オーケストラのイントロダクション
建コンのあれこれの建コンのアレです。どうも、こんにちは、こんばんは、ご無沙汰しております。
このポッドキャスト番組は、建設コンサルタントという、わかりにくく、つかみにくい業界について、あれこれ、お話をしていく番組です。
スポーティファイ、アップルポッドキャストなどのポッドキャストアプリのほか、YouTubeでも視聴することができます。
なんですが、今回は建コンの話は一切しません。すみません。全くしないです。申し訳ない。
ちょっとね、私の趣味の話をさせていただきます。
私、趣味でオーケストラをやってまして、ホルンという楽器を吹いてるんですけども、
それに関連して、このポッドキャスト、この回ではオーケストラと交響曲というものについて話をしたいと思います。
音楽の話は何回か以前にもしてるんですけど、また今回こんなことをやりたいと思ったのにはきっかけがありまして、
というのはですね、この度、私が所属しているオーケストラで、私が昔から大好きだった曲を演奏することになったんです。
本番は来年、2026年の9月の初旬なんですけど、だからこれから1年かけて楽団で練習していくんですけど、
その曲っていうのは非常にマイナーな、オーケストラの中で、クラシックがそもそもマイナーなんですけど、コンテンツや娯楽の中でね。
クラシックがマイナーながらもさらにマイナーな曲で、しかも長くて、そして退屈な曲なんですよ。
これがブルックナー、アントン・ブルックナーという作曲家の交響曲第4番、副題がロマンティックっていう副題があります。
このロマンティックという交響曲を今度演奏するんですけどね、来年。これがね、あんまり人気があるわけじゃないんですけど、私は大好きで。
一部にはね、ブルキチって言われてブルックナーが大好きな人たちっていうのがいるんですけど、コアなファンみたいなのがいるんですけどね。
で、私はちょっとこの機に、以前からね、このブルックナーの良さってこう考えてこう解釈したら面白いな、すごい面白いなって思ってて、
その解釈をどこかに披露したい。あとあわよくば、ちょっと楽団の皆さんにも聞いていただきたい。
今回楽団で選んで演奏することにしたんですけど、でも楽団の中には別にそんなにこの曲好きじゃない人もいるんで、そういう人にもお伝えしたい。
で、それをきっかけに、それを説明するためにはですね、まずちょっとオーケストラってそもそも何であって、交響曲とは何であるかということをまず整理しないと、
このブルックナーの第4番、ブルックナーの交響曲第4番ロマンティックの良さは伝わらないので、まずその1回目として今日、
オーケストラと交響曲についてお話をします。で、お気づきのようにこれはシリーズになります。
ブルックナーの交響曲第4番
3回の構成を今考えています。第1回、この回はオーケストラと交響曲について。
で、次回はブルックナー交響曲第4番のロマンティックのロマンティックって何なのって話を第2回にします。
で、最後第3回はこのロマンティックの意味がわかったところで、そうと考えたらこの曲のこのシーンってこんな解釈したら面白くない?みたいな。
あのね、正しいか正しくないかはすいません。自信はないです。私音楽の専門家じゃないんで。
だけど20年以上音楽クラシックオーケストラをやっているものとして、こんな風に楽しんだら面白いというか、
ブルックナー好きの私はこんな風に楽しんでますっていうことを紹介したいっていうことですね。
音楽の楽しみ方自由なんで、そのうちの一つとしてお伝えしたいということです。
それからですね、この回と第3回では実際のオーケストラの音源を使います。
その音源は無料無償のダウンロードサイトがありまして、これね古いおそらくレコードの音源なんですけど、めっちゃ音質悪いんだけど。
無料で使えるのそれしかなかったんで。それを今回も使うし、第3回目でも使っていきたいと思って、実際のそのオーケストラのこのシーンでの話をしたいと思います。
