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2025-05-22 06:43

聴く!「ヘタレ人類学者、砂漠をゆく」読書会 第1回

「ヘタレ人類学者、砂漠をゆく」読書会 第1回の会議メモから生成したふりかえり用Podcastです

Summary

本エピソードでは、ヘタレ人類学者の著作を通じて異文化理解や自己認識のプロセスが探求されます。特に、革新を生むための不快感や揺らぎの重要性が強調され、深い理解を得るための時間の使い方について議論されます。

異文化理解の重要性
今回は、ヘタレ人類学者、砂漠をゆく、この本に関する読書会の記録を一緒に見ていきたいと思います。
参加された方の個人的な話はちょっと横において、この本とかそこでの議論から見えてくる、もっと普遍的なテーマ。
あなたの日常にも、もしかしたら響くかもしれない、そういう革新の部分を探っていきましょう。面白いですよね、この本。
弱さを見せるところから、なんか深い理解が生まれるっていうのが、逆説的で。
まさに、その点が議論でも結構中心にあったかなと思いますね。単なる冒険の話じゃなくて、異文化とどう向き合うかとか、自分自身をどう捉え直すか、みたいな。
深いですよね。
読み解いていくと、きっとあなたにとっても、これはって思える発見があるんじゃないかと。
あの著者のいわゆるヘタレな部分、正直な戸惑いとか弱さ、それが何か大事な鍵になっている感じがしました。
では早速ですが、文化人類学っていうものへのイメージ、これちょっと変わったっていう声があったみたいですね。
あ、そうですね。なんかもっとお堅い学問かなと思ってたけど、全然そんなことなくて。
笑いながら読めたとか、著者の人間味に触れられたのが新鮮だったみたいな。
それ入り口としてすごくいいですよね。あなたももしかしたら学問に対してそういうイメージあるかもしれませんし。
そこからですね、もう一歩進んで、異文化に触れるときの不快感とか揺らぎ、それこそが実は重要なんだっていう指摘があったんです。
これ頭で理解するのとはもう全然違う体験で、例えば記録にもありましたけど、
乗り戻での激しい揺れみたいな、身体で感じるちょっと嫌な体験。
ああ、ありましたね。
あれが理屈じゃない文化理解のきっかけになることがあると。
なるほど。体感するってことですね。
そうなんです。言葉一つ取っても表面の意味だけじゃなくて、その場の文脈、例の半譜と万譜の使い分けみたいな。
微妙なニュアンス。
それを肌で感じ取るのが大事なんだっていう話も出てました。
これ結構あなたの普段のコミュニケーションでも、言葉の裏を読むヒントになるかも。
確かに。あとフィールドワークの記録の取り方、これも面白い視点だなと。
ああ、ありましたね。
外で起きたことだけじゃなくて、自分の内側の葛藤とか、うじうじした感情とか。
そういうのまで書いちゃうんだっていう驚きと、でもそこに意味を感じてるっていう。
そこが非常に興味深いですよね。
記録の仕方に決まった方はないんだと。
なりふり構わず絶中主義なんて言葉も出てきましたけど。
なりふり構わず。
つまり、いろいろなやり方を自由に、貪欲に取り入れる姿勢ですよね。
なるほど。
特に、一緒なものに触れた後、すぐに何か判断したり結論を出したりするんじゃなくて、
それを自分の中で消化するための準備期間。
豊かな理解のための時間の確保
準備期間。
そう。コーヒー入れる時の蒸らし時間みたいな。
ああ、なるほど。
一見何もしてないように見えるんだけど、その時間がすごく大事なんだっていうのが強調されてましたね。
その蒸らしが大事だと。
あなたにとっても、何か新しい情報とか体験に触れた時、すぐに白黒つけずにちょっと寝かせてみるみたいな。
そういう時間、実はすごく豊かかもしれない。
確かに、効率ばかり求められると忘れがちな視点ですよね。
そうなんです。
その蒸らし時間っていうのが、自己客体化、自分を客観的に見るプロセスにもつながる。
なんで相手は分かってくれないんだ、じゃなくて、
あれ、なんで自分には相手の視点が理解できないんだろうって問いの方向を変える。
まさにそこですね。
これ異文化理解だけじゃなくて、あなたの周りの人間関係とか、あるいは仕事の場面とかでもすごく使えそうですよね。
本当にそう思います。
対立を乗り越えるというか、もっと良い関係を築く上でパワフルな考え方ですよね。
それから役割についての話も結構深かったですね。
役割ですか?
ええ。仕事上の立場とか、何かの役割を演じていると、ある種の不快感からは守られるんだけど。
うん、まあ楽な面もありますよね。
そう。でもその一方で、かいって人間関係が深くならなかったりするんじゃないかっていう。
ああ、なるほど。壁ができちゃうみたいな。
そういう考察ですね。
むしろ役割をちょっと脱いで、揺らぎの中にいるからこそ見えてくるものがあるんだと。
それさっきの不快感が大事っていう話ともつながりますね。
そうなんですよ。つながってますよね。
あと、著者を突き動かしているもの、それが社会のためとかじゃなくて、個人の圧倒的な好奇心なんだっていう指摘。
ああ、それも印象的でした。
これなんか人類学の本質なのかもしれないなって思いました。
効率とか目的とかじゃなくて、ただ知りたいっていう純粋な衝動。
もしかしたらあなたの心を本当に動かしているものも、突き詰めていったらそういう純粋な好奇心だったりするのかもしれないですね。
そうかもしれないですね。
今回の記録をこう深く見ていくとですね、人類学的な探求っていうのは単に未知の文化を知るっていうことだけじゃなくて、
むしろその過程での不快さとか揺らぎとかを通して自分自身と向き合って、多様な視点を受け入れていくそのプロセス自体なんだなと。
プロセスそのもの。
そしてそのプロセスには、やっぱり効率とか最短ルートっていう考え方とは真逆のじっくり時間をかける、むらし時間が不可欠なんだろうなってことですね。
なるほどな。
急いで答えを求めがちですけど、あえて立ち止まる。
そうですね。
自分とか相手とか目の前のこととじっくり向き合う時間を持つ、それがなんか表面だけじゃない本質的な理解につながっていくのかもしれないですね。
はい。忙しい毎日だとなかなか難しいかもしれないですけどね。
でも意識的にそういう時間を作る価値はありそうですよね。
本当にそう思います。
で、最後にですね、あなた自身にちょっと問いかけてみたいなと思うんです。
はい。
もし日常の中でいつもの自分の役割から少しだけ離れてみて、何かこう異質なものとか新しい視点に触れるとしたら、
それをこう自分の中にちゃんと染み込ませるために、どんな漏らし時間があなたには必要だと感じますか?
自分の漏らし時間か。
ええ。どうすればその時間を確保できるか、ちょっと立ち止まって考えてみるのも面白いかもしれませんよ。
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