1. 絵本作家の未来を考えるラジオ
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2024-01-29 17:10

絵本「ジョニーの記憶」コラボ読み聞かせ音声切り抜き配信🎙🎶

《配役》
💮ハッピーマミーさん
☆ナレーション
https://stand.fm/channels/60ba31d5b82bc5e1f3c424ec

💮noguさん
☆ジョニー役
https://stand.fm/channels/622170f562fdf0d8001690c8

💮まてぃさん
☆ネウラ役
https://stand.fm/channels/5f52cbbe6a9e5b17f7bc7df6

💮しょーこさん
☆ランウェイ役
https://stand.fm/channels/62d0c4de1459d9dde022adf1

💮ひなさん
☆ティム役
https://stand.fm/channels/5f88e96c37dc4cc7e11a72af

💮アポロ
☆ロビ役
https://stand.fm/channels/640a92985676c6fba84bb0cd

🌈コラボ読み聞かせYouTube動画
https://youtu.be/15AY7HWttXM
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https://stand.fm/channels/640a92985676c6fba84bb0cd
00:02
お待たせしました。
絵本、「ジョニーの記憶」コラボ読み聞かせ音声切り抜きの配信をしていきたいと思います。
まず、俳訳のご紹介をさせていただきます。
ナレーションハッピーマミーさん
ジョニー役のぐさん
年賀役のマティさん
ラウエ役のしょうこさん
キム役のひなさん
ロビ役のアポロとなっております。
それでは、ゆっくりお聞きください。
絵本、ジョニーの記憶
レトロボ物語
作、アポロ
これは、今から少しだけ未来のお話
隕石が落ちてきて、地球は砕けました。
地球の欠片は小さな星となって、月と同じように地球の周りを回っています。
自然はよみがえり、わずかに生き残った人とロボットが暮らしていました。
人はロボットの助けを借りながら暮らし、ロボットは人と共に成長することを喜びと感じていました。
ジョニーがいつものように壊れたロボットを修理していました。
どこか見覚えのあるロボットでした。
お腹の中から出てきたものは、息子ランウェイが子供の頃に遊んでいたはずのレトロなロボットのおもちゃでした。
何体も何体も出てきて、このお腹の中のロボットのおもちゃが壊れた原因かもしれないと、ジョニーは悲しくなりました。
ジョニーは月に暮らしていました。
年齢を重ねた人々は、月に移住して、好きなことをしてのんびり過ごす人が多かったのです。
手相手制は、ジョニーとその仲間たちがAIロボットの研究と開発に力を入れていました。
地球とその家族の星たちを行ったり来たりする宇宙船も、ジョニーのチームが開発したものでした。
少し前まで、手相手制で働いていたジョニーでしたが、軍事ロボットの開発にAIが使われるようになり、反対していたジョニーは、半ば月へと追いやられたのでした。
ジョニーは地球に暮らしていた頃のことを思い出していました。
03:01
仕事が忙しく、家に帰ることもなくなり、子育ては妻の根浦に任せきりでした。
かまってくれないジョニーに寂しさを感じていた根浦は、ジョニーとその仕事を避けるようになっていました。
ランウェイにはジョニーのような仕事についてほしくないと思っていたのです。
根浦は、人はいつかロボットに支配されてしまう。そんな世界で暮らしたくないと思っていました。
土と共に生きることこそ、人の生きる道だと。
ジョニーは子供の頃のランウェイを思い出すことができませんでした。
ランウェイの顔も声も、何も思い出せないことに気づきました。
この二十年、私は何をしていたのだろう。
ジョニーは、ランウェイが幼い頃家を出て以来、会っていないのでした。
私が送ったおもちゃのロボットが、なぜこのお腹の中にあるのか。
ジョニーは胸が苦しくなりました。
ランウェイに会いたい。そして、別れた後も連絡を取らなかった根浦にも、急に会いたくなったのでした。
根浦はもう一つの星、カペル星で暮らしていました。
カペル星はAIやロボットが存在しない星。
人はロボットに一切頼らず、昔ながらの暮らしをしていました。
カペル星は通信の技術もありません。
情報手段はアナログな紙の手紙だけでした。
ジョニーはポストマンを呼んで、根浦とランウェイに手紙を届けてもらうことにしたのです。
根浦とランウェイの手紙
根浦、ランウェイ、元気かい?
長い間、とにかく申し訳ない。
今頃、こんな手紙を書くことを許してほしい。
私は今、月でのんびりロボットの修理をしながら一人で生きている。
ある壊れたロボットから小さなおもちゃのロボットが出てきたんだよ。
それは、ランウェイに私が送り続けたおもちゃだったんだ。
無責任だが、急に君たちに会いたくなった。
私の知らない過去を教えてくれないか?
06:04
ポストマンは、根浦に手紙を届けるためにカペル星へ向かいました。
ランウェイはもうずいぶん前から地球で暮らしているらしい。
ポストマンは根浦に聞いたランウェイの住所にも手紙を運びました。
しばらくしてジョニー宛に一通の手紙が届きました。
ポストマンは優しくジョニーに手渡しました。
根浦からでした。
それは、お互いに年齢を重ね、過去の出来事も懐かしさに変化したのか。
会って話がしたいというジョニーの気持ちを心よく受け入れてくれたものでした。
その後ジョニーは宇宙船に乗ってカペル星へ根浦に会いに行ったのです。
根浦が言いました。
