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2023-06-30 13:36

読書ラジオ『メメンとモリ』ヨシタケシンスケ

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00:02
こんばんは、ゆうこです。
このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は、ヨシタケシンスケさんの絵本、
『メメンとモリ』について話してみようと思います。
姉のメメンは冷静で、弟のモリは情熱か。
身も蓋もない言葉の中にだけ、希望を見出せる時もある。
ヨシタケシンスケが描く、「人は何のために生きているの?」の話。
汚して、洗って、散らかして、片付けて。
それでいいんじゃないかしら。
生きる意味や、生きる目的にもやもやする人へ。
どこかの兄弟、メメンとモリの3つの物語。
ということで、ヨシタケシンスケさんはですね、絵本作家さんですね。
有名な本、リンゴかもしれない。
私大好きで、子供のために買った絵本なんですけど。
私がずっと読んでてですね。
子供たちが大きくなった、今でも家に置いてある、ずっと持っていた絵本の一つです。
そんなヨシタケシンスケさんが、長編ということになるんですかね。
主人公のメメンとモリという、お姉ちゃんと弟のお話。
3つが入った本になります。
これは、姉のメメンと弟のモリってなってますが、
メメンとモリという言葉がありますね。
で、それをちょっと今回この絵本を読むにあたって、
言葉の定義がわからなかったので、メメンとモリについてちょっと調べてみました。
メメンとモリというのはラテン語ですね。
簡単に言うと、死を思えという意味になります。
古代ローマで戦争があったりした時にですね、
戦争に勝って、外戦パレードが起きていた時に、
今は勝ったが、明日は負けるかもしれない。
つまり今は生きていて、みんなで祝い合っていて幸せな気持ちになっているが、
明日もしかしたら負けて、我々みんな死んでしまうかもしれない。
だから、今を楽しむ。
メメンとモリという言葉でこういった自分たちをいましめる。
明日死ぬかもしれないから今は楽しもうといういましめの合言葉として使われたのがメメンとモリという言葉です。
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で、今を楽しむ。
明日死ぬかもしれないから今を楽しむという言葉は、
カルペディエムとも言うそうです。
死を意識することで今を大切に楽しむという、
割とポジティブなイメージですよね。
酔い腰の金は持たないみたいな、そんな感じなのかな。
刹那的な生き方なのかな、とも思います。
これがですね、キリスト教が宗教的に流行っていく中で、
このメメンとモリ、死を思うということにまた違った文脈がつくようになりました。
キリスト教というのは、来世、つまり死というのを、どこか良いことのようにそれを願う部分があります。
そこに至るまでの生、生きている間というのは、救済されない苦しい期間、
死によって救済されるという意味合いになってくると、
メメンとモリがですね、その来世に期待する、救済を希望する言葉なので、
生きている間はどこか空虚で、幸せなことがあったり、嬉しいことがあっても、
救済されない空虚な期間である、というような言葉の意味合いが変わっていきました。
ただメメンとモリというのは、死を思うという言葉であることは間違いない、そうです。
日本の哲学者の田辺はじめさんという、教大の哲学者の方が、
この方は戦時中に生きた方なんですけれども、メメンとモリという論文を出されていて、
この方はですね、矛盾を指摘してるんですよね。
今を楽しむ人間によって生み出された科学技術が、みんなを不幸にしている世界を終わりに追い込んでいる、
という自己矛盾を指摘して、だからこそ死を思い生きなければいけないんだ、というメメンとモリに、
弁償論というんですかね、だからこそ死を思い生きなければならないという発想に転換させた、
田辺はじめ先生という方がいらっしゃるそうです。
こんなようにメメンとモリというのは死を思いなんですが、そこから連想されることっていうのは、
だからこそ、そうわっとですね、だから今を楽しむのか、
だから今は空虚であって、死の向こう側に希望を見出す、
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いろんな文脈がその宗教だったり、その人の姿勢化によって捉えるところがあるんですけれども、
共通するのは死ですね、死を思うということは同じである、
というところから、じゃあこの絵本はどんなことが描かれているのか、ということで、
3つのお話が入っているんですけれども、
1つ目のお話、メメンとモリと小さいお皿、というお話から始まります。
弟のモリがですね、メメンのお皿を割っちゃうところから始まるんですね。
