいるとは言えるかな。
少なくとも例文を読まなかったら意味はないと思うんですよね。
1個例文を知っているだけでもやっぱり桁が違うと思うので、
自分の場合全然覚えられんかったら違う例文を持ってくるとか、その意味を調べるとか。
感覚的にすごく自分の感覚に馴染む単語というものもあって、やっぱりそれはもう去って理解ができるようになるんですよね。
そうじゃない単語っていうのがやっぱり苦労する単語で。
考えてみると、やはり日本語でぴったりの概念がない単語というものは覚えることがすごく難しくて。
ゲームをやっていて、英語圏のゲームをやっていて出てきた単語というものは恐ろしいほど一発で覚えられる。
その言葉を使うシチュエーションが脳にちゃんと構築されてるから。
そう、だから概念として理解していて、そこに日本語が与えられるから、あれね、あれねっていうので、
多分ネイティブの人に近いレベルで概念として獲得できるんですよね、最後に日本語が入ってくると。
そうか、逆にさっき言った複数のバリエーションのアルクっていうのは多分実際レベルで使えるようになるのはだいぶ時間かかるでしょうね。
日本語の場合さっきもアルクって出てきちゃうんで。
そう、だからアルクとかはまさに難しい単語の典型ですね。
さらに言うと、やっぱり2800語の中にはそういう単語入りづらくはあるんですけど、
でもね、例えばビニースっていう単語があって、それとかは全然覚えられなかったですね。
アンダーっていう意味のおかたいニュアンスのある言葉。
聞いたことないわ。
ビニース・ザ・ウェイブみたいな感じで、それは10回、20回で覚えられなかったんですよね。
例文をむしろ先に覚えてしまって、イルカは波の下に潜っていったっていう英語だったんですけど、例文だったんです。
結局そういうことだと思うよね、さっき言ったように。
普通の人が母国を覚えるときもさっき文から多分覚えるんだよね、意味って。文から意味を推測できるようになるというか。
だから文の丸暗記って実はいいんですよね、多分。
最近単語で言うと、例文が出てくると意味が分かるっていうのがめっちゃ多くて、
例文を聞けば、これね、これねっていうのですごく分かって、
そういう意味で簡単に例文再生させられるテキストというスピーチという機能は素晴らしいなと思うし。
確かに。音声ってね、めっちゃ重要。言語を覚える上で音声ってめっちゃ重要なんだなっていう話がしていいですか、今。
はい。
英語の読み方っていう新書があるんですよ。中古新書の。これ結構最近出て、これ本も面白いんですけど、
ネイティブの人でも間違いやすい表現があるんで気をつけましょうっていう例があるんですけど、
例文Aっていうのがあって、he could of done betterっていうのがあって、
これhe couldの後ろにofがくるっていうのはもう文法的に間違ってるんですよね。
he could ofなんてことにはならないんですよね。
うん。
でもネイティブの人でもそういう文法の間違いをしてしまうと。
そんな風に言っちゃうんですか。
なんでそんなことを書いちゃうか言っちゃうか知らないですけど、多分書いちゃうかな。
そのcouldの後ろにofを置いてしまう。で、なんでかっていうと、couldってよく省略で後ろにhavの省略が入って、
couldってなって、そこが音でofに聞き間違えるからって。
ああ、はあはあはあはあ。
普段ofって聞いてるからもうそのままofって書いちゃうっていうのがあって、
やっぱりそれはこうやって音で覚えていくのがだいぶ高いねんなっていうのを思って。
だから英文を覚えるときにちゃんと読み上げてもらえるっていうのは非常に重要やなというのをちょっとこれを読んで思いましたね。
英語のテキストとスピーチは日本語と桁違いにレベル高いんで、設定の仕方とか調べればすぐ出てくるんですよ。
すごく英語学習において、だからスマートフォン一つでできる。
設定にはパソコンがないと実質無理なんだけど、すごくいいですよ。
英単語、耳から覚えられるようになったおかげで覚えられているとすら言えるかもしれない。
聞き取るためにはやっぱりその単語絶対ちゃんとわかんないとダメだから、聞き取れないといけないというのか。
間違った発音で覚えてしまっても聞き取れなくなってしまうので、
一応俺の英語の目標というものは、一つはウェブ記事をできるだけ違和感なく頭から通しで読めるようになること。
もう一つがアメリカンフットボールが実質英語でしか見れないので、
違和感なく英語の英語実況で楽しくスポーツ観戦ができるようになること。
だから聞けないといけないというのと、
専門用語みたいなのが逆にめっちゃ覚えやすくて、
例えばアメリカンフットボールを覚えるとアメリカンフットボールな用語というのはいっぱい出てきて、
逆にそういうのはすぐに覚えられるんですよね。
英語の実況っぽい言葉みたいなのもすごくあって、
What a catchみたいなことをすげー言うんですよね。
なんてすげーキャッチなんだっていう言葉を、
What a catchとかThe catchみたいな、ある意味生の英語の感覚が覚えられるっていうかな。
そんな言葉は日本語では言わないし、本には出てこないじゃないですか。
出てこないよね。
っていうのも、ある意味いろんな方面から英単語、英語というものを勉強してみるのも割といいのかもしれないですね。
興味がある分野っていうのは、さっきの一番最初の話とも関連するけど、覚えるし、
そこが多分足場になって、その言葉と似た言葉を覚えやすくなるっていうのが、
どんどん相乗効果が出てくるでしょうから、
どっかから基本単語でもいいし、好きなジャンルでもいいし、
どっかから小さい基盤を作って広げていくっていう感じが良さそうですね、きっと。
アメフトで一個思い出したんですけど、
すごい有名な単語というか、アメリカンフットボールそのThe catchっていう言葉があるんですよ。
The catchというのは、あの試合のあの場面であの人が取ったあのキャッチのことを、
アメフトファンならThe catchって言えばもう通じるんですよね。
それってすごい英語スキーマの典型というか、
もうそのThe catchということに対して、
もうみんなあのキャッチだっていうことが、やっぱりタイトルとしても紐づいていて、
特定のものをまさに言っているっていうことなんですよね。
そのあたりも趣味として、そういう違った分野での覚え方という攻め方もしてみると、
スキーマを広げるには良いことかもしれないですね。
スキーマを広げるためには、結局英語がどう使われているかをリアルに体験するしかないんで、
辞書なりコーパスなりで語彙を広げ深めつつも、リアルな文に触れるっていう、
だからもうごく当たり前の話。
基本に返ってくるんですよ。
これ一個だけやっておけばいいという、その思考停止での学習の仕方っていうのはやっぱり良くなくて、
暗記をやることは非常に重要なんだけど、
ただそれだけやっていたら絶対できるようになるという風に、
何も考えずに勉強するのはやっぱりダメで。
あと最後にこの人が言ってたのが、
完璧を目指さないで80%ぐらいでできるようになればいいっていうことだったり、
RとLなんてどうでもいいって言ってましたね。
RとLよりアクセント。
日本人がRとLを間違えて発音しても向こうの人は文脈でちゃんと理解してくれる。
ただRとLじゃなくてアクセントが違ってしまうと、
それ何?っていう風にやっぱり言われてしまう。
RとLを聞き分けられるのはDVDとかでは無理で、
母語の人と接してないと無理だし、
極論言ってしまえば日本人がそんなことをできるようにしようと思わなくてもいいぐらいのニュアンスはちょっと感じられて、