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2022-10-11 10:45

ソフトウェアプロテクトの歴史とサブスク化(第586回)

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ソフトウェアのサブスク化が進むことで、結果的に違法コピーを防げるようになったことに気づきました。そこで、ソフトウェアプロテクトの歴史を振り返ってみました。

=== 目次 ===
ソフトウェアはサブスク化で違法コピーを防げるように
プロテクトの歴史:起動時にフロッピー
プロテクトの歴史:ドングル
プロテクトの歴史:ネットワークプロテクト
サブスク化の結果プロテクトが表に出なくなった
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アシカガキャスト。
昔は、例えば、アドビのフォトショップとかイラストレーターのことを
アプリケーションとも呼んでいたんですが、ソフトウェアという言い方をすることが多かったです。
スマホでのアプリという言い方が広まったので、
アプリと言ったらスマホのアプリのことで、
アプリケーションと略さずに言ったらパソコンのアプリのことみたいな言い方をこのポッドキャストではしたりしています。
パソコン上で使うアプリケーションのことをデスクトップアプリという言い方をするんですが、
この言い方は日本ではあまり浸透してないと思います。
そして、ノーションとかミロとかみたいにスマホのアプリもデスクトップアプリもあるけど、
実体はブラウザ上でも使えるウェブサービスだというタイプのものも増えています。
なので、そういうものの総称として、私はツールという言い方をよく使います。
そういうものひっくるめての話なんですが、
ソフトウェアのサブスク化が進むことで結果的に違法コピーを防げるようになったんじゃないかと最近改めて思いました。
昔の話をするので、あえてソフトウェアという言い方をしています。
そして、違法コピーを防ぐための仕組みを強化したわけじゃなくて、
技術の進歩により結果として違法コピーが防げるようになったというのが、
自動改札にすることによってKISELをなくせたという話とも似てるんじゃないかと思います。
うちの娘は自動改札ネイティブ世代なので、KISELなんか知らないですもんね。
そしてここからソフトウェアプロテクトの歴史の話をします。昔話です。
その昔、QuarkXPressというレイアウトソフト、DTPで使われる定番のソフトがあったんですが、
最初の頃のQuarkXPressはソフトを起動するときにフロッピーディスクを入れないといけないというプロテクトがかかっていました。
昔はソフトウェアはフロッピーディスクで販売されていて、何枚ものをフロッピーディスクに分かれてプログラムが入っていて、
一枚一枚抜き刺ししながらソフトをハードディスク上にインストールしていたんですね。
なのでソフトウェア自体はハードディスク上にあるんですが、コピーされてたくさんの人に使われるのを防ぐために、
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そのフロッピーディスクの一枚を起動するときには必ず刺さないといけないという仕組みになっていました。
フロッピーディスクの中身自体は簡単にコピーできるんですが、もちろんコピーしたフロッピーディスクでは起動しないという技術が使われていました。
そして次に登場したプロテクトの方法が、ドングルという物理的なものを使う方法です。
そのドングルが出始めた頃、USBなんかまだなくて、MacはADBというApple Desktop Busという規格を使っていて、
ADBでMac本体とキーボード、マウスをつないでいたんですね。
そのADBを延長するような間にかませるのがドングルなんですね。
高価なソフトウェアにはドングルがついていて、このドングルをパソコンとつないでないとそのソフトウェアが起動しないというプロテクトが一時期すごく流行りました。
幸いADBのソフトはドングルなかったんですが、2個とか3個とかドングルをつなげて使っているようなデザイン関係の人とかいたと思います。
ドングルは物理的なものなので、故障とか不良品とかそういうトラブルもあったように記憶しています。
そしてその後主流になるのが、今も使われていると思いますが、ネットワークプロテクトです。
ADBがネットワークプロテクトをいち早く採用していたと記憶しています。
ソフトウェアにはシリアルナンバーがあるんですが、同じシリアルナンバーのアプリケーションは同じネットワーク上で同時に一つしか起動できないというプロテクトがかかっていたんですね。
社内にデータのサーバーがあって、社内のネットワークで社内ランでデータをやり取りするのが当たり前の時代になっていたので、ネットワークプロテクトが有効に働いていたんですね。
ソフトウェアのシリアルナンバーというものを知らない意識してないという人も最近はいるかもしれないですね。
今でもシリアルナンバーというやり方自体はなくなってなくて、ネットでソフトウェアを購入する、APPストアを使わずにソフトウェアの開発元から直接購入したことがある人はメールなどでシリアルナンバーが送られてきて、それを入力する。
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コピペで済みますけど、そういうことをやったことない人はピンとこないかもしれないですね。
昔はフロッピーディスクであったりCD-ROMであったりで、ソフトウェアをインストールした後、マニュアルの裏とかハガキみたいな紙にシールでくっついていることが多いんですが、そのシリアルナンバーを目で見てキーボードで長いものをわざわざ打ち込んでたんですね。
これが結構手間な作業でした。私の会社員時代は仕事柄インストール作業が多かったんですね。新しいソフトウェアをどんどん入れてましたし、展示会で使うマシンにソフトをインストールしたり、あんまりなかったんですが納品するお客さんのマシンにソフトをインストールしたりとか。
なのでシリアルナンバーを入れる作業が面倒だったなという記憶があります。今はネット上のやり取りであればシリアルナンバーはコピーペーストで済みますし、iTunesカードの場合はコードを書いているところをカメラで読み取ればいいので便利ですよね。
iTunesカードというのは古くて今はAppleギフトカードなんですよね。そしてインターネット時代になってインターネット経由でのネットワーク認証的なものが出てきて今に至るという感じですね。
そしてアドビのようにアプリケーションがサブスク化してインターネット経由で認証するようになってコピープロテクター的なことがあまり表に出てこなくなってますよね。
マイクロソフトもそうですしソフトウェアというよりもサービスウェブサービスのNotionとかMiroとかFigmaとか有料プランを使うにはサブスク型でお金を払うしかないですしコピーして違法に使おうみたいな発想自体がなくなったそういう意味では健全な時代になったんだなと感じます。
昔は友達が持ってるソフトウェアゲームとかをコピーさせてと気軽に言ってくる人がいましたからね。
それで連想して思い出したんですが昔はレコードやCDを友達に頼まれてカセットテープにダビングしてコピーして渡すあるいはしてもらうということを当たり前のようにやってましたもんね。
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確かこれは法律上でも認められていたような記憶があります。それで商売しない限り個人的な私的な利用の範囲だったように記憶しています。間違ってたらすみません。
そういう意味では今音楽もサブスクに入ってしまえば友達のおすすめの曲もすぐに聴けるし健全でいい時代だなと思います。一方でそういう友達から借りるとか友達のおすすめの曲をカセットテープにダビングしてもらうとかそういうのがないのは寂しい感じもしますね。
Kindleには友達に本を貸すという機能があるんですね。使ったことはないんですがKindleストアで購入した電子書籍を本は1回につき14日間友達や家族にレンタルできるそうです。貸してる間は本来の持ち主はその本は読めないんですね。この仕組み面白いですよね。
音楽サブスクにもそういう友達にレンタルする機能とかあったら面白そうですよね。今回は以上です。
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