で、メメンが作ったお皿を割っちゃったーって言って、モリがメメンのところにこしょげてくるんですけど、
メメンはですね、あらーって言って、まあでも大丈夫よ、また作ればいいんだから。
いやでも、このお皿は世界に一つしかなくて大事なものだったのに。
いやいやいや、どんなものでもいつかは壊れたりなくなったりするんだから、とメメンは言うんですね。
で、まあずっとそこにあることよりも一緒に何かをしたことの方が大事じゃないって。
だってずっと一緒にここにいるわけじゃないでしょ。
大人になって、お年寄りになって、いつか天国に行くんだから、
明日死ぬかもしれないし、長生きするかもしれないし、
一つのことにこだわるかもしれないし、いろんなことに移り気になるかもしれない。
毎日毎日、誰かに手伝ってもらったり、手伝ってあげたり、覚えたり忘れたり、起きたり寝たり、
一生懸命やったり、のんびりやったりするじゃない。
それでいいんじゃないの、みたいなことをメメンが言うんですよね。
だから、お皿割れちゃったっていいのよ。
明日死ぬかもしれないから今を楽しもう、
ということをメメンとモリのお話エピソードで教えてくれてる絵本なのかなと思います。
この話を読んでですね、私は確かにそう思ってるな、自分っていうのに気づきましたね。
何かというと、なんかよく思うんですよね。
明日死んじゃってもいいのかな、自分みたいな。
あとは、大事な人に対してね。
この人が明日死んじゃっても、この人の最後の瞬間が今だったとしたら、これでいいんだっけ私、みたいな。
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どっかその、もうこれが最後かもしれないとか、死んじゃうかもしれないっていうことを意識して、
今の私はこれでいいのかなとか、この人との関係はこれでいいのかなって思うんですよね。
それを一番よく思うのって、子供が行ってきますっていう時なんですよね。
行ってきますって言って玄関を出た後、学校に行ったり部活に行ったり塾に行ったりするわけなんですけど、
もう家の外で何かあって、もしこの子が死んでしまったら、この行ってらっしゃいが最後になると思うと、
すごいこう味わって行ってらっしゃいって言うんですよ。
頑張ってねとか、気をつけてねとか、怪我しないでねとか。
それはね、なんか大きくなってもそうなんですよね。
で、あと自分もその周りの人が死んじゃったりとか、自分が病気をしたりっていうこともあって、
今日の私、明日私が死んじゃってもこれでよかったのかななんて思ったりすることは結構あります。
だからって、なんかすごい極端なことをすればOKなのかっていうのはそうではないんですけど、
なんかこうじゅわーっとね、じわじわと、今日これでよかったかな、明日もし死んじゃったとしても、
これでよかったかなってそこそこ思えればいいかなって、そのバランス感をとっているようなところがありますね。
なので、めめんともりっていう言葉は知らなかったし、めめんともりの話を見ても全然違和感なくですね、
ふんふんふんってこう読んでしまえたのは、私は結構その死とか死生感みたいなものを割と身近に感じながら暮らしているからかもしれないなと思いました。
死を意識していたり身近に感じるということは必ずしもネガティブなことではなくて、
古代ローマのラテン語のように、今を楽しむっていうことをより意識を傾けようっていうことにつながるんですよね。
なので破滅しそうでもないし、死んじゃってもまあよかったかなって思えればいいなと思って毎日を暮らしている。
そんな自分に気づくことができた本だったなと思います。
小さなお皿の話以外にもあと2つあって、
めめんともりと汚い雪だるま。
もう一つはめめんともりとつまんない映画。
こちらの2つもね、なんかあの面白い、こんな雪だるまとかつまんない映画からこんなことを連想するんだっていう。
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この絵本の中で、吉竹信介さんってやっぱ天才だなって思うような絵本でした。
生きる意味とか生きる目的にもやもやする人絵って書いてありますけど、全然もやもやしてなくてもいいと思うんですよね。
吉竹信介さんのこの絵、見てるだけでなんかすごいほっこりするし、
絵もかわいいしね、表紙もすごいデザイン性があるので、
本が苦手な人でもね、インテリアにもなると思うし、
そんなに時間かからず読める本だと思うので、ぜひ買って読んでみてほしいなと思いました。
ということで今日は、吉竹信介さんのめめんと森について話してみました。
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今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。ではでは。
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