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2023-10-02 10:59

画像生成AIに自分のイラストを学習させてみた(第689回)

KREAという画像生成AIサービスに自分のイラストを学習させたモデルをつくってみたけど、あまりうまくいかなかった話です。無料プランだと学習させた「モデル」は誰でも使えるよう公開されるのが注意点です。

=== 目次 ===
KREAに自分のイラストを学習させたけど
顔に余計な線があるなど怖い絵を生成してしまう
うまくいかなかった理由とモデルが公開される件
KREAは無料プランでも結構使える画像生成AI
ユーザーの作ったモデルは権利がグレー
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サマリー

彼は、クレアという画像生成AIのサービスに、自分のイラストを30点学習させたモデルを作りました。生成AIは余計な要素を加えがちなので、彼の絵を学習させたモデルで絵を作っても余計な線を加えがちで、結果としては世にも恐ろしい絵を描く生成AIを誕生させてしまいました。

クレアへのイラスト学習
クレアという画像生成AIのサービスに、自分のイラストを30点学習させたモデルを作ってみました。
KREAという名前のサービスで、クレアと呼ぶのかどうかは分かりません。
余談ですが、つい今日の朝、BREALだと思っていた以前も紹介したことのあるSNSがBREALと読むことを知って衝撃を受けました。
このアシカガCASTでもBREALと呼んで話をしたことがあるので恥ずかしいというかショックでしたね。
この手の海外のサービスは読み方がわからないものが多くて、どうしても気になるときはYouTubeで海外の人が紹介している動画で何て言ってるか確認したりすることもあるんですが、
ちゃんと確認しなきゃダメですねと言いながら、このKREAは確認してないです。
とここまで収録したところで、やっぱり確認しようと思って、KREAの公式のYouTubeのチャンネルの動画を見たところ、KREAと言っていました。
で、私のイラストを学習させたモデルを使ってAI画像生成をしてみたんですが、結果としては世にも恐ろしい絵を描く生成AIを誕生させてしまったなと思いました。
ちょっと怖いイラストをどんどん生成します。
私の描くイラストはシンプルな絵で、昔ながらの漫画のような絵と言うといいんですかね。
藤子不二雄とか赤塚不二雄とかくらいの描き込みの量、密度の絵を描いています。
はっきりした重線があって、色は単に単色で塗りつぶしているような絵なんですが、そういったシンプルな絵は生成AIが苦手だということはわかっていたんですが、実際私の絵を学習してやってみて結構ひどい結果になりました。
生成AIは余計な要素を加えがちなんですが、私が作ったモデルで絵を作っても余計な線を加えがちなんですね。
生成AIは人間のようにこの人が描くイラストの画風は、目がこういう描き方で、鼻はこういう描き方でみたいなルールとか理論、理屈で考えてないんですね。
なので、私の描く絵は全部同じルールの上にというか、顔の中にある要素はどの絵も同じなんですが、そこを理屈では理解していないので、AIの場合は顔の中に余計な線をいっぱい加えてしまうんですね。
で、人の顔の中に余計な線がいっぱい引いてあると、なんか怖いんですよね。
トンネルズの木梨のりたけが顔をペインティングしていっぱいシワを加えたりとかしてましたが、ああいうのも私苦手というか怖いんですね。
なので、そういうちょっとゾワッとするような顔にいっぱい線が入ったり、なんか崩れてる、柵が崩壊しているような絵をどんどん生成してくれて怖いなぁと感じています。
あと、イラストがあって、吹き出しがあって、そこに文字が入ったりしている絵をそのまま学習させたので、生成する、AIが生成する絵にも必ず文字っぽいものが入っていて、しかも元のイラストよりも文字要素多めで、なんなら空いてるスペース全て文字が入ってるみたいな感じになっていて。
で、文字と言ってもどこかの言葉ではないんですね。文字っぽい適当な図形というか絵なんですね。それがお経過というような、耳なし法一家というような感じで背景にいっぱい入ってるので、それも怖い要因の一つになっていました。読めない文字がいっぱい入ってる、文字っぽいものがいっぱい入ってると。
それでも遠巻きから見ると、ちっちゃい画像で見ると、まあこういう感じだよねと、私の絵っぽいねというものはありますし、可能性はやっぱり感じはしました。
今回うまくいかなかった要因としては、画風というのが大きいと思うんですが、学習データが少なかったのかもしれないですね。30点だけだったので。
おもせん、輪郭線がはっきりしているようなイラストじゃない、おもせんのない色で構成されているイラストの方が、私の描くようなシンプルなイラストでも、もうちょっとマシな結果になったのかもしれないなとも思います。
AIによる絵の生成結果
あと単純に私の絵が下手くそなのが、AIとの相性が悪かった理由かもしれません。ただやっぱりシンプルで完成されているような、スヌーピーとかムーミンとかキティちゃんとか、ああいうイラストを画像生成AIが生み出していくのは難しいんだろうなと思います。
まあそれっぽい感じのものは今の生成AIでもかけはしますけど、サンリオの新キャラクターコンテスト的なものに出せるようなレベルの完成品としてのキャラクターデザインを画像生成AIができるようになるのはまだまだ先かなと感じています。
なのでシンプルなサンリオキャラクターのようなイラストが描ける人の方がAIと競合しなくていいのかなとも思いますね。
今回私のイラストを学習させたクレアは無料プランで私は使っています。
無料プランでも自分のイラストを学習させることができてありがたいんですが、無料プランの場合はその学習させたモデルはパブリックなものになって誰でも使えてしまいます。
無料プランにすれば自分が学習させたモデルを自分しか使えないというようにプライベートなモデルにすることができます。
クレアはもともとは生成AIで生成された画像のデータベースでテキストで検索してAIで生成した画像を見ることができ、
その画像を生成したプロンプトどういうテキストの命令でその画像を生成させたかがわかるようになっているというデータベースを提供していたんですね。
提供していたというか今も提供しています。
なので画像から探してこういう画像を自分も作りたいなと思ったらそのプロンプトを画像生成AIにコピーペーストとかすれば同じような画像が作れる可能性が高いということですね。
でその時に何回か使っていたんですがその後生成AIで画像を生成するサービスの一つとしてクレアがいいらしいと知って使い始めました。
もともとその画像を元にプロンプトを探していくデータベースの時にクレアを使っていたということはすっかり忘れていました。
クレアは無料プランでも結構使えて1日に50点くらいの生成できる枚数の制限があるようです。
一度に4点ずつしか生成できないという制限もあるにはあるんですがこれは生成させている途中の段階で4つまで予約できるみたいな感じで
生成が終わりさえすれば続けて何枚でも1日の上限にいかない限りどんどん生成させていくことができます。
ステーブルディフュージョンを使っていてあらかじめクレアが用意しているモデルがいくつもあってそれを選ぶことによっていろんなタイプの画像を生成できます。
そのモデルを選ぶところでステーブルディフュージョンのバージョンを選んだりもできます。
イラストっぽいものとかリアルな写真っぽいものとかクレアがあらかじめ用意しているモデルはそんなに種類はないんですがユーザーが作ったモデルも選べるようになっています。
ユーザーの作ったモデルはそれこそアニメっぽいものもあれば羊毛フェルトっぽいものもあったりしていろんな種類があって面白いです。
レゴ風のものもあったりしましたね。ただこれ学習させたデータが本当に本人が権利を持っている画像なのかとかそういうチェックは何もないのである意味無法地帯になってるはずなんですね。
なのでユーザーが作ったモデルを使って画像を生成するのはあくまでもお遊び目的に留めておいた方がいいと思います。
今回は以上です。足利浩二がお届けしました。
10:59

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