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2023-02-18 20:35

俵万智さん『チョコレート革命』、『残ってる』吉澤嘉代子さん

いつも聴いていただきありがとうございます。
今日はいつもの倍喋ってます🤣
前半は俵万智さん、後半は吉澤嘉代子さん
分けりゃいいのに欲張りしてますw

ライトヴァース=軽めの詩
定義付けには諸説あるようです。
星野源さんや吉澤嘉代子さんの歌もそうだなと思うのは私の勝手な理解であり、一般的に言われていることではありません💦

⭐︎本紹介
チョコレート革命 俵万智https://amzn.asia/d/49mrBRE

⭐︎曲紹介
残ってる 吉澤嘉代子
https://youtu.be/6Rp4xvOzHUI

⭐︎自己紹介
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こんばんは、ゆうこです。 このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は、 俵万智さんのチョコレート革命について話してみようと思います。
今、俵万智さん、ツイッターでちょっとバズっていて、
それは何かというと、 NHKの朝ドラでやっている舞い上がれ
っていうドラマがあるんですけれど、 舞い上がれには、歌人、単歌を読む
主人公の
幼なじみ役の高橋くんというのが出てくるんですね。 その高橋くんが、プロの
歌人になるために、
編集者の人と組んで、 単歌集を出すために、たくさん
単歌を読むっていうのをやるんですけれど、 今一つこう、
自分の殻を破れない、 っていうところを、編集者の方から求められて、
これまで語れなかった自分の熱い思いだったり、 恋の歌っていうのを読んでみてほしいと言われて、
苦しむ高橋、 っていうのがドラマで描かれるんですけど、
それに対して俵万智さんが、高橋頑張れと、 高橋くんに捧ぐとして、2つの歌をツイッターに投稿して、
有名になったっていうのがあります。 それはどんな歌かというと、
千億の星の一つになりたくて、心が空を舞い上がる夜、
っていうのと、 一瞬の君の微笑み永遠にするため僕は歌い続ける。
これに対して、実際のドラマの中で高橋がどういう歌を歌ったかっていうのは、
ネタバレになっちゃうので、見てもらった方がいいと思うんですけど、 俵万智さんっていうのは、こういう
誰もがわかる言葉で、簡潔な言葉で、 短歌を読む方です。
この人が有名になったのは、 1987年に出された短歌集ですね、サラダ記念日が大ベストセラーになって、
ここで俵万智さんっていう名前が一躍有名になりました。
で、サラダ記念日が発売された1987年って、私もまだ子供で、
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幼稚園行くか行かないかぐらいだったので、その時のことはあんまり記憶にはないんですけれど、
このサラダ記念日っていうタイトルにもなっている有名な歌っていうのは、 この味がいいねと君が言ったから、7月6日はサラダ記念日。
っていう歌ですね。 あとは、これもいい歌だなぁと思うんですけど、
寒いねと話しかければ寒いねと答える人のいる温かさ。 こういう小さな喜びとか、日常のどこにでもあるような
ワンシーンを切り取って歌われているっていうのが 俵万智さんの特徴なのかなと思います。
で、私もその短歌についてあんまり詳しくはないんですけど、ちょっと調べてみると、
それまで短歌っていうのは、
普通の人にはなかなか読み解けない、 ちょっと難しい言葉だったり、
記号が入ってたりですね、季節を読んだりって、 重い内容とかが中心だったりしたんですけど、
それを変える、ライトバースっていう、 軽めの詩っていう意味らしいんですけど、詩っていうのは歌っていう意味ですね。
で、口語定型型の短歌。 普通の話し言葉の短歌ですよね。
っていうのが、日本でも1985年ぐらいにブームが始まり始めて、 それを一気に魔物にしたっていうのが、俵万智さんだそうです。
で、この俵万智さんが出されている本で、チョコレート革命っていうのがあって、その話をしようと思うんですけど、
俵万智さんっていうのは、目の前のシーンを切り取って歌われてたり、逆にあるシーンの中で語られなかった本音、本音の部分だけを切り取って読むことで、
