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2024-07-25 11:45

Level 574 N - "蚊帳の外"

タイトル: Level 574 N - "蚊帳の外"
作者: HokuhokuPoteto
ソース: http://japan-backrooms-wiki.wikidot.com/level-574-n
作成年: 2023
ライセンス: CC BY-SA 3.0

©️The Backrooms JP Wiki: http://japan-backrooms-wiki.wikidot.com

4・8・13・16
19・22・25・28日更新予定

#Backrooms #バックルーム #podcast
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Level 574 N 危険度② 空間信頼性・安定 実体信頼性・実体なし
Level 574 N とは、バックルームにおける574 N番目の階層である。
概要。Level 574 N は、生地土が連綿と続く廊下に似た空間である。
本来、生地土の用途には間仕切りの他に斎鉱、もしくは斜鉱があるが、
当階層では両側に部屋が面しているために外光が届かず、その用を成していない。
それゆえに階層は全体として薄暗く、視界はやや不良である。
危険な実体や障害物の存在は確認されていないものの、移動の際は足元に注意されたい。
廊下に面した各部屋の壁は、入り口である生地土を除き、すべて板張りとなっている。
そのため、通常の和室のように隣り合った部屋間を行き来することや、奥の前進入することは不可能である。
これは日本家屋としてかなり異質な構造であると言えよう。
Level 574 N で非推奨とされる行為は、聞こえてくる声に対して度声を上げること、
またはそれに類する反応を返すことである。
理由については口述する。
当階層は、先に述べた非推奨行為を行わない限りにおいて、比較的に安全な空間である。
加えて物資が豊富であり、かつ快適ではないものの気候は安定しているため、
負傷している場合等はこの階層に留まり、治療と休息に専念することをお勧めする。
しかし精神的な不調を抱えている場合はこの限りではない。
現在の階層がLevel 574 N と判明した際は、出口の項目を参照し、速やかに脱出を試みるべきである。
また、階層の大きな特徴として、Level 574 N では複数人の人間の会話や笑い声等が絶えず響いている。
おそらく階層を識別する上では、この点が最も良い判断材料となるだろう。
現象の具体的な詳細については、後に別講で紹介する。
会話の内容は基本的にポジティブなものであり、報道者へ直接的な恐怖を与えるものではない。
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しかし、それ故に孤独感を深める一因となり得ることには留意したい。
さらに冒頭で述べた非推奨行為をすることにより、会話内容が報道者に対する誹謗中傷に変容することが確認されている。
これもやはり身体的な害はないものの、精神的な負荷を考えれば、こうなった段階で速やかに当階層を脱出するべきであろう。
最後に気候についてだが、当ウィキの掲示板にレポートを残した報道者は皆一様に、
虫厚く、ヌダるようだったと記している。
当階層で頻繁に見られる扇風機や内輪といった雑貨と合わせて考えるに、
おそらくこの階層の季節は夏季に固定されているのだろう。
なお、湿度の高さと気温から若干の息苦しさを感じるものの、
こまめに水分を補い休息を取りさえすれば命の危険はない。
ただし非常に不快である。
現象
先にも述べた通り、レベル574Nでは不特定多数の人物の声が聞こえるという現象がほぼ常時発生している。
声の発生源はおそらく部屋の中である。
その大部分は会話だが、声音から推測される話者の性別や人数は部屋によってはまちまちである。
共通する要素は楽しげな雰囲気であることで、言い争いの類を耳にしたという証言はない。
話題についても誰かの結婚、入学を祝うものや旅行の計画等、日頃の生活に関するポジティブな話題が多いようだ。
会話の他には笑い声、手拍子、食器の擦れる音等の生活音が時折混じる。
また、この声は放浪者が障子戸を開けた時点で止まり、戸を閉めることで再び発生する。
なお、部屋の内部に入った者の証言では完全に無人であり、家具・雑貨等は使っている途中で放り出したかのように乱雑に配置されていたという。
