1. アメコミ放浪記(ポッドキャスト版)
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2024-02-29 22:44

第30回.私が原書を読み始めるまで、または90年代の日本のアメコミ事情

今回は自分語り回として、私がアメコミを原書で読み始めるまでの流れを、90年代のアメコミ事情と合わせて語っています Twitterアカウント:@nobnobnobbonbon Blueskyアカウント:@nobnobnobbonbon.bsky.social


#アメコミ#アメリカンコミック #DCコミックス #マーベルコミックス

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ポッドキャスト版アメコミ放浪記をご視聴の皆さん、こんにちは。
このポッドキャストは、アメコミ好きの会社員、私、NOBBONが最近読んだコミックを紹介を中心に、アメコミ関連の話題をさせてもらうものです。
今日の話題なんですけども、今回こそ先日紹介したお便りでいただいたお題である、私のアメコミの読書遍歴のことを語らせてください。
今回は事前に謝らなくてはいけないことがあって、今回の内容って、もともと前回の配信用に録音した音声の再編集版になるんですね。
その関係で、若干微妙に辻褄の合わないようなことを私が口走っている可能性があると思うので、そこら辺はご了承ください。
では、録音した方に入ります。
まず1個目のお題の、私のアメコミ遍歴なんですけども、こちらは先週紹介したスキップ・ジャックマンさんからいただいたお題になっています。
実は先週スキップ・ジャックマンさんからは、もう一つアマルガム・ユニバースの紹介っていうお題もいただいたんですけども、こちらは諸事情により次回以降に回させてください。
これ結構不安なのが、完全な自分語りなんで、多少申し訳ないなという気持ちもあるんですけども、
ただなんか、最近ちょっと思うこととして、要はアメコミとかの、日本におけるアメコミの需要史じゃないんですけども、
アメコミがどういうふうに日本で需要されていたのかって話をするときって、結構データ的な、例えば何年ぐらいに公文社がスパイダーマンの翻訳本を発売したとか、
あと何年ぐらいにショープロが発売したとか、スポーンの部分があったとか、そういうデータ的な部分っていうのは残りやすいんですけども、
ただ実際問題として、当時の日本のファンっていうのは、それに対してどういうふうに感じていたのかっていう、いわゆる肌感覚的な部分っていうのは、なかなか残っていかない部分なんで、
そういうところをお話しするのは、多少なると意味はあるのかなという気持ちで、あえての自分語りをさせてください。
まず、自分が初めてアメコミっていうものをはっきり意識したのはいつなのかっていうところから話そうと思うんですけども、
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知られてみたら、大体今から30年ぐらい前、カプコンの格闘ゲームのX-Men Children of Atomでした。
当時っていうのは格闘ゲームが大ブームで、その格闘ゲームブームの筆記役であったストリートファイター2があって、
ストリートファイター2のカプコンがスト2の次に出した新シリーズっていうのがヴァンパイアで、その次に出したのがX-Menだったんですね。
感覚としては、カプコンってスト2を出した後って、スト2のマイナーチェンジばっかりを延々と出してる時期があって、
スト2ダッシュとかターボとかスーパーとかXとか、いい加減もうスト2は飽きたよなみたいな感じのところにヴァンパイアが出て、
その半年後にX-Menっていう感じなんで、割と格ゲームのファンとしてはやるしかないっていう感じだったんで、
そういう意味でも非常に日本の、私の需要としてはウェルカムな気持ちだったんで良かったんじゃないかなと思ってます。
このゲーム雑誌でX-Menの記事を見た衝撃っていうのは、今でも覚えてて、
それはもちろんカプコンの新作っていうのもあったんですけども、そういうところじゃなくて、
天下のカプコンの次の新作が全然新代、アメリカのマンガのゲーム家っていうところに、