それから今日この回はオーケストラと交響曲について話していくんですけど、後半に題材としてベートーベンの交響曲第5番運命、運命の交響曲を扱っていきます。
ではちょっと張り切っていきましょう。長くなるかもしれませんが、ご興味のある方はお付き合いよろしくお願いします。
でまず、クラシック音楽って言ったらピアノとかね、ショパンとか言うのですよね。
ピアノもあればオーケストラもあったり、弦楽合奏とかね、木管五重奏みたいな室内楽と言われるより規模の小さいものとかあったりするんですよ。
ピアノが1人ですよね。連弾だったら2人。室内楽って言ったらだいたい5人から10人とか15人ぐらい。
でオーケストラって言うとだいたい30人40人50人大きくなると7、80人もあるかもしれない。
あるかもしれない。まあそういう規模なんですね。で今日この回というかこのシリーズでオーケストラの話をします。
市民の娯楽としてのオーケストラ
でオーケストラの音楽っていうのはテレビとかラジオとかなかった時代に大切な市民の娯楽だったわけですね。
まあ市民の娯楽だった以前には貴族の娯楽だったわけなんですけどこの辺も後で話すんですけど。
で特にそのたくさんオーケストラの曲が作曲された時期っていうのがありましてこれがものすごく雑に区切るとその前もあるし後もある前後あるんですけど
雑に区切ると1800年代の100年間だから1800年から1900年の間の100年間プラス前後ぐらいと思ってください。
この辺りが一番オーケストラの曲がたくさん演奏されています。
でこの時期というのは何でこの間にたくさんオーケストラが作曲されているかというとここが一般人の人たちが音楽を楽しむようになったタイミングと一致してるんですね。
でそれ以前はどういう人たちがこのクラシック特にオーケストラというものを楽しんでたかというと貴族の人たちなんですね。
でそもそも一般の人が娯楽を楽しむっていうような社会では当時のヨーロッパはなかったと言われています。
それが娯楽を楽しむという世の間ではなかったというとちょっと語弊があるね。
民族の踊りとかね。
ローカルな踊りとかね。
あんまり金銭が絡まない娯楽や遊びはいっぱいあったと思います。
あったと思うんだけど産業的な娯楽、娯楽産業というものが一般市民には浸透していなかったということですね。
なんですけどこの1800年代よりも前ですね、1700年代の中旬ぐらいから産業革命というのが起こって一般人の人たちが経済力とか政治力を持つようになりました。
そしてフランス革命とか起こって人権とか民主主義とかそうやって力を持っていくんですね。一般の人たちが。
そしてお金を持っていくんですね。その流れに符号をして楽しみを消費するようになっていくんですね。
それがクラシック特にオーケストラの発展に強く関連しています。
ちなみにこのそうやって一般ピープルがそれ以前の封建的な社会から変わって力を一般人が持っていってそして政治的に権力をぶち抜いていくみたいな。
そのダイナミックな社会の変化は古典ラジオ何回も言ってるんですけど古典ラジオというポッドキャストのフランス革命の回を聞くとすごくよくわかりますのでぜひ聞いてみてください。
そんな感じで一般人が力を持っていく貴族のような世襲的に権限権力を持った人たちではなくて普通に街で働いている人たちがお金を手にしてそしてそのお金で娯楽を楽しむようになるっていうのとオーケストラの発展が結びついているということですね。
そしてなんで1900年ぐらいで終わるのかの話も面白いんですけどこの終わりは実はレコードとかラジオが登場したことによって新しい曲はあんまり作曲されなくなっていったというふうに言われています。
新しい曲作曲するのに結構お金かかるわけですね。でも新しい曲を作曲しなくても聴く人がレコードとかで聴けるみたいなそういうことなんですかね。ちょっとごめんなさいねこの終わりの原因あの詳しく調べてないんですけどそういうふうに書いてありました。
