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拝啓、現代人の皆様、残暑お見舞い申し上げます。
いやー、相変わらず暑いですよね。 9月に入ったというのに、ひたすらアイツを貪る日々が続いております。
あっちゃんです。 今回ですが、急遽9月の科学系ポッドキャストの日というテーマ企画に参加させていただくことになりました。
この科学系ポッドキャストの日についてご紹介しますと、毎月10日に科学系ポッドキャスターの方々が共通テーマについて、それぞれのポッドキャストの番組の視点で解釈をして、お話をされるというものになっておりまして、
今回ホストされているのは、物作・逸作を配信されている、今もあの日の生物部さんになります。
物作こと生物をざっくり紹介するラジオでは、生物にまつわるあれこれをざっくりと紹介されていまして、
現存する生き物から古代、そして未来の生き物、はたまた生物の進化であったり、動物園についてなど様々なご紹介がされております。
また今回の科学系ポッドキャストの日は連動企画がありまして、今回の9月の科学系ポッドキャストの日のプレイリストを聞くと、
Amazonのポイントがもらえるキャンペーンが同時開催されているということでした。
ぜひこの機会に他の科学系ポッドキャスターさんのテーマ回もお聞きいただけますと幸いです。
そして今回参加させていただく9月の共通テーマになるんですけども、ズバリ環境になります。
環境といえば皆さんいろいろ思い得たることがあるんじゃないでしょうか。
海や森林、大気、地球、惑星、宇宙、環境問題から日々の生活の中で感じた変化まで、
ザックバランにお話しくださいということで、各番組いろんな切り口から環境についてトークされています。
この背景3000年の人類絵では、ズバリ氷河についてお話ししていきたいと思っております。
まだまだ暑い日が続きますが、少しでも涼しさを感じていただきつつ、そして環境について考えていただけるといいなというふうに思っております。
では本編行ってみましょう。ということで今回は氷河についてお話をしていこうと思うんですけど、
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この氷河を選ぶにあたってきっかけがありまして、皆さんご存知の通り今年夏暑かったですね。
8月実は東京では初めて真夏日を下回る日がなかったということでした。
この酷暑の間、僕はアイスであったりソフトクリーム、そういったものを食べたりとか、
あとは冷凍庫で氷を作ったり、ドリンク用の氷を買ってきたりということをしていたんですが、本当にすぐなくなっちゃったんですよね。
で、今回科学系のポッドキャストの日のお話を2作の豊さんからお話しいただいたときに、
なんかこの氷の話したいなというふうにふと思ったんですね。
それでたまたま数年前ですね、ちょうどコロナに入る前になるんですけども、氷河を見に行く機会もあったので、
何か環境と氷河について絡めてお話をしてみようということにしました。
そして皆さん本当に体感されていると思うんですけども、
今年の本当に酷暑ということと海水温が高いということで、
いやこのままだと氷が溶けちゃうんじゃないかなというふうに思ったりもしたんですけど、
改めて皆さんにお聞きしたいのは、皆さんは氷河についてどんなことを知ってますか?
