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2023-05-06 07:37

#109 会社と学校での「学び」の違い

同じ「学ぶ」でも会社と学校ではいろいろと違うのです。
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建コンのアレこれの建コンのアレです。
都内のとある誰もいない公園、朝の公園からお届けしております。
先日、研修に来ている一年目新入社員の人から、質問というかちょっと聞かれて、
本配属先でどんな風に成長していくか不安を感じていて、
学んでおくべきこと、自己研鑽するべきことってありますか?
建コンのアレさんは、どんな風に一年目を意識して学んでましたか?という質問があって、
この質問って、就活のオープンチャットでもよく聞くんですよ。
就職するまでの、要は学生最後の一年間、内定もらいました。
来年社会人になる。それまでの時間に学んでおくべきことってありますか?という質問ってよくあるんですけど、
これね、その質問にストレートな回答にならないんですけど、誤解が含んでる。誤解があるなと思ってるんですよ。
それをちょっと今日話したいなと思って。
学生って、1年生の2学期とか2年生の1学期とか2学期とかって区切りがあるじゃないですか。
大学はそこで単位を取るとか落とすとかあるじゃないですか。
ってことは、その半年ごとにレベルチェックされるんですよね。
レベルチェックして、OKだったら単位もらえるし、高校だったら別に単位とかないにしても何点って点数ついて、
今のレベルに対して自分が何点の人間なのかって毎回こまめにレベルチェックされるじゃないですか。
で、これは逆の言い方をすると、半年に1回クリアできるってことですよね。
まあ、なかなかテストで100点取るってことないけど、でも80点ぐらい取ればOKだとすれば、
2年生の1学期のテスト、大体80点とか70点取れましたと。
仮にしたら、2年生の1学期はOK状態、学習完了になるじゃないですか。
この学習完了っていうのがあるのが学生なんですよね。
それも高校3年間の学習完了っていうより、1年生の1学期、2学期、3学期とか、何ヶ月かに一遍、結構頻繁に学習完了があり得る。
で、未完了のものもあるけど、でも3学期で取り戻すとかもできるから、
だんだんそうやってステップバイステップで学習を完了していくじゃないですか、学生生活って。
このイメージがたぶんこびりついてるんだろうなって思うんですけど、
社会人に学生完了ないんですよ。
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これ非常に大変ややこしいことなんですけど、だから学習完了がないから入社するまでにクリアするレベルとかないんですよね。
入社1年目でクリアするべきレベルとかも、ないってほどないわけじゃない。
あるけど議事録書けるようになるとか業務計画書が作れるようになるとか、あるけど、そういう話じゃないんですよ。
それクリアしたからあなた1年目OKですじゃないんですよ。
社会人の場合って技術者としてOKな状態になることを何年も何年もかけて目指すんで、
その何年スパンでずっと学び続けるし、で、例えば10年やって10年学んだらその先にまた未学習のものが見えてくるんですよね。
ここまではできるんだけどまだこんなにできないことがいっぱいあるっていう常に未熟、常に不十分っていう状態を多分20年とか30年続けるんですよ。
社会人の皆さんは常に不十分の状態を30年とか続けるんですよ。
もう一回言っちゃったよ。
なんでどうすればいいかとかって、つまりどうせ学習完了にならないんで、
しかしステップバイステップの完了項目とかないんで、準備をしようとしても限界があるんですよ。
なぜなら我々は20年先に向かって学んでるから準備なんてできるわけないんですよ。
ということはね、自己検査はする必要があります。
ただそれは学習例みたいなテスト準備型の学習検査じゃなくて、目の前の仕事から直接学んだ方がいいよって私はその彼に答えたんです。
目の前の仕事、Aさん本配属おめでとうございます。私と一緒に仕事します。よろしくお願いします。
6月の本配属とか7月の本配属で先輩から言われます。上司から言われます。
このプロジェクトとこのプロジェクト一緒にやってもらいます。よろしくねって言って、
じゃあ今度打ち合わせがありますとか、この資料ここやってくださいとか言ったら、もう目の前に分からないことが山ほど出てくるんですよ。
分からないことが山ほど出てきた場合って学生の場合結構ピンチじゃないですか。
やべ、準備してない。このテストで点取れないってなるじゃないですか。
でも社会人は不十分状態、未熟状態が当たり前なんで、もう毎日それの連続です。
分からないことが目の前に常にある状態。で、目の前に現れたときそこから学ぶっていう
ちょっと瞬発力のいる学習スタイルが求められます。
なので準備しよう準備しようって思う必要ないよって彼には言ったんです。
準備するよりも目の前に絶対分からないことが現れるからそれにその都度その都度対応して
2回目出てきたときに覚えてる状態を作る。初めて出てきたときは分からないのが当たり前。
で、それをフロアみんながやってるよ。皆さんの身の回りにいるみんな未熟だよ。
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15年目の私も未熟。5年目の先輩も未熟。20年目の課長も未熟。
みんな未熟なんだよ。で、みんなの日々のレベルでみんなの日々の目の前のことを毎日学んでるんだから
準備してパフォーマンスするっていうのはちょっとイメージが違うんですよね。
これを聞いてくださってる中にもきっと就活中の人とか新入社員の人とかもいるんじゃないかなと思って話してるんですけど
準備してパフォーマンスしようっていうイメージはどっかでちょっと抜け出した方がいいと思います。
目の前に現れる分からないことを一個一個身につけて、次登場してきた時にこれ知ってるなっていう状態を作っていく。
働きながら作っていく。パフォーマンスしながら学んでいく。アウトプットしながらインプットする。
そういうスタイルで心得た方が楽だと思う。気持ちも楽だと思うんで、そういう感じで取り組んでいったらいいんじゃないかなと思います。
まだ研修中っていう方もいると思うので本配属したら不安だなって思いもあると思いますけれども、
いざ本当に一人の技術者として歩み出す時に今私が言ったみたいな取り入れながらパフォーマンスしながら学ぶっていうスタイルをちょっと思い出してみたらいいんじゃないかなということを思ったわけでございました。
ということで最後まで聞いてくださってありがとうございました。
ありがとうございました。
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