ラジオレコードの登場とともに新しい曲は作曲されなかった。だからその100年間がオーケストラの曲がたくさん生まれた時代ということですね。
そういう意味で市民の娯楽のコンテンツだったんですね当時のオーケストラは。今で考えると一番身近な目とか耳で楽しむ娯楽はyoutubeとか今だったらスマホで消費するというかスマホで見るコンテンツなんだけど
それよりもオーケストラを理解するにはあの映画館で見る映画と対比した方がわかりやすいです。これ何でかっていうと一つの場所にお客さんが集まるっていうのがオーケストラの音楽の消費と似てるんですね。消費というか楽しみ方ね。
オーケストラの音楽の楽しみ方と映画館で見る映画の似てる点。ある場所にお客さんが集まる。それからスタートから終わりまで座席に座りっぱなしこれも似ています。そしてお客さんが途中で止めたり戻したりできません。これも映画館の映画に似てます。今ね映画って一言言っちゃえばnetflixで見た場合戻ったりもできるけどそれができない。
これが似てます。あとコンテンツの時間も似てはないんだけど1時間ぐらい。オーケストラの一つの演奏会に行くと大体1時間半とか1時間から1時間半ぐらいです。映画も1本見て1時間半ぐらいですね。そういう感じの時間の過ごし方も似ている。
何が似ているかってyoutubeって大体10分未満とかね。5分とか3分のコンテンツもいっぱいあるじゃないですか。ライブのアーカイブとか長尺だったりするけど。一般的なものはyoutubeとかはすごく短い。netflixも結構映画を見てる人よりもアニメとかドラマとか30分ぐらいの方が多いのかな。1時間とか45分もあるのかな。
でも映画館だったら1時間ぐらい見て終わるっていう。その時間間隔の長さの感じが似てるって感じですね。だから現代でいう映画館で見る映画に似てるってことなんです。
そう考えると公共局、オーケストラの音楽がなぜそういう形になってるかっていうのもちょっと理解をしやすくて。ここからはオーケストラの音楽の代表格である公共局っていう形式ね。公共局って言われるものについて話していきたいと思います。
シンフォニーって英語とかでは言うんですけど、公共局第、運命も公共局第5番。ちなみにそうか、ちょっとこれ説明すると第1番、第2番、第3番とか言うと、一続きの音楽のように理解している方もいるかももしかして知れないんですけど、
ベートーベンの公共局第5番って言ったら、5番目に作った公共局っていう意味です。第6番はそこから何年も後に作ってたりするんで、公共局第何番、第何番って言った時には、その番と番の間に数年単位、まあなんか半年とかもあるんだけど、数年単位隔たりがあって、一個の局じゃないと思ってください。第5番で一つの局、第6番で一つの局ってそんな感じです。
で、その一つの公共局には大体ポピュラーなものは4楽章から構成されてます。だから公共局第5番の第1楽章、第2楽章、3、4楽章、1、2、3、4楽章から成り立ってます。
で、この4楽章から成り立っているものが多い理由っていうのは、別に何か理由があるわけじゃないんだけど、その当時いろんな人がいっぱい作って、お客さんに楽しまれていく過程で、ちょうど楽しまれやすかったのが4楽章構成だったっていうことだと思います。
で、現に3楽章構成の公共局もそれなりにあるし、さらに特にモーツァルトとか、ベートーベンより前の作曲家の公共局では3楽章構成とかも多いそうです。モーツァルトの前期の公共局は3楽章構成が多いそうです。
ごめんなさいね、これモーツァルトってベートーベンより前の人で、1700年代の人なんだけど、だからさっき言った私が言った1800年代の100年間より前の人ね。で、その古い時代には3楽章構成でしか楽しまれていなかった、だから3楽章構成も結構多かったのが、だんだん第4楽章構成に修練されていく過程には、その聴く人が増えて、で、その人たちが楽しむ時間が増えて。
オーケストラの物語性
