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こんばんは、そしてお目覚めの方はおはようございます。
RKB毎日放送ポッドキャストラボ、自分に優しくするラジオ、パーソナリティーのソフィーです。
この時間は、皆さんにホッとするひとときをお届けします。 自分に優しくするラジオ
今日のテーマはですね、ちょっとだけ痛みの深いところを扱います。 あなたらしくあることが誰かにとっての裏切りになったとき、
加害者のように扱われた。 そんな経験ありませんか?
自分を守っただけなのに、自分を生きたかっただけなのに、なぜか誰かにひどい人だと言われてしまう。
あるいは言葉にはされなくても態度の温度が変わってしまう。 正しさって何でしょうね。
あなたらしさって誰のためのものでしょう。 今日はそんなお便りから始めていきましょう。
ソフィーさんへ、こんにちは。私は30代半ばの女性です。 数ヶ月前、自分の人生の中でとても大切にしていた友人から突然、
あなたってそういう人だったんだねと言われ、距離を置かれてしまいました。 私は彼女の期待していた私を裏切ったのでしょう。
でもそれは自分を守るための選択でした。 彼女の悩みにいつも付き合ってきたけど、私にも限界があって、
それはもうあなたの問題だよと初めて言ったんです。 それだけのことで急に冷たい人になってしまった。
自分のために境界線を引いたことがまるで悪になってしまったようでした。 ソフィーさん、私は何か間違ったことをしたのでしょうか。
私は人に期待される私を演じ続けなければいけなかったのでしょうか。 正直に言えばとても苦しかった。
今もどこかに悪いのは自分かもしれないという罪悪感がこびりついています。 どうかこのもやもやをほどいてください。
お便りありがとうございました。
あります。このレター、まるで自分のことを書いたんじゃないかなと思う人多いんじゃないでしょうか。
自分を守った瞬間ね、なぜか加害者にされる。 それまで笑顔でいたのにもう無理って言った瞬間で、わがままとか冷たいとか、
悪者にされるんですよね。 その時、私たちは傷つきます。
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誰かの期待を壊してしまった自分に、 罪悪感を抱くことがあります。
でもそれ以上に、そもそもなんで私があなたの理想を背負ってたんだっけと、 虚しくなるんですよね。
いや本当、私もね、あるんですよ。 ちょっとそこは割愛するとして、例えばこれ。
こんな話に似てるんじゃないかなと思うんですよ。 醤油顔だと思ってたのに、いきなりナンプラー出てきたっていう問題ね。
違うって言われてもちょっと話しますね。 つまり、あなたのことをずっと薄味でさっぱり、みんなに優しい和風のいい人、
みたいにね、勝手に思ってた人がいたんですよ。 でもある日、あなたがちゃんと、これは私の限界ですって言ったら、
え、何その主張、癖強くない?みたいな。 こっちはね、ずっとナンプラーのままだったんですよ。最初からね、ちょっと癖もあったし、
自己主張もちゃんとあるし、 そもそも他人のご飯に勝手にかけないでほしいタイプだった。
なのに、相手が勝手にね、冷ややっこにかけて、 味が濃いとか言って怒ってるわけですよ。
ちょっと待って、勝手に私をさっぱり系の人間に見積もって、 それを超えてきたら裏切りって、何の契約だったの、それっていうね。
で、こういう人たちに限って、思ってたんと違うっていうセリフをね、 ちょっと被害者っぽいテンションで言うんですよね。
私、あなたのこと信じてたのにって。 いや、それ信じてたんじゃなくって、勝手にラベリングしてただけだからっていうね。
勝手にラベル貼ってただけでしょ。 しかも、あなたはこういう人だと思ってたのにっていう、その思ってたの中には都合が良くてね、
反論しなくて、傷つかなくて、何でも受け入れてくれるっていうね、 希望的観測がモリモリに詰まってて、
要するに、あなたは私のための人でいてほしいという願望を押し付けてたわけですよ。
でもよ、でもさ、私たちは何かの調味料じゃないんですよ。 私が例えておきながらね、
火薬庫にかけられるかどうかで、 許可される存在じゃないんですよ。
しかも、あの日ナンプラー出したのって別に相手のために出したんじゃなくって、 自分の中の境界線を守るために出しただけ。
それでキレられて、お前ナンプラーだったのかよって驚かれても、 最初から原材料ラベルに書いてありますけどっていう話で、
読んでなかったのはそっちでしょっていうことですよ。 人のことをね、都合よくさっぱり系だと信じてた人が、勝手に濃い味にびっくりして、
文句を言う。 そしてその文句をね、私が責任取らされる筋合いはないって話なんですよ。
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そもそもナンプラーはナンプラーで、必要な場面ではめっちゃ重宝されるからね。 アジア料理が深くなるのは、だいたいナンプラーのおかげです。
