00:05
スピーカー 1
アイテム番号 SCP-2902 オブジェクトクラス ユークリッド 特別収容プロトコル
SCP-2902-1と-2は、サイト73の人型生物収容ユニットに封じ込めされています。
SCP-2902-1は、1ヶ月に3回まで職員にパフォーマンスを見せることを要求できます。
SCP-2902-1の死期を評価し、可能であれば起源の情報を得るためにインタビューを各週で実施します。
SCP-2902-2は、SCP-2902-1の下に留まることが許可されています。
説明 SCP-2902-1は、ナンディン・チャクラバーティーという名のインド系人間男性であり、
2008年1月29日現在は32歳です。
パフォーマンスを行っていない際のSCP-2902-1は、身長172cm、体重66kgであり、若干のインド鉛で話します。
SCP-2902-1は、複和術に熟練しており、多くの場合、これをSCP-2902-2とのパフォーマンスに活用しています。
SCP-2902-2は、ハイマダライロの毛皮を持つメインクーン種のオス猫であり、
体長90cm、体重11kgです。
SCP-2902-1は、SCP-2902-2をマイルズと呼んでいます。
SCP-2902-2は、SCP-2902-1に対する愛情を示しており、しばしばパフォーマンスの一端を担います。
SCP-2902-1と-2は、両者ともに体から骨格を完全分離させる能力を有しています。
両者の外皮は、骨格の退出中、退出後に筋肉、神経、内臓のダメージを負うことはありません。
皮膚と骨格は両方とも完全な移動性を保持しますが、前者はぐったりとしたぎこちない動き方をします。
SCP-2902-1は、自身の骨格を顔、もしくは腹のあたりを引っ張り、体を垂直または水平方向に二分割することで除去します。
この時、体は布を裂くのに類似する音を伴って腸痛が意識に開きます。
03:00
スピーカー 1
骨格が出てくる際、SCP-2902-1の中には、目に見える筋肉、血液、内臓が存在せず、黒一色の空間で満たされています。
骨格が完全に退出すると、SCP-2902-1の皮膚は再び閉じます。
SCP-2902-1は、皮膚と骨格の両方を通して離すことが可能ですが、一度にどちらか片方のみです。
SCP-2902-1は多くの場合、劇的な効果を出すために、両方の発話を交互に切り替えます。
SCP-2902-2の骨格は、皮膚を開く代わりに、背中をすり抜けて浮かび上がるように退出します。
SCP-2902-1と異なり、SCP-2902-2は、皮膚と骨格を同時に制御できます。
注目すべき点として、SCP-2902-2は、背中の中央付近に位置するつい骨が3箇所欠けています。
これが、SCP-2902-2の身体機能に有害な効果をもたらしている様子はありません。
SCP-2902-1は、自身とSCP-2902-2が、かつて幼虫胃団体ハーマンフラーの不気味サーカスに所属しており、
講演中にSCP-2902-2が体調を崩したことを機に組織からはぐれたと主張しています。
同僚の提案を受けたSCP-2902-1は、サーカスの敷地から数キロメートル離れた診療所にSCP-2902-2を持ち込みましたが、
両者がまだ戻らぬうちにサーカスは講演場所を去っていました。
対象はアメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコでストリートパフォーマーとして発見され、財団の交流課に置かれました。
収容以来、SCP-2902-1は職員に対して概ね友好的であり、サーカスが僕を迎えに戻ってくるまで自身の能力で職員を楽しませることへの意欲を表明しています。
SCP-2902-1 インタビュー 2004年3月27日
スピーカー 2
回答者 SCP-2902-1
スピーカー 1
質問者 ルーシー・チャン研究員 序
SCP-2902-1と-2の能力について情報を得るために行われたインタビュー。
SCP-2902-1と-2は12日間交流されていた。
記録開始 10時50分
SCP-2902-1 やあお嬢さん、今朝の調子はどうです?
SCP-2902-1 チャン おはようございます。
06:02
スピーカー 1
SCP-2902-1 私はルーシー・チャンです。今からいくつか質問をしても構いませんか?
SCP-2902-1 もちろんもちろん、何の問題もないですよ。
でも、まずは僕の方から聞かせてください。
骸骨とだなナンディンと骨猫マイルズの章を見たくはありませんか?
