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今日は、三倍速の話をします。三倍速といっても、
ビデオがまだ磁気テープで録画してた時代の三倍速の話です。 さすがに通常の磁気テープの速度では遅いので、
ヘッドが回転して、斜めにテープを横切るような形で、相対速度を上げてビデオを録画してたというのが、あの時代のやり方です。
そこで、テープの走行速度を遅くして、回転変動の速度を変えなければ、
録画時間が伸びるんじゃないか、という形でできてきたのが、三倍速という話です。
テープの速度は実際には1 3分の1になっているんですけども、これは3倍の時間録画できる速度、
略して3倍速というですね、ちょっと逆ちゃうのかというふうなやり方でやってました。 ちなみにオーディオだと、
テープの速度が半分になると、2分の1になると、 ダイナミックレンジが6dB程度下がると言われておりますから、
テープの速度が3分の1になると、だいたい10dBぐらいはダイナミックレンジが下がっちゃうのではないかなというふうな気もします。
ちなみに私の家にまだ残っている三菱のビデオデッキだと、5倍速というのがあって、これは5分の1の速度でテープが起きますので、
2時間テープで10時間録画できるということです。 ただしこのモードに対応しているのが少ないので、
普通のデッキで再生すると3倍速という形でやってしまいますので、3分の5倍速で再生されてしまうので、やや早送りみたいな形で再生されてしまいます。
昔、Jack Bauerの24、本当に24時間で放送するというのがあって、 3倍速で録画しても6時間しか撮れないので、
ビデオデッキ4台用意するとか、4人で協力して4分の1ずつ録画するとかしないといけないなというふうなこともありました。
今だとデジタルのレコーダーだと24時間録画するなんていうのは全然問題なくできるので懐かしい話です。
ちなみに磁気テープには爪という部品があって、これを折っておくと録画、あるいはカセットテープだと録音できないというですね、消去防止の機能が付いていました。
物理的に部品を折ることでそこのスイッチが入ってそういう動作をするということです。
レンタルビデオなんかはこの爪の部分が始めから付いていないようなケースにテープが入っているということになっています。
レンタルで借りたビデオって巻き戻ししてから返してくださいねということになっているんですが、忘れられる人も結構いるということで、
アメリカと日本では異なる解決方法が取られたということが昔出ておりました。
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日本だとレンタルビデオモードというのがあってこれをオンにしておくと爪が折られたビデオ、これを最後まで再生すると自動的に巻き戻しをしてイジェクトするということになります。
アメリカはそんなことをしてなくてレンタルビデオのケースに巻き戻ししてから見ろというふうに書いてあるそうです。
つまり日本人は自動化して巻き戻した状態で返却できるようにイジェクトまでする。
アメリカはそんな面倒くさいことをせんとビデオは巻き戻してから見るものだという認識を広めておいたわけですね。
Amazonで調べてみるとまだビデオテープとかビデオレコーダー買えるんですけども、これ何に使われているんでしょうか。
ハードディスクレコーダーなんかで撮ったビデオをコンポジット、いわゆるピンプラグ、RCAのプラグで出力するということはできるんですが、これ実はコピープロテクションの信号が載っています。
実際には垂直動機の信号を規格外にずらしているというやり方をしているだけなので補正をしていると録画はできてしまうんですが、一般的にはそこに反応してビデオデッキが止まってしまうという仕掛けになっています。
ですからデジタルのハードディスクレコーダーで録画したものをアナログのビデオテープに入れるという使い方はおそらくしていないと思います。
そうなると後を残ってくるのが今まで撮りためたビデオですね。
例えば昔の子供の運動会であるとか、そういうのを録画したビデオとか、昔撮った懐かしいアニメとかですね。
そういうのをおそらく再生して逆に今度デジタルデータに持っていくということに使われているんじゃないかなという気がしますが、テープも売られているのでこのテープ一体何を録画するのかなというのがちょっと疑問です。
ちなみに写真屋さんなんかへビデオテープとかを持っていくとDVDに変換してくれるというサービスがあります。
これまた面倒くさいのがDVDに変換してくれるので、そこからMPEGとかのファイルを抜き出さないといけないという点もありますので、
設備があるのであれば自分でビデオを再生してMPEGのデータに落としておくという風が後々使いやすいんじゃないかなと思っています。
今日はこの辺で。