その時間を楽しむのにちょうど良かったのが4楽章だっていう、まあそういうことっぽいですね、ではないかと思います。もうちょこちょ学術的に調べたら理由ってのがあるのかもしれないんだけど、たぶんね理由とかってより、みんながいっぱい作って結果的に受け入れられたのがその4っていうことだと思いますね。
で、えーと、これもう1回ちょっと映画と対比してみたいんですけど、映画を1本見る時に、まあそうだね、映画が1時間ってことはあんまないよね、2時間ぐらいのものかもしれませんけど、物語の序盤でまず人物とか場面とか設定が提示をされますよね。
日本だったらその世界観とかね、ブレードランナーだったらなんかわかんないけど、こう、なんつーの、そういうのがいるみたいな、アンドロイドみたいなのがいると、人間とアンドロイドが共存してるみたいなのとか、なんかそういう設定とか登場人物、主人公が提示をされて、で、映画だったらだいたい途中で事件が起こりますよね。
どんな物語でもだいたいなんか事件があって、で、それが最後にはその事件が着地する。問題が解決する場合もあるし、解決はせずなんか悲しい結末の映画もあるけど、とにかく途中でなんか事件が起こって最後それがどこかに着地するっていうのが普通の映画の物語だと思います。
で、公共曲も、あのー、根っこでは近いです。だからなんとなく音楽と思って聴くより、私は映画と思って聴くことをいつもお勧めしていて、あのー、アルくんなんかお勧めのクラシックとかない?ってよく聞かれるんですよ。
最近も聞かれないけど聞かれる時あるんですよ。私がオーケストラやってるって知っててね。で、その時私いつも聞くのはどういう時聞くつもりで考えてますか?って聞くようにしてるんですよね。何でかというと、私が今やってるようなオーケストラを、オーケストラの公共曲とかを紹介してもらいたいんだったら、車運転しながら聞かない方がいいし、通勤中とかにも聞かない方が良くて、
あのー、なんかゆっくりしてる時に、映画見るぐらいの集中力で聞く必要がある。何でかというと、スタートがあって展開があって決着があったりするんですよ。それをね、ちゃんと聞き取っていかないと楽しめないんだよね。それがね、結構似てるんですわ。
で、あのー、そういう感じで、あのー、四楽章あるっていうのも今言ったような、そのスタートとその展開と決着みたいな物語性みたいなものを作り出すのにちょうどいい構成っていうのが四楽章構成で流行った。当時その100年間の間に流行っていたってそういうことじゃないかと思います。
で、もう一つその技術的な話で言うと、当時マイクがあったら、マイクがあったら多分オーケストラはこんなにたくさん作曲されていないと思うし、現代でこんなにもたくさんのアマチュアオーケストラがある。日本でさえある。ヨーロッパじゃない日本でさえあるんだけど、そんなことにはなってないと思います。
マイクがなかったから、言葉を使った長いストーリーをたくさんの人に楽しませるのすごく難しかったんですね。オペラっていうものは、私が今言って1800年代の100年間よりもずっと前からあります。オペラっていうものはある。
あるけど、それより以前は古いオーケストラと同じように王宮とか貴族とかの自宅のホールみたいなところで楽しまれていたそうです。そういう貴族の楽しみだった。それがオーケストラは大衆のビジネスになっていったんだけど、オペラもその分は大衆のビジネスになっていった部分も結構あると思う。
やっぱり音響効果的な限界があって、人の声が届く距離とか量に対して、さっき言ったみたいに60人70人80人のオーケストラがドバーンって音を出す時の音量と迫力でいうと、やっぱオーケストラの方がたくさん楽しまれた。たくさん楽しまれた分曲もたくさんある。
前世紀100年間のオペラっていうのもあるけど、曲の数で言ったらそれほどではない。一方でバレエっていうのは、またそれもいっぱいあるんだね。バレエはそんなに声を使わないので、音楽と踊りで物語を表現するとか、いろんな形式があるわけなんですけれども、当時マイクがないせいでオーケストラっていう声じゃないもので物語を楽しむっていうような。
