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2023-04-19 10:50

鳥丸聡のZoomUp

長崎県立大学教授エコノミスト 鳥丸聡

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この時間はZoomUp、毎週水曜日は九州経済です。 長崎県立大学教授でエコノミストの鳥丸聡さんです。
鳥丸さん、おはようございます。よろしくお願いします。 さあ、今日は
日本の文化と言いますか、畳のお話ですか。 先ほどの熱中症対策4択というのがありましたけど、
その他のところで、畳間というのは、天然のエアコンの役割を果たすんですね。 湿気を吸ったり吐いたりして、湿度を調整するっていう。
はい。 だから私は4番、その他、という結論を言ってしまいました。
ちょっと引用して気持ちよかったですね。 畳まで過ごすっていう。
先週、薩摩仙台市の丸竹産業というところが、甲冑の生産全国シェア9割っていう話をしたんですけど、
他に九州産の地場産品で全国シェア9割ってどんなもんあるだろう。 一番思いついたのが、イグサを素材とする畳表。
これは9割どころか、ほぼ100%九州産ということです。
甲冑でも仏壇でも木工製品でも紡ぎ製品でも、地場産業の多くがそうであるように、畳表の場合もアジア、
とりわけ中国ですね。安いのが大量に逆輸入されて、結果産地の経営が厳しくなったという歴史を持っています。
大昔、昭和の時代っていうのは、住宅着工個数が増えたり減ったりするのに合わせて、畳表の生産販売数量も左右されていたんですけれども、
これはもうライフスタイルだとか建築様式が劇的に変わってきましたので、畳は自体の部屋数が減って、国内の需要が、市場が縮んでいるところに輸入品が入ってくるっていうですね。
ダブルパンチに見舞われた業界ですね。そんな畳表の原材料になるのがイグサなんですけれども、イグサの生産は熊本県八代地方がほとんど、国内作付面積シェアほぼほぼ100%。
熊本県に続く第2位の産地っていうのは福岡県の築後地方なんですけれども、福岡県の作付面積っていうのはだんだん減少してきていて、農林水産省の昨年の統計、令和4年の作付面積統計を見ると、統計はヘクタール単位で表されるんですけれども、
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ついにそこから福岡という県名だけは残っているけれども、てんてんてんになっちゃったっていうことで、もう熊本県だけっていうような感じですよね。
この原料になるイグサの育病から植え付けをして、育てて収穫をして畳表に折っていく生殖過程を経て仕上げをするっていうことになっていくんですが、大体1年かかるんですよね。
面白いのは調べていてびっくりしたんですけど、興味深いのは刈り取ったイグサに独特の香りとか光沢を出すために泥染めをするって言うんですよね。泥染めをすることによって表面をコーティングするんですけれども、同じやり方がですね、実は奄美大島の大島紬。
これが泥染めをして同じように表面にコーティングしているというと、ものすごい高度なことをやってるんだなっていうのを知って、びっくりしました。そんな手間暇かけて作られる国産畳表ですけれども、いつから輸入品に逆転されたのかっていうのを遡って統計を調べてみました。
25年前の1998年時点、輸入が1000万枚。国産は2200万枚。国産の方が多くて持久率は7割高かったんですよね。
ところがそれから2年後の2000年、輸入が倍増。国産は4割減少。持久率が一気に4割まで低下したっていうのがあって。そうするとこの1999、2000年頃に大きなターニングポイントがあるっていうことですよね。
何があったのかっていうと、中国では畳を敷いて生活するっていう文化はありませんので、作ったものはずばり日本向けに出すぞっていうので作り始めてるわけですが、日本人が栽培技術だとか畳表を作る機械を中国に持ち出して現地指導をしたっていう。
その結果でこれは地場産業の多くが衰退していった要因と一致するんですよね。
先週ご紹介した丸竹産業のタンゴの石穀向けの子供用の兜なんですけど、これも現地に出ていった方がプラスチックな中国製品をそこそこの値段でこっちで仕入れて販売してライバルになってしまったっていうのがあっているのと同じですね。
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日本の和の文化を象徴する畳表ですけど、持久率が2割まで減っちゃったっていう状況です。
寂しいな。
寂しいんです。現在栽培されているイグサの品種って主に4種類あって。
そうなんですか。
私も今回初めて知ったんですけど、径の太さ。一本一本。これが一番細いのが1.1ミリバージョン。
日の緑って言うんですけど、目が細かくなるので肌触りが柔らかくて見た目が美しい。
それより0.1ミリ太くなったのが日の春かって言ってですね。
あと0.1ミリ太くなったのが鈴風とか夕凪って言う。この4種類のブランドがあるんですけれども、農林水産省はこのうち一番高級な日の緑の種苗、種苗が海外流出しているっていうのを確認しているっていうことですから。
イチゴだとかサクランボーだとかが外に持ち出されてですね、ライバルになってしまったというと同じ道をたどっていると。
で、なんとかせんといかんということですね。一番いいのはチャットGPTに尋ねてみるっていうのが一番いいでしょうね。
正解が返ってきますかね。
面白いのが畳作りを含む伝統建築工商の技っていうのはユネスコの無形文化遺産に登録されていて、日本の巧みの技っていうのは世界が認めているところなんですよね。
そういったのをアピールするだとか、あとは畳表の業界だけでいろいろ考えるんじゃなくて、昨年末に大川木工科学とコラボして畳を敷いたスツール、一人用の椅子ですね。
そういったのを作ってみたりとかしていますから、是非畳表が持っている天然のエアコンの役割をする機能だとかですね、あと最近なんかの有害物質を吸い込む天然の空気清浄機機能があるだとか、
あと吸音材、お寺とか神社、仏閣は静かだっていう畳の影っていうのがあるし、あと柔道なんかで投げ打った時のあれなんかを怪我しないのは弾力性に富むっていうことです。
いろんな特徴がありますので、そういった機能性に見合ったような商品を開発していくっていうのが大切じゃないかなって気がしますね。
なんかカーテンの代わりにロールスクリーンみたいな。
いいかもしれないですね。
是非採用していただきたいですね。
抗菌効果もあるし、吸音材効果もあるし。
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そういう活用によってはもっともっとニーズっていうのは高まっていくかもしれませんしね。これはやっぱり無くしちゃいけない文化ですよね。
はい。
ということで鳥原さんどうもありがとうございました。
長崎県立大学教授の鳥原さとしさんでした。
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