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建コンのアレこれの建コンのアレです。こんにちは。
珍しく、週一ぐらいのペースでエピソードを久しぶりにアップしていけそうです。
今日は、質問フォームにご質問をいただきまして、そちらに回答していきたいと思います。
早速いただいた質問を読んでみたいと思います。
いつも楽しく聞いています。142回のポッドキャストで質問を募集していたので質問させていただきます。
私は地方自治体の土木職員として勤めている20代男性です。自治体職員の仕事は様々ですが、市民対応がメインの部署などでは技術に直接関わらない場面も多く、
自分が技術者だと強く感じる場面があまりありませんでした。 また、工事監督や設計業務の調査職員などの業務もありますが、
受注者や受託者の方が技術者らしいと感じていました。 しかし、建コンのアレさんのポッドキャストに出会い、
より良い技術者になるためにアクションを起こそうとやる気になり、一級土木施工管理技師の資格を取得しました。現在は技術士を取得するために勉強中です。
個人的なイメージですが、自治体職員と比較するとコンサルやゼネコンで仕事をする方が技術と向き合う機会が多く、
より良い技術者になれるのではないかと考え転職しようかと思っています。 ここで建コンのアレさんにお伺いしたいのですが、技術者として成長するという観点で自治体職員ならではの良さはあると思いますか?
また、建コンと自治体職員とでは目指すべき技術者像は異なるのでしょうか? 私は市民に寄り添いながら公益性を確保するためには、
自治体職員の技術力は不可欠だと考えています。 建コンの社員として長く勤められている建コンのアレさんの目からは、自治体職員がどのように見えるかを教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。
非常に心のこもった一部お悩み相談という性格もありつつ、ご質問をいただきまして誠にありがとうございます。本当にご質問いただいて嬉しかったです。
私のポッドキャストを聞いて資格を取得しましたというふうに書いてくださっていて、そういう行動のきっかけになれたということで、すごくこのポッドキャストをやっていて良かったなというふうに思いました。
ご質問の内容を一旦整理したいと思います。まず一つは、技術者として成長するという観点で自治体職員ならではの良さはあるかどうか。これが①。②建コンと自治体職員とでは目指すべき技術者像は異なるのかどうか。これが②。
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次に③。建コンの社員として長く勤めている建コンのあれ、私が自治体職員というものをどういうふうに見ているかというのを教えてください。この3つの質問ですね。自治体職員ならではの良さ、それから技術者像の違い、そして私建コンのあれから見て自治体職員というのはどういうものかということです。
私ちょっと早口気味に喋っていたので聞き取れている方もどうかというところですけれども、この3つの質問に対する背景、重要な背景を押さえたいと思います。こんなふうに書いてあります。
個人的なイメージですが、自治体職員と比較すると建コンやゼネコンで仕事をする方が技術と向き合う機会が多く、より良い技術者になれるのではないかと考えて転職しようかとも考えている。
転職の気持ちもちょっとあるということですね。その理由は建コンやゼネコンさんの方がより良い技術者に近づけるんじゃないかと、そんな着眼点をお持ちということですね。
もう一つは市民に寄り添いながら公益性を確保するためには自治体職員の技術力は不可欠だと考えていらっしゃる。
この2つの背景は相反していますね。当然です。人間、たくさんの相反する気持ちを一つの人間、身体、心の中に内包するものです。私も建コンをやりながら相反する2つの気持ち、2つ3つ4つの気持ち、よく抱きます。
このご質問者さんは自治体職員でいることがより良い技術者からに近づけないのかもしれないという思いと、だけど市民の皆さんとかそこの公益性を提供するという意味で、逆に自治体職員の技術力こそ大事なんじゃないかという思いと両方持っていらっしゃるという、そういう背景が読み取れますね。
ここでこの質問文にはですね、ちょっと数えてみましたけども6回か7回技術者という言葉が登場します。技術者って何ですかね。これはすごく素敵な質問だって本当に感じて、ぜひ質問者さんに向けて答えるつもりで私今話してますけども、
そうじゃないリスナーの皆さんもぜひ考えてみていただきたいなと思うし、私にとっても重要なテーマで、もちろん私が正しい答えなんて持ってないです。技術者とは何か、良い技術者とは何か答えは持ってないです。
で、私の今の時点での考えをちょっと述べてみますけれども、それは全然正しいっていう自信はないんで、みんなで考えてみたいなって思うんですけど、一つはね、技術者なんていう言葉には多様な意味があってね、住人トイロなんだと思うんですよね。
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ちょっとずるい答えかもしれませんけどね。だからこの質問者さんが考えている理想の技術者像って、私がさっき言った背景が相反してるねって言ったのからちょっと読み取るとね、質問者さんが考えているより良い技術者像っていうのは、技術力や知識に富んでいてかつ市民に近い立場で公益のために働いている。