まず多少の失望とともに驚いて、次に驚いたのはX-Menのキャラクターなんですね。
今まで自分が知っているジャンプとかそういうマンガの方法論とは全然違うキャラクターが入ってきたなっていう印象があって、
具体的に何かっていうと、まずX-Menのキャラクターはヒーローでも悪役もいるんだけども、
ぶっちゃけ自分では全員悪役に見えたんですね。
一番人気って書かれているウルバリンっていうのは、もちろんどう見ても歯をむき出しで、
ヒゲボーボーで悪役ですし、
ヒロインと思われる女性キャラの、ヒーロー側の女性キャラっていうのも、
ストームっていう黒人女性は白目を向いてるし、
サイロックっていうキャラクターも目はつり目で、歯はむき出しで、
なんで、これヒーローの話じゃないの?って思ったのを強烈に覚えています。
あともう一つ当時で覚えていたのは、サイクロプスの能力ですね。
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これに衝撃を受けたのは覚えていて、
要は目からビームを出すって何なの?みたいな。
っていうのに対して相当衝撃というか変な能力だなと思った記憶はあるんですけども、
ただ面白いのが、今となってはサイクロプスの目からビームを出すっていう能力の
何に衝撃を受けたのかっていうのが全然思い出せないんですよね。
むしろ目からビームぐらい出るだろうと。
むしろビームを出すときに目以外から一体どっから出すんだ?みたいな。
そういうぐらいの感覚なんですけども、
当時はとにかく目からビームが出る。
なんで目から?みたいなところをすごくびっくりして、
全然日本のマンゴーと違って入れないなと思った記憶があります。
ゲーム自体はなんといっても天下の一つのカプコンが出した新作なんで、
当時高校生ぐらいだった自分は楽しくゲームをプレイしたんですけども、
これをきっかけにカプコンっていうのはアメコミの格闘ゲームをどんどん出していくんですね。
これでも個人的にはアメコミファンダムとしてもこのブームってすごい良かったなと思ってて、
当時ゲームセンターですごい人気だったゲームジャンルである格闘ゲームで、
そこでアメコミの作品が出たと。
しかもその作品を出したのが格闘ゲーム自体の牽引者であったカプコンだったっていうのは、
本当に日本のアメコミファンダムにおいて良かったことだなと思ってます。
なぜかというと、まず格闘ゲームというジャンルが良くて、
格闘ゲームって他のゲームジャンルに比べて圧倒的にキャラクター表現が重要で、
しかも得意なジャンルだったんですね。
これ私が勝手に言ってるわけじゃなくて、
実際にジャンプの某漫画家も言っていて、
格闘ゲームっていうのはキャラクター表現という意味だと、
これ以上上はなかなかないすごいキャラクター表現のようなベストな表現方法だってことを言ってる漫画家の人がいるぐらいで、
どういうことかというと、
格闘ゲームで戦う前に各キャラクターが目を切って、
お互い必殺技を押し押しながら戦って、
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勝った方は勝ちポーズ、負けた方は負けポーズ、
勝った方は顔がアップになって勝ちゼリフを言って、
エンディングみたいな感じで、
当時ゲームセンターで流行っていた他のジャンル、
例えばシューティングゲームとか、
あとはベルトスクロールアクションと言われるような、
ファイナルファイトとか、ああいうやつとかに比べると、
圧倒的にキャラクター表現の密度が濃い上に、
そこでどんどんキャラクターの差別化を図って、
そのキャラクターを好きになってもらおう、
愛着を持ってもらおうというのに、
すごい重視したジャンルだったんですね。
なので格闘ゲームって、自然にゲームをやっていると、
そのキャラクターに興味が出るような仕組みになっていたんですね。
勝ちゼリフとか、勝ちポーズとか、
挑発とかっていうのは、すごいキャラクター性は分かるんだけども、
あくまでそれってキャラクターの断片でしかない。
本当にストーリーとかから規範された、
キャラクターの本質的なものが垣間見えるんで、
どんどんゲームをしていくと、
結局このキャラクターっていうのは、
どういうキャラクターなの?
