iPadとノートツールの選択
絵コンテを作るのに、iPadを使いたいという人に、アドバイスする機会がありました。
コマ撮りアニメーションのコマネコとかを作っている、ドワーフという有名なスタジオがあるんですが、
そのドワーフの人が、アドビマックスというイベントで、絵コンテをiPadで描いていると紹介していたらしく、
それにインスパイアされて、iPadで絵コンテを描いてみたいと、その人は思ったらしいんですね。
そこで、iPadのノートツールとして、goodnoteを進めようかと思ったんですが、
goodnoteは6になって、実質有料みたいな感じになってしまったので、
ちょっとどうかなと、別なものがないかなと考えました。
もちろん、有料版が前提ということは悪いことではないです。
むしろ、そのアプリが将来もずっと使い続けられる可能性が高いということで、
有料版だからこそ安心できるという面もあるはずです。
ちなみに、goodnote 6はサブスク版では年間で1350円。
買い切りの場合は4080円と、全然高くはないですよね。
今、紙のノートでもちょっといいなと思ったら700円ぐらいとかしちゃいますからね。
で、goodnote 6の無料版の制限はノートが3冊までということなんですが、
でもページ数の制限はないということです。
なので、無料でも用途、使い方によっては十分使えそうですね。
ただ、PDFを読み込んで、それに手書きでメモを書き込むといった勉強とかの用途で考えると、
ノート数の制限があるというのは不便だと思います。
PDFを1個読み込むとノート1冊になってしまいますからね。
ちなみに私はgoodnoteは主に娘の勉強のために使っていました。
プリントとかテスト問題をスキャニングしたものをgoodnoteに読み込んで、
答えの部分を消して娘に問題を解かせるといったような使い方が多かったです。
最近はそういった勉強の手伝いはやっていないので、goodnoteをあまり使っていませんでした。
打ち合わせとかインタビューみたいなときにiPadで手書きでメモを取るんですが、
そのときにはconceptというアプリを使っています。
これはページがどんどん作れるようなノートツールではなくて、
1枚の無限の広さのキャンバスを広げてそこに書いていくようなアプリになっています。
もちろんそのキャンバスを何枚も作れるんですが、
1冊のノートに何枚もページがあるみたいな考え方ではないんですね。
私はiPadを横置きにして無限キャンバスでその中にメモを取っていくのが好きなんですが、
これはメモの取り方とか個人的な好みによって変わると思います。
iPadの手書きのノートツールを選ぶ上でも、
無限キャンバスが好きなのかページを分けていく、
1冊のノートにページをどんどん追加していけるタイプが好きなのかは、
用途とか好みによって変わってくるでしょうね。
絵コンテとか漫画のラフとか、
自由ノートの機能と利便性
そういうものも無限キャンバスの中にいっぱい並べて書くという方法もあると思うんですが、
人に見てもらう必要がある場合、
ページで分かれていた方がプリントアウトしたり、
PDFファイルにして見てもらうにしても便利ですよね。
私は漫画のラフとかも無限キャンバスで書いちゃうんですが、
人に見てもらう時にそこからスクリーンショットを撮ってページに分けたりとか、
ちょっと面倒な作業が発生する場合もあります。
で、そこでページ分けができる手書きノートアプリとして、
無料である程度使えて良さそうだなと行き着いたのが、
自由ノートというアプリです。
ちょっと名前が変わっていますが、
フリーノーツという英語の名前があるんですが、
日本ではアプリも日本語名にしてしまっていて、
自由ノートという名前になっています。
自由が漢字でノートがカタカナです。
これ英語だとフリーノーツでNOTS複数形なんですが、
さっきフリーノーツとちょっと曖昧気味に発音したんですが、
このノートかノーツか問題。
日本の人にはノートと言った方が伝わりやすいけど、
実は本当はノーツだと。
グッドノートも実はグッドノーツなんですよね。
なのでこの辺のノーツかノートか問題を、
日本語の自由ノートという名前にしてくれたおかげで、
その問題が解決できているというのがいいところかもしれません。
無料版でも基本的な機能は制限がなくて、
AI機能だけが有料になっているみたいです。
iPadのノートツールとかお絵かきツールで、
まず一番気になるのが、
2本指3本指のショートカットに対応しているかどうかです。
個人的には。
取り消しやり直し、Undo、Redoを2本指3本指で画面をタップすることで、
できるツールが多いんですが、
自由ノートでも対応していました。
そして手書きで使えるペンの種類は、
Apple純正のマークアップツールと同じものを使っています。
なのでわかりやすいかと思います。
Apple純正のマークアップの鉛筆ツールが私は好きなので、
そのままの書き心地で使えるのはいいなと思います。
図形を書くようなツールはないので、
絵コンテを作る時のベースとなる四角形が並んでいるようなものは、
別途用意した方がいいかと思います。
ペンツールで四角とか丸とかを書いた後、
押しっぱなしにすると綺麗な図形になるという機能は使えるので、
その機能と拡大縮小とかコピーペーストとかを使えば、
同じ大きさの四角を縦にいくつか並べることはできるとは思うんですが、
ちょっと面倒かなと。
Adobe IllustratorとかCanvaとかでベースとなるものを作って、
それを画像とかPDFで自由ノートに読み込んだ方がいいかなと思います。
あるいは絵コンテのテンプレートはネットで探すと結構いろいろ配布されているので、
そういうところからPDFでダウンロードして読み込むのもいいと思います。
あらかじめ自由ノートにテンプレートが用意されているのもあるんですが、
そんなに種類は多くないです。
あらかじめ用意されているシールもあります。
このテンプレートとかシールを見ると、かわいい感じのものが多いですね。
これは女性を意識しているんじゃないかなと思いました。
あと、いいなと思った機能として、分割画面で任意のページを表示できます。
例えば、参考にしたいページを左側に表示して、
右側で新しくノートを書くといったことができます。
左右の分割の大きさとか、それぞれのページの拡大・縮小ももちろんできます。
録音機能やタイマー機能もあるので、取材メモを取るときにも便利そうですね。
取材のときに録音をしつつ、残り時間をタイマーで常に表示しながらメモが取れると。
ちなみにその絵コンテをiPadで書きたいという人には、まだ自由ノートは勧めていません。
その人はキーノートが好きなので、まずはiPadのキーノートを使うところから始めました。
今回は以上です。 アシカガコウジがお届けしました。