あなたが今までに見てきた何物より素晴らしいと受け合いますよ。
SCP-2902-2がチャン研究員の元へ歩いていき、座り込んで首をかしげる。
チャン これが終わったら実際に部屋を用意するかもしれません。
そうすれば私たちもあなたに何ができるかを直接調べられますから。
SCP-2902-1 わかりました。チャンさん、何でも聞いてください。
SCP-2902-2が分離。骨格がチャン研究員から離れていき、皮膚が転がりながら後に続く。
インタビュー終了までSCP-2902-2は戻ってこなかった。
チャン あなたはどれだけ昔から能力を持っていましたか?
SCP-2902-1 笑い。
それはね、チャンさん、とても長い話なんです。できる限り短くまとめてみましょう。
チャン 長くてもお聞きしますよ。
SCP-2902-1 再び笑う。
あなたは本当に親切ですね、チャンさん。
では、他者と完全に異なる性を運命づけられた貧しい家の哀れな少年、ナンディンチャクラバーティーの物語を始めましょうか。
SCP-2902-1は立ち上がり、腕を頭上に上げる。
階層を通して、SCP-2902-1は連続的にパントマイム、身振り手振りを行った。
SCP-2902-1 僕は赤ん坊の頃から今できる行為を行うことができました。
少なくとも、おじさんは僕にそう言ったものです。
母さんは僕を産んだ時に身の毛がよだったものだと彼は言いました。
それが本当のことかどうかは分かりません。
ラケッシュおじさんは欲張りで子供だった僕を自分と一緒にいさせるために嘘をつくことが多かったんですよ。
彼は人々に僕の才能を見せてお金儲けをするのが大好きでした。
この時点で、SCP-2902-1は顔を横に引っ張り骨格を解放。
骨格はSCP-2902-1の皮膚を拾い上げ、マリオネットと同様の形式でひらひらと動かし始める。
SCP、骨格を介して荒っぽい快活な声で
ようこそ我が友達よ、我が老い骨骨少年ナンディンを一目ご覧あれ
普通の声で皮膚を介して
ああ、本当に嫌な名前でしたよ。
09:00
スピーカー 1
声が骨格に戻る
こやつが肌の中から飛び出して踊るのは一見の価値ありですぞ。
バカ笑い。
声が皮膚に切り替わる。
11年、僕は彼と一緒にいました。恐ろしい日々でした。
ちゃん、生まれた時、母親があなたに怯えたとおっしゃいましたが?
SCP、骨格、激的に。
その通り。
骨格は皮膚を投げ捨て、皮膚はパラシュートのようにフワフワと落ちる。
僕は生まれた時、こんな感じでした。
SCP-2902-1は胎児のような姿勢で床に横たわり、足を細かく動かして移動する。
まさにこんな感じで。
骨格が身振りで自らを刺す。
ちゃん、あなたは骨格だけで生まれたのですか?
SCP、そう。
骨格は再び立ち上がり、体の埃を払う。
最初に骨が。
骨格は動きを止め、直立姿勢で静止する。
SCP-2902-1の皮膚が骨格に向かって転がっていき、足元で静止。
そして僕が2番目。
ちゃん、数秒の沈黙。
あなたは骨と皮膚が別々に生まれたのですか?
SCP、その通り。
骨格と皮膚を返して2回繰り返し。
SCP-2902-1の骨格は皮膚をジャケットのように羽織る。
赤ん坊の骨の山を見た時の母さんの衝撃があなたにも想像できるでしょう。
皮膚が後から来て、僕が泣き始めた時も母さんは僕を見ることができなかった。
母さんも、そして父さんも、今どこにいるのか僕は知りません。
ちゃん、ラケッシュおじさんは生まれて1週間後に彼らが僕を預けていったと言っていました。
ちゃん、そうですか。あなたはその分離する際に不快感を感じていますか?
SCP、数秒沈黙して上を向いた後、首を振る。
いえ、一度も。たまに心地よくないことはありますけどね。
切り替えになれる必要があったんです。
精神が行ったり来たりするのには、しばらくの間、妙な感じがしました。
今はもう違いますよ。こんなんは過去のことです。
ちゃん、数秒の沈黙。
了解しました。SCP-2902-1。ではどのようにしてSCP-2902-2と会ったのです?