そういう物語って言って、まあでもそうだね。というものが流行ったというのが1800年代の100年間で、それが今もやられているっていう。そういうことだと思います。さて、この回はまだまだ続くんですけど。
楽章の役割
ここから、ベートーベンの運命、公共曲第5番を使ったりしながら、公共曲の第1、2、3、4楽章がどんなものかって話を説明していきたいと思います。
まず、第1楽章ね。これね、1、2、3、4の役割がわりと決まっているから説明をするんですけど、第1楽章っていうのは、いろんな種類の曲があるんですけど、ソナタ形式っていう形式で書かれているものが多いです。ほとんどです。
で、あるところには公共曲とはソナタ形式を含む4楽章からなるって定義で書いてあるようなこともあるぐらい、公共曲とソナタ形式ってすごく大事で。
で、ちょっとソナタ形式の話はちょっと後で話をするんですけど、簡単に言うとモチーフっていう短いメロディーをくっつけたり変形させたり楽器を変えたり転調したりして、1個の曲を作っていくっていう感じです。
この後、実際の音楽を流しますけど、有名な運命だったらタタタターンっていうメロディーが有名ですよね。これがモチーフです。これは第一主題と呼ばれるモチーフ。
で、このタタタターンがタタタターンってすごい音痴だけどごめんなさいね。こういうタタタターンが繋がりまくって1個の音楽になっている。
このリフみたいな短いのが繋がりまくっているっていうのがソナタ形式で、これが第一楽章に使われていることが多いです。
次に第二楽章と第三楽章はこれもいろんな種類があるんだけど、どっちかっていうと第二楽章がゆったりした音楽で、第三楽章がエネルギッシュの速いテンポの音楽であることが多いです。
どっちかっていうと多いです。でも逆の場合もあります。逆の場合があるんだけど、ほとんどないのは二楽章と三楽章が似てる交響曲というのはほとんどないです。
この第二楽章と第三楽章は対照的な音楽になることがもうほとんど95%って言っていいと思うんです。
だから第一楽章で短いモチーフをごちゃごちゃしたやつを作って、第二楽章と第三楽章は結構1楽章とも違う対照的な音楽を2と3とやって、
で、1、2、3と結構違う音楽をやった後、4楽章で結構いろんな伏線を回収したりして、バーンと華やかに終わったり。
華やかになったと思ったら静かに終わったりとかね。そんないろんな4楽章に最後工夫があるっていう。そういうのが交響曲っていう感じですね。
で、ベートーベンの交響曲第5番、運命なんですけども、今ここで流れているのが第一楽章の冒頭、頭から聞いていく。
で、有名な運命のテーマっていうのが始まってたと思いますけど、さっき説明したみたいにたった3つの音。パッパッパッパン。あ、ごめんなさい。4つか。パッパッパッパン。
この4つの音をくっつけて音を変えて楽器を変えて、モザイク画のように繋ぎ合わせて音楽にしているっていうのが結構育った形式として特徴的なやり方なんですね。こんな風にくっつける曲ばっかりじゃないですね。
例えば有名なのだと、ここでは流さないですけど、ドヴォルザークの交響曲第9番、新世界とかは、この運命のようなくっつけ方はしていない。ですけどやっぱり運命よりちょっと長いメロディーを変形したり繋げたり。
新世界ってのはね、第1主題と、副主題と第2主題とか3つぐらい主題モチーフがあるんだけど。それで、この第1楽章の第1主題があるということはこれです。これが第2主題になります。
さっき私が第2楽章と第3楽章は対照的になっている。対照的な音楽であると言ったんですけど、この1楽章のソナタ形式っていうのも一つのね、ちょっとそういう対照性みたいのがあって、
大概の曲はシリアスな、そしてちょっと信号的な、シグナルのような主題とメロディックな主題が対地されるというか、で構成されることが多いですね。
