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Beside the Seaside プロデューサー兼 家業アトツギの永野 真代です。

アートディレクター兼デザイナーの 髙橋 美沙紀です。

東京と茨城の海沿いの街との 二拠点生活をしている私たちが、
人生のA面、B面、C面について あれこれと語る言語化雑談番組です。

いやー、モテたかったなー、あの頃。

あの頃とは?

あのねー、20代。私がモテたかったっていう話を ちょっとしようと思うけどね。
20代中頃から、30手前? 28、29ぐらいまで、
モテてーって思ってた。 モテてーって思ってた。

へー、意外。
なんだろう、思春期って もっと前な気がする?から?
思春期の頃、10代とかって どうだったの?

思春期はね、確かにその反動も あるのかもしれないけど、
思春期の頃は、恋愛市場における自分の自信がなかったかもしれない。
容姿も含めてね。
容姿のことも含めて。

20代ではその辺の自信が出てきたってこと?

そう、あのね、19歳で初めて お付き合いする相手ができて、
いけるって思ったんだろうね。

なるほど。

っていうのもあって、
何年か付き合った後、お別れしちゃうんだけど、
そういう経験があったから、
できるっちゃできるんだ、私もって思って、
で、
のと同時に、
モテてぇていう気持ちがすごい湧いてきた っていう時期があったね。

20代。

20代、中頃から後半。
でもなんか、ナチュラルにしてても モテるタイプではなかったから、
テクニックを身につけねばと思って、
モテるためにやったことっていうのでさ。

ホットドック的な?

確かに、まさに。
やってること男子だよね。
女ってこうらしいぞ、みたいなさ。

そうなんだ。

あの頃さ、流行ったモテテクニックっていうか、
女性エッセイ本でさ、
「モテれ」とか「魔性れ」って知らん?

全く知らない。

そっか、そのエリアに行かないタイプね。
書店でも。

あった?そんな本。
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売れたと思うんだよな。
春乃れぃっていうね、方が書いてて。

初めて知った。

知った?
テクニック含めて、
生き方とかそういうのもあったと思うんだけど。

どういうテクニックがちなみに書かれてたの?

それで言うと、今でも覚えてるのはあるんだけど、
彼氏いる?って聞かれたときに、
どう返すか?みたいな。

どう返すんですか?先生。

「彼氏いるの?」
「彼氏いるって言ったら、
もう会ってくれないの?」
だって。

あざといね。
あざといね。

今風に言うと、あざといかもね。
あざとテクと言われるもんかもしれないけど、
すごいそれ、面白いなと思って。
いる?いない?答えてない。けど、
明確にはしてないけど、
なんとなく相手に対する好意は伝わるし、
あえて匂わすことで、
向こうの勘違いを誘発できるというかさ、
向こうも楽しいじゃん、そんなのって思って。

それはさ、その女性は、
好意があるのね、相手に対して。

でもそうだね、それは前提だろうね。

なかったら大変なことだね。

確かに、まあシチュエーションによるけどね。

あとモテって何?っていう、
モテたいって何?がまだちょっとよくわかってなくて、
それは好きな人に好かれたいってことなのか、
別に好き、自分が好きじゃなくてもいいから、
不特定多数の人にモテたいってこと?
好きって思われたいっていうのかどっち?

そう、不特定多数の人から、
私がどう思うとか関係なく、
好き好きって言われることです。

なるほどです。

そういうのを、私はちぎっては投げ
ちぎっては投げ、したいっていう。

なるほどです。あ、それはいいですね。
それは良いですね。

だから面白いのは、
そうだね、言われてみたらパートナーが欲しいとか、
そういうことではないんだよね。
モテたいっていうのが面白いね。

面白い。
なぜ人間はそういう感情になるんだろうか。

私も何であんなにモテたかったのかなっていうのを
自分で考えた時にさ、
結構その当時仕事がうまくいってなくて、
というか、新人でペーペーだから、
そんな仕事を任せてくれるお客さんとかもいなくて、
その仕事でうだつが上がらない部分を
恋愛の方で補おうとしてた感はちょっとあって、
モテたいってもしかしたら
ただの自己顕示欲だったか?とか思っちゃった。
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今の文脈で言うと、仕事がうまくいくと、
じゃあもう恋愛における自己顕示欲は減ってくるってこと?