どういう物語を背負った人なの?っていうのが、
すごい気になるような仕組みになってたんですね。
多分そういうふうに感じたのは、僕だけじゃなかったなと思って、
なんで結果として、このカプコンがアメコミの格闘ゲームを出していくと、
いろんなゲーム雑誌に各キャラクターのコミック上でのベストエピソードであったり、
もしくはどういうキャラクターであったりっていう紹介であったりっていうようなことが、
コラムとして載るようになっていくんですね。
このコラムを担当してたのが、今でも翻訳とかで名前をお見かけする秋友克也さんであったり、
そういう今でも一線級でアメコミ関係で活躍されてる方が、
いろんなゲーム雑誌にキャラクターのコラムを書いていったんですね。
そういうのを読むうちに、自分はアメコミならではのダイナミックな物語展開に度肝を抜かれていって、
例えばアイアンマンは実はR級になってる時期があってとか、
あとはスパイダーマンって、もちろんその当時スパイダーマンはしてたんですけども、
途中で実は今まで読者が読んでいたスパイダーマンっていうのが、
本物ではないクローンであることが判明して、
今では別のクローンではない本物のピーター・パーカーが別の名前に直ってスパイダーマンやってるとかっていうような、
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割とダイナミックとしか言いようがないアメコミの展開を聞いて、
そんなことやってんの?っていうふうにすごい興味を持ち込みになりました。
なので結果としてゲームをプレイするうちにキャラクターに対してどんどん興味が湧いていって、
それを満たす上でゲーム雑誌のコラボのおかげでキャラクターだけじゃなくて、
ストーリーに対しても興味が湧いてくるっていう非常にいい循環が回った時期だったかなと思っていて、
私の中でもどんどんアメコミの物語に対する期待というか興味が湧いてきて、
こうなったらあとは実際に読むしかないなと思って、そういうきっかけでアメコミを読むようになりました。
というわけで実際にアメコミの翻訳本を手に取ったわけなんですけども、
ここで何に手を付けたかというと、多少記憶が曖昧なんですけども、確かマーブルクロスだったと思います。
ちょうど大学受験を終えて、割と暇になって、今まで読んでなかった暇つぶしとかしたいなと思って、
本屋に行って、そういえばアメコミ興味があったから読んでみようという感じで、
新しいことを始めるみたいな感覚でマーブルクロスを手に取った記憶があります。
このマーブルクロスというのは、知らない方もいらっしゃると思うので、ちょっと軽く説明すると、
小学館プロダクション、今は周永社小学館プロダクションになりましたけども、
小学館プロダクションが勧行していたアメコミの翻訳本で、
重要なのが雑誌形式なんですね。
小学館はマーブルクロスの前にはX面の翻訳シリーズを出していて、
それが終わったタイミングで後継詞としてマーブルクロスを出していたんですけども、
個人的にはこのX面の翻訳からマーブルクロスに転換したのは、
これは本当に大英雑なと個人的には思っていて、
X面の翻訳本って、ごくごく普通の翻訳本でして、
いきなりページを開くと、X面の翻訳の内容が始まって、
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最後まで読み終わったら、緩末にちょっとだけおまけページがあって、
カバー集であったり、キャラクター紹介であったり、
軽くおまけページがあるくらいの、日本の漫画でも普通によくある形式だったんですけども、
マーブルクロスは雑誌形式なんで、これは全然違っていて、
要はマーブルクロスっていうのは、
メインコンテンツとして連載的な感じで、前後から続くコミックが翻訳されていて、
さらに読み切りとして、知名度が低いからの紹介的なコミックであったり、
もしくは短期収益予算みたいな感じで、
3号に渡ってキャプテン・アメリカとアイアンマンのコンビを組む話をやりますとかっていう感じで、
長い話と短い話っていうのが並列で連載されていて、
雑誌なんで読み本のページも結構充実していて、
キャラクターの歴史であったり、もしくは今回翻訳された中に入っている小ネタの解説であったり、
またはアメコミの歴史とかを語るコラムであったり、
あとは本国で起こっている最新の展開の紹介であったりっていう、
とにかく盛りだくさんの内容で、勝手な想像で言ってしまうと、
このマーブル・クロスっていうのは単純に作品だけじゃなくて、