私たちが出会ったのは、家の時計が壊れてしまって、あなたがすぐに修理してくれた時。
そして、かわいいロボットの時計もプレゼントしてくれたのよね。
嬉しかったし、あなたからAIやロボットの話を聞くのがとても楽しかったわ。
でもランウェイが生まれて、幸せな時間もつかのま。
あなたは家に帰ってこなくなったの。
AI、AI、ロボットがあって。
私に話しかけるのも実験だからってロボットが話しかけてきたのよ。覚えてる?
それでもまだ会話ができているうちはよかったけど、
ランウェイが3歳になる頃にはあなたは手相手制いったきり。
根浦が言いました。
あなたが修理している壊れたロボットは、ランウェイのサッカーコーチのティムね。
ティムがあなたに修理されているなんて偶然じゃないのかも。
ランウェイの親友のロビと少し前にバッタリ出会ってね、話をしたの。
ティムがもう動かなくなったって、もうじき月に送られるんだって言ってた。
お腹の中のロボットのおもちゃは、あなたがプレゼントしたものなの?
ジョニーが答えました。
そうだ、思い出したぞ。
私はランウェイに送るロボットのおもちゃをロビ宛に送っていたんだ。
君に送るとランウェイに渡る前に捨てられてしまうと思ったんだよ。
でもなぜ、そのおもちゃのロボットがティムのお腹の中にあるのか。
君はどう思う?ランウェイは私を恨んでいるのだろうか。
会ってくれるといいのだけれど。
09:01
ジョニーとネウラは地球に暮らすランウェイに会いに行くことにしました。
案の定ランウェイは家にいませんでした。
あれ?
と声をかけたのはロビでした。
ランウェイなら今手相手制にいますよ。
ジョニーが聞きました。
彼は何をしているんだい?
ロビが答えました。
ロボットの開発チームレトロボJPで働いていますよ。
何だって?
ジョニーは驚いてネウラは笑っていました。
再会したのか?
とジョニーが聞くと、
ランウェイには手相手制に行けば会えますよ。
僕が案内します。
とロビは少し嬉しそうに答えました。
レトロボJPとはジョニーが立ち上げたプロジェクトでしたが、
意見が分かれて閉鎖していたチームでした。
手相手制では軍事ロボットの開発が急ピッチで進んでいました。
やあ、二人揃ってどうしたの?
ランウェイが話しかけました。
ジョニーは立派な大人になっているランウェイを見て胸が熱くなりました。
すまない。
ランウェイ、私は何も知らないんだ。
これを見てくれないか?
ジョニーは壊れたロボットの写真をランウェイに見せました。
ティム?
とランウェイがつぶやきました。
なぜこんなことになったんだ?
とジョニーは聞きました。
そんなことは簡単だよ。
母さんにロボットを見せないために、僕がティムに預かってもらってたんだよ。
習い事で忙しくて、ロビーから受け取ってすぐにティムに預かってもらってそのまま。
父さんには悪いけど、ほとんど遊んでもいなかった。
ティムはきっと僕がいつでも見つかっていたんだ。
でも遊べるように持っていてくれたんだね。
12:01
僕が大人になっても、おもちゃのロボットを捨てることができなかったんだね。
優しいティム。
とランウェイがジョニーに伝えました。
ロビーが言いました。
ティムにおもちゃのロボットを預けていながら、僕らはサッカーに夢中で、サッカーの話ばかりしていたんだ。
試合に負けて落ち込んだ時だって、いつもそばにいて話を聞いてくれた。
ティムはそんな優しいロボットだった。
レオラが言いました。
私はジョニーとロボットを好きになれなかったわ、あの頃はね。
その気持ちがランウェイに伝わって、ロボットにもかわいそうなことをしたわね。
少しは見直した、ロボットのこと。
リズムで片付けるロボットばかりじゃないんだよ。
とロビーが優しく答えました。
ランウェイがみんなに伝えました。
ねえ、知ってる?
地球には森の自然を見守る妖精のロボットが増えているってこと。
おかげで地球の水は浄化され続けている。
父さんが作ってきたAIロボットは進化してるんだよ。
ランタンロボットは森の番人、迷子たちの相談役なんだ。
地球の豊かさを保つために何が必要かを考えるプログラム、記憶が受け継がれてるんだよ。
僕は軍事ロボットなんて作りたくない。
父さんが作ってきた人に寄り添う優しいロボットを復活させたいんだ。
母さんの暮らすカペル星にもそろそろロボットがいてもいいんじゃない。
人だけじゃ何かと大変でしょう。
ネウラは胸が熱くなり涙がこぼれました。
ジョニーが言いました。
じゃあ私はティムをよみがえらせるよ。
そして彼に謝り彼の昔話を聞かせてもらおう。
ティムはよみがえるとジョニーとみんなに伝えました。
はい、ダーリー。ご無沙汰しています。
命を再びありがとうございます。
はい、ダーリー。ご無沙汰しています。
命を再びありがとうございます。
15:05
僕はあなたの愛を受け止めました。
そしてまた愛を伝えます。
あなたが送ってくれたおもちゃのロボットたちは
いつも話を聞いてくれる僕の友達でした。
時々公園で遊んだりしました。
もちろんランウェイがいつでも遊べるようにです。
帰る家は僕のお腹の中がよかったみたいで
いつも一緒に暮らしていましたよ。
だからランウェイが大人になっても寂しくありませんでした。
僕が壊れたのはこの子たちのせいではなく
人が僕を必要としなくなったから。
でもランウェイがまた僕らの時代を作ってくれるなら
僕にもまだできることがありそうですね。
ジョニーは事実を知ることで空白の過去を取り戻しました。
ジョニーの記憶はロボットの愛によって上書きされ
未来に希望を持てるようになりました。
未来は過去を変えていく。
なりたい未来に向かって進むことで
長い過去も許せるようになる。
きっと。
おしまい。
17:10

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