ということでね、今日は未来のお墓についてちょっと話したいなって思うんですけど、
はじめに樹木層って皆さんご存知ですかね。 お墓の代わりに樹木をシンボルとしてそこに埋めるみたいな、なんかそういうやつなんですけど、
これの需要が今高まっているらしくて、 合同型と個別型があるようなんですけど、人気なのは合同型の方で、
これなぜ人気なのかって、まあいろいろ理由はあると思うんですけど、まず一つは、 合同型墓地に付随しがちな、
先祖を狭い場所に押し込めてしまうみたいな精神的な抵抗を、 大いなる自然に帰っていくっていうイメージで持って打ち消すことができてるんじゃないかなって、
これは僕のね、ただの推測なんですけど、 そんなエコロジカルな考え方って、今の恐竜にもあってて、もしかしたらね、これが未来のお墓の主流にもなりうるのかなって思うんですよ。
そうは言っても、合同型には抵抗があるっていう人も少なくないと思うんで、 そういう人たちが何を選択するのかっていうと、
マンションボチっていう選択肢を、もしかしたらね、取るかもしれなくて、 これはあの一つのビルの中にたくさんの濃厚スペースが入ってて、
カードキーでね、自分のご先祖様に会いに行けるような、そんなシステムなんですよ。 で、マンションですからセキュリティもしっかりしてて、冷暖房も完備されている。
しかもアクセスは駅から徒歩3分みたいなね。 従来の田舎にある墓地だとね、住んでいる場所から遠くなりがちで、お墓参りのために長い時間をかけないといけないじゃないですか。
それってとにかくコストがかかるよね。 だからといって都市部に墓地を作るって言っても、都市部はスペースがなかなかありませんから、
新しい墓地が生まれて、そこにお墓を建てるっていうことも難しい。 そこで生まれたのがマンションボチっていうわけですね。
これだったらね、お墓の移動も手軽ですから、万が一ね、仮に転勤で遠くの場所に移動したとしても、
その場所のマンションボチにご先祖様と共に移動することができる。 これもね、ほんと現実的に未来の主流になり得るなって思うんですよ。
さらに電子墓っていう考え方もあるらしくて、 例えば、SNSのアカウントがそのまま墓標になるような形。
オンライン上の墓地というか、追悼の場になっていくものですね。 個人のFacebookのアカウントに誰かが毎日ね、毎年メッセージを残す。
これってお墓参りとほぼ変わらない行為じゃないですか。 しかもSNSのアカウントですから、墓石と違って個人の思ったこと、考えたこと、
あとは楽しんでいる様子みたいなのが、ページをスクロールするだけで振り返ることができる。 それを見ながらね、個人との思い出をそれぞれ個々人が
振り返ることもできるっていう、そんな形もいいような気もしますよね。 まあでもね、これあの皆さんちょっと思ったかもしれないですけど、
だからもう下手なこと書けないですよね、SNSに。 デジタルタトゥーと言いますか、黒歴史ツイートとか死後残り続けますからね。
僕もこのB型ラジオが墓標になって、田山塚みたいになって、 孫が悪説する可能性が大いにあるわけですよ。
ねえ孫がね、聖ティラノサウルス説とかパパパとか訳のわからないことを言っている、あのね、去年何十歳かわかんないけどおじいちゃん
の姿を見て、 あ、おじいちゃんってこんな人だったんだなって、そう思うわけですよね。
これ結構恐ろしいですよね。 このB型ラジオの第一話のタイトル
水道の蛇口に口をつけて飲もうですからね。 これやばいです。
で、あと最近だと、これ前もちょっと言ったかもしれないんですけど AIで自分の分身を残すこともできるみたいですね。
せいぜいにたくさんデータを与えておくと、その人っぽい返答をするAIアバターがお墓参りをした子孫と会話をしてくれるみたいな、
そういうサービス。 これね、便利そうではあるんですけどちょっと怖いというか、
信仰心というよりもアプリを楽しむ感覚によっちゃうのかなとも思うんですよ。 だからやっぱある程度抽象的で距離がある方が
先祖代々の経緯みたいなのって保てる気がするんですよね。 抽象的で現代社会に合っていて、かつ先祖への感謝を忘れない形。