めっちゃ技術できるんだけど、でも技術ができる身でありながら市民の近い場所で公益のために働いている。こういう存在がより良い技術者っていうふうに、もしかしたら思っているのかなっていうふうに感じました。
でも、だからこそ、より技術力、知識、手に入れようと思ったら自治体職員じゃないかもしれないっていう気持ちがありつつ。だけどコンサルとか施工業者さんに行っちゃったら、市民との距離ってやっぱり職員の方が近いような気がすると。
まさに質問者さんがおっしゃっている通りだと思います。両方を手に入れるっていうのは簡単じゃないし、これちょっと例えてみようと思うんですけど、この例え話がまたいいかどうかわかんないんだけど、理想の野球選手って何ですかね。
技術じゃなくて野球に例えた場合、ピッチャーが理想の野球選手なんでしょうか、例えばね。その質問者さんの立場って野球にわざわざ例えてみると、理想の野球選手を目指してものすごい良いピッチャーになりました。ピッチャーとして活躍している。あるいはこれから活躍しようとしているんだけど、ピッチャーだけやってるとなんか違う気がして。
この間の試合でめちゃくちゃ素晴らしいダブルプレーを後ろのショートとファーストでやってましたと。あれすげえなみたいな。やっぱり理想の野球選手はショートかもしれない。セカンドかもしれないとか思ってね。
ピッチャーやめようかな。ショートがいいかな。よく考えたらハイキューとか相手のバッターの戦略とか特徴全部頭に入れて投げる球、上手に指示出してくれるキャッチャー。キャッチャーこそ理想の野球選手なんじゃないか。理想の野球選手になりてえ。理想の野球選手はピッチャーじゃねえっていう気持ちに似てんじゃないかなと思って。
技術者もね。素晴らしい実際職員さんいらっしゃいます。その方は素晴らしい技術者です。素晴らしいコンサルいます。素晴らしい健康の人、素晴らしい技術者です。素晴らしい生光業者さんの人います。現場監督でね。こういう風にした方がいいんじゃないですかとか言ってね。素晴らしい技術者です。全て素晴らしい技術者です。理想の技術者なんです。
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だけど、役割がたくさんあるんですね。世の中には。これが悩みのポイント。ピッチャーもやりながらショートもやるってことはできない。野球は9人でやりますんで。そう、キャッチャーとピッチャー一人ではできない。だからどれか一つの役割を選ぶんです。これは仕事も同じ。発注者でありながら健康であるってことはできない役割なんです。
それを分担してるんです。私たちの社会は。だからどれかの役割を自分で選ぶ。で、ある役割Aを勤めれば勤めるほど役割Bができない。Bからは離れる。
実際職員としての素晴らしさを突き詰めるほど、健康路線のプロフェッショナルとは違う方向に行くわけだけど。でも健康路線のプロフェッショナルいくら突き詰めても施工業者さんのプロフェッショナリティーは全然別のところに行ってしまう。健康の兄さんは別に現場知らないでしょって言われたらおっしゃる通りですってなるわけ。そこなんですよ。役割なんですよね。
さてここでご質問に一つ一つ答えていきたいと思います。ちょっと順番前後します。質問の②からお答えをします。目指すべき技術者像は違うんでしょうか。今話したようにもちろん違います。健康の目指すべき姿と自治体職員さんの目指すべき姿が違います。なぜなら役割が違うからです。健康であれば専門特化することができます。
良くも悪くも私は機械設備の専門家であって洋壁の設計できないし森戸の設計もできない。河川の計画とかシミュレーションとかもできない。でも職員さんは何かに特化するってわけにいかないですよね。
ある現場とか職場では道路の担当になるかもしれないし、道路の担当と河川の担当を分けてらっしゃるような自治体さんもあるかもしれないけど、でも混ざってる人もいるし。市町村レベルだったらなおさら機械の専門家なんていない。私は出会ったことが滅多にないですね。市町村ではないですね。都道府県でも滅多にないです。
だから私が管理技術者である仕事で調査職員さんは都道府区の人ってことはたくさんあります。そっちの方が多いくらいです。
でもその都道府区の専門でありながら機械の設計業務の担当をしてくださるわけで、たまにね、たまにって言っていいかわかんないけど、実態としてはたまになんですけどね。
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機械のことに本当に関心を持ってくださって、あれさんここちょっと馴染みがない分野なんでわかんないんですけど教えてくれませんか?って言って、機械のこととか電気のことを質問してくださる職員さんもいて、
ああそうかそうか、そういうことなんだ、なるほど、そうするとじゃあこのABC案の中でBがいいって、そういう意味なんですね、とかってご理解していただいて。
そうやって幅広く、いい意味でコンサルの言いなりにならず技術的なポイントを理解して、自分の自治体のことと思って判断をしてくださる職員さんは我々健康にとってもすごく頼もしいしありがたいし、
そういう職員さんはきっとその後後人になっても上司の人とか精工業者さんに説明をして、これはこういうふうな判断だからこうですよって言ってやってくださるんだろうなっていう、なんかそんなふうに思ったりしますね。
