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拝啓、3000年の人類へ。私はこう考えます。
老いを楽しみたい。
美術館に行った話をしたんだけど、彫刻の森美術館という美術館が箱根の上の方にあるんですけど、
ピカソ館っていう、ピカソの関わったとか、ピカソが作った展示館があるんですよ。
壁にピカソって書いてあるんですけど、そのピカソのところにいろいろ書いてあったんだけど、
ゲルニカとかってすごい有名ではあるんだけど、ピカソって92歳くらいまで生きたよね。
で、ピカソって実は65歳からあることを始めたんだけど、なんだと思う?
65からやったら、パターゴルフ。
いやー、ちょっと壺付けじゃなくて、美術系の話になるんだけど。
ナンセンスですみません。
じゃあ、書道。
書道ではないんですね。
答えを言うと、陶芸を実は65から確か始めていて、結構すごいんだけど、
確かに今彫刻の話してるもんな。
お皿とか壺とか、その時から始めていて、しかもなんか結構味のある絵を描くんですよね。
すごく僕好きなんだけど、かわいらしいキャラクターのお皿みたいなのを描いてたりとか。
小学校、低学年が作りそうなお皿ですね。
そうそうそう。かわいいデフォルメキャラクターみたいなのを描いてて、なんか意外だなと思って。
ピカソってもともと絵を描ける人間で、いろんな絵を描いてて、最終的にああいうデフォルメじゃなくて、
ゲルニカみたいな絵を描くようになったんだけど、それ以外にもいろんなことにずっと挑戦をし続けて、
ずっとクリエイティブなことをして生きてた人なんだけど、
やっぱりその中でも一つ際立って僕がすごく驚いたのは、この65くらいから陶芸というか、いろいろ作ってるってことだね。
やっぱり我々もいつかは老後が来るわけじゃないですか。
さすがに我々の年代では3000年まで生きれないとは思うんですけど、
いわゆる健康寿命が延びると思うんだけど、何か我々で言うと40年後くらいになるのかな。
その時にやっときたいことというか、やってみたいなと思うことって想像できますか。
なんかこう、今、例えば26歳にして、ポッドキャストを始めましたとか、
そういう風に目についた楽しそうなことを友達とできてたらいいんじゃないかなっていう回答でも大丈夫ですか。
でも確かにできる時にやらないと、若い時にやっとかないとできないことってやっぱりたくさんあると思ってて、
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もちろん激しいスポーツであったりとか、海外旅行に行くとかっていうのはあるかなと思うし、
あとなんだろうな、今だからわからないがゆえにやってみようっていうことをやってみるっていうのはすごくいいことだと思います。
一方で、年を取ってからやってみていいかなと思うことっていうのは、ある程度いろんな教養を身につけてからじゃないと深みにたどり着けないことっていうのをやってみてもいいかなと思ってます。
例えば、盆栽とか、実は埼玉に盆栽の美術館みたいなのがあって、そこにいろんな展示がしてあるんだけど、
盆栽も盆栽で、松の種類が違ったりとか樹齢があの小ささで200年とか400年っていうのもあったり、
形によって品種名プラス盆栽の名前みたいなのがあって、滝みたいな名前とかっていうのがあって、
なんかああいうのもやっぱり背景知識がないと楽しめないのかなと思っていて、そういうのはあってもいいかなと思いますね。
確かに1個前の回になるのかな、話していた物事をどのように見るかみたいな話にも通ずるような気がしていて、
知っていることがたくさんあると、色眼鏡っていうのかな、知っていることのフィルターをかけて物事を見るっていう、
それがマイナスのような話をしたけれども、織ることによって逆にそれの厚みが増すことによっていい作品を作れるみたいな、
蓄積された物が体の中にたくさんあるが故にそれをアウトプットした時に人にとっては新鮮、自分にとっては新鮮ではない物っていうのは確かに、
作れるというのは良さなのかもしれないな。
なんか画家とかの方が言ってたかわかんないけど、この絵は今の時間の値段ではなくて、自分が積み重ねた年齢プラス今の価値になると言ってたと思うんだけど、
そういった自分が経験してきた時間を活かしたような趣味をやってみるっていうのは1ついいかなっていうのが1つ思ったのと、
あと一方で今の話で1つ思ったのは、絵とかってそういったこれまでの蓄積された時間っていうのを加味した絵の価値になることが多いじゃないですか。
いろいろ歴史とかそういうのも含めてにはなるんだけど、絵の価値っていうのは単体の値段だけではなくて、その人が今までこういうことをやってきたから故にこの形になったっていうので値段がつくけど、
一方で1つこれ安くていいなと思ったのが料理ですと。
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シェフとかが作った料理っていうのはどれだけ時間が経っていたとしても、街の洋食屋さんの料理ってさ1500円ぐらいでさめっちゃいいの食えるじゃん。