僕はそのコロナに入る前にスイスに旅行に行く機会があったんですけど、
その時に初めて自分の目で氷河を見る機会がありました。
どんな氷河かというと、アレッジ氷河というヨーロッパでも最大規模の氷河を見に行ったわけなんですが、
この氷河は標高3000メートル以上の高さのところにあるんですけど、なんと長さは23キロ。
周りが4000メートル級の山々に囲まれているというような氷河になっています。
すごいとんでもないところにある氷河でどうやって行くんだっていうふうに思われるかもしれないんですけど、
実は意外と見ることだけは簡単でして、登山鉄道で見に行くことができます。
どういった方法で行くかと言いますと、山の中を貫通するユングフラウ鉄道っていうのがあるんですけど、
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それに乗ると麓からユングフラウ予報という頂上の駅まで一気に行くことができまして、
その頂上からエレベーターで約3600メートルの展望台に登ることができるんですけど、
そこから一望することができました。
ちょうど過去の動画を見返しながらお話をしているわけなんですけど、
本当に広大で、まさに巨大な氷の川っていうのが延々と続いているような形で、
周りの山々が氷河によって荒々しく削られている様子が伺うことができました。
そして一面氷河で真っ白なんですけど、本当に照り返しが眩しくて、
当時サングラスをかけるの忘れてたんですけど、日焼けをしたっていうことを覚えてます。
そんな地球の力強さを感じる氷河との出会いだったんですけども、
このアルプスの氷河も徐々に融解が進んでいるようです。
そもそも氷河というのは、降り積もった雪が積み重なって押し重ねられることで、
形成されていくわけなんですけども、これは雪が降る量が増えることでどんどん大きくなるというよりは、
降った雪がどれだけ溶け残らなかったかというところで、巨大化していくということでしたので、
昨今皆さんが感じられているようなこの黒曜、暑さへの環境変化によって、
溶けずに残る雪の量が減っているということであったり、
溶けなかったものですら、どんどん温度の上昇によって溶けてしまっているということで、
縮小が進んでいるということでした。
もちろん氷河が溶けるということは、環境への影響を与えるということで、
代表的なものだと洪水とか土石流、あとは地滑りとか有名ですよね。
そういった大災害を引き起こす元になっているみたいでした。
現にヒマラヤ山脈とかの氷河の溶けるスピードが、
尋常じゃなく早いっていうふうに最近はなってきているようで、
下流域の農地が水没したりとか、水源が枯れちゃって、
干ばつが起こりそうっていう予測も出てきているみたいです。
そして今山脈の氷河の話をしましたが、
陸にも氷河はあります。
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一例を挙げると、南極とか北極にも、北極は大陸ないですけど、
そういった陸の氷河というものもあったりします。
南極の方の氷河については、調査研究が進められているわけなんですけども、
中でも南極観測体の氷河の研究っていうのが有名でして、
観測体の方々が地面の氷を筒状に、円柱状にですね、
どんどん下に向かってくり抜いていって、
そのくり抜いた長い氷の円柱、これアイスコアっていうふうに呼ばれているんですけども、
こちらから当時の環境を復元するというようなプロジェクトが進められています。
というのもですね、円柱状の氷の層を上から下に進んでいくと、
連続的に現在から過去への環境の変化、空気というものが保存されていっているので、
それらを解析することで、過去に起こった環境変化というものを復元するというふうにできるようになっているようでした。
目標としては、なんと100万年前まで遡って地球の記憶を探るということを目指しているということでした。
この当時の環境や空気についてなんですけども、
具体的には氷に含まれている水の同位体であったりとか、含まれている不純物とかガスとか、
あとはわずかな火山灰の粒子とかも入っているようで、そういったものから推定ができるということでした。
その分析の結果、地球は10万年の周期で氷河期と温暖の気候を繰り返しているというところがわかったりもしているようです。
ここまで山の氷河の誘拐の話と、南極のアイスコアの採掘の話をしてきましたが、
これら2つから言えることは何かというと、このままでは氷河に今現在の地球の記憶を刻めないということになります。
つまり、現代は地球温暖化によって氷河が失われつつあるので、
今の地球環境というものを氷河に刻むこともできないし、さらには過去の刻まれてきた地球の環境や大気の記憶すらも失われつつあるということになります。
それはさらにすなわちですよ、みたいな人は氷河からこの現代の地球環境の記憶を得られないということでもありますよね。
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そう考えると、地球環境やばいじゃんって思いません?