だからやっぱり違うんですよ。それを私は機械ばっかりやってればいいと言えばいい、まあ本当はよくないかもしれないけど、でも健康の技術っていう方が特化しやすいわけですね。
それは質問者さんが、コンサルさんとかゼネコンさんの方が技術力いっぱい身につけててそっちの方が技術者っぽいなって思うのはそこのポイントあると思うんですけど、
それはそういう役割だからそうなだけで、逆に他は知らないわけだし、過剰に惑わされなくてもいいような気もしますね。
質問②を今答えたので、①は自治体職員ならではの良さっていうのはありますか?今言ったようにあります。
自治体の職員さんっていうのはその自治体の予算で、その自治体のインフラを整備したり維持したりするのみに営みに直接関わっているわけなんで、
それはまさに技術です。完全に技術です。その営みの一部として、じゃあここにこんな課題があるぞというところからスタートするわけですよね。
我々の仕事は、ちょっとそうじゃない場合もたまにあるけど、大体は特記使用書からスタートするわけですけど、その特記使用書の前が必ずあるわけですよね。
自治体の職員さんはその課題から特記使用書までの間をやっていらっしゃるわけじゃないですか。
この道路どうしようとか、この河川どうしようって言って、どんな調査をして、いつやって、その調査をもとにどんな設計をやらなきゃいけないのかとか、計画業務がいるのかとか、
最終的にはこんなふうな工事をしなきゃいけないんだ。こんなふうな工事っていうのは最初から見通せないかもしれないけど、この設計業務で見通さなきゃなとか、
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この調査やったらここまで絞り込めるなとか、そういうことをやるわけですよね。大きな営みとしてはね。
それは技術です。技術士に挑戦していらっしゃるって書いてらっしゃいましたけど、まさに技術士の資格試験ってそういう部分があって、
コンサルの人はね、こじらすとなかなか取れない。私も5年もかかった。最初に1個取るのに5年かかりましたけど、
専門性に頼りすぎると技術士って取れないんですよ。なぜなら私がさっき言ったみたいに、課題から設計までとか、課題から技術までの間のプロセスをコンサルは抜いてしまいがちなんですね。
私みたいに詳細設計をよくやってる人間はそこに陥りやすい。
自治体の職員さんの方がむしろ技術士の論文って書けるんじゃないかなって思ったりしますよ。
私の他の技術士の対策のエピソードにも何度も触れてますけれども、社会課題がちゃんとわかってて、その社会課題と技術の関わりがわかってますかっていうのが技術士の試験の問われてるポイントなんで。
それが申し込み様式に明確に書いてありますんで、それを日頃やっているであろう職員さんっていうのは技術士っていう資格にも近しいし、それをもってしてもやっぱり技術者であるって言えると思うんですね。
質問の3つ目です。今2を答えて1を答えて、最後3つ目の質問に答えます。
地下医職員さん、私健康のアレから見てどのように見えてるか。これはね、今私その①番の答えとしてね、地下医職員さんっていうのは自分のところのインフラを自分のところの予算でやるっていう大きな営みを自らやっている立場だっていうふうに言ったじゃないですか。
この質問者さんのこの質問の根本にあるのは、私が今言ったようなプロジェクトを自分でやっているっていうやってる感をあんまり感じられてないからかもしれないっていう想像があります。
なぜなら、市町村レベルのプロジェクトであれ、都道府県レベルであれ、国レベルだったらなおさらなんですけどね、プロジェクトが大きいんでね、自分一人で決められることなんて小さいし、材料は少ないし、何なら20代って書いてらっしゃいましたから、上司の人の判断を仰がなければこのプロジェクトを回しているっていう感覚、なかなか持てないのかもしれない。
私が自治体の職員さんに感じるのは、そういう大きなプロジェクトの一部になるっていう意味と、それから定期的に移動をするっていう意味で、一つ一つのプロジェクトに対して思い入れとか、自分でやってる感っていうのを持ちにくいのかもなっていうふうに想像したりします。
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それがこの質問の出どころの一部でもあるんだとしたら、それが役割なわけなんで、それが公共事業の在り方でしょうがないんですね。
それはもうプロジェクトが大きいっていうことが全ての根幹なんで、プロジェクトをちっちゃくするしかないかもしれませんね。自分のやってることって思ってやろうと思ったら。
だから転職する先はそういう意味で言うと、健康に行くよりもより規模の小さい自治体に行くっていうことのほうが、質問者さんがやりたいことに近い可能性があるんじゃないかって私はちょっと思いましたけどね。
同じように健康に来たと思ったら、毎年違う自治体の仕事をするわけですよ。健康もいろいろあるからな。
地元の仕事をたくさんやっている健康さんもありますからね。そういうところだったら、より地域性に特化してできるかもしれないけど、それをまかり間違って大手なんかに行っちゃったりすると、
はい、この時期はこっち、あっち行って毎年ね。しかも1年にいろんな地域の仕事をしなきゃいけないわけですよ。それってどう思います?