本当そうで。私の場合は本当そうで。
だからさっき20代中頃から後半にかけてかなって言ったけど、
それがやっぱり30代になって、
自分が仕事で自信がついてきたりとか、
任されることが多くなってくると、
その欲もどっか行っちゃったから、
本当面白いなと思ってるの。
はしかじゃないけど。
突発的に始まった病が突発的に治りましたみたいな感じだった。

でもはしかほどは短くないってことだよね。
結構20代後半はずっとそうだった。
と言っても過言ではないんだよね。

まあ長いね。そうだね。5年ぐらいだもんね。

なるほど。

その時期は時期で面白かったけどね。

どんな面白いことあったの?
面白かったの?
教えてお母さん。

いろいろ勘違いしてて、
その当時私が目指す女性像っていうのが、
エロくて強くてみたいな理想像。
こういう女っていいなと思ってたのが、
エロくてかっこよくて仕事もできてっていう感じで、
だから「SEX & THE CITY」のさ、
サマンサとか、
あとはちょっと時代古いけど、
ショムニの江角マキコの役みたいな。
仕事は仕事でちゃんとあるんだけど、
仕事だけじゃないっていうようなのがあったから、
結構強めの女性になりたくて、
それでね、今ね、廃刊になっちゃったんだけど、
「BLENDA」とかさ、「NIKITA」は覚えてる?

あ、「NIKITA」わかる。

「NIKITA」とか愛読書にしてた。

あまりこういうのもなんですけど、
ミサキさんの普段の姿とは、
路線が若干違うような。

うん、だから職場もちょっとざわついてた。
そういう格好を。

面白い。

いきなり合コンがある日とかさ、
肩出しで行ったりとかしてたから。
なんだよお前の肩の露出〜!みたいな。

へー。

あと何、ほんと、
隈取りなの?っていうぐらいの
シェーディングをかけたメイクとか。
突貫工事すぎるよ、みたいな。

へー、面白い。

うん。

あったんだ。

あった。

なるほどね。

私はあった。
え、な、ござらん?
ござらない感じだな、それ。

いや、さっきはしかって言われて、

うん。
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確かにその三日ばしかぐらいの
イメージだったら
あるとは思うんだよね。
あったと思うんだけど、
私こそそんな長続きしないっていうか。
はーって思っても、はー、みたいな。
かな、恋愛に関して。
あと、不特定多数にモテたいって思われたことも
あんまりないかもしれない。
好きな人に好かれたいはあったと思う。

あー。
うん。
な、そっか。

うん。そっちの方が強いかも。

それもそうだよな。
面白いんだよな。
私そういう方向じゃなかったのが
ほんと違うね。

面白い。

精神的に支えにしたいとか、
仕事ができない、精神的な、
仕事ができなくて、
自分が自信ない状態じゃん。

うんうん。

それをカバーするのに
精神的な支えが欲しいなっていう意味で、
そういうパートナーが欲しいとかさ、
好きな人に好かれたいっていう思想は
なんか分かったりするんだけど、
不特定多数にモテたいって思ったのが、
そっちの、なんだろ、
そっちの道になんで私はハンドルを切ったのかっていうのが。
うん。

でもミサキさんだけじゃないよね、きっとそういうさ、
特に男性雑誌にはそういう、
モテテク的なものがある、
ホットドック的なものが売れるってことは、
みんな不特定多数にモテたいって欲が
人間にはインストールされがちなんだろうね。

そうだよね。

さっき、精神的な支えが欲しいから
パートナーが欲しいって、
私それもあんまり思ったことないかも。

へー。

ちなみに言うと、
誰かに支えられたいから
誰かと付き合いたいはない。

ないんだ?

うんうんうん。
結果的に支え合ってるっていう感じ?