果たしてこれから先、地球環境を氷河に刻むことができるんでしょうか。
僕個人の見解では、天然の氷河では地球の環境の記憶というものは刻めなくなってしまうんじゃないかなというふうに思ってます。
つまり天然の氷河はなくなってしまい、氷の川が存在したということがファンタジーの世界になってしまうということです。
さらに海面の上昇が遥かに進んで、新海誠作品のように東京というものは未来で海に沈んだ都市を示す名前であるという未来が来るかもしれません。
ただ一方で人類は皆さんのご家庭にもあるように冷凍庫ありますよね。そういったものがあるように人工的に氷を作り出す技術は発明しています。
これは何を意味するのでしょうか。
2つ思ったことがあって、1つは人工的な氷を作るということに制限がかかる未来が来るかもしれないということですね。
どうしても氷を作るには電力が必要であったり、排熱、熱交換をする技術というものは使われますので、その氷を作る代償に地球の温暖化がさらに進む可能性が増えてしまいます。
それを防ぐために氷を作ることに税金が発生したり、個人で氷を作ることを禁止する法律ができるかもしれないということですね。
もう1つは天然の氷の代わりに人工的な氷の蓄積を進めていくことで、地球環境の記憶を天然の氷でこれまで繰り返してきたように物理的に保存していくというふうに代替される未来が来るかもしれないということです。
そしてこれまで天然の氷河によって大気や地球環境の記憶が刻まれてきたということであれば、もしかしたら氷に人類の記憶も刻むような技術が発明されるかもしれません。
具体的には氷が巨大な記憶のストレージになって文字や音楽、文化といった地球の人類の情報を従来の紙やハードディスクだけではなく、氷も一つの記憶媒体として利用できる未来が来るかもしれないということです。
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例えば妄想として氷河の中にガスや火山灰が埋め込めるのであれば、同じように人工的に氷河を作る過程でそれぞれいくつか別の氷の層を作って、氷の層を何重にも埋め込んでいくことで、
横から見たら金太郎編みたいな形で、当時の人間の声や表情、音楽を埋め込むこともできたら面白いなというふうに思ったりもしました。
そんな遊び心を加えながら、当時の地球環境と人類の記憶が人工の氷河としてどこかで大規模に保存されると嬉しいなというふうに思ったりもしました。
これが積もり積もって保存される技術が進んでいけば、天然の氷河はなくとも人工の氷河によって地球環境の記憶、そして人類の記憶というものが保存されるという形で代替されるんじゃないかなというふうにも考えました。
これによって地球環境とともに人類の文化が氷河に保存される日もそう遠くないかもしれません。
2023年現在、幸いにも地球にはまだ氷河が存在しています。
これはまあ天然の氷河ですよね。
西暦3000年の未来を生きる人類に地球の記憶、そして人類の記憶を残せるよう、少しでも環境に目を向ける必要があるのかもしれません。
もしもこの音源が西暦3000年の氷河の中から発見されて未来人に聞かれているのであれば、僕は人類の成功を祝福したいなというふうに思っております。
この音声が未来で再生されることを祈って、西暦2023年9月の現代人でした。
ということでエンディングです。
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今回は9月の科学系ポッドキャストの日、共通テーマ環境ということで氷河の話をさせていただきました。
楽しんでいただけましたら幸いです。
なんだか考えているうちに、悠長にアイスばっかり食ってるって言ってる場合じゃねえなというふうにも思ってきたんですが、
まずは身近な環境への負荷を減らせるようにできることからやってみるとか、身の回りの環境について考えてみたいなというふうに改めて思いました。
ぜひ他の科学系ポッドキャストさんの環境界をお聞きになっていただいて、いろんな視点から聞いている皆さん自身も環境について考えるきっかけになるといいなというふうに思っています。
番組の感想やお便りは、Xツイッターですね、こちらのハッシュタグ、エコー3000までお願いいたします。
また概要欄に記載のお便りフォームにもお待ちしておりますのでよろしくお願いいたします。
募集中のテーマは、生歴3000年に残したいもの、気になる未来の○○、タイムマシンで行きたい場所になっております。
また、第1回でもお知らせしておりましたが、今年の12月に第3回のポッドキャストウィークエンドが開催決定となっております。
こちらについて出展の応募もいたしましたが、何かできるといいなというふうに思っております。
ということで今回はここまでです。
現代人の皆さんも未来人の皆さんもまた次回お会いしましょう。
じゃあね。