1. 新米広報のための『しつもんばこ』
  2. 外には見えにくい社内広報の世界
2025-05-23 18:37

外には見えにくい社内広報の世界

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今回は社内広報について、武田さんにうかがいました。社外とのやりとりがある広報に比べて、外からはなかなか姿が見えにくい部門ですが、結構やりがいありそうです。


登場人物

武田さん(yukiTa Inc. 代表取締役CEO)

⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://www.facebook.com/snow666tkd⁠⁠

津田(朝日デジタルラボ 広報、bouncy編集長)

⁠⁠⁠⁠⁠https://moov.ooo/bouncy/author/5eb931758f32de7e4f3360f8⁠



サマリー

このエピソードでは、社内広報の重要性とその役割について津田さんと武田さんが会話を交わしています。社内広報は、社員に会社のビジョンや情報を伝えるための重要な手段であり、時には社外広報よりも複雑なスキルが要求されることもあります。社内広報と社外広報の役割や重要性について考察が行われ、特にスタートアップ企業における社内広報の実践が提案されています。社内広報が強化されることで、アウトプットできる情報が増え、社外広報にも良い影響を与える可能性が示されています。

社内広報の役割
スピーカー 1
新米広報のための質問箱。
こんにちは、朝日デジタルラボの新米広報津田です。
スピーカー 2
こんにちは、広報の武田です。
スピーカー 1
このポッドキャストでは、ひょんなことから広報を兼務することになった津田が、
広報の先輩である武田さんに広報って何なのかと、そのいろはを伺っていく、そんな内容でお届けしております。
今回はですね、社内広報と言うんですかね。
なかなか外から、僕はメディアの人間ではあるので、そうすると応対していただくのは、社外広報の人たちになるんだと思うんですけど。
だけど、ある程度の規模の会社だと、社内広報のチームがあったり、社内広報担当がいたりとかっていうのもあると思うんですけど、
そこの社内広報という人たちが何を目的に、どういうことをやっているのかっていうのを教えてもらえたらなと思います。
スピーカー 2
そもそも社内広報ですから、社内に向けた広報なわけですよ。
本来は、スタートアップとかだと分けられていなくて、両方を兼務している人とかもいると思うんですけど、
できれば同じ人がやるなり同じチームがやってた方が効果的だとは思うんですが、
業務が違うから、ボリューム的にも分かれていることが多いと思うんですよ。
スピーカー 1
大きい会社さんだと、社内広報の部門と社外広報の部門は分かれていたりとか、社外でもIRとかそっちに近い人たちと商品側とかは分かれていたりとかね。
スピーカー 2
そうですね。大きい会社だと社員もステークホルダーですからね。
何を広報するかというと、会社のビジョンとかミッションとか、プロダクトの情報とか競合の情報とかを社内に広報する。
会社の人事的な情報とかを広報したりすると思うんですけど、
大きな違いとすると、最終目的的なところが若干違っていて、
社外広報って長期的に会社のビジョンとかを広めるみたいなものもあるんだけど、
社内の広報だとちょっと洗脳に近いというか、いかに会社が考えていることを社員の人たちが理解してくれるようになるかを繰り返し繰り返しプロモートしていく必要が多分あると思うんですよね。
社内報とイベント
社内広報の人がやっている一番一般的なものは社内報なんていうのがあると思うんですけど、
スピーカー 2
今だとSNSを使ったり、オウンドメディアを運営したりとか。
スピーカー 1
社内報自体を外に出しているって結構出てきてますよね。
作ること自体ですよね。
そこにメディアが入ってたりとかね。
スピーカー 2
社内報に力を入れている会社さんとかだと、社内報自体をプロのメディアって考えて、非公開のメディアみたいな考え方をしてたりとか。
あとは社内イベントみたいなものをやっているところもすごく多いと思うんですよね。
関係社内会社に対する各部門とかチームとかの発表とか、社長からのメッセージを伝える場として、年に一度社内イベントをやりますみたいな。
スピーカー 1
大規模な社内イベントだと、その会社の社長さんとかが、こういうアワードを今回はこのチームが取りましたとか、アピールされてたりとかしますよね。
社内広報さんの一番大きい仕事はそこですよね。
スピーカー 2
社内広報って意外というか、会社としては結構大事なんですけど、ちょっと軽視されがちなんですよね。
スピーカー 1
外側には見えないっていうのもあって、社内にいたら関係ないんだけどね。
なんとなく社内広報のほうが華やかな印象がありますよね。
華やかな印象があるから、隠したっぽい雰囲気に思われがちなんですけど、実は社内広報のほうがスキルとか必要だったりとかするっていう。
僕も去年ぐらいに、某大手広告代理店の社内広報チームと一緒になって、そこはもう社内広報を全部動画にしたいと。
普通にテキストで社内広報を作ってもなかなか見られないっていうのもあるし、どんどん新しいことをやるとか、もっと身近な情報をみんなスマホどうせ持ってるんだし、
外に出すというか、会社内のメンバーに伝えるみたいなことをやりたいということで、
