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2020-05-05 08:27

【第7夜】すぐそばにあった“高揚感”を見つけること

STAY HOMEなゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしたか。お出かけはできなかったけど、いろんなアーティストが無料配信してくれる、見たことない世界に簡単にアクセスできる、そんな新しい世界も広がっていく気がしました。今日は文芸ニュースサイト「TREE」で連載、無料公開中のさまざまな作家・執筆者が描く2020年の4月の日本「Day to Day」という企画をご紹介します。

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みもれ真夜中の読書会、おしゃべりな図書室へようこそ。
こんばんは、KODANSHAウェブマガジンみもれ編集部のバタやんこと河童です。
おしゃべりな図書室では、水曜日の夜にホッとできて明日が楽しみになるおテーマに、皆様からのお便りをもとに、おすすめの本や漫画、紙フレーズをご紹介します。
ゴールデンウィークも最終日ですね。どんな風にお過ごしでしたか?
長かったような、あっという間だったような、私ももう2ヶ月ぐらい在宅勤務なんで、ずっとゴールデンウィークみたいなもんだったかもしれないなと思いました。
さて、今日のお便りをご紹介します。大阪府にお住まいのことジュリーさんからいただきました。
オーソドックスな小説ではなく、何か実験的な試みをしている本などがあれば教えてください。ということでありがとうございます。
こちら少し前にいただいていて、すごく答えがえのある良い質問だなと思ってずっと考えてたんですけど、
頭の片隅で、あれは何を答えようかなと思ってずっと考えてたんですけど、本ではないんですが、ちょうど面白い試みがあったので、今日ご紹介したいと思います。
ウェブで今も両公開になっている企画なんですけど、デイトゥーデイとなって、いろんな作家さんや執筆者の方が2020年の4月1日からの日本を舞台に、
1日1人、1小説家、1エッセイを順番に書いてアップしていくっていう企画なんですけど、
講談社の文芸ニュースサイトツリーというサイトで、5月1日から毎日無料で公開されていて、すでにスタートしています。
初日の5月1日は、2020年今年の4月1日をテーマに辻村みずきさんが書いていらっしゃるんですけど、
少年が本と出会う話で、おーってなりますね。1000文字ぐらいなので、とっても短いんですけどね。だから開いた瞬間にすぐ読めちゃいますし、
後でゆっくり読もうと思って忘れちゃったりしないので、すごくいいなと思いました。次の日が西尾維新さんが、
大きい手紙、京子のステイホームズっていう1日を書いていらして、京子さんもステイホームズなんだーとか思ったりして、
なんか今いろんなアーティストさんとかアイドルとかグループとかが支度から配信してくれてるじゃないですか。インスタライブとかYouTubeライブとか、
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私もずっとそれを見てて、このゴールデンウィークがめっちゃ忙しかったっていう、いろんなグループとかいろんな人のゲスト配信のライブ、
インスタライブが重なったりして、iPodとMacとiPhoneと3つ同時に立ち上げたりして、コンピューターおばあちゃんみたいな感じなんですよ。
コメントしたり、ハートのスタンプを送ったり、コメントおばあちゃんめっちゃ忙しいっていうゴールデンウィークでしたね。
それで、なんか私すごくダンスが上手い人がジャージとかで軽く踊ってるっていうのを見るのがすごく好きで、
ステージでライトを浴びてバキバキに踊っているのももちろんかっこいいけど、ちょっとリズムに乗って有名なやつ真似してみましたみたいなやつをやると、
やっぱりこの人すごいダンスが上手いんだなっていうのが余計わかるっていうか、
ギター1本で口ずさんでるみたいなインスタライブを見ると、この人本当にやっぱ歌が上手いんだなってなりますよね。
なんかそれと同じ感じがしました。
デイトゥーデイの話に戻ったんですけど、1000文字くらいでお題があって、順番にワンフレーズ歌うみたいな感じで、いろんな作家さんが出てくださっていて、
もちろん全力で書いてくださっているでしょうし、肩の力が抜けているかどうか、実際のところはわかりませんけれども、
ご自身の上編を書かれたりするのとは多分違う感じで、この人ならこれでしょうっていうみんなが知っているヒット曲を選んでくれる人もいれば、
意外な演歌級でエッセイみたいな人もいれば、やっぱ上手い人はこういう、ちょっと読んでもやっぱ上手いんだなっていう、その上手い人のセッションが見れるみたいな感じがしました。
まだまだ続くようですから、どんな人がどんな人を切り口に、あるいはご自身の何かを引っ掛けて書いてくれるのか楽しみですね。
私は4月4日の吉川とり子さんの、いつもあまり通らない路地裏での発見の話がすごく面白かったなと思ったので、
その吉川とり子さんの4月4日の知らない道を歩くというエッセイから、神フレーズを今日はご紹介したいと思います。
なんてことのないオフィス街だとばかり思っていたけれど、よく知っているつもりだった人の知らない一面を見させられたみたいだった。
こんなことぐらいで旅の中にいるような高揚感を得られるなんてずいぶんお手軽だけど、私の中の世界地図が拡張された気がする。
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という一説です。
iPhoneの機能に今日のこの日みたいな写真が勝手にまとまってポップアップされてくる機能があるじゃないですか。
去年はこんなことをしてましたとか、一昨年の今日はこうでしたみたいな、あれでこんなとこ行ってたんだなぁとか思ったりして、嘘みたいな幻みたいな気持ちになりましたけど今年。
でも今年はそれができなくて不幸かというとそうでもなくて、1日中ビーズのライブチームをYouTubeで見て、日が暮れたらご飯を作り始めるみたいなね、まあそれもそれで悪くないと思ったりして。
年母さんみたいにいつも通らない路地裏にベルギービールのお店を発見して、コロナが落ち着いたら今度行こうとみたいな発見もあったりとか、そういう楽しみもあるっちゃあるなぁと思いました。
Day to Day、ぜひ検索してみてみてください。
皆さんはどんな連休を過ごされましたか?
いつもの日常とはまた違った日常というかね、通常業務が戻ってきたりするわけですけど、時間のいろんな使い方の種類とか手段も格段に増えたなぁと思ったこのお休みでした。
ことじゅりーさん、リクエストありがとうございました。
さて、そろそろお時間になってしまいました。
真夜中の読書会、おしゃべりな図書室はこんな感じで、皆さんからのお便りをもとにしながら、いろんなテーマでお話ししたり、本をご紹介したり、緩やかにやっていきたいと思います。
また来週水曜日の夜にお会いしましょう。
今日は最後までお付き合いいただきありがとうございました。
おやすみなさーい。おやすみー。
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