このシグナルのような主題とメロディックな主題がなんかくっついたり混ざったり、あるいはこの1楽章のソナタ形式の中であんまり混ざらないんだけど、4楽章になった時になんかいい感じに混ざったりとか、なんかそういうふうにして物語のようになっていくっていうのが、これがオーケストラなんですね。
1楽章の第1主題はさっきみたいにダダダダダダダーンって、冒頭は結構シリアスなムードで始まるんですけど、どんなふうに展開したり変換していくかっていうと、例えばこんな感じに明るい希望の満ちた感じの雰囲気に変換されたりすることがあります。
それからさっき聴いていただいた第2主題、メロディックな第2主題も落ち着いた感じかと思えば、こんな感じで展開、変換されたりすることがあるんです。
で、これらの2つの主題を持つような、これが混ざったりするのがソナタ形式っていう形式なんですけど、なんでこれが高級曲で定義になるぐらい定番になってるかっていうと、この第1楽章をこういうふうに主題ベース、モチーフベースで作っておくと、第2楽章以降にいろんな発展をしやすかったからだと思われます。
だからやっぱり40分とか1時間ぐらいのオーケストラの曲を聴くときに、1楽章にこのソナタ形式で作っておくと、その後2、3、4楽章を作ったときに全体を飽きずに聴いてもらえるようにしやすいってことですね。
実際にこのベートーベンの高級曲第5番、運命でも1楽章の主題がその後に何度も出てきます。で、わかりやすいのが第3楽章で、これ順番ちょっと変えちゃうんだけど、第2楽章は後に説明します。
第3楽章はこんな感じで、第1楽章のダダダダーンっていう4つの音をちょっと拡張したような感じで作られているんですね。パッパッパッパーンってこれ4つですね。これが繋がってますよね。
音楽の楽しみ方
あんまり音の形が変わらずに連呼するような構成になっているのも1楽章の第1主題の使い方に似てるわけですね。聴いてる人は、第1主題を伸ばした感じだな。
これね、ルーパーってありますよね。今のハウスとかテクノとかで使うやつ。ああいうのも倍にしたり半分にしたりとかリズムとかテンポするんだけど、それをなんだら200年前にやってたみたいな。なんかそういうのに近い?近い?でも近いって言っていいと思うんだよな。っていう感じです。
で、ちなみに第2楽章はこんな感じの音楽なんですけど、これは第1楽章のモチーフがはっきり出てくるっていう感じではないです。どっちかというと第2楽章で新たなメロディーを提示してるっていう4楽章構成の作り方になってます。
でもこの2楽章は非常に大事で、この第2楽章のパンパンパンっていう上昇音形ね。3つの音を使った上昇音形が最後の第4楽章ですごく効いてきます。では早速最後の第4楽章聞いてみましょう。こんな感じ。
はい。こんな感じで第2楽章でゆったりと歌ってたパンパンパンって上昇音形がものすごく元気な音楽として第4楽章でリバイブ。しかもその後のパラパパパラパパパラパパっていうのはちょっとだけど第1楽章のダダダダーンの音楽っぽい。これやっぱりタラタタタラタタタラタタって繰り返すからね。あ、1楽章っぽいなってちょっと思うんだよね。
で、この音楽の楽しみ方って自由なんで、米東弁がどこまで狙ってどこまで偶然か私わかりません。誰もわからないかというと結構手紙に説明を書いていたりとかして、あのヒントが結構あって、学術的にはね、この運命の攻撃ってすごく有名なんですんごい研究されてるんですけど、私その研究のすべて知らないんだけど、研究を知ってやは知ってまいがね。
あの楽しんだ者勝ちであのじっくり集中して聞いて、まあね、我々忙しいですからね。クラシックをじっくり座って聞く機会なんかないわけなんだけど、もしあればなんとなく聞く。その聞くコツとしては似た形が出てきたか前出てきたかいつ出てきたかっていうのを気にしながら聞くっていうことですね。