広報さんたちが積極的に動画を持って、社内ティックトッカーみたいな感じになって動くみたいなアドバイザーみたいな感じで入って、数ヶ月動画のやり方とか教えるとかしましたけど、
新しい目の意欲的な取り組みをやるようなところは、社内広報もかなり力を入れてるんだなっていうのはそこで知りましたよね。
社内広報の課題
スピーカー 2
そうですね。社内広報って人事と一緒に動いたりすることが多いですよね。
広報さんの目標設定というか、評価基準が、社内広報だとステークホルダーが社員なんで、
社員からどのぐらい認知度を上げられたかとか、その発信している情報を見てもらえたかみたいなところが、社員満足度とか社員理解度を上げるところが目的になるから、
割と人事活動に近い感じになる感じですよね。
スピーカー 1
社内広報がなくても全部が浸透するぐらいの社長とかキーパーソンとの距離が近い会社は、本来ならなくてもいいかもしれないけど、ある規模になるとそうもいかなくなりますよね。
まさに今津田さんが言った通りというか、本来社内広報をするべきなのは社長や役員なわけですよ。
社長や役員が社内に対して自分たちの会社のことを理解してもらって、同じ考え方で動いていただけるようにできないから、その代わりに社内広報さんがいるわけですよね。
目線を合わせるというか、どうしても集まってくる情報とか、どうするかは経営人とか本部長みたいな人たちが持っていて、社員は言われたことだけをやるっていう形になりがちだけど、今、世の中のいろんなところと競争しなきゃいけないってなったら、当然、社員の人たちが100%、110%、120%ってどんどん頑張ってもらうことが必要だってなると、
スピーカー 2
例えば、社内広報が重要な要素の一つで、危機管理広報があって、あれって実は半分社内広報が重要な部分で、特に初手って言われる、最初にトラブルが起きた時にどう対処するのかっていう部分が、社内広報がちゃんと機能していないと情報統一ができないんですよね。
スピーカー 1
社員がSNSで勝手に言うとか、偉い人がずっと記者に口を滑らすとかっていうのもあるあるな話ですよね。
スピーカー 2
あれも社内広報の一環なんですよね。
意外と大事というか、よく聞くのが、新人とか、ジャブ人事した人とかを社内広報担当にするみたいなのがあると思うんですけど、社外の広報よりも、さらに社内広報さんは新人さんとかにはできないというか、難しいというか、
新人の方がいきなりいろんな事業部長さんのところに行って、話ししろって言ったり、社長が何考えてるのか理解したりとかで難しいじゃないですか。
スピーカー 1
関係性があってとか、ある程度顔見知りぐらいになっているからこそ、社内での社内取材みたいなのをかけたりとかの時にも意味が出てくるというか、強みが発揮できますよね。
スピーカー 2
社内広報って分かりやすく成果が出ないから、どうしてもさっき軽視されるって言ったけれど、価値を重要視されづらい職業だから、社内広報さんも頑張りづらいですよね。
確かにね。
頑張ってもらうには、会社自体が社内広報を重要視しないとっていう。
スピーカー 1
それこそ本当に経営人だよね、その辺の。
いかにそういうことをやるってことが大事で、社員の目線を上げるというか、経営者に近いところの考えに持ってってあげないと、どんどん開いていっちゃいますよね、そこはね。
難しい。やりづらいですからね。
社内広報って、広報に配属されました、あなたは社内です、あなたは社外ですってバツンって決まるような感じなもんなんですか?
スピーカー 2
大きい会社だとそうなんじゃないですかね。
違う部署として存在してるところとかも結構。
スピーカー 1
チームが違うなっていうのは思ってて、たまに社内、昔記者を紹介するとかっていうのを社内広報がよくやってたことがあって、どういうところに興味があるかとかっていうのを、社内の人たちにこういうメディアはこういう観点でやっているっていうのを紹介してたんだと思うんですけど。
ああいうことをやってんだろうね、普段からね。
スピーカー 2
そうそう。
スピーカー 1
でも難しいよな、社内広報のほうが、あとノウハウが見えないよね、社内以外のところに。
スピーカー 2
優秀な社内広報さんとか、特に企業独特に俗人化しますよね。
スピーカー 1
どう評価するというか、成果として認めてあげるかを経営人なり会社がちゃんと理解してないと、やってる人たちも楽しくなくなっちゃうというか、やりがいを持ってやれなくなりそうだね。
そういう意味だと社外広報のほうがどこそこに乗りましたとか、わかりやすく指標化はしやすいのかもしれないね。
スピーカー 2
よく社外広報担当と社内広報担当の業務のガイドラインがわかりにくいよねって悩まれるポイントで、
例えばテレビに放映されました、社長がしゃべりました、社長が取材を受けました、この活動自体は社外広報なんだけど、それを社内に知らせるのはどっちの仕事なのかみたいな。
スピーカー 1
面白い、確かに。
スピーカー 2
社外広報としては自分が頑張ったんだから自分がお知らせしたいじゃないですか。
でも社内広報としては社内に展開するわけですから、こっちの仕事ですよってなるわけですよね。
そういうのがちょいちょい発生して、例えばさっき言ってた会社イベントとかだと、大きい会社イベントって社員だけじゃなくて取引先が来てたりとか、何ならメディア来てたりとかするじゃないですか。
