iPad用のアニメーション作成アプリとして有名だけど有料なので試してなかったLooom。子ども向け簡単ツールと思ったら意外と奥が深くて楽しめます。無限キャンパス&SVGファイルを生成しているのを知って驚きました。
=== 目次 ===
iPad用アニメーション作成アプリLooom
とにかくシンプルで独特なUI
UIが独自過ぎて一旦行き詰まる
レイヤーごとにコマ数を変えられる
アニメーションを再生しながら描ける
実はSVGファイルを生成している
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アシカガキャスト。
LooomというiPad用のアニメーション作成アプリの話です。
以前から気になっていたアプリなんですが、1220円と有料なこともあり試せていなかったんですが、
子供にiPadを教える機会がありまして、自分の子供じゃなくて小学1年生の男の子なんですが、
子供に受けが良さそうだなと思って試してみることにしました。
試してみると、さすがによくできてるなと、面白いアプリだなと思いました。
名前がLooomでルームなんですね。
私の好きなLooomでルームというツールもあるんですが、ちょっと紛らわしいですね。
ジャンルが全然違いますが。
とにかく画面がシンプルでスッキリしていて、UIに、ユーザーインターフェースに文字が使われていなくてアイコンだけなんですね。
数字は出てきます。
アニメーションのフレーム数とか再生速度のところで数字は出てきますが、
アイコンだけのUIでシンプルなので子供がとっつきやすいんじゃないかなと思いました。
とにかくアプリを立ち上げてすぐにアニメーションを作ることができます。
1コマ目の絵を描いて、1本指で上から下にスワイプすると1コマ進むので、
うっすら見えている前の絵を参考にしながら2コマ目を描いて、1本指でスワイプして次のコマを描いてと。
どんどん絵を描いていって、画面の上に三角形の再生ボタンがあるのでそれを押せばアニメーションとして動きます。
線の太さを変えたり色を選んだりという機能は絵を描いている時には隠れています。
なのでそういうことを気にせずにとにかくアニメーションを作ることに集中できるんじゃないかなと思いました。
ただその次の段階に行こうとするとユーザーインターフェースが独特すぎて、
自力で機能を理解していくのはなかなか難しいんじゃないかなと感じました。
私も自力では行き詰まったので、YouTube動画などを見て勉強してこういうことかと理解しました。
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左側に表示されているリボルバーの形。
リボルバーは回転式拳銃のことなんですが、ロシアンルーレットとかに使われるのですよね。
弾丸を入れるところが回転式になっているんですが、まさにそのリボルバーの形をした図形が表示されていて、
弾丸一個一個のところがアニメーションの1フレーム1フレームに対応しているんですね。
そこがアニメーションを再生するときにくるくる回るんですね。
そしてそのリボルバーの部分を押しっぱなしにすると、初めて色を変えたり線の太さを変えたりするメニューが出てきます。
線じゃなくて塗りを選ぶこともできるんですが、線か塗りかどっちかしか選べません。
レイヤーを5個まで作れるんですが、1つのレイヤーに対して線か塗りかのどちらかだけで色も一色で、線の倍線の太さも1つのレイヤーに対して1種類だけです。
そうやって機能が限定されているところがルームの良さなんですが、子供向けのアニメーションツールとしてはいいけれど、
プロクリエイトでアニメーションを作っている人にとってはルームなんていらないでしょと思うかもしれないですよね。
ただルームならではの良いところもあるので、ルームで作った方が作りやすい、いいものが作れるというケースはあると思います。
ルームならではの良さですが、まずレイヤーごとにコマ数を変えられるんですね。
これはどういうことかというと、例えばキャラクターが歩いているシーンを5コマで作って、その5コマがループしているようなアニメーションになったとして、
空の雲は2つのフレームで2コマでちょっとだけズレている、パカパカしている、例えが古いですけどウゴウゴルーガみたいな2コマで動いているだけのアニメーションにすると。
そういうふうにレイヤーに分けてパーツパーツレイヤーごとにコマ数が違うアニメーションを一緒に再生させることができるんですね。
例えば1コマしかないレイヤーは全く動かない、背景的に使うとか文字を入れておいてその文字はずっと表示されるとか、そしてその各レイヤーごとの再生速度も変えられるんですね。
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なのでさっきのキャラクターが歩いているところと雲の例えで言うと、キャラクターが歩いている速さとは別に雲の動きはコマの切り替わる速さはゆっくりにできるんですね。
次にルームならではの良さとしてアニメーションを再生させながら線を描くことができます。リアルタイムでアニメーションを描いていけるみたいなことなんですが、そんなに素早く描くのは無理なので線を引っ張るとかそういう動きになってくるとは思います。
例えばくるくる回るアニメーションの絵を描いたとして、その動きの線としてアニメーションを再生させながらくるっと回っているような線を引けば線がくるっとこう回るようなアニメーションが作れます。言葉だけの説明じゃわかりにくいですね。
私が作ったアニメーションの例で言うと、キャラクターが歩いているアニメーションでそれだけだとちょっと動きも伝わりにくいし面白くないので、風で葉っぱが飛ばされるようなアニメーションを入れたいと思ったんですね。
その時にまずキャラクターが歩いているアニメーションを再生させながら、風で飛ばされる葉っぱの軌跡の動きの線を波線でピーッと引いたんですね。
そしたらいい感じに風が吹いているような線のアニメーションができたので、そのアニメーションに合わせて一コマずつ葉っぱを後から書いていって、風で葉っぱが飛ばされているようなアニメーションを作りました。
これ、我ながら良いやり方、テクニックだなと思いました。
あともう一つルームならではの良さなんですが、無限キャンバスでキャンバスの大きさがいくらでも広く使えるようになっていて、実はベクターベースです。
描かれている線や塗りはすべてベクトル情報として扱われているので、サイズを変えても大きくしても小さくしても綺麗に表示されます。
そして実はSVGファイルとして保存されています。SVGとして書き出すみたいなメニューはないんですが、iPadのファイルアプリでルームのフォルダーを開くと作ったアニメーションがファイルとして保存されているんですが、それがもうそのままSVGファイルです。
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SVGのアニメーションになっているので、ブラウザで開いたら再生できますし、ウェブページに貼ったりできますね。私の好きなノーションに貼ったりもできます。ちゃんとアニメーションとして動きます。
ルームのアニメーション書き出し機能はちょっと今一つで、iPadの画面収録機能を使ってループしているアニメーションを録画するんですね。
なので何回ループした動画を作りますみたいな設定ができなくて、見た目で録画開始録画終了をパッとボタンを押すことでしか収録できないんですね。
なのでその辺は今一つだなと思っていたんですが、実はSVGファイルができていると知って驚きました。
ということでiPad用の簡単アニメーション作成アプリルームの紹介でした。
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