SCP、微笑む。
ああ、マイルズは僕にとってはとても特別な友達です。
ささやかなトリックを身につけるまで、彼は何年もの間ごく普通の猫でした。
でもそれは別な日に話しましょう。
ちゃん、わかりました。今日はこれで終了したいと思います。
12:02
スピーカー 2
ご協力ありがとうございました。SCP-2902-1。
スピーカー 1
SCP、ありがとう、ありがとう、ちゃんさん。
次回は何人かお友達を呼んできていただいてもいいですか?
観客がいるのが大好きなんです。
SCP-2902-1は自身の腹を引っ張り、もう一度骨格を解放する。
骨格と皮膚は退出するちゃん研究員にお辞儀をする。
SCP-2902-2もまた戻ってきて、ちゃん研究員の足にすり寄る。
記録終了。11時07分。
SCP-2902-1インタビュー。2004年4月9日。
スピーカー 2
回答者、SCP-2902-1。
スピーカー 1
質問者、ルーシー・チャン研究員。
ジョ、SCP-2902-1と-2の起源についての情報を得るため行ったインタビュー。
記録開始。14時10分。
スピーカー 2
チャン。こんにちは、SCP-2902-1。
スピーカー 1
SCP、あなたはいつも丁寧ですね、チャンさん。
いや、それもまあ仕方ないんでしょう。何せあなたは科学者であって、
その、僕のようなものを研究するのに心血を注いでいるんですから。
チャン、私はあなたを物扱いなど…
SCP、ねえ、チャンさん。僕は自分もマイルズも普通ではないとわかってます。
でも、あなたもサーカスに来たら普通でないものをきっと賛美しますよ。
でもそれは全然悪いものなんかじゃないんです。
チャン、数秒の沈黙。
スピーカー 2
ここ数週間は快適に過ごせましたか、SCP-2902-1。
スピーカー 1
SCP、そうですね。特に文句をつけるような点はありません。
あなたが聞きたいのがそのことだとすれば…ですけどね、チャンさん。
僕は十分に広い部屋をあてがわれていますし、それにマイルズが一緒です。
あなたたちのことは僕にとって医者のようなものだと考えています。
ここに僕を入院させてより良く過ごしてもらうために努力していますから。
僕が持っているものを治療できるとは思いませんけれどね、すごくおかしな状態ですから。
SCP-2902-1が分離。骨格は混乱を表明するように頭をかき、首をかしげて見せた後、再び融合した。
チャン、あなたがどのようにして不気味サーカスへ行き着いたかの…
めっちゃ噛んだ。行き着いたのかの話をしましょう。
いつからあの組織の一員となっていたのですか?
スピーカー 2
SCP。
スピーカー 1
うーん、僕が…
数秒の沈黙。
10歳。たぶん11歳の頃ですね。
僕はおじさんに嫌気がさせていました。何回も逃げ出そうと試みました。何度も何度も。
15:00
スピーカー 1
けれど、おじさんは裕福で、僕を捕まえて連れ戻させるための部下が大勢いました。
家に戻ると毎回殴られたものです。みじめでした。
マイルズと出会うまでは。
チャン、マイルズ?
スピーカー 2
SCP-2902-2ですね。
スピーカー 1
SCP、イエスでもあり、ノーでもあります。
当時は…
SCP-2902-1は居心地が悪そうに見える。
なんと言いますか…
違うマイルズだったんです。
僕が彼に出会ったのは一番最後に脱走を試みた時、
おじさんの家の外にある通りに沿って生えたヤブの中です。
その頃、マイルズはまだ子猫でした。
ジャガーみたいに反転がいっぱい。
彼はひと懐っこくて、ひと懐っこくて逃げようとする僕についてきました。
この時点でSCP-2902-2の骨格がSCP-2902-1の膝に飛び乗る。
SCP-2902-1はSCP-2902-2の頭を撫でて笑う。
チャン、しかしあなたは再び捕まってしまった。
SCP、ええ、そうです。
SCP-2902-1はSCP-2902-2を床の上に戻す。
僕はおじさんの小分に見つかる前にマイルズをバッグの中に入れたんです。
連中に連れ戻されると、僕はおじさんがまた殴りつけに来る前にクローゼットにバッグを隠しました。
殴られている間に思い浮かべていたのは、どうかマイルズが物音を立てませんように、というただそれ一つだったことを覚えています。
おじさんが去った後、マイルズを出すと、彼は僕の技を舐め始めました。
僕は彼が大好きになりました。
おじさんがマイルズを見つけたら殺してしまうのではないかと恐れた僕は、彼を家の外に出そうとしました。
でも毎晩、彼は窓から戻ってきて、僕と一緒に眠りました。
3ヶ月近くがたって、僕はこれまでで一番幸せに感じていました。
スピーカー 2
そして夏になって、とうとう僕の街にサーカスがやってきたんです。
SCP-2902-2が大声で泣く。
スピーカー 1
SCP-2902-1が顎をさする。
スピーカー 2
ちゃん、あなたはそれを見てどう反応しましたか?興味をそそられましたか?