そうするとそのテーマ決めたりするのはどっちの仕事なのかみたいな。
そういうのが競合っていうかライバルみたいになっちゃうのが私は不幸だなって思っていて、
なんでそうなるかっていうと、どっちかが掲示されたりどっちかが評価されることが発生するからなので、
社内広報と社外広報の役割
スピーカー 2
さっき言った同じ部署とか同じ人がやってた方がいいよねって思うんだよねっていう。
スピーカー 1
それって一人の人が社内広報も社外広報もやるっていう比較的小規模になるのかなの場合って、
さじ加減というんですか?7,3で社外なのか?そういうのってどこで決めるんですか?
スピーカー 2
会社にもよると思うんですけど、私個人の意見としては、社外広報って1年中毎日同じように忙しいわけじゃないんですよね。
例えばプロダクトリリースがないとか、企業発表がないと、普段そういうのがないときの社外広報って記者さんと雑談のリレーションを取ったりとか、準備したりとかするじゃないですか。
手の空いてるときに社内広報に切り替えて、コースをかけるみたいなやり方がまず一つありますよね。
スピーカー 1
あと、さっき言ってた外に出している情報を中の人にもきちんと伝えるみたいなところだと、両方をセットにしてワンルーティンにするみたいな。
スピーカー 2
なので、個人的には同じ人がやる方がいいと思っている派。でも、そうもいかないよね、とも思う。
まあね、コウホーさんに限らないけど、いろんな仕事を自分でやるやるってなると、すごい量になる仕事でもあるよね、コウホーさんとかも。
スピーカー 1
そうすると、どうしてもチームでどっちがどうっていうのを分けたりする必要が出てくるかもしれないですね。
スピーカー 2
例えばスタートアップとか、スタートアップじゃなくても、わりとそこまでシステム化できていない会社とかの広報になって、
広報を何をすればいいかわからないんですっていう人は、まず社内広報をしてみるといいんじゃないかなっていう。
何をすればいいかわからないってことは、アウトプットしなければならない情報が少ない会社ってことなんですよね。
特にB2Bの会社とかだと話せることが少なかったりとかするじゃないですか。
例えば製品も一般向けじゃないし、機能が変わりましたとかじゃネタにならないし、採用事例は話せないしみたいなね。
そういう場合は、しかるべき外にアウトプットできる大きなネタを仕込めるまで潜伏しつつ準備しつつ、
それに協力してくれる人たちを増やすために社内広報に仕掛かるみたいなのはある。
そういう意味でも、何もリリースが出てない、アウトプットするものもない、話せないことばっかり多い。
なのに、生活支援を出しなさいとか広報を言われるとつらいわけですよ。
ネタもないのにメディアの掲載が今月少ないですねとか言われるとつらいわけですよね。
そういう時に、社外と社内の広報を両方その人が担当していると、
今月は社内広報でこういうことをしましたということに動けるじゃないですか。
スタートアップ企業での実践
スピーカー 1
なるほどね。どっちも両輪ですもんね。
社内広報をいっぱいやった結果、社内のいろんなことを知ったりとか、いろんな関係がさらにできて、それを社外広報につなげたりとかもできるってことだもんね。
スピーカー 2
社内広報が進むと、例えば会社がこういう方向を向いてるんだなとか、
他のプロダクトチームがこういうことをしてるんだなってことを理解することで情報が上がってきやすくなったりとかすると思うので。
スピーカー 1
そうすると会社内でも、あの人の社内広報とかに協力しておくと、社外のアウトプットにもつなげてもらったりとか、
さらに社外でどういうふうにそれが取り上げられたかっていうのも返してもらえるとかっていう良い関係ができるかもしれないですね。
あとはあんまり会社的には良いことじゃないんだけど、社内広報に協力するとリクルーティングに役に立ったりしますよね。
社員が社内広報で取り上げて、自分をアピールできることで、それが自分のコンテンツとして対立するっていう。
名物みたいになったりするってことですね、その人自体が。
転職しやすくなりますみたいなね。
某メーカーさんの社内広報とかを協力してたことがあって、記者を紹介して記者が出るってコーナーがあったんで、その冊子をもらってたんですね、社内広報になる。
そうすると、部長さん、課長さんかな?わかんないですけど、ランチレポートをずっとやってる。
スピーカー 1
いいね、いいね、素敵だね。
その人は、外に出て他の会社に移った時でも、ランチのことをまたやってましたよ、その方は。
スピーカー 2
それが一つの個性みたいにキャラ付けされてましたね、その方。
そういうのもありますよ。
スピーカー 1
なるほど、わかりました。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
ありがとうございます。
アサヒデジタルラボのミッションは、コンテンツで明日のワクワクを作るです。
バウンシー、ムーブーといったメディア事業の知見をもとに、
自宅制作、ウェビナー、企業研修など、いろいろやっております。
採用関連については、デジラボのウォンテッドリをご覧ください。
お仕事のご相談をお気軽にいただけたらなと思います。
武田さん、ありがとうございました。
スピーカー 2
ありがとうございました。
18:37

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