実際どういう情景なのか、どういうシーンなのかっていうのを聞き手に想像させるような歌を歌われることが多いのかなと思います。
それっていうのは、道ならぬ恋、恋愛とか道ならぬ恋とめちゃくちゃ相性がいいんじゃないかと思っていて、
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このチョコレート革命っていうのは、その不倫ですよね。道ならぬ恋に身を置く立場の歌っていうのが多く出てきます。
タイトルにもなっているチョコレート革命っていうのは、
えーっと、チョコレート革命が出てくる歌があって、
それは、「男ではなくて大人の返事する。君にチョコレート革命を起こす。」という歌で、これは後書きに田原まちさんが解説をつけられてるんですけど、
恋には大人の返事などいらない。君に向かってひるがえした甘く苦い反旗。チョコレート革命とはそんな疑問を捉えた言葉だったというふうに話されてます。
大人になってくると、これ言ったら衝突するなとか、自分の立場を守るために嘘というか方便を使ったり、相手を傷つけないために直接的な言葉を下げて曖昧な言い方をする、みたいなことがあるんですけれど、
そういうのが必要なこともあるかもしれないけど、恋愛の中では使いたくないよねと、そういう言葉を使ってくるあなたに対して、私は革命を起こすよという意味だそうです。
1ページに3つずつ歌が書いてあって、21ページが一番好きなので、ちょっと読んでみますね。
簡潔に君が足りぬと思う夜。愛とか時間とかではなくて。これはおそらくシンプルに足りないなと思う夜があって、それは愛とか時間とかではなくて、もしかしたらその人の存在自体なのかもしれないですし、
記憶なのかもしれないし、肩書きなのかもしれないし、何かが足りないなと思う夜がある、というようなことなのかなと思います。
それに気づく瞬間があるっていう夜ですよね。一緒にいるのか一人でいる時なのかわからないですけど、そういうようなことを想像させられる歌だなと思います。
2つ目が、抱かれることから始まる一日は泳ぎ疲れた海に似ている。
これは、抱かれることから始まる一日を泳ぎ疲れた海に似ていると例えてるんですけど、よく読んでみると泳ぎ疲れた海っていうのはないですよね。
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なので、泳ぎ疲れた時の自分に似ているのか、海に似ているのか、両方なのかなと思ったりしました。
海で一日中泳いでいると、浜に上がってもずっと足がけだるい感覚が残ったり、波に揺られているような感覚が残ったりして、その余韻というのがずっと残り続けたり、体がだるくなったりしますよね。
あと、海の中にずっといると、泳ぎ疲れて海の中にいるという時は浮き輪に引っかかってずっと漂ってたりする時なのかなと思ったりするので、どちらかなのか、それともその両方のことを泳ぎ疲れた海と例えて歌われているのかなぁなんて思いました。
3つ目、金木犀の気分良ければこのままでいいような気もしている9月。これはおそらく夏とか春とか、もしくはそれ以前の季節を誰かと過ごしていて、このままじゃいけないなぁという葛藤があったんでしょうね。
でもそれでも金木犀の香りが漂ってきて、ふとあれに帰ってみると、なんかいろいろ葛藤してるけどこのままでもいいかもしれないなぁと思ったというような9月ということで、もうなんかそれまでの葛藤だとかも想像させられますし、このままでいいような気もしている9月というところで、
金木犀の香りが漂ってきて、おそらく外で散歩している時だったりするんですかね。ふとそう思ったみたいな情景がありありと浮かんでくるような歌だなぁと思います。
ということで田原町さんというのは、語られなかった本音の部分を語ることで、その時のワンシーンを想像させる。逆にそのワンシーンを歌うことで語られなかった本音の部分を想像させる。そういう歌を歌われる方かなと思います。
他にも田原町さんのエッセイとか、あとは乱れ髪とか、源氏物語の和歌を現代語訳されてたりするので、大好きでですね、田原町さんの本はたくさん持ってます。
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なので、「舞い上がれ!」っていうNHKの朝ドラをきっかけに、こうやって田原町さんの話をすることができて、とっても嬉しいです。
この曲はですね、もうほとんどのフレーズが比喩表現で進められていくんですね。最初の歌い出しは、改札はよそよそしい顔で、朝帰りを責められた気がしたから始まります。