スピーカー 1
SCP、ああ、あなたにはわかってませんよ。
音楽が聞こえました。ありとあらゆる食べ物の匂いがしました。
サーカスがまだそこにいるうちに、もう一度おじさんから逃げてやろうと僕は決めました。
マイルズは僕を見つけました。とても賢い猫ですからね。
そこには見るべきものがたくさんありました。とても多くの機械の者たちが。
SCP-2902-2が分離。皮膚と骨格は両方とも連続的にテーブルの周囲を回り始める。
18:01
スピーカー 1
ちゃん、そこであなたのような他の人物たちと出会いましたか?
SCP、最初は誰とも話しませんでした。異形の念に飲まれていたんです。
けれども、はい、奇妙な点を持つ数多くの人たちに会いました。
常に体が炎に覆われている男がいましたが、彼は悲鳴を上げることも燃え尽きることもなく、ただ普通の人のように歩いたり踊ったりしていました。
巨大な口を持つ男もいました。彼は面白かったですよ。
見た目カエルのようであらゆるものを食べ続けるんですから。
ちゃん、どのように彼らの仲間入りを果たしたのですか?
SCP、数秒の沈黙。
僕はすぐ彼らに加わったわけではないんです。またおじさんに見つかってしまって。
彼は車で僕のところに乗りつけてくると腕を掴みました。
おじさんは僕に向かって叫び続け、大勢の人たちが僕らを取り囲みました。
その時でした。マイルズが僕を助けようとしたんです。彼は勇敢な猫でしたから。
でもおじさんはマイルズを引き離すと僕を車中に投げ込みました。
そして彼は…
SCP-2902-1はうめき声を上げ、話を最後まで終えることができなかった。
僕は自分の部屋で一晩泣いて過ごしました。
おじさんは部屋のドアに鍵をかけて窓には鉄格子を取り付けていました。
ある時は僕の皮が泣き、またある時は僕の骨が泣きました。
僕…僕は皮をベッドの下で窒息させようとしたんです。
けれど僕の骨はそれを引っ張り出しました。僕はやがて眠ってしまいました。
再び目を覚ました時、外はまだ夜で部屋に女の子がいました。
ちゃん、女の子ですか?
スピーカー 2
SCP-2902-1
スピーカー 1
ええ、とても綺麗な子でした。
最初彼女は花をいっぱい髪に飾っていると思ったんです。
けれど彼女がそれを一つ積んで僕にくれた時、痛そうに顔をしかめたのを見て気づきました。
この花は彼女の髪そのものなんだって。
ちゃん、その後彼女は何を?
スピーカー 2
SCP-2902-1
スピーカー 1
彼女はマイルズのことをお気の毒にと言い、何が起こったのかを見たと言いました。
去ることを望むかと彼女は尋ねました。
そしてもちろん僕はイエスと答えました。
すると彼女は僕の手を取り、頭の花は大きく成長して輝き始めました。
僕が手に握っている花も同様に。
花と葉っぱは鉄格子を押しのけ、僕らは飛び立ちました。
彼女の花は僕らを空中へ、夜の中へと浮かび上がらせてくれたんです。
僕らは飛んでサーカスへと戻り、僕はとうとう新しい人生が始まるんだと知りました。
21:05
スピーカー 1
これから何年も幸せな日々が続くに違いないと。
記録終了 14時25分
SCP-2902-1 インタビュー 2004年6月1日
スピーカー 2
質問者 ああ失礼 回答者 SCP-2902-1
スピーカー 1
質問者 ルーシー・チャン研究員 女
SCP-2902-2についての情報を得るために行ったインタビュー
スピーカー 2
記録開始 10時20分
チャン おはようございます SCP-2902-1
スピーカー 1
SCP こんにちはチャンさん お元気でした?