映画見る時もやっぱりさ、主人公がいてその主人公がどうなっていくか、その主人公の身にどんな事件が起きて、その事件がどう解決するかみたいな気になるわけで、やっぱ最初に出てきた登場人物が最後どうなっていくのかっていうことでしかやっぱ人間はね、何十分も一つのコンテンツを消費できないんだと思うんですよね。
で200年前、1800年に流行り始めたこの公共曲っていうのはそのマイクがなく言葉が伝えられない中でそれを何とかやろうとして、でそれが意外になのか意外じゃないのかわかりませんけど、かなりの人に受けた。
だからドイツでもウィーン、オーストリアだね、ウィーンでもフランスでもロシアでもたくさん作曲されて、まぁそのうちイギリスとかスペインとかでも作曲をされて、今でもたくさん残ってるわけですね。
で、最後にね、オーケストラの音楽の現代のコンテンツに真似できないものが一つだけあって、それはね、あの生音の迫力なんですよね。
目の前で何十人という人が同時に音を鳴らして、そのまさに今鳴らした音が生音のままこう伝わってくるホール、観客に伝わるっていう、この体験はね、オーケストラ、まぁ吹奏楽でもいいです。
でもとにかく気楽曲、楽器を使った大人数の音楽の特徴だと思うんですよね。それだけはね、いかにマイクやスピーカーが発達した今でも変えられない。
これはやっぱ例えば調味料がこれだけたくさん発達をしていろんな味を作れるようになったけど、それでも私たちやっぱお茶を楽しむしコーヒーを楽しむじゃないですか。そういう生のものの面白さだと思うんだよね。
演劇が好きな人もいますよね。演劇も本当にマイクを使った演劇もあるけど、下北の地下の劇場でやってるような本当に生の声のものもあったりするけど、やっぱり生の音の面白さ、魅力っていうのが現代にも変え難く、今でも行われてる理由だと思います。
で、それを楽しむ、当時の発想発明というか、ある種苦肉の作かもしれない。だってマイクがあったら生まれてない気がするもんな。だけど当時その技術がない中で、電子的な技術がない中で生の楽器で人々を楽しませようといろんな人が工夫をした結果がオーケストラの曲たちであって、
その中でも特に一つの曲の長さが長いものの代表例は公共曲なんですね。この公共曲の仕組みっていうのはやっぱりその40分とか1時間空きさせない仕組みがそこに詰まっていて、それはどう楽しむかっていうと私が今日説明したみたいにソナタ形式っていうモチーフを使ったモザイク画のような音楽から始まって、
そこで登場した登場人物が、第2楽章には出てこないけど第3楽章で出てきたりとかしたりしながら第4楽章では大体いろんなエッセンスが伏線回収されて、一つの壮大な音楽になる。それが公共曲の聴き方というものでありです。
さて、私が所属している楽団では演奏者を、楽団員を募集しています。この話を聞いてオーケストラって面白そうだな、楽器やってたけどオーケストラやったことないなとか、昔オーケストラやってたけどしばらくやってないけどなんかこの話聞いてやりたくなったなみたいな人がもしいたらですね、
電源都市フィルハーモニー還元楽団。川崎のあたりで活動している。川崎って言っても川崎の多摩区の方。多摩区とか高津区とか宮参区とかの辺で活動している楽団です。
この楽団と私が今回話しているこの健康のあれこれのコンテンツとは一切関係がなくて、私が勝手にやってることなんで、ここで名前を出したことが迷惑だったらすみません。この部分カットしますけど、後付けでカットしますけど、うちの楽団はね特に弦楽器が不足をしてるんですね。
バイオリンピオラチェロベース募集してますんで、やりたいなと思った人はぜひホームページとか探していただけたら嬉しいななんてことを思ったりしております。
はい、長くにわたってオーケストラという音楽と公共曲について語ってみました。この後ですね、実際のその無償の音源、オーケストラの低答弁の音楽とかを入れていくんで、編集にも時間がかかりそうなので、ちょっとまた公開するには数日後になるかもしれません。
楽団員の募集
はい、最後まで聞いていただきありがとうございました。また次の回はここで。