愛の探求の始まり
さあ、今日は皆さんと一緒に、人生で最も奥深く、そして誰もが関わるテーマ、愛とは何かを探る旅に出てみたいと思います。
愛って一体何なんでしょうね。誰もが一度は考えたことがあるこの問いに、ソフィーという一人の試作家も向き合ったわけです。
でも、彼女にとってその答えは、辞書に載ってるような単純なものではなかったみたいですね。
彼女はもともと、愛を言葉で分析するなんて、なんだか意味がないって感じてたんですね。
愛は愛することでのみ語られるべきだ、って。つまり、頭で考えるんじゃなくて、心で感じて経験するものなんだ、と、そう固く信じていたわけです。
でも、そんな彼女の考えを変える出来事が起こります。
いくつかの重要な人との対話を通して、この個人的な感情だったはずの愛が、自分自身を発見するための知的で、そして感情的な探求のテーマへと変わっていくんですね。
さあ、ここからが本題です。このものすごく複雑なテーマを解き明かすために、ソフィーは、まるで古い宝の地図を広げるみたいに、古代ギリシャの哲学者たちが残した知恵に目を向けました。
古代ギリシャ人ってすごいですよね。愛をこんなにも豊かに、なんと8つもの言葉で表現していたんです。
ここに挙げられているもの、どれも興味深いんですが、今回は特に、愛の2つの大きな側面、つまり、求める愛と与える愛を象徴するエロスとアガペ、この2つに注目してみましょう。
この両極を理解することが、愛の全体像を掴むためのすごく大事な鍵になるんですよ。
まずはエロスから見ていきましょうか。多分多くの人が愛って聞くと、最初に思い浮かべるのがこの形じゃないでしょうか。情熱的でロマンティックな愛。
でもこれってただの感情じゃないんです。自分に何か足りないものを探して、完全な存在になりたいっていう人間の、すごく根源的な欲求に基づいているんですね。
そう、エロスっていうのは、よく物語に出てくるような、燃え上がるようなロマンスのことです。相手と一つになりたい、もう完全に溶け合ってしまいたいっていう、ものすごく強烈で、時には抗えないほどの欲望、それを指す言葉なんです。
ギリシャ神話には、この感覚を説明するとても面白い物語があるんです。それによると、人間は遥か昔、一つの完璧な存在だったと。
でも、その力を恐れた神様が、人間を真っ二つに引き裂いてしまった。だから私たちは今でも、心のどこかで、失われたもう半分の自分を無意識に探し続けているんだ、っていう壮大な話なんですね。
そして、この考えを、ぐっと哲学的に深めたのが、あのプラトンです。彼に言わせれば、エロスっていうのは、ただ誰かを求める気持ちだけじゃない。それは、真実とか、善とか、美しさとか、そういうもっと高い理想に向かって、自分自身を成長させてくれる、いわば精神的な梯子のようなものだったんです。
さて、求める愛であるエロスとは、全く反対ともいえる愛の形があります。それがアガペイ、つまり与える愛です。自分を完成させるために求めるんじゃなくて、ただひたすら他者のために与える。これって、一体どんな力を持っているんでしょうか。
アガペイは、エロスとは全く違う次元にある愛ですね。見返りなんて一切期待しない、無条件の愛です。それは、家族や恋人だけじゃなくて、知らない人とか、時には自分と対立する相手にまで向けられるような、普遍的で無視なる精神、そう言えるかもしれません。
ピーカスのこの言葉、まさにアガペイが持つ力の確信を言い当てていますよね。人生で最も素晴らしい癒し、それが愛なのだ、と、実はソフィー自身も、ある経験を通して、この愛が人を心の底から癒す、ものすごい力を持っていることを発見するんです。
彼女はボランティア活動をしていたそうなんですが、そこで気づいたんですね。与えることと受け取ることは別々のものじゃないんだって。それは一つの大きな癒しのサイクルの一部なんだ、と。与えることで自分が満たされ、そしてありのままの自分を受け入れることももた、愛なんだって。
こうして並べてみると、二つの愛の違いがすごくはっきりしますよね。エロスが自分の欠けている部分を埋めようとする、いわば自分を完成させるための力だとすれば、アガペイは自分が満たされていることからあふれ出る、ただ与えるための力。片方は欲望がスタートで、もう片方は行動がスタート。この違いは決定的です。
愛の内なる光
さて、エロスとアガペイという地図を手に入れたところで、今度はこの考えを僕たち自身の人生に引き寄せて考えてみましょうか。
ソフィーは気づいたんです。自分が愛について理解していることは、難しい哲学書から学んだことだけじゃなかったんですって。それは両親の姿の中にあったんです。
例えば、毎年お父さんがお母さんに送っていたあの赤いバラのように、日々の暮らしの中に愛はあったんです。
そして、ここからが彼女の旅がたどり着いた最も大切な結論です。それは、愛っていうのは、どこか外に探しに行くものじゃないっていうこと。
なぜなら、愛はもうすでに私たちの中に生まれつき備わっている本質そのもの、内側から輝く光だからです。
さあ、その内なる光に気づくにはどうすればいいんでしょう。ここにヒントとなる4つの真実があります。
まず、愛は単なる気持ちじゃなくて行動であること。そして、条件や制限をつけないこと。
本当の愛があるかどうかの唯一の基準は、自分の心が平和かどうか。
そして、もし誰かの中に光を感じるとしたら、それは実は自分自身の光が反射しているだけなんだ、と。
この視点を持つだけで世界の見え方がガラッと変わるかもしれませんね。
結局、哲学の道をたどり、個人的な経験を深く見つめたソフィーの長い探求の旅は、ビクトル融合のこの一言に集約されるんですね。
愛すること、それは行動することだ。シンプルだけどものすごく力強い言葉です。
そうなんです。愛は私たちを動かす何か不思議な力であると同時に、私たちが毎日自分で選び取ることができる行動でもあるんです。
だから最後にこの問いを皆さんに投げかけたいと思います。
もし愛が行動だとしたら、あなたは今日どんな行動を選びますか?
ご視聴ありがとうございました。