いきなり比喩表現で、どういう状況にあるのかっていうのを想像させるような歌い出しで始まって、この後もずっと比喩表現が続くんですね。
で、サビのところでは、「行かないで、行かないで、行かないで、行かないで。」が4回続いて、「私まだ昨日を生きていたい。」で、1番が終わると。
で、何に対して行かないでって言ってるのかが出てこないんですけど、それは例えば、朝帰りの状況なので昨日の思い出だったり、自分の体に残る余韻だったり、
もしかしたらその昨日一緒に過ごした人自身に対する言葉なのかもしれないですし、いろんなことを想像させられますよね。で、「私まだ昨日を生きていたい。」っていうことは、その昨日の中にまだ残っていたいという気持ちが出ているのかなと思います。
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で、2番になるとですね、このフレーズすごい好きだなっていうのがあるんですけど、「誰かが煙草を消したけれど、私の火は、のろしをあげて燃え続く。」っていうフレーズがあって、ここであの、なんていうんですか、しゃくり上げるみたいな歌い方をされるんですよね。
あの、まるであの、あまぎ声で石川さゆりさんが常連の滝のくだりを歌うような、それまでこうずーっと抑揚のない、こうどちらかというとか細いような歌声で歌ってたところが、いきなりこう転調してしゃくり上げて、その感情が爆発するというか、
そういうような瞬間が、あまぎ声もあると思うんですけど、石澤茅子さんの残ってるも、ここの、「私の火は、のろしをあげて燃え続く。」っていうところはまさにそんな歌い方をされていて、
ここでそれまでこう、見せなかった、どちらかというと弱々しくて、昨日にこう未練を持っている人なのかなっていう感じの歌なんですけど、
「のろしをあげて燃え続く。」って、すごい感情ですよね。
なんか、言葉にできない、こう、おどろおどろしいものを抱えている人なんだっていうふうにここで思います。
で、最後は、また、「行かないで、行かないで、行かないで、行かないで。」と4回続いて、
秋風が街に馴染んでいく中で、私まだ昨日を生きていた、ということで、ここで過去形で終わるんですね。
なので、「行かないで。」って言ってるのは、季節のことかもしれないし、さっきも言ったように思い出だったり、余韻だったり、その人自身のことかもしれないんですけど、
最後は客観的な自分に戻って、「ここまでの私はまだ昨日を生きていたんだな。」で終わるっていう、これでやっと朝帰りの中の自分の区切りがついた瞬間なのかなと。
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これは私の勝手な読み解き方で、これを聞いた他の方がどういうふうに思われるのかっていうのは全然違うと思うんですけど、
なんかいろんなことを想像させられるし、もうこの歌詞からありありとその人がいる、その改札のところから、最後の秋風が街に馴染んでいく中でっていうところまで、上級が浮かぶんですよね。
曲の中でも、こう、のろしを上げて燃え続くというような激しい部分も見せたりとかして、相当心揺さぶられるというか、吉澤かよこさんに持っていかれる感じがします。
歌詞も素晴らしいですし、歌い方もすごい好きですし、声もいいですし、メロディーラインもむちゃくちゃいいんですよね。
なので、この残ってるっていうのは2018年のリリースで少し前の曲なんですけど、ぜひ聴いてほしいなと思いました。
私は田原まちさんもそうだし、星野源さんもそうだし、吉澤かよこさんもそうなんですけど、わりとこう、平易な言葉で、誰もが経験したことがあるような日常の
ワンシーンだったり、その時の感情みたいなことを表現されているアーティストの人が好きなんだなぁというふうに思いました。
ちょっと外で工事が始まって、ドリルの音がめちゃくちゃ入っているかもしれないんですけど、大丈夫かな?
はい、ということでちょっと発散させてしまいましたが、今日は田原まちさんのチョコレート革命と、吉澤かよこさんの残ってるという歌について話してみました。
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今日も最後まで聴いていただいてありがとうございました。ではでは。
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