1. ゆうこ|読書ラジオ
  2. 読書ラジオ『くもをさがす』西..
2023-04-26 10:32

読書ラジオ『くもをさがす』西加奈子

いつも聴いていただきありがとうございます。

⭐︎本紹介
くもをさがす https://amzn.asia/d/9B0li69

⭐︎自己紹介
https://stand.fm/episodes/63c3432660a5d6684a4fd590

#読書
#読書ラジオ
#西加奈子
---
stand.fmでは、この放送にいいね・コメント・レター送信ができます。
https://stand.fm/channels/63650fb3b4418c968ddbd7ab
00:06
こんばんは、ゆうこです。このチャンネルでは、私の読書ログや日々の学びを音声配信しています。
今日は、西加奈子さんの『くもをさがす』という
エッセイについて話してみようと思います。 これは、西加奈子さんが
カナダ、移住先のカナダでガンになった時のお話をノンフィクションで綴られたものになります。
カナダでガンになった。 あなたにこれを読んでほしいと思った。
これはたった一人のあなたへの物語。 祈りと決意に満ちた西加奈子初のノンフィクション。
西加奈子さんって、私より5つぐらい年上なのかな。同世代の作家さんで、この人は関西の出身なのかなと思うんですけど、小説とか関西弁で書かれるんですよね。
あんまり小説は、あんまり読んだことがなくて、というか関西弁で書かれた小説とかって、なんか見れなくて、あんまり面白いなぁと思った記憶はないんですけど、
なんかね、この西加奈子さんがこの雲を探すという本のインタビューを受けられている記事を読んで、なんかすごい読んでみたいなぁと思ったのがきっかけになります。
なんかね、何かインタビューの中でちょっと惹かれる部分があったんですけど、本の帯にはこんな風に書いてあります。
私は糖病という言葉を使うのをやめていた。病気をやっつけるという言い方もしなかった。
これはあくまで治療だ。戦いではない。たまたま生まれて生きようとしている癌が私の右胸にある。それが事実でそれだけだ。
あのね、ガンサバイバーの何年間かのお話なんですけれども、
ガンを、糖病ではない。病気をやっつけるではない。これは治療だ。戦いではない。それが事実でそれだけだ。っていう、
03:12
ガンサバイバーの人がこんなに客観的にこの言葉を言えるということが衝撃的でした。
抗がん剤治療だったり、手術だったり、
そのガンの告知をされるそのことだったり、すごく冷静ではいられない、
自分を保っていることが本当に難しいことだと思うんですよね。
なんですけど、この西かな子さんは、できるだけ客観的に、ガンにかかった自分、治療している自分を客観視する。
治療する中で、日記だったり記録をつけられていることで、そういう客観的な自分をどこか維持する、というような目的もあったのかなと思うんですよね。
なんか、それが西かな子さんのもともと持っているそこしれな明るさ、すごいオープンマインドな方だと思うんですけれども、
ユーモアも多分にあるし、でも本当にギリギリまでセキュララに書いて、
自分がガンと告知されて、転移していなかったということが分かったその後までが、
本当にセキュララに書いてある。でもご本人の後書きには、それでも本人は残せないような悲痛な言葉だったり、
言葉にならないような言葉だったり、逆に周りの人にサポートしてもらった時の感動というかですね、
喜びみたいなものは自分の中にとっておいて、この本には書かなかったというふうに書いてあるんですけど、それでも本当にここまで書くんだっていうぐらい書いてありましたね。
06:05
で、ガンの治療とご家族がいらっしゃるので、そのご家族の話だったり、
カナダにたくさん友人がいらっしゃるみたいなんですね。その友人がすごくサポートしてくれた話だったり、カナダのその医療体制っていうんですかね、
というところも私の知らない世界ばかりだったので、とっても興味深く読みました。
私もガンではないんですけど、4年前ぐらいに病気をして手術をしたことがあるので、
なんかね、その教訓みたいなのもちょっとフラッシュバックしつつ読んだかなって感じですね。
すごい刺さった一節は、結構冒頭の方に出てくるんですけど、
ああ、自分は一人では何もできないな。弱いな。日々そう思った。
そしてそれは恥ずかしいことでも、いむべきことでもないのだった。ただの事実だった。
私は弱い。私は弱い。日々そうやって自覚することで、自分の輪郭がシンプルになった。
心細かったが、同時に清々しかった。 なんかこの一節にすごく共感しましたね。
なんか自分のことを弱いっていうのは、すごい勇気がいることなんですよ。認めたくないし。
でもなんかそうしないといけないような状況が迫ってきた時に、こうやって自覚して言葉にしてしまうと、
次どうしていくかっていうことがもうすごい明確になるんですよね。
私にできることはもうこれ以外ないってわかっちゃうと、もう生きていくためにはどうするかって言ったら、助けてもらうしかないので、
まずはそれを認めてしまうっていうこと。 そうすることがすごい清々しかったって西かな子さんは書いてるんですけど、
本当にその気持ちはわかるなぁと思いました。 なんか自分は弱いとか未熟だとか、
09:00
足りないところがあるということを自分で認めることの、
そこを乗り越えることの清々しさみたいな。 私は大丈夫ってことは絶対ないと思うので。
こういう話を知っておくっていうことは、いざ自分がその同じ状況に立たされた時に、すごい力になってくれるんじゃないかなと思います。
今健康で、不自由な生活を送れている人にこそ読んでほしい本だなぁと思いました。
今日は西かな子さんのクモを探すという本について話してみました。 この配信が気に入っていただけたら、いいねやコメントフォローお願いします。
励みになります。 今日も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
ではでは。
10:32

コメント

スクロール