同様の現象は放浪者が会話に割り込んだ際にも発生しており、その場合は放浪者の発言後、沈黙がしばらくの間、
体感的には4、5分ほどか続き、それから徐々に談笑が再開される。
以上のことから、孤独感から逃れる目的で苦談の声との会話を試みることは非常に不毛な行為であると言えよう。
さらに言えば、その行為は単に無意味であるだけに留まらず、減少の悪化に繋がる危険性すらある。
実際に、ある放浪者がこの無視とも取れる反応に激行し、大声で会話の中止を求めたところ、数秒の沈黙の後、会話内容が明らかに放浪者を抽象するものに変化したという報告がある。
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なお、この際の会話はひそひそと囁くような声量で行われるため、長時間晒されていたとしても鼓膜等に影響を与えることはない。
しかし、過剰なストレスにより耳を刃物で突く等の自傷行為に及んでしまった放浪者も存在するため、楽観はできない。
物品・食品類の状態はおおむね良好であり、温湿度の高い環境下にあるにも関わらず腐敗する様子は見られない。
しかしながら、道具類は一部を除いて破損や錆などが激しく、状態の悪いものが多い。
また、電気・ガスが通っておらず、それらを動力とする設備は使用不可である。
以下に、レベル574N内で発見された物品のうちで使用可能な状態のもののリストを記す。
パック寿司8人前、宅配ピザ2ホール、ビールとおもわしき缶入りの酒類、
薬缶に入ったアーモンドウォーター、内輪、体温計、水銀式、
腹帯、
橘、薬箱、胃痛薬、ガーゼ、消毒薬、風邪薬、傷薬、
スナック菓子4袋、瓶ジュース、ラベルに不明な黄色い果実のイラスト、ボールペン、
入り口と出口、階層への入り方、レベル500Nに存在する団地内のポストに稀に入っている3階期のお知らせと書かれた葉書を読む。
レベル1Nの校内に落ちている種々のお守りのうち、小宝祈願のお守りを拾い、一定期間携帯する。
階層からの出方。
レベル574Nの廊下側から閉まった状態の障子戸に指で穴を開け、部屋内を覗き込むと、
レベル888N、レベル500N、レベル75Nのいずれかの階層へ高確率で到達することができる。
到達先は覗き込む部屋やタイミングに左右されるようだが、詳しい条件は不明である。
また、ダルマさんが転んだをする声が部屋から聞こえている状態で蒸気の手順を踏んだところ、レベル609Nへ到達したというものがいる。
蒸気は比較的容易かつ安全な階層へ到達する方法であるが、それ以外の脱出方法として次に述べるものが存在する。
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しかしながら、この方法は労力を要する上にこれといったメリットがなく、また発見された経緯から条件もあやふやであるため、特別な事情がなければお勧めはしない。
レベル574Nの今で刃物を振り回し、家具、壁、床等を執拗に破壊している最中、気がつくとレベル1Nの線路内に立っていた。
この方法によって脱出した放浪者は当時、過度のストレスから一時的に錯乱しており、衝動的に部屋内で入手した立ちばさみを用いて強行に走った。
そのため、脱出時の記憶が曖昧であり、具体的に何を破壊したことによって別階層へ到達したのかは半然としない。
放浪者は脱出直前の記憶として、ふと顔を上げた際、目に入った障子がいつの間にか真っ赤に染まっていたことを覚えている。
ということで、レベル574N、日本家屋ですね。
ひそひそ話で悪口を言われる。
怒ったらですね、非推奨行為をしたら貧縮を買う。
これ腹帯ってあれかな?着物のやつかな?腹巻きじゃなくて。
はい。完全に無人。
だからこれ以前、何だっけ?この階層の各実態と放浪者は世界がずれている、チャンネルがずれていてお互いに認識してないんじゃないかっていう風に言いましたが、
この階層の実態は完全に把握してますね、放浪者のこと。
放浪者が扉を開けるといなくなるし喋らなくなる。
でも扉を閉めるとまた喋り出すし、うるせえやめろって言うと、何あの人っていう感じで悪口を言ってくる。
完全に。
でも実態信頼性、実態なしになるんだこれ。声だけだと実態はない扱いになるんですね。
うーん、なるほど。
はい、という階層でした。
ではまた次回お疲れ様です。
11:45

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