チャン 元気にやっております 私がここに来た理由はもう分かっていると思いますが
SCP ええ もっと質問すべきことがあるんでしょう 今日の話題は何ですか?
チャン 今日は SCP-2902-2についてお聞きしたいと思いまして
SCP ああそれではナンディンチャクラバーティーと骨猫マイルズの話もついに第2部ですね
マイルズ
SCP-2902-1がSCP-2902-2を呼ぶ SCP-2902-2が前に進む
今日は僕らが楽しませるべき特別なお客様が来てらっしゃる
マイルズ 彼女に君の最高のパフォーマンスを見せておくれ
SCP-2902-2が泣く
SCP-2902-1は立ち上がりお辞儀する
SCP-2902-2も同様に SCP-2902-1の頭上に飛び乗ってお辞儀
申し訳ありませんチャンさん マイルズは普段この演目の時は音楽や他のパフォーマーが一緒なんです
今日は彼らなしで自分なりにベストを尽くします
SCP-2902-1はリズムに乗せて拍手と足踏みを始める
SCP-2902-2の皮膚は目を閉じて首を頷くように振り おそらくは拍子を数えて落としている
数秒後皮膚は再び目を開け 骨格と共に時計回りに円を描いて動き始める
SCP-2902-1は歌い始め その描写に合わせてSCP-2902-2がパントマイムを披露した
パフォーマンス中 SCP-2902-1はイギリス鉈の低い声をSCP-2902-2の皮膚の語りに
アメリカ鉈のガラガラ声を2の骨格に 交互に使い分けた
スピーカー 2
この文章では混乱を避けるため 以下の文章の太字でない部位はSCP-2902-2皮膚の
スピーカー 1
太字は2骨格の語りを表している
私はマイルズ 俺はマイルズ あんたを笑顔にするのが仕事
24:01
スピーカー 1
リラックスしていいんだよ しばらく一緒に過ごそうぜ
昔語りの中へと共に 退屈じゃなきゃこれ幸い
これより語るは骨猫が生まれるまでの物語
SCP-2902-2の皮膚が前に進み出し 骨格は後ろに下がる
とあるインドの街の通りを かつて私はさまよった
私はいつも腹ペコで 毛皮はかなり汚れてた
スピーカー 2
生まれた家を追い出され あちこち放浪するうちに
スピーカー 1
私の体は痩せこけて 残るは皮と骨ばかり
SCP-2902-2の皮膚と骨格が立ち位置を交代
まあそんなわけでただ一匹 俺はただたださまよった
ある日ばったりこの小僧 南林坊やに会うまでな
SCP-2902-2の皮膚が 呆れたように目を白黒させる
言わせてもらうわガイコツ君 君はもう少し言葉遣いというものを
黙ってな四季川
SCP-2902-1が手拍子を止める 普通の声でマイルズ
SCP-2902-2が恥ずかしそうにうなだれる
そうだな悪かった えへん
リズムが再開 南林のやつは優しくて
一目で俺たちは仲良しこよし 彼は私に食事をくれた
喉を通る水の心地よさ
でも彼のラケッシュおじさんは 筋金入りの根性ある
フライパンまで持ち出して 南林の頭を殴るんだ
SCP-2902-1は大きく手拍子を打つと 自分の頭部を引っ張る
スピーカー 2
ガイコツが揺れ 歯をカタカタ言わせながら落下
スピーカー 1
SCP-2902-1は頭部を元に戻して 拍子を再開する
SCP-2902-2の骨と皮膚はぴったりと並んで歩く
ある日サーカスがやってきた 南林は行ってみたかった
だから再び逃げ出した 一体これで何度目だ
俺はあいつについて行った 丸一日も月っ切り
カリオペ響き渡る中 鬼人の遠目眺めてた
けれどラケッシュの車が来た 南林を連れ戻すために
もちろん南林は戦った 叫んで泣いて蹴りつけた
でもおじさんが相手では 抵抗しても無駄なこと
俺はあいつに飛び乗って 襲いかかってやったのさ
SCP-2902-2の皮膚が大声でシャーッと鳴く
奴の背中に爪を立て 力の限り引っ掻いた
SCP-2902-2の骨格が床に爪を立てる
だがラケッシュは強かった 私はもはや戦えない
そして車に乗り込むと 俺に向かってあのく
