00:05
スピーカー 1
アイテム番号 SCP-523 オブジェクトクラス ユークリッド 特別収容プロトコル
SCP-523は、サイト1級団地の主休憩所から隔離された封印室に保管されています。
この部屋には、XKクラスの世界終焉シナリオが起きた場合、SCP-523が状況を悪化させるのを防ぐために自爆装置が設備されています。
SCP-523が再び脱走しないよう、部屋の壁は2mmの鉛で覆ってください。
実験でのみ、SCP-523を封印室から移動させることができ、レベル3以上の職員の許可が必要となります。
SCP-523の実験では、最低でも1人は低周波テレパシーを受信できる状態の職員を増加させてください。
SCP-523の前にいる職員は、またたく前に互いに注意喚起するよう命じられます。
危険を伴うSCP-523の実験は、なるべく実施しないようお願いします。
SCP-523の実用は厳禁です。
説明
SCP-523は特定の物理的形状を持ちません。また、見分けることのできる特徴もありません。
しかし、調査員の報告では、鈍く鳴り響く音の低周波テレパシーシグナルを発信します。
SCP-523が脱走した際には、このシグナルで場所を特定することができます。
SCP-523が発する周波は、ビデオカメラ等の電子記録装置をショートさせ、カメラフィルムの記録を消すことができます。
監視されていない間、SCP-523は短距離をジャンプしたり、無生物や機械、その他物体に擬態することができます。
SCP-523は近くにいる人間が間もなく使えそうなものに擬態します。
一度人間が持ち上げる、興味を惹かれる、準備をする、起動するなど、実際に利用しようとすると、
SCP-523は手元で全く別のものになるか、仕事と無関係なものに変形します。
この変形は、SCP-523が監視されていない時にのみ行われ、瞬きの間、瞬きの間だけでも変形することができます。
SCP-523の変形は素早く、通常は使えないというよりも皮肉的なものになります。
非常に非実用的なものから、完全に危険なものにまで変形します。
03:00
スピーカー 1
例を挙げると、データ削除済み。
鉛は、SCP-523が部屋の外へジャンプするのを防ぎますが、変形は防げません。
収容所から何度も脱走していますが、その時はありふれたものながら、実用的なものに擬態しました。
以下、その報告です。
文書 523-01 被害者 博士 擬態物 メス 出来事
博士は最近、SCPによって殺されたDの死体の難しい検視の準備に取り掛かっていました。
彼は助手にメスを手渡すように頼みました。
彼が死体に視線を戻すと、持っているメスが急に重くなりました。
彼が自分の手を見ると、電動のこぎりを握っていました。
あ、メスね。
文書 523-02 被害者 ウイリス博士 擬態物 ミズサフィ
出来事 ウイリス博士がサイトのある娯楽室で休憩していると、誰かがアルミホイルを外し忘れた状態で電子レンジで芋を焼いていたため、ぼやが起きました。
ウイリス博士が水差しをつかみ、中の液体の変色に気づかず持ち上げると、ガソリンに変わった液体を火にかけました。
ウイリス博士は2度から3度の火傷を負いました。
文書 523-03 被害者 エージェント 個人 擬態物 財団で一般的に使用される拳銃
出来事 エージェントはDクラスチームとともに、SCP-682のデータ削除済みの実験で監督に任命されました。
SCP-682が興奮すると、職員に攻撃し始めました。
エージェントが拳銃に手を伸ばすと、彼は鍵束があることに驚きました。
後に鍵のブレードは鈍く、どの扉も開くことができないと判明しました。
メモ SCP-523の変形は使用状況の重大性と多方比例しているように見え、もしXKクラスの世界終焉シナリオが発生した場合は直ちに破壊すべきでしょう。
なぜなら、状況を悪化させる何かになる可能性があるからです。
そう、太陽のような何かに。
ウイリス博士 テレパシー・変身・観測のタグがついています。
スピーカー 2
ボガートみたいだな。
スピーカー 1
ハリーポッターのね、変身してその対象が一番怖がるものになる。
スピーカー 2
妖怪?魔法生物?
06:04
スピーカー 1
特定の物理的形状を持ちません。見分けることのできる特徴もありません。
常に鈍く鳴り響く音の低周波テレパシーを発信し続けていると。透明人間だけど。
スピーカー 2
あとは短距離の瞬間移動。
スピーカー 1
無生物や機械、その他物体に期待することができます。
ジョジョのエンブレスもちょっと思い出しました。
スピーカー 2
瞬きする間にも変形できると。
スピーカー 1
SCP-523の変形は素早く、通常は使えないというよりも皮肉的なものになります。
スピーカー 2
被害拡大のいたずら?みたいな感じかな。
スピーカー 1
3つ目の報告書がちょっとよくわかんないんだよな。
エージェントはDクラスチームとともにSCP-682の実験で監督に任命されました。
SCP-682が興奮すると職員に攻撃し始めました。
エージェントが拳銃に手を伸ばすと。
彼は鍵束があることに驚きました。
スピーカー 2
後に鍵のブレードは鈍く、どの扉も開くことができないと判明しました。
拳銃に変身してて、エージェントが拳銃を使おうとしたら鍵束になってたってこと?
どの扉も開けられない見た目だけの鍵束になってたってことかな。
ってことでしょって。それしかないわな。
ニュークリッドだっけこれ。ニュークリッドですね。
この部屋にはXKクラスの世界終焉シナリオが起きた場合、SCP-523が状況を悪化させるのを防ぐために自学装置が設備されています。
スピーカー 1
活用法は見出せてない感じですね。
スピーカー 2
という、いたずら者SCPでした。
スピーカー 1
じゃあまた次回。お疲れ様です。