いわばアメコミ文化全体を楽しませようっていう目的で作られた雑誌だったんですね。
そういう意味では非常にこのマーブル・クロスのおかげで、
Xメンガーとかバットマンガーとかっていうわけじゃなくて、
アメコミ文化全体に対して興味を持たせてもらったのがこのマーブル・クロスという雑誌でした。
余談なんですけど、実は自分がやっているブログのアメコミ放浪機であったり、
もしくはSNSアカウント、ニュースアカウントでやっているアメコミ通信社っていうのは、
このマーブル・クロスの影響を非常に受けていて、
自分がこのマーブル・クロスで一番好きだったのって、
実はコミックコンベももちろん楽しく読んでたんですけども、
一番好きだったのはその間末の最新ニュースのコーナーで、
ここを見て海の向こうの最新の動向、しかもそれが割とダイナミックな、
日本じゃ考えられないぐらいダイナミックな展開っていうのをニュースコーナーで見るのが非常に好きで、
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最近のアメコミ翻訳にはそういうコーナーがなくなってしまっていて、
当時マーブル・クロスの頃って、マーブル・クロスだけじゃなくて、
同時に別の会社が出していたスポーンとかっていうのも、
必ずその間末に最新ニュースコーナーみたいなのがあったんですけども、
そういうのが今の翻訳にはなくなってしまったんで、
そういうなくなってしまった役割っていうのがうまく代わりになれればいいなと思って、
ブログであったりニュースアカウントっていうのをやってます。
それぐらいマーブル・クロスっていうのは、
自分の中で非常にアメコミの楽しさを教えてくれる作品でした。
というわけで、マーブル・クロスを筆頭に当時はアメコミの翻訳作品を読んでいたんですけども、
実は不満が密かにありました。
何かっていうと、なんだかんだで翻訳されている作品の傾向っていうのが非常に偏っていて、
X-Menとスパイダーマン中心ぐらいで。
特にDCが非常に弱くって、
多分当時出てたDCの翻訳って、
ダークナイト・リターンズとか、バットマン・イヤーワンとか、
あとはスーパーマン・マン・オブ・スティーブ、
ジョン・バーンっていう人がやったスーパーマンの第一話的な内容なんですけども、
非常に渋いというか、
ヒーローのオリジンの話であったり、
もしくはダークナイト・リターンズみたいに最終回的な話であったり、
あとキングダム・カムも出てましたね。
キングダム・カムも、あれも割と最終回的な話なんで、
要は名作ではあるんだけども、非常に渋い内容ばかりだったんですね、DCは特に。
なので個人的にはバットマンすごい興味があるから、
ジョーカーとか、トゥーフェイスとか、ペンギンとか、
リドラーとか、そういう魅力的なギランがたくさんいるのは、
それこそキャラクター紹介とかで知ってるから、
そういうのをもっと見たいんだよなというふうに思っていて、
ちょっと物足りなさを感じてきたんですね。
特にさっきも言ったとおり、
このマーブルクロスって日頃ニュースコーナーを使って、
面白そうな展開っていうのを、
それはマーブル、DC限らずどんどん紹介してたんで、
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紹介はしてくれるんだけども、なかなか翻訳されないっていうんで、
これは余計につらいと。
なんでもやっぱりこうなったら、
自分で現象を読むしかないなと思い出すわけですね。
というわけで、マーブルクロスを読んでいるうちに物足りなくなって、
その現象に手を出すっていう感じで読み始めました。
ここまで話して、だいたい20分ぐらいか。結構長いですね。
どうしようかな。
ようやくアメコミの現象に手を出したところで20分経ってしまって、
ここから先も結構多少長そうなんで、
申し訳ないですけども、
今回のこのトピックに関しては一旦ここで切らせてもらって、
次回はエピソード2っていう形で、
現象を読んで以降のアメコミ遍歴をちょっと語らせてください。
自分語りが長くなって、本当に申し訳ないんですけども。
というわけで、今回の話題は以上とさせてもらいますが、いかがでしたでしょうか。
感想であったり、またはその紹介してもらいたいタイトルや
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それでは次回の更新でお会いしましょう。ご視聴ありがとうございました。
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