そっか。
なんか絶対、
よく聞く話だとさ、
なんか絶対的な味方でいれるから、
こっちが仕事で何かミスとかしたとしても、
その、
自分を
全肯定してくれる存在がいるって思うことで、
その、そんなに自分が
グズグズにならないとかさ、
そういうのを聞いて、
聞いたりするから、
そういう感じなのかなと思ったんだけど。

パートナーって全肯定してくれる?
ちなみに。

ちょっとそれは分かんない。
分かんねーよ!

ちなみに、うちの夫とかは、
結構、ズバッて言うよ。

おー。

それは、僕は間違ってると思うとか、
賛同できないみたいな。

へー。
でもそれで、
いいんだもんね。

あなたはそういう考えなんだね。

へー。
大人って言うの?
なんでだろうね。

それくらいの方がいいかも。
でも、確かに。
全部、
肯定してくれる人だと、
依存しそうじゃない?
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依存してしまうとさ、
その人とお別れするとき、
すごく辛くなったりさ、
ねえ、後引いちゃったりする?

する。

よね。

そういう自分が弱ってるときにね…(変な間)

え、泣いちゃう?
ミサキさんが泣いちゃう。
弱ってるの?
今弱ってるの?

今?

今、なう。

今なう、進行形で?
今日は大丈夫。

今日は大丈夫。

依存しちゃうと思うよ。
その当時、
そんなんやってくれる人がいたら、
めちゃめちゃ依存してたと思う、私。
きっと。

そのときはいなかったんだ。

いなかった、いなかった。
いなかったよな。

20代後半いなかった?

いなかったから。

それもあったのかな?
もしいたら。
でも難しいね。
どっちの方が精神的に良かったんだろうね。
全肯定してくれる相手が現れて、
依存に依存を重ね、
より一層仕事に身が入らなくなる。
破滅の道か、
相手が欲しいけどいないから、
モテたいぜって、
花粉をワーッてまいてる。
どっちが良かった?
精神的にね、どっちが良かった?

まさに前者みたいなことを
私言ってたかもしれないな。
今、彼氏できたら、
仕事とかって言ってるレベルじゃないかもしれません。って
先輩に言ってたような気がする。

うーん。

ずっとそっちに100%
彼氏とか恋愛の方の世界で
生きてしまうかもしれないと思って。

そうだよね。
麻薬だよね。

本当。

恋は麻薬ですね。

すごい。
作曲できそうだね。
作曲じゃないか。
作詞できそうだよね。
恋は麻薬。
ありそうだね。

あると思う。
脳内ホルモンってそんなもんだよね。
麻薬成分が出てるから
みんな恋愛したくなるんだよね。

そうだね。
それが気持ちいいんだろうなー
快楽だった。

そうそう、快楽。
ちなみに今は?

今?
今はもうないかな。
ないっていうのと、
若い頃って体力あったよね。

恋愛には体力が必要?

必要な気がします。
今は衝動がないもんね。
いいことなんですよ。
変に荒波立てる。
荒波立てることが
生きるエネルギーになる人もいれば
それに疲れちゃう人もいると思うんだけど
私は後者の方だから
比較的穏やかではいたいから
だから、他人の感情に揺さぶられるとか
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自分の感情に揺さぶられるっていうのは
どこかですごく疲れるなって思うし

穏やかな人だったらいいの?

いいかもね。
ほんと、凪の状…態…の
いや、わからん。
今そんなこと言って
つまんねえなとか
言いそうな気もするなとか

そうなの?

そうなの。
相反する
ないものねだりじゃないけど
そういうのが出てきちゃうからね。

そっか。

でもまあそうかな。
今は
体力落ちてきたなっていうのは実感。
それはもう事実としてある。
昔のような体力とかないかもっていう。

ちょっとずれてさ
モテ期はあった?
モテ期はあった?