それってめっちゃお得だなと思ってて、絵は結構そのこれまでのが蓄積した分すごい価値にはなるんだけど、
すごい街の洋食屋さんとか料理されている方が作っているものっていうのは安くてもすごく美味しいものを作ってくれてすごいありがたいなって思った。
なるほど。その話すごい好きやなと今思ったのでちょっと話すと、僕はどちらかというと洋食屋さんの方が好き。
それは何故かというと、これも前回か前々回か話していた話に通ずるところで、物事っていうのは一方通行じゃないというか良し悪しではないというふうな考えを僕は持っていて、
そう考えた時に老いるっていうことは良いことであり悪いことであると。
世の中の特に日本とかの価値観やと老いるというか時間を多く経験した人であれば人であるほど価値があるっていうふうに捉えがちやけれども、
例えば1年しか生きていない人が感じた考えっていうのは確かに26年生きた僕はそこを通過してきているので、まるでそれ俺も通った道やわっていうふうに感じるから、
下のようにでは理解しやすいし下のように思うけれども、それって必ずしもそうじゃないんじゃないかなっていうふうに思っていて、
それが本気で今感じていることであるっていう状態で何かアウトプットをしたものと、
26歳の僕が1歳っていうのはちょっと今の例えとして良くなかったなと思ってるんやけど、
10歳の時にこんなことを感じてたから10歳の時の作品としてこれを出そうみたいな考えで作ったものっていうのを比べるとやっぱりそれは、
それも良し悪しはないと思うんやけれども、必ずしもどっちがいいとかそういう話ではないような気がしていて、
そう考えた時に街の洋食屋さんっていうのは若い時にフレッシュな気持ち、その時の筋肉もあると、
その時に作った味っていうのはちょっと大雑把かもしれないけど、けれども火力とかも強く作れてるし、ちょっと焦げてるかもしれないけれども野菜はシャキシャキするよねとか、
でも一方で歳を老いることによって何回も経験を積んできたから、より的確な味も分かってるし、より的確な火加減も分かっていると。
しかしながらやっぱりあの強い火力でめちゃくちゃ腕を震っていた、あの若さはないと。
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だから失われたものもある。だから俺の値段は一緒やっていう世界観なのであれば、なんかそれはすごい好きやなっていう。
で、物事ってなかなか年取ったら給料それ上がってほしいけれども、なんかそういう考えではなくて、
まあ年寄りもかっこいいし、もちろん。で、若いやつもかっこいいし。で、子供は子供でええこと言うし、みんないいよなっていう。そうあってほしいなっていうのはすごい思った。
そうだね。やっぱりなんか年高除列とかっていう社会だったらな、今ジョブ型に変わってきていて、年齢が若くても優秀な人はしっかり評価しましょうよという考え方に変わってきているところにも結構つながるのかなと思うんだけど、
やっぱりその若い感性だからこそできる作品っていうのはたくさんあって、例えばあれだな、ドラマとか映画とかの俳優さんがそれに当たるかなと思うけど、
若い時だからできた演技っていうのもあって、年を取ってから出る深みのある演技もあって、どちらもいいと思うんだよね。
たぶんこういうのになると、ある女優さんとか俳優さんに対して、あの人のこの子の作品めっちゃ面白いよねとか、今の方がいいでしょみたいな、そういう議論があると思うんだけど、そういうところに結構似てるのかなと思いますね。
確かに。
女性もおばあちゃんも美しいからねって言いたいな、今の聞いて。女性って割と今の話を聞いてパッと思ったのは、俳優女優とかそういう話で言うと、女性ってこう、老いることをすごくこう悪く捉えがちというか。
なんか怖がっているところはあるのかもしれないね。
でもなんかこう、それはこう生物的にね、例えば子供を作ることができなくなると機能を失うみたいなところで、マイナスにそういう面でこう言ってるのかもしれないけれども、それもこう特別なことやし、美しいことやし。
で、そういう見た目の話でも、なんかこう、シワとか火傷の跡とかそばかすって、やっぱりこう、何やろう、味というか、その人が太陽を浴びてた証というか、それで刻まれたものっていう美しさがあるし、逆に刻まれていなければ刻まれていないで、これから刻まれる存在であるっていうことが美しいと思うし、そういう風にこう、みんな美しいよね。
美しいと思いますね。
まあなんか、今の話もそうだけど、やっぱりさっき一番最初に年老いてからとは言っていたけれど、やっぱりその時々に応じてそれぞれが美しいって感じるものを感じてもらいたいし、作ってもらいたいなっていうのは思いましたね。
そうね。
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気持ちいいことしようよ。みんなでっていうことやんな。
そうだね。
そんな困った顔せんといてくれよ。
うん。