私はこの仕事、この役割でいいんだって思えているからいいんだけど、どの役割で技術者になろうかって、今この質問者さんが悩んでいるんだとしたときに、建設コンサルタントとしてもし技術者になるんだったらば、
拙走もなく毎年違うところの仕事をするわけで、だからこそ特化した1つの専門の技術に深く関われてね、詳しくなれるわけですけど、でもどうでしょうね。幸せって感じますか?
それを幸せって感じるんだらば、その技術者を目指してもいいし、だけどそれが技術者らしいかっていうと、それはただ1つの答えではない。たくさんたくさんたくさんある答えの1つ。たくさんたくさんある理想像のただ1つでしかないと思いますね。
そんな感じで3つの質問に一応お答えをしてみまして、改めて振り返りたい私が伝えたい大事なメッセージは、役割だってことです。自治体職員さんも健康も施工業者さんも全て役割。
で、見出さなきゃいけないのは、どれが理想か、どれが素晴らしい技術者か、どれが成長か、どのベクトルで進むのが成長かっていうことではなくて、見出さなきゃいけないのは役割。どの役割を選ぶか、これを見出す。
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これはね、見出すってよりも決意決心のレベルなんですよね。選択なんですよ。俺はもうキャッチャーで行くんだとかピッチャーで行くんだとかね。そういうことだと私は思っているので、あっちの方が技術者になりやすい、こっちはなりにくいとかそういう視点で比較をしない方が私はいいと思います。どれも役割だって思うのがいいんじゃないかと思います。
その上で転職をしてみるのは1回いいとは思いますよ。やっぱりね、私もだから実際職員さんのことちょっと想像でさっき話しましたけど、本当にそれがどれくらい正しいかわかんないし、建設コンサルタントとしてじゃあ技術者目指してみたらどうか、自分がどう感じるかもやってみなきゃわかんないからね。
やってみて違うなって思うかもしれないし、これだってもっと早く出会えばよかったって思うかもしれないから、それは転職して一歩二歩踏んでみてまた考えてもいいと思うし。そういう意味で言うと、また知り合いの人で健康の人がいたらよく話し聞いてみたらどうかって思いますけどね。
実は役所で働いててこんな風に感じてるんだけど、実際どう?ってお友達とかいたら是非生の声を聞いてみるのもいいんじゃないかなって思いますし、あんまり身の回りにそういう話せる人がいなかった場合は、
当然割り勘ですけど、仕事で付き合いのあるコンサルの若い人とか、例えば営業さんとかちょっと捕まえて、カフェとかお茶飲むくらいいいんじゃないですか?聞いてみたらどうですかね。
いやちょっとそれ微妙か。やっぱり契約してる時に、実はここに勤めてはいるものの子を持ってるんですけどなんて契約してる相手のコンサルの人なんかに話しにくいよな普通な。
仕事終わった後だったらどうですかね。去年の仕事で付き合ったコンサルさんにちょっと聞いてみるとか。
まあまあ別に、ベストはお友達がいいと思います。大学の時代とか高校、高専の時代とかのお友達でコンサルに勤めてる人に聞くのがベストだと思いますね。先輩でも後輩でもね。
とにかく生の声聞いてみてどうなのかなっていう。で私はその時に、ちょっとくどいかもしれませんけれども、どっちが技術者に近いかではなくて、どの役割が自分がやりたい、勤めたい役割かっていう視点で情報を集める意味で生の声を聞く。
健康の技術者ってぶっちゃけどういうものなの?どんな役割って思ってやってんの?どんな使命感持ってんの?そんな話をしてみるのがいいんじゃないかなーなんてことを思います。
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いやーでも本当に私自身としても技術者って何なのかとか、どういう役割によって公共事業というものが今営まれているのかということを振り返って考える素敵な機会になりまして、素敵な質問をとてもありがとうございました。
また引き続きご質問を受け付けておりますので、さら問いでも結構です。これを聞いていただいて思いついた別の質問を思いついた方がいれば、質問フォーの方に送っていただければと思いますので、お待ちしております。では最後まで聞いていただきありがとうございました。