SCP-2902-1普通の声で マイルズ
27:03
スピーカー 1
SCP-2902-2の骨格が1を見る
なんだよ
1はため息をつきリズムを再開する
テンポはかなり遅い
SCP-2902-2の骨格は胎児のような姿勢で
床に丸くなり皮膚はその顔を綿布のように覆うかな
SCP-2902-1は悲しげな声で歌い始める
その後しばらく何週間もか
全ては闇に包まれた
俺は痛みを感じてた
それは砕けた心の痛み
引き潰されて冷え切った
体の中に囚われて
語られざる闇の中へと溶け込んでいった
テンポは再び速度を増し
SCP-2902-1は徐々に早く歌い始める
だが私は戻った
そう戻った
戻ってきた
戻ってきた
サーカスの最高峰が誇る最上の仕業で
技術を山ほど身につけた神秘の輩
そう奴らだ
本当かよ
同家たちを呼べ
同家たちを呼べ
SCP-2902-1は数秒間
様々な声で同家たちを呼べ
と繰り返した後自らも分離
SCP-2902-1の骨格は
SCP-2902-2の骨格に飛びかかる
両者の骨はSCP-2902-2の鳴き声が響く中で
一つに混ざり合う
彼らは私を掘り起こし
土の底から取り上げた
そしてテーブルの上に乗せ
大仕事へと取りかかる
両者の骨は大きな音を立てながら
混ざり合い続けている
同家たちの仕事ときたら
上を下へのドタバタ騒ぎ
笛とラッパもふんだんに
うっかりあざまでこしらえて
私の古い皮を捨て
骨を中から取り出して
メインクーンの体を出して
新たに私を詰め込んだ
スピーカー 2
SCP-2902-2の皮膚と骨格が
スピーカー 1
一つに融合し立ち上がる
驚いたように辺りを見渡す
死者の国から舞い戻り
私が最初に見たものは
この世で最も奇妙な何か
逆さま頭の一人の男
スピーカー 2
SCP-2902-1の骨格は
スピーカー 1
頭蓋骨を逆さにひっくり返し
スピーカー 2
膝をつく
スピーカー 1
SCP-2902-2がそこへ歩いていく
同化師どもがやってくれたぞ
自分の姿を見てみなよ
俺らの仲間に加わって
世界を一緒に回ろうぜ
他の奴らが夢見るだけのパワーを
お前は持っている
完全無欠の演技のために
お前に相方を連れてきた
SCP-2902-1が再び一つに融合し
SCP-2902-2を優しく撫でる
SCP-2902-1普通の声で
マイルズと私は再会し
サーカスは今や我が家となった
30:00
スピーカー 1
それでは皆様男と猫と
彼らの骨の物語
これにて幕といたしましょう
SCP-2902-1とSCP-2902-2は
チャン研究員にお辞儀をする
インタビューは終了と見なされた
記録終了
10時27分
注釈
骨格は出現する際
完全に清潔であり
血液や体組織が付着していません
猫
ハーマンフラー
人間型
知性・自我・芸術
芸能骨格のタグが付いています
初めての中央注意団体出てきましたね
ハーマンフラーの不気味サーカス
あれかな
ダレンシャンのシルク・ド・フリーク
みたいな感じかな
いらっしゃいいらっしゃい
新刺繍女の皆様
世界最高のショーへようこそ
ようこそハーマンフラーの
不気味サーカスへ
このサーカスは最初にして
最高のショーです
ショーなのです
ここの者どもは
彼らの才能によって
芸を行い
観客を楽しませるために生きております
サーカスが町へやってくる時
彼らがどこから来たのか
どうやって誰も見ていない間に
テントを張ったのか
分かっている人間はいません
役人たちは大テント
結びつけられたキャラバン
トレーラーワゴンが突然出現し
しかし不思議なことに
それらの公的書類は
ちゃんとして見えることに
まごつきます
そしてもちろん
一度彼らがショーに参加すれば
彼らは持っていた不安が消え去るのです
なぜなら結局
それは世界最高のショーなのですから
サーカスは足だけの綱渡り芸人
早口で喚く触覚のあるもの
千の詩したスターの涙を目にたたえたピエロ
といった芸人たちを
貴重な宝として扱います
サーカスは家族であり
