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レベル9N 危険度5 空間信頼性不安定、実体信頼性不明
レベル9Nとは、バックルームにおける9N番目の階層である。
概要 レベル9Nは、日本家屋の縁側と和室のような空間が無限に続く空間である。
主に無秩序に続く縁側と障子やふす間で区切られた和室で構成されており、どの部屋も昼夜の概念が存在せず、真夜中の時間帯で固定されて非常に暗い上にひどく寒い。
この階層ではあらゆる照明器具は不明な理由で使用できない。別の階層から持ってきた懐中電灯の類は故障して機能せず、
ろうそくなどの原始的な照明に頼ろうとしても、火は無風にも関わらず消えてしまう。
唯一の例外は和室に備え付けられた照明だが、その照明であっても豆電球以上の明るさに変えることはできない。
この非常に暗いにも関わらず照明が使えない性質と光述の影響からこの階層に迷い込んだ場合、放浪者が生きて脱出することは非常に難しい。
どんな状況に置かれても、このウィキに書かれた情報を思い出して慎重に行動することが望まれる。
縁側 この階層に放浪者が迷い込んだ場合、必ずこの場所にいることが確認されている。
板張廊下、ガラス戸、和室の障子や襖窓、典型的な日本家屋の特徴を有する縁側である。
10メートルほど一直線の縁側が続いたり、分岐が連続したりと構造は不規則であり非常に迷いやすい。
そして歩いていたら突然目の前に縁側の橋が出現した。
進んでいるはずなのに同じ場所に何度も戻ってきてしまうといった報告から空間自体も非常に不安定であると判断されている。
また留意すべき点として縁側に一定時間留まり続けると五感が少しずつ鈍くなっていく影響が挙げられる。
複数の証言から体が暗闇に溶ける感覚と表現され、この影響が進行していくとだんだんと移動自体が困難となっていく。
この影響が最終段階まで進むと何が起きるか不明であるが、少なくとも和室に滞在している真中は影響が弱まる、影響が弱まると報告されている。
したがって縁側を移動する際は途中で和室での休憩が必須である。
ただし縁側では無風にも関わらずガラストが激しく揺れる音、複妻や障子を荒々しく開閉する音、ドタドタと縁側を走る音が聞こえる場合がある。
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この音の発生源が別の放浪者か未知の実体か全く不明だが、この音に驚いて放浪者を探したり実体から逃げようとして失踪した例が多く報告されている。
禅術の影響から放浪者は暗闇に消えてしまったと考えられるが、いずれも憶測の息は出ない。
どんな音にも動揺せず、注意深く行動すべきである。
和室
縁側から複妻や障子を開けることで侵入可能な空間、基本的に応接間、仏間、床の間、空き部屋が確認されている。
縁側と違って基本的には安全な空間であり、放浪者が休息できる空間である。
しかし、食料源が応接間に置いている果種類以外存在せず、長期間の滞在には適していない。
中庭
ガラス戸の向こうに広がる日本庭園らしき空間。
縁側から石灯籠や小さな池などが確認できるが、中庭も真っ暗なので、それ以上の情報は存在しない。
縁側を出て中庭に出口を求めて探索を行った放浪者も存在するが、いずれも失踪して帰ってくることはなかった。
だが、わずかな証言から放浪者は、「祭林が聞こえる。」と言い残して失踪したという情報がある。
中庭が別の階層に通じている可能性もなくはないが、いずれにせよ避けるべきである。
入り口と出口
階層への入り方
レベル8Nで異様に暗い隙間を潜り続けると、いつの間にかレベル9Nに到達する。
レベル4,2Nで稀に見つかる土蔵に入ってそこから出ると、レベル9Nに到達する。
レベル113Nで雷雨時に停電した日本家屋に侵入すると、レベル9Nに到達する。
レベル178Nで立入禁止と書かれた扉を開けると、レベル9Nに到達する。
レベル599Nで自分の家に帰りたいと強く願うと、レベル9Nに移動したという報告がある。
階層からの出方
レベル9Nで不明な存在から自分の本名を呼ばれると、レベル10Nに到達する。
レベル9Nの縁側を不明な距離だけ離動していると、レベル609Nに到達する。
危険度5
夜
失踪可能性
実体不明
寒冷
寒い冷たいですね。
寒冷
日本
暗所
空間不安定
精神影響
通常階層のタグが付いています。
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はい、日本家屋ですね。
2008年に撮影したと思われるレベル9Nの縁側を映した最も鮮明な写真。詳細不明。
めちゃくらで何もわかんないですね。
で、2枚目。レベル9Nの和室。
あの、豆電球ですね。
オレンジ色のちっちゃい、寝るときとかにつけるやつ。
が、薄暗い部屋の中にポツンと、本当に頼りない明かりがついてる感じですね。
実体、いるね、多分。実体信頼性不明なので。
本名を呼ばれると移動するっていうルートもあるので、何かしらがいるのは間違いないですね。
ただ敵対的かどうかは怪しいとこですね。
あ、まあ、うーん、なんだろうな。
あからさまに敵対というよりは脅かしている感じはしますね。
ガラスドが激しく揺れる音。
蜀前障子を荒々しく開閉する音。
ドタドタと走る音。
この音の発生源が別の放浪者か未知の実体か全く不明ですね。
だから、見えない実体が放浪者たちをからかっている可能性と、
勝ち合わない、別の次元というか、
多分お互いの存在は認識していないけど、お互いその場にいるみたいな感じなんじゃないかな。
放浪者だとしたら。
その放浪者が動き回っている音、音だけがつながっているっていう理解が一番、
理解するならば落とし込みやすいとこかなってことですが、
バックルームに常識とか落とし込みとかを求めてはいけないという気持ちもありますね。
では、また次回。お疲れ様です。