差別投稿への対応の経緯
今回はですね、ソーシャルメディアmixi2で起きた 差別的な投稿への対応について、ちょっと深く見ていきたいと思います。
小嶋裕一さんの記事をもとに、ユーザーからの報告がどういうふうに処理されたのか、 そのあたりのプロセスを追っていきましょう。
よろしくお願いします。
この記事では、特定の民族に対するヘイトスピーチと見られる投稿が報告された後、 運営のmixiがどう対応したか、その経緯が書かれていますね。
そうですね。具体的なやりとりが記されています。
まず、ことの発端ですけど、小嶋さんが1月から2月にかけて、 mixi通常で特定の民族に向けられた複数の差別的な投稿を見つけて、アプリの通報機能で報告したと。
これらは、mixi2の利用規約に明らかに違反する可能性がある内容だったわけですよね。
そうですね。利用規約の第13条でしたか、禁止行為として犯罪を誘発する表現とか差別表現がちゃんと明記されていますからね。
ただ、その通報機能を使っただけでは投稿は削除されなかったと。
うーん、そこがまず一つ目のポイントですね。
そこで小嶋さんは、2月14日、今度は問い合わせ窓口に直接メールを送ったと。
この時、特に重要だったのが、法務省のウェブサイトでもヘイトスピーチの例として挙げられている、かなり具体的な2つの投稿。
オーライン全員殺すでもしようぜ、とオーライン人は日本から出て行け、これを名無しして。
ああ、具体例を。
ええ、規約の犯罪誘発と差別表現に当たるんじゃないかと強く訴えたわけですね。
なるほど、これは単なる規約違反ですよっていうレベルを超えて、公的機関がヘイトスピーチの例として挙げているものと同じ性質のものだと。
そういうことですね。
ええ、具体的に示すことでプラットフォーム側に、これは単なる違反じゃなくて、もっと重大な問題なんだと認識させようとした、そういう意図があったのかもしれないですね。
通報だけじゃ動かなかったから、より強く働きかけたと。
そうですね、より具体的な根拠を示したと。
で、その結果、ミクシーのサポートチームからは、一部に利用規約に反する行為が見受けられたため、当該投稿に関してさるべき措置を講じたっていう返信があって。
お、対応があったんですね。
ええ、それで実際に一つ目のコロスデモに関する投稿は削除されたそうです。
なるほど、ようやく削除に至った。ただ、対応が遅れた理由っていうのは何か説明があったんですか。
それがですね、ミクシー2側としては、対応体制やシステム構築を強化している最中だったという説明だったようです。
ああ、まあ新しいサービスだとありがちな理由ではありますけど。
でも、じゃあ具体的にどういう体制なのかっていう点については、内部情報ということで開示はされなかったみたいですね。
うーん、そこはちょっとユーザーとしては不透明さが残る感じはしますね。
そうなんです。しかもこれで終わりじゃなくて、もう一方の出て行けっていう投稿はこの時点ではまだ残ってたんですよ。
対応の遅れと課題
ああ、そうなんですか。一つだけ削除してもう一つは残したと。
ええ、それで小島さんが、じゃあなぜそっちは削除しないのか、理由をもう一度尋ねたところ、公平性の観点とか、あと判断基準が意図せず公開拡散されると不正利用を冗長する恐れがあるとか、まあそういう理由で。
なるほど。
明確な理由は結局示されなかったと。
ああ、でもここがまた興味深いというか複雑なところで、その理由は開示されなかったけど、この記事が書かれた時点では結局その2つ目の出て行け投稿も削除されてたっていうんですよね。
そうなんです。時間差があったみたいですね。
うーん、つまり最初の問い合わせで削除されたものとされなかったものがあって、その基準はよくわからない。で、2度目の問い合わせの後、理由はやっぱり不明なままだけど削除はされたと。
かなり時間がかかったし、プロセスもちょっとわかりにくいですよね。
そうですね。なぜ最初から両方削除しなかったのかとか、そのあたりの反論基準がやっぱり気になりますよね。
小島さんも記事の中でその点を指摘していて、ミクシーってもともと2004年からSNSのミクシーを運営してきたベタなんじゃないですか。
ええ、そうですよね。日本のSNSの草分け的な存在ですし。
なのに、この新しいミクシー2でなぜこれほど対応に時間がかかったり、説明が不十分だったりするのかと。
ミクシーが掲げている楽しい、優しい、ほっこりとした場っていう理念と、今回の対応の間になんかギャップがあるんじゃないかって疑問を呈してるんですね。
確かに。プラットフォームが掲げる理念とかコミュニティガイドラインってありますよね。
それと実際のコンテンツモデレーション、つまり投稿を監視して削除したりする運用の実態との間にどれだけ整合性が取れているのかというのは、これはもう普遍的な課題ですよね。
特に今回のようなヘイトスピーチって法的な問題にもなりかねない、かなり深刻なものですしね。
だからこそ、より迅速でかつ透明性のある対応が求められる分野だと思うんですけどね。
理想を語るのは簡単だけど、それを支える現場の体制とか判断プロセスがしっかりしてるかどうかが問われるわけですね。
というわけで、今回の掘り下げから見えてきたのは、少なくともこのケースにおいてはMixi2のアプリ内通報だけではちょっと不十分だった可能性があって、
法務省の例まで持ち出したかなり具体的な直接のメールでの指摘があって、ようやく一部削除。
さらに時間が経ってからもう一方も削除されたと。
手間と時間がかかったということですね。
そしてその過程での対応の遅れとか、説明の透明さっていうのがやっぱり課題として浮かび上がってきたなと。
これはプラットフォーム運営の難しさですよね。スピードと透明性のバランスをどう取るか。
ユーザーの安全のためには早く対応したいけど、判断基準をどこまでオープンにするかは悪用リスクもあって難しい。
そのジレンマが見えますね。
そうですね。では最後にこれを聞いているあなたにもちょっと考えてみてほしい問いかけがあります。
はい。
長年SNSを運営してきた経験とかノウハウがあるはずの企業が新しいプラットフォームを立ち上げたときに、
特に今回のような社会的に繊細な問題に対して迅速で適切な対応体制を整える上で、一体どんなハードル、どんな課題に直面することが考えられるでしょうか。