家族は一緒にいるものです
ショーを見にやってきた人たちは
マジックを感じるでしょう
結局のところ
ショーを見て何か失うものはあるでしょうか
この中に
ラインナップというタグがあるんですが
この中にさっきのSCPはいないですね
いなくなったアクターたちの中にいそうだな
いるな
驚くようなフリークと人の奇跡
はい
という人でした
南林チャクラバーティーさんですね
すごい噛んじゃったな
失礼しました
結局何
両者ともに体から骨格を完全分離させる能力を
有しています
両者の外皮は骨格の退出後に
筋肉神経内臓のダメージを負うことはありません
皮膚と骨格は両方とも完全な移動性を保持していますが
前者は皮膚の方ですね
皮膚はぐったりとしたぎこちない動き方をします
33:02
スピーカー 1
はい
骨と皮に分かれて
それぞれ人格を持った動きができるってことだね
骨格から生まれましたって言ってた気がしますね
生まれた時母親が怯えた
骨格は皮膚を投げ捨て
皮膚はパラシュートのようにフワフワと落ちる
骨格が身振りで自らを刺し
胎児のような姿勢で床に横たわる
あなたは骨格だけで生まれたのですか
そう最初に骨が
そして僕が2番目と皮膚が言うと
皮膚と骨が別々に生まれたのですか
願望の骨の山を見た母さんの衝撃が
あなたにも想像できるでしょう
皮膚が後から来て
皮膚はどこから来たんだろう
生まれた1週間後にラケッシュおじさんに預けたと
骨と皮膚が分離する際不快感は感じないですと
マイルズに会った時の話
ラケッシュおじさんに預けられて
見せ物にされていたけど
たびたび逃げ出して捕まって
拷問というか虐待を受けていた
そんな中マイルズの子猫を見つけて
隠してやり過ごして
逃がそうとしたけど逃げなかった
大切な友人だと思う
サーカスが来た
マイルズが僕を助けようとした
彼は勇敢な猫でしたから
でもおじさんはマイルズを引き離すと
僕を車中に投げ込みました
そして彼は
多分マイルズを殺害したんでしょうね
で女の子が出てきたと
この女の子はサーカスの一員なのかな
連れて行ってくれたと
で最後の文読むのにいっぱいいっぱいで
全然わかんなかったけど
南林チャクラバーティーとマイルズの話第2部ですね
骨猫が生まれるまでの物語
毛皮はかなり汚れてた
ある日ばったり南林坊やに出会ったと
あさすらったですねこれ
彷徨ったって言ったけど
そんなわけでただ一人ただ一匹
俺はただたださすらったですね
36:04
スピーカー 1
南林は優しくてすぐ仲良しこよしになったと
彼はご飯をくれたと
でもラケッシュおじさんは
南林の頭を殴って嫌なやつだと
サーカスがやってきた
南林は行きたかったからついて行った
でもラケッシュが来たと
おじさんが相手では抵抗しても無駄なこと
俺はあいつに飛び乗って襲いかかってやった
だがラケッシュは強かった
私はもはや戦えない
その後しばらく何週間も全ては闇に包まれた
俺は痛みを感じてた
それは砕けた心の痛み
闇の中へと溶け込んでいった
この子がまあ死んでしまったのとこかな
で戻ってきたと
サーカスの最高峰が誇る最上の仕業で
仕業でいいか
同家たちを呼べと
彼らは私を掘り起こし
土の底から取り上げた
テーブルの上に乗せ大仕事へと取り掛かる
私の古い顔を捨て
骨を中から取り出して
メインクンの体を出して
新たに私を詰め込んだ
同家子どもがやってくれたぞ
自分の姿を見てみなよ
はあ
完全無欠の演技のために
お前に相方を連れてきた
はあ なるほど
このナンディンのために
パフォーマンスとして
猫もいた方がいいというか
猫が相棒だったからっていうことで
サーカスの人たちが気を利かしてくれて
同じ体質にしてくれたということかな
そのサーカスがもう
幼稚園団体というか
神様グループレベルの
あれだな
日本生類総研は可愛く思えてきたな
という
ちょっと久しぶりに長めの
お話でした
たくさん噛んですいませんでした
次はJPの方を呼んでいきます
お疲れ様です