で、私が言いたいのは、私も相当な癖あり人間ですけども、 癖があるイコール悪じゃない。
個性なんですよね。 しかもそれは自分のために発揮しているものであって、あなたを裏切るためにやっているわけじゃない。
だからあなたがナンプラーであろうと、 八丁味噌であろうと、ブルーチーズであろうと思ってたのと違ったに付き合わされる筋合いはないし、
それを裏切りだなんて言われるのは全くの見当違いなんですよね。 まあラベルを貼るのは自由ですけれども、
それを破られた時に文句を言うのは筋が通らない。 ちょっとお腹すいてきたでしょ。
でも自分の味を出すってすごく勇気がいることですよね。 それを押し殺してさっぱり顔ですっていう感じでね、ずっと頑張ってきたあなたが、
わかんないよ。そういう人は結構いると思うんですよ。 ある日、「いや、これ以上は無理です。」って言ってね。
それは怒られることじゃなくて、 称賛されることだと思います。
誰より自分自身がね、 喜ぶと思いますよ。
いやこの手の話、ついつい熱が入ってしまいます。 なんかもう身に覚えがありすぎて、
勝手にね、なんかやっぱ、 ああそう見るんだみたいな、
いろんな印象を持つ人いますよね。 岡田斗司夫さんが言ってたんですけど、誤解込みで自分なんだと、
いうことをね、おっしゃっていて。 なんか最近ちょっとそれで、そっかーって、なんか考えてるんですけども、
このね、自分に優しくするラジオもなんかふわふわってして、 優しそうな、なんか穏やかそうな、怒らなそうな、みたいなイメージ抱かれがちなんですけども、
あの毛布に包んだね、 鉄パイプが中に隠されてます。
それぐらいね、結構ドSなんですよ。
なんでね、ちょっと、え、思ってたのと違うって思う人もいるかもしれないんですけども、 レターをくださった方、よくぞ、自分を守りましたと、
私はね、祝福したいと思います。 いや本当にね、あなたのしたことは正しかったと思いますよ。
なぜなら、あなたは誰かを見捨てたのではなく、自分を見捨てないっていうことを選んだから。 誰かの理想像で生きることは、愛ではないと思うんですよね。
なんかこう、期待という鎖とかね、しがらみ、依存っていう風に言われる場合もあると思います。
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あなたが引いた線は、冷たさではなく、誠実さだったのではないでしょうか。
むしろ、人を大切にし続けるための境界線を引いたんです。 この番組でも、境界線について話した回がありますので、どうぞそちらをお聞きください。
人を大切にし続けるための境界線を引いて、もちろんその人の中には自分も入っているわけですけども、それを理解してもらえない相手との関係は、今後もあなたをすり減らしてしまうことでしょう。
私はそう思います。あなたは間違ってない。 あなたのあなたらしさは、壊してはいけないものなんじゃないかなって思います。
それがあってこそ、あなたは誰かを思いやることができる。 もしこの出来事のせいで、人の期待に応えられない私はダメと思っていたのなら、それは違うと思います。
期待に応えられない時こそ、人は自分を守れる力を試されている。 あんまり試されるとかいう言葉は好きじゃないんですけど、
選択する場面だと思うんですよね。 そして今回それができたあなたは、とても強くてしなやかな人だと思います。
どうか自分を悪者にしないでください。 まとめに入りましょう。まとまるかな。
あなたらしくあることが誰かにとっての裏切りになった時、 そこであなたを責める人がいたら、それはあなたのせいではありません。
人は他人に理想を投影する生き物です。 私もよくあります。投影したりされたり。
でも本当に大切な関係は、投影が崩れた後も残る関係だと思うんですよね。 本当の親密さとは、思ってたのと違ったねって笑える関係?
笑い合える関係だと思うんですよ。 そのままのあなたで、まあいいじゃんって言える間から、そんな人たちと繋がっていきたいですよね。
この番組では、今日のテーマにまつわること、 あるいは今あなたが感じていること、どんな些細なことでも構いません。
匿名でもOKです。あなたの言葉を聞かせてください。 番組へのメッセージは、プロフィール欄のフォームまたはXのDMからどうぞ。
今日も最後まで聞いてくださり、ありがとうございました。 言葉って時々狂気にもなりますけど、使い方を間違えなければ、傷を守る。
眉のようなものにもなるんじゃないかなって思いました。
ということで、私は今日ナンプラーをかけすぎた ガパオライスを食べて元気出していきたいと思います。
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ちょっと濃いくらいがね、ちょうどいいんですよ。 それでは
また次の配信でお会いしましょう。 またね。