モテ期…
今だって思えばあったか。
あったかもね。
でもそれもやっぱり同じぐらいの時期。

モテてたんだ。

それはなんだろう
こっちが狙った…
そうか。
狙ってたにしろ狙わなかったにしろ
そうだね。
声をかけられるっていう意味では
一番多かった時期ではある。

すごいじゃん。
ちゃんとテクニックを駆使してまいた

確かに。

花粉が

だが実にはならなかったみたいな感じ。

難しい。
恋愛って難しい。
そうなんだ。

本当なんか
なんていうの?
手のひらからこぼれ落ちてく砂
なんだろう、すごい
モテたけど
それによって何を得たかと言われると
空虚しかないなっていう気持ち。

なるほど。

狂い咲いただけだなみたいな。

面白いね。
モテたくてモテたってすごくない?
っていうことはそのテクニックは

ちゃんとテクニックとして成立してるってことか。

でもテクニックじゃないよ。

何?

あ?テクニックだったか?

何だろう。
モテたくて駆使してモテたら
なんでだ。

今よりは見た目
なんていうの?
モテそうな
さっきの「NIKITA」じゃないけどさ
そういう服装でいることはあったから
そういう性的な匂いは
こちらから発せられて
発してきた。
それを受け取る人は受け取った
っていうだけかなと思うけど。

私からしたらそれも
テクニックの一つなのかなと思う。

そうだね。確かにそうかもしれない。

なるほど。
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確かにモテ期っていうのもあったな。
確かに。
でも私が
そのレベルは全然
私が求めるレベルは
もっと高かったから。
歩けば
歩けば
通行人がザザザザッ
みたいな感じになる
ぐらいの感じを

アニメやドラマみたいなね。

そうそう。
少女漫画脳

面白いね。
私の最後のモテ期は
子供たちだね。
あれはすごいよ。

なに?
どういうこと?
わからない世界の話だ。

私これ
人生最高の
モテ期かもしれないと思ったね。
うちの子が
年子っていうのもあるけど
もう一人にかまってたら
もう一人が
私もかまってみたいな
かまってたら
僕は?みたいな
両手に華華だね
みたいなのが
何年間か続くみたいな。
よってトイレやお風呂にも
一人じゃ行けないみたいな。

ママーママーっていう感じで?

そうそうそうそう
ずっとママ、ママ、ママ、って
私なので産休育休を
二人分まとめてとったんですよ。
なので
下の子が
半年手前ぐらいで
復職したんだけど
それでもやっぱり
1年半ぐらい
2年ぐらい休んだのかな
で、オフィスで
お手洗い行ったんですよ。
その時初めて一人になって泣いたから。
涙出たよ。
わ、一人だ!
一人でトイレ行けてる!
それぐらい一人にはさせてくれないの。
ぐらいモテ期よ。

うらやましいって思ったのと
同時に
一人になった時
そんな泣いちゃうほどに
追い詰められるんだっていうさ。

追い詰められるっていうか
それぐらい一人の時間はないね。

そっか。
その側面ってやっぱさ
見えてなかったかもね。
モテすぎるとそういうことになるのか
っていう。

子育てだと
モテプラス
この子たちを生かされば
っていう責任もあるから
もしかしたら恋愛のモテとは
ちょっと違うんだろうけれど
それにしても
いる間はずっと肌をピタッと
くっつけられてる感じ?
解き放たれる?
で、私もともと一人
結構好きなタイプだから
余計泣いた。
一人になった時噛み締めた。
誰も後追いしてこないみたいな。

あー。

トイレとか普通に開けられるからね。
ガチャ、ママーみたいな。
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鍵は閉めないみたいな。
そっかそっか。
あー。
モテる側の意見を聞いたわ。

そうそう。
すいません。
全然男を
男性目線しかなくて
あれなんですけど
もしモテたかったら
子供を産むっていうのは
ありですよと思いまして。

もっとハードル高くねえかっていう。え、どうすればいいの?

そう?
っていう話でした。
番組では皆様からも
お悩みやエピソード、
トークテーマを募集しています。
メールアドレス bcside2@gmail.com
bcside2@gmail.com です。

最後までお付き合いいただき
ありがとうございました。

それではまた次回。