これが今新しいお墓の形として求められているわけですよね。 まあそういう樹木草とかマンションボチとかいろいろありますけど、何か一つキーが足りないというか、
どうでしょうかね皆さん、皆さんのジャケットもね、もしね こんな感じになりそうだなってね想像してみたりとか、そういうのがあったらね
ぜひ聞かせて欲しいんですけど。 で今回ね、まあいつも変な話なんですけど、なんか特に変な話なのは、
実はジャケ劇っていうジャケットについて話すっていう企画に乗っ取ったエピソードでして、 まあその企画にね、乗ってB型ラジオのジャケットについてもこれを機に少し話すと、
この石膏像ね、これ、あのどんな人が話しているか想像できた方がいいなぁと思って、 なんとなくイメージのベースになるような具体性を帯びすぎない人って誰だろうなって思ったときに、
石膏像いいじゃんと思ってこのジャケットにしてみたんですよ。 そしたらむしろね、それがあの異常性を際立たせるみたいになって、
なんか僕のことサイコパスとか呼ぶ人もいるし、意図とは違う形で皆さんに親しんでもらってて、 まあそれはそれでいいんですけどね。
まあそういうジャケットになったわけですよ。 はい。
まあそういう感じで特にね、あのめちゃめちゃ気合い入れてやったっていうジャケットではないんですけど、 他の人ってやっぱ力入ってて、というかねなんかこうすごいなって思うんですよ。
今回の企画でも他のこの人のこの番組のジャケットについても少し話してくださいっていうのが指定されてるんで、
それをね例に挙げて言いますと、ジャズの入り口案内所っていうポッドキャストがありまして、 このポッドキャストのジャケットは男の人がね扉からジャズで使われる楽器を背にして、
こちらを招き入れるように微笑んでいる、まあそんなシンプルなジャケットなんですけど、 これすごいのが多分手書きのイラストなんですよ。
しかも自分の好きなジャズっていうものを手書きで表現しているわけじゃないですか。 自分の手で自分の好きなものを表現する、これ以上に素敵なことってないですよね。
ポッドキャストの内容もね本当にジャズが好きなんだなと、 パーソナリティのフランクナッパさんがいろんな切り口で、
ここからだったらこういうふうにジャズに入れるよねって、いろんな入り口を示してくれる、 そんな番組になっているんですよね。
少しハードルの高いジャズ、僕もねこれを機に少しその塔を叩いてみようかなと思うんですけど、 こういったポッドキャストのジャケット、
これらをずらりと展示して鑑賞するっていうのがジャケ劇っていうイベントらしいんですよ。 今度原宿であるそうなんですが、
詳細は番組の最後にジングルを入れるので、それを参照してほしいんですけど、 なんかこれすごいですよね。
僕別に美術に明るいわけじゃないですけど、例えばねずらりと並べられた資料館みたいなところ、 歴代のカップラーメンとかあるじゃないですか、ああいうの。
その企業が創業からどんなものを作ってきたかを並べている部屋みたいにありますよね。 あとは全国津々浦々のナンバープレートが並べられているだとか、
正月神社に飾られている子供たちの書き初めだとか、 ああいうものって一つ一つに別に大きな愛着が湧くわけではないですけれど、
それが一度に返すと強烈な魅力を放ちますよね。 だからポッドキャストのジャケットがずらりと並ぶと、それぞれの絵をぼーっと眺めるだけでも、
比べることができますから、あ、この番組はこういう風合いでやってるんだな。 対してこの番組はビビッドな感じで、とか思ったら、
あ、この人は写真でやってるんだって。 ポッドキャストっていう共通の一つのコンテンツなのに、いろんな表現あるんだな、みたいな。
いろんな意味が込められたジャケットをじっくり見るって、 なんかね、心を動かす何かがあると思うんですよね。
ただでさえね、YouTubeとかではなく、こう、ね、ポッドキャストっていう、なんというか、あのー、あのー、
湿り気のあるというか、ねっとりとしたコンテンツを、ちょっと正当派ではない道を選ぶ人たちの表現ですから、きっと面白いことになると思います。
皆さんもね、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。 B型ラジオはね